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SICK 子どもがよくかかる病気

お子様がかかりやすい病気について
その症状や対策についてご紹介いたします。

「急性中耳炎」について

「急性中耳炎」の症状の特徴

「急性中耳炎」とは、のどや鼻に感染したウイルスや細菌が耳管(のどと中耳をつなぐ管)から中耳(鼓膜の内側の部分)に波及して炎症を引き起こす病気のことです。子どもは大人に比べて耳管が短く、ウイルスや細菌が入り込みやすい構造をしているため、急性中耳炎を発症しやすいのが特徴です。発症すると、耳の痛み、発熱が生じ、重症化すると中耳内に膿や浸出液が溜まると鼓膜の動きが悪くなって音が聞こえにくくなったり、音がこもって聞こえるようになります。また、鼓膜の一部が破れて中耳内の膿や浸出液が排泄される「耳だれ」が見られることも珍しくありません。
「急性中耳炎」は適切な治療を行わないと、炎症が慢性化して中耳内に常に水が溜まった状態になる「滲出性中耳炎」や「慢性中耳炎」に移行します。その結果、聴力低下などの症状が長引き、言葉の発達や集中力や注意力など情緒面での成長にも遅れが生じることがあります。

〈特徴的な症状〉

  • 耳の痛み
  • 発熱
  • 耳だれ


「急性中耳炎」の感染経路・かかりやすい季節

「急性中耳炎」の原因となるウイルスや細菌は多岐に渡ります。一般的には風邪をひいた後に発症することが多く、感染経路は飛沫感染と接触感染によるものが多いと考えられます。飛沫感染はウイルスや細菌が含まれる感染者の咳やくしゃみのしぶきを近くにいる人が体内に取り込んでしまうことで感染するもので、接触感染はウイルスや細菌が付着したものを他の人が触ることによって感染するものです。いずれも、感染者の唾液や鼻水、痰などが感染源になりますので、十分に注意しましょう。
また、「急性中耳炎」は一年を通して発症する危険はありますが、11~4月頃の風邪やインフルエンザが流行しやすい時期に発症者が多くなります。



「急性中耳炎」の予防方法

「急性中耳炎」を予防するには、一般的な風邪と同じく、マスクの着用、手洗い、手指消毒などの標準的な感染症対策を行うことが大切です。また、鼻水や痰、耳だれなどが付着したティッシュなどは速やかに破棄し、素手で触った場合には速やかに手を洗うようにしましょう。症状がある間は寝具やタオルの共有を控えるのもポイントです。

〈予防のために行いたいこと〉

  • マスクの着用
  • 手洗い
  • 手指消毒
  • 症状がある間は寝具やタオルの共有を避ける


「急性中耳炎」の治療方法

軽症な「急性中耳炎」の場合には、発熱に対する解熱剤、耳の痛みに対する消炎鎮痛剤などの使用による対処療法が主体となります。また、耳だれや痰などの検査の結果、細菌が原因である場合にはその細菌に効果的な抗菌薬の投与が行われます。 これらの薬物治療を続けても中耳内に液体が溜まっているような場合には、鼓膜の一部を切って液体を排出する治療が必要になるケースもありますので、できるだけ早い段階で治療を始めることが重要です。

〈治療の際は〉

  • 発熱に対する解熱剤、耳の痛みに対する消炎鎮痛剤などの対処療法


   ◆記事監修
医師(内科医) 成田亜希子 先生

2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。 日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。二児の母でもある。




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