2022年1月13日
関西
子どもが好き、子どもと遊び関わる仕事がしたいという方にとって人気の保育士ですが、最近では「ベビーシッター」も一つの職業として認知が広がり、ベビーシッターを進路で選択する若者も増えています。
実は保育に関連した養成校(短期大学)の中には、学科やコースによってベビーシッターの資格を取得できる学校もあり、大阪にも対象の短大が複数あります。
近年は共働きの家庭が増え、保育園の待機児童が問題となっている地域では特にベビーシッターの需要が高まっています。
その活躍の場は更に広がっており、掃除や調理などの家事も行う家事代行や結婚式の参列者を対象としたホテルでのウェディングシッター、イベント会場での託児スペース、会社内や周辺の施設で従業員の子どもを預けられる制度を設けた企業等、個人契約での自宅での保育以外に法人による契約としてベビーシッターが派遣される場も増えています。
しかしお願いするベビーシッターがどんな人なのかという不安はつきもので、安心して預けられるかどうかは実際に利用してみないと分からないといった問題もあります。
丁寧な対応をしてくれる、温かい心で子どもと接してくれるといった人柄であるのは当然として、他に選ぶ指針となるのはやはり保有している資格ではないでしょうか。
全国保育サービス協会が認定するベビーシッターの民間資格があります。
内容はベビーシッターとして在宅保育のお仕事を行うために、子どもたちのシッティングに必要な専門知識や技術、職業倫理、さらにそれに基づく実務経験を身に着けていることを証明する資格となり、試験に合格すると協会から資格登録証が交付されます。
初回の有効期間は5年間ですが、一度更新すると期限はなくなります。
子どもを保育する資格というと国家資格である保育士がありますが、認定ベビーシッターを学ぶことで保育園や幼稚園の集団保育とは違った個別保育の専門知識や技術を身に着けることが出来ます。
ベビーシッターとして活動するにはこの資格が必須という訳ではありませんが、認定ベビーシッター資格を取得していることで、先述した通りベビーシッターとしての保育に関する知識や技術、専門性に監視て一定の要件を満たしているという証明になり信頼性を高めることが出来るでしょう。
また、ベビーシッターのほとんどは雇用形態が社員ではなく個人事業主のような形で業務委託として働いている為、マッチングサイト等でシッターとして会員登録した際に設定し表示されるプロフィールでは選んでもらえるようアピールする必要があります。
シッターの利用を考え探すお客様の中には資格保有者を指定して探している方も多く、資格の項目に認定ベビーシッター資格という名前を追加することで選ばれる確率が上がります。
資格認定制度において実施している試験の受験条件は、18歳以上で全国保育サービス協会が主催する研修を受けて修了し、ベビーシッターとしての実務を経験している者になります。
学校に通う時間のない主婦の方などはこちらの方法で取得するのがおすすめです。
2022年現在、すべての研修はオンライン配信となっていますので、遠方の地域にお住まいの方でも自宅で受講することが可能です。
日程等の詳細な情報は以下のリンクのサイト案内ページにてご確認いただき、お申込み下さい。
全国保育サービス協会では、保育士や幼稚園教諭、介護や福祉の資格を目指す養成校において認定ベビーシッター資格を付与する制度を設けており、対象の大学や短期大学が東京都をはじめ全国にあります。(全ての都道府県ではありません。)
大阪府にも対象の短期大学が幾つかあり、所在するエリアと合わせて以下にご紹介します。(2021年)
<大阪市>
・大阪城南女子短期大学
・大阪キリスト教短期大学
<守口市>
・大阪国際大学短期大学部
<東大阪市>
・東大阪大学短期大学部
学費やカリキュラム内容等の概要については、各学校の案内をご確認下さい。
学校で学ぶことのメリットとしては、一緒に学び相談しあえる仲間たちやサポートしてくれる講師の存在、そして保育に関連する幅広い分野の勉強(スポーツ、ピアノ等の音楽、学校のコースによっては英語etc…)等、資格の取得だけではなく様々なものを得られます。
最近では家庭教師としての役割をベビーシッターに希望するお客様も増えている為、このような勉強は決して無駄にはなりません。
また、未経験でもベビーシッターの研修を受ければ土日などのお休みを利用し週に1日の勤務でもアルバイトとしてベビーシッターの実務を経験することが可能です。
学校に通うということはその分のお金はかかってしまいますが、学校でしっかり教育を受けながら、より専門性の高いベビーシッターを目指す学生には是非おすすめします。