2022年4月8日
関東
夜間保育とは、保護者が仕事で夜間まで働き家庭で子どもの保育ができない等といった状況にある場合に、夜間(一般的に夜18時以降)に子どもを預かり保育を行うことを言います。
(日中の保育から20時頃まで延長保育を行うことを夜間保育としている園もあります。)
夜間保育を行う多くの施設では夜間だけではなく昼間の保育も行っており、24時間対応している施設や明け方まで等様々。そしてそのほとんどが認可外の保育園となっています。
全国的に夜間保育の利用者は都市部に集中している傾向にありますが、特に東京では深夜まで営業しているお店や様々な職業、働き方がある為、夜間保育の需要が非常に高いエリアとなっています。
夜間保育はその高いニーズに反して対応している施設の数が少ないという現状があります。
東京都では待機児童も問題になっています。各自治体の努力により保育所は増えてはいるものの、夜間保育に関してもまだまだ不足しているといった印象です。
しかし働き口が無い訳ではありません。保育士不足は社会問題にもなっており、施設が少ない夜間保育であっても保育士を常に募集しているところが多いのです。
夜間保育で働くには、一般的な保育園と同じように保育士の資格があれば働くことが可能です。夜間だからといって特別な資格が必要な訳ではありません。
しかし、当然ながら勤務する時間は夜遅い時間や深夜になります。その為、夜間でもしっかりと保育に集中する体力と、これまで日中働いていた方にとっては生活リズムを夜型に変える必要も出てきます。
その他、夜間保育に慣れていない子どもたちにとっては、暗くなってもお父さんやお母さんがお迎えに来ないことに不安を感じたり、就寝中も熟睡できずに目が覚めてしまうこともよくあります。
保育士はそんな子どもたちの心をケアし、安心させてあげるための重要な役割を担っています。夜間保育の保育士として働くためにはそのことをよく理解することが大切です。
夜間保育の仕事の内容は一日の流れは勤務する施設によっても異なりますが、夕食や入浴、夜の就寝があること以外は基本的には日中の保育園とあまり違いはありません。
ただ夜間保育の特徴として、遊びは室内で行う静かな遊びが中心となり、年齢も分けることなく乳児から幼児まで一緒に保育を行う場合が多いです。また、保育士自身も仮眠をとる時間がある園もあります。
連絡帳などの記載や作成物の作成、行事の準備等は子ども達が寝ている間に行える為、残業も少ない傾向にあります。
2022年現在、東京でも繁華街の付近等に夜間保育所が増えており、中には24時間保育を行っている施設もあります。それらは先述した通りほとんどが認可外です。
過去にはいわゆる「ベビーホテル問題」と呼ばれる悲しい事件や事故が立て続けに起こっていました。
それらの多くは保育士の人手不足や、認可保育園とは違って自治体から補助金が出ない為、苦しい経営の中で質の悪い保育を行っていたことが原因となっています。
現在では認可外の保育施設に対して行政による立入検査が年に1回以上実施されていますが、仕事先を探す際には、その施設についてサイトで口コミや実績などの情報を検索して調べたり、実際に見てみることが大切です。
保育士不足の園に入って力になることはとても素晴らしい事ですが、施設側が少しでも利益を得る為に保育士の数に対して多すぎる子どもたちを受け入れていないか、保育の方法や食事の内容、設備には問題ないかどうか、といったことも注意して見てみましょう。
いかがでしたか?
夜間や休日等も働きながら子育てをしている保護者の方にとって、夜間保育や24時間保育を行っている施設は非常に心強い存在です。
社会的にも大きな役割のある夜間保育ですから、保護者の方やお子さんが安心して利用できるような保育を行っていただけたら嬉しいです。
また、東京には夜間保育に対応するベビーシッターが多数活躍しています。夜間頑張って働いている保護者の方に代わり、大切なお子様をお客様のご自宅でお預かりしますので、サポートが必要な際はお気軽にご利用下さい。