子供の突然の病気にどう対応する?東京都の病児保育について

2021年11月17日

関東

子供が風邪などで体調を崩してした待った場合、頼る先はありますか?
預け先は確保してあるでしょうか?
働くママにとって、子供の体調不良はとても困りますよね。
それが長引いてしまったりすると勤務先にも迷惑をかけてしまうことになりかねません。
そんな働くママやパパに「病児保育」という存在についてご紹介をしていきます。
これを知っていれば、いざというとき安心です。

病児保育とはどんなもの?

みなさんは「病児保育」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
実際利用にされたことがある方もいるかもしれません。
この病児保育とは、お子さんが病気で学校や保育園などに通えない場合、保育所や医療機関等に付設された専用スペースで保育及び看護ケアを行うという保育サービスになります。
「子供が病気で学校や保育園に通えない!でも仕事がどうしても休めない!」
そんなピンチの時に病児保育の存在を知ってれば安心です。

東京都ではすべての区市で病児・病後児保育の施設があるので、お住まいの地域の施設の情報を収集し、利用方法などを確認しておくと良いでしょう。
対象となる子供の年齢や病気などの医療要件も地域や各施設によって異なるのでそこも確認しておくと安心です。

また病児保育には、施設に連れていく形だけでなくベビーシッターのような自宅で病児保育をお願いする形もあります。

病児保育を利用する時には、お子さんの病状や年齢などに合った形を選ばれると良いでしょう。

施設での病児保育は厚生労働省の管轄としており、補助金制度もあるため比較的手頃な保育料で利用ができます。
また、病児保育施設が病院内に設置されているところだど近くに医師や看護師がいるので安心です。

一方定員数も少ない人数で設定されているため、利用ができずキャンセル待ちという場合もあります。
また、利用できる日は平日という施設がほとんどで時間も決められているので利用時間内にお迎えにいけるかどうかも考慮にいれて利用する必要があります。

病児保育施設の利用方法について解説

では、東京都の各地域にある病児保育施設について利用するためにどのような準備が必要なのでしょうか?
急な病気で慌ててしまう前に事前準備をすませておきましょう。
ここでは、利用の手順について解説していきます。

お住まいの地域によっては多少異なる部分もありますが、大まかには次の通りです。

利用の事前登録
利用登録申請書を記入し、お住まいの区役所、市役所へ提出をします。

予約
利用希望日の前日に直接電話などで予約を入れます。
空きがあれば当日でも予約は可能です。
キャンセル待ちをすることも可能です。 反対に予約のキャンセルをする場合には、一人でも多くのキャンセル待ちをされている方が利用できるよう早急に連絡を入れましょう。

かかりつけ医を受診
かかりつけ医または指定の医療機関でお子さんを診てもらい、「病児・病後保育利用連絡」をお医者さんに書いてもらいます。

保育施設の利用が可能と判断を受ければ、施設へ預ける。

東京都ではそれぞれの自治体により利用方法や利用対象者など異なってきます。
東京都福祉保健局のホームページには東京都の病児・病後育児保育施設に一覧が載っています。
保育施設を探される場合には参考にしてみてください。

東京都病児保育事業→
URL https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/byoji_byogoji/byouji.html

利用期間は一つの疾病に対して最長で7日間としている施設がほとんどです。

また、お昼ご飯やおやつなどは家庭から準備して行きます。中には給食が準備される施設もあります。その他必要な持ち物などはそれぞれの施設により異なりますので、予約を入れる時に持ち物や食事について確認してみるといいですね。

施設の利用料はどのくらい?助成金について

実際に利用したら費用はどのくらいかかるのでしょうか?
保育施設の利用料は1日あたり2,000円というところが一番多いです。

生活保護世帯や前年度の住民税が非課税世帯などは利用料が免除されています。

子供の病気が長引いたり、インフルエンザなどで出席停止となると費用をかさんできます。
夫婦で助け合って分担してご家庭でお子さんの看病ができるよう、お子さんが病気になった場合、どう動くのか前もって話し合っておくことが大事です。

病児保育が可能なベビーシッター

ベビーシッターの中にも病気の子供を対応してもらえるベビーシッター病児保育があることをご存じでしたか?
病児保育にも施設での保育の他にもベビーシッターの病児保育というものがあります。

施設型の病児保育と同様、ベビーシッターの病児保育も事前に調べ、利用するための準備を済ませておくといざという時に安心でしょう。

利用の流れ

ベビーシッターによって利用方法について簡単に説明していきます。

ベビーシッターサービスに連絡、予約を入れる
病児を対応できるシッターさんにも限りがあるので、できるだけ早めに空き状況などを確認する必要があります。

事前準備
ベビーシッターの会社ごとに準備しないといけないものは異なりますが、子供を預けるための準備をします。

医療機関への受診
保育の前には医療機関への受診が必須となります。親御さんが難しい場合はシッターさんが受診に付き添ってもらえる所がほとんどです。

保育開始

保育終了報告

利用料、割引サービスについて

ベビーシッターの病児保育を利用する場合、利用料の助成など受けられないと思いがちですが、実はそんなことはないのです。
ベビーシッターを利用してもさまざまな割引制度が設けられているのです。
どのような割引制度があるのか見ていきましょう。

内閣府による「ベビーシッター割引券」
これは、「企業主導型内閣府ベビーシッター利用支援事業」の承認事業主となっている企業が従業員に対して発行する割引券となっています。
1日、対象児童1人に4,400円の補助金が受けられます。

この割引制度つ利用するためには、ご自身がお勤めの会社がベビーシッターの支援事業の利用をされているのか確認する必要があります。

自治体による利用料金の助成制度
制度の内容も各自治体で異なりますし、東京都の全ての区市で行っているわけではありません。
徐々にこの助成制度が利用できる自治体の拡大を進めている最中です。
お住まいの地域でそのような制度があるのかどうかを各役所に問い合わせてみてください。

その他、兄弟割引や福利厚生による割引制度もあります。
施設型の病児保育に比べ、ベビーシッターの病児保育の利用料は高額です。
助成制度や割引制度をしっかり確認してぜひ活用してくださいね。

施設型の病児保育とベビーシッターの病児保育の違い

2種類の病児保育の存在について見てきました。
それではどちらの方が自分にとって使いやすいのか、自分たちの家庭環境に合っているのか見極める必要があります。
この2つ病児保育それぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。

施設型の特徴

医師や看護師が近くにいる
病院内に設置されている病児保育の場合は医師や看護師が近くにいるので、体調の変化にとっさに対応できるところがメリットです。

費用が安い
施設型の病児保育は国や東京都からの補助金もあり、費用が安く抑えられています。
また、所得により一部免除される場合もあるので費用面においては利用しやすいです。

ベビーシッターの特徴

自宅で保育
わざわざ病児保育の施設まで送迎する必要がありません。お子さんにとってもつらい思いをして動く必要がないのでメリットです。
持ち物の準備をする必要も施設型の病児保育をりようするよりも簡単ですよね。

キャンセル待ちがない
施設での病児保育は定員があります。その人数も数が少なくインフルエンザ等の季節には定員オーバーが必須です。
ベビーシッターだとそのようなキャンセル待ちをしないといけない心配などありません。
また、ベビーシッターの手配も運営会社のほうで手配してもらえますので、病気のわが子をかかえて病児保育をしてくれる先を自ら探す必要もありません。

保育時間が施設よりも長い
施設での病児育児は預けられる時間も決まっているので、間に合うようにお迎えに来る必要がありますが、それに比べるとベビーシッターは融通が利きますし、土日祝日も対応しているベビーシッターサービスもあります。

対応できる年齢が幅広い
ベビーシッターですと、新生児から高校生くらいまで幅広く対応している所が多いです。
施設型の病児保育は、ベビーシッターにくらべると対応できる年齢が生後6ヶ月から未就学児という所が多く幅が狭いので、ベビーシッターにしかお任せできないご家庭もあるでしょう。

費用は高い
施設型の病児保育の内容に比べるとやはりベビーシッターの方が手厚いサービスで子供の面倒をみてもらえます。
その分、費用も割高です。
ベビーシッターの利用をお考えであれば、基本料気の他に、どこからが追加費用がするのかなど、費用面においてもよく確認する必要があります。

このようにそれぞれ良い面も問題な面もあります。
お子さんの症状や年齢、またご家庭の環境なども考えたうえで、どちらが合っているのか、又は今回はこちらの病児保育を利用したほうが良いのかなどと状況に合った病児保育を探せれると良いでしょう。

これまで、病児保育についてお話してきました。
あまり聞きなれない言葉だったかと思いますが、ぜひこの存在を知っていてほしいと思います。
働くママやパパが子育てに困ったとき、頼りにできるサービスの一つになるはずです。
自分たちだけで何とかしようと頑張り過ぎず、周りにあるさまざまなサービスを大いに利用してください。
子どもが病気になるとツライです。しかし、ママやパパまで病気になってしまっては本当に大変ですよね。
いろいろな人の手を借りて子育てのピンチを乗り越えていてたほしいと思います。
この記事がそんなみなさんのお役に立てるきっかけとなれば嬉しく思います。

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