2021年10月28日
関東
子どもは突然病気にかかることがありますよね。発熱などがあると保育園にも預けられず、お仕事で忙しい子育て中の保護者の方にとっては困ってしまった、という経験があるかと思います。そこでおすすめするのがベビーシッターの病児、病後児保育サービスの利用です。訪問型と呼ばれる病児保育事業に属し、資格や専門の研修を受けたシッターが対応、しっかりサポートするから安心です。
この記事では、病児病後児保育とは?ベビーシッターが出来ること、主な対応疾病範囲や注意点、そして東京で訪問型病児保育の利用料に対し助成金を出している自治体についてご紹介していきます。
そもそも病児保育とはどのようなことが行われるのでしょうか。
病児保育には、
・病児対応型、病後児対応型
・体調不良時対応型
・訪問型(非施設型)
以上の3つの事業に分けられます。
このうち、ベビーシッターで提供する病後児保育は【訪問型(非施設型)】に分類されます。
訪問型は、子どもが病気の「回復期に至らない場合(病児保育)」または「回復期(病後児保育)」であり、集団保育が困難な期間に自宅において一時的に保育する事業です。
ちなみに「病児対応型、病後児対応型」は病院や保育所等の専用スペースで保育する事業。「体調不良時対応型」は保育所等で保育中に体調不良となった子どもに対し、緊急的に対応を図る事業を言います。
病児保育、病後児保育はどのシッターでも出来る訳ではなく、看護師や保育士の資格保有者、専門の研修を受けた登録シッターが派遣されます。
最近は「病児保育士」という民間資格も登場し、より専門性の高いシッターもいらっしゃいます。
具合の悪いお子様に対するケアはもちろんですが、ご不安な想いで働くママなど、ご家族の方にとっても心強いサポーターとなってくれるはずです。
担当するシッターやベビーシッター会社によって内容や方法に違いはありますが、
・シッターによるお子様の検温、経過観察、体調のレポート
・お子様の通院同行
・保育所や幼稚園へのお迎え
・あまり体を動かさず静かでより安全にできる遊び
といったことが主な内容となります。
医療行為は行えないため、基本的に”お子様の様子を見る”という保育が中心となります。看護師資格のあるシッターの場合は、より”看病”に近い形での対応が可能な場合もあります。
また、追加料金なしで簡単な家事などの家事代行サービスやお母様の産後ケアを行ってくれる会社もございます。
シッティング内容の希望についてはぜひご相談下さい。
これもベビーシッター会社や担当シッターによって違いがあり、感染症はすべてNGだったり、病院受診、診断名必須というところもあります。
急に預かりをお願いしたい場合の多い病児保育ですから、可能な限り対応できるシッターが登録されている会社を利用されることをおすすめします。
<主な疾病>
風邪、インフルエンザ、ノロウィルス、ロタウィルス、水ぼうそう、風疹、おたふくかぜ、はしか、急性中耳炎、突発性発疹、アデノウィルス、咽頭結膜炎(プール熱)、流行性角結膜炎、ヘルパンギーナ、手足口病など
・先にお伝えした通り、対応範囲が会社やシッターによって様々なので、お子様の病気が対応しているかどうかや、未受診OKか(通院同行OKか)といった点を事前に確認しましょう。
・重大な感染症(新型コロナ感染症、細菌性赤痢、コレラ、百日咳、髄膜炎菌性髄膜炎、O-157、鳥インフルエンザ、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、ポリオ、ジフテリア、腸チフス、パラチフス等)についてはベビーシッターに依頼せず、必ず保護者の方が病院受診対応をするようにして下さい。
・投薬や食事等、病院から指示がある場合には必ずシッターに伝え、間違いのないよう打合せをしましょう。
・当日、前日予約といった急な受付はできるのか、対応時間は朝や夜間は可能か、1時間から依頼できるのかといった点も、病児保育、病後児保育を利用する際にチェックいただくことも必要です。
東京都では、対象の自治体に在住の方に対し、病児、病後児保育のベビーシッターを利用する時、助成金を出す取り組みを行っているエリアもあります。
文京区、豊島区、港区、北区、目黒区、千代田区、台東区、渋谷区、足立区、狛江市
※2021年時点の情報となります。
※助成対象年齢などの条件や助成金の料金については各自治体にお問い合わせください。
※東京都ベビーシッター利用支援事業の対象区域でも病児、病後児保育は対象外としている自治体もありますのでご注意ください。
対象地域にお住まいの方は、ぜひ利用してみて下さいね。