札幌市の障害児施設とベビーシッターによる障害児保育について

2021年12月15日

北海道

障害のある子どもを子育て中の保護者の方から「保育園や幼稚園で受け入れてもらえず、入園できない。」「仕事を諦めるしかない。」という声が多く聞かれます。このような障害児保育問題に対して、札幌市では様々な支援を行う施設を設けて取り組んでいますが、すべてのニーズに応えるのはまだ難しい状況です。そこで、医療的ケアは行えませんが、障がい児を対象とした保育や特別ケアを行えるベビーシッターの利用もご検討してみてはいかがでしょうか?

この記事では、札幌市内に在住の方に向けた障がい児施設とベビーシッターサービスについてご紹介して参ります。支援を探す際のご参考になれば嬉しいです。

札幌市の障がい児施設

札幌市内には心身に障害のある18歳未満の児童を対象とした児童福祉施設が設けられており、下記はその一覧です。それぞれの施設について簡単にご紹介します。

福祉型児童発達支援センター

<概要>

基本的な日常動作の指導、知識技能の付与、集団生活の適応訓練など

<対象>

療育の観点から集団療育および個別療育の必要性が認められる未就学の児童

<施設>

札幌市内に7か所(2021年現在)

<利用方法の流れ>

お住まいの区役所から通所受給者証の交付を受けて施設に直接申し込み

医療型児童発達支援センター

<概要>

基本的な日常動作の指導、知識技能の付与、集団生活の適応訓練など

<対象>

上肢、下肢または体幹の機能障がい(肢体不自由)のある児童

<施設>

札幌市内に3か所(2021年現在>

<利用方法の流れ>

お住まいの区の区役所から通所受給者証の交付を受けて施設に直接申し込み

福祉型障害児入所施設

<概要>

障がい児について保護や日常生活の指導および独立生活に必要な知識技能の付与を行う入所施設

<対象>

児童相談所において入所が必要と判断した18歳未満の児童

<施設>

札幌市内に3か所(2021年現在)

<利用方法の流れ>

札幌児童相談所へ相談

医療型障害児入所施設

<概要>

障がい児について保護や日常生活の指導および独立生活に必要な知識技能の付与を行う入所施設

<対象>

児童相談所において入所が必要と判断した18歳未満の児童

<施設>

札幌市内に3か所(2021年現在)

<利用方法>

札幌児童相談所へ相談

障がい児等療育支援事業

<概要>

重度の心身障がい、発達障がいなどのあるこどもやその家族の地域生活を支えるため、専門の職員が療育指導や療育支援を無料で行います。

保育園や学校などの関係機関からの相談にも応じています。

<事業所(問合せ先)>

・相談室にっと

・発達支援室なっつ

・むぎのこ児童発達支援センター

・医療福祉センター札幌あゆみの園

・相談室あ~てる

ベビーシッターによる障がい児保育

障がい児を見られるシッターは少ない

障がい児の保育をベビーシッターにお願いする場合は、必ず障がい児対応が可能であるかどうかを事前に確認する必要があります。

派遣型サービスであれば、障がい児対応が可能または専門の企業に。マッチング型サービスであれば、プロフィールの項目に障がい児対応可としているシッターを選択します。

担当するシッターは看護師や保育士、幼稚園教諭の資格を持っていて、小児科での勤務や障がい児保育、託児保育の経験があるシッターである場合が多いので安心できますが、その分、数が少ないという問題があります。

ただ、慣れない施設に行くよりも、安心できる住み慣れた環境である自宅で保育を受けられるという点は保護者の方にとってもお子さん自身にとっても大きなメリットです。

市内には多くのシッターが活動していますので、ぜひ対応可能なシッターを探してみて下さいね。

対象やサービス内容は様々

障がい児と一言でいっても、医療的ケアが必要なのか、身体障害なのか精神障害なのか、発達障害なのかダウン障害なのか、障害の度合いはどれくらいなのかetc…その状況や特徴は様々です。※ベビーシッターは医療的ケアは行えません。

「障がい児もOK」としているシッターでも、お子様の状況や年齢によって預かることが出来るのかどうかは変わりますので、大切なお子様を安全に安心して見てもらう為にも、細かなところまで事前のお打ち合わせや確認は重要です。

特に、日常的なコミュニケーションの方法やどの程度の補助が必要なのか、嫌がること怖いことは何か、どんな遊びが好きか、外に出る(公園等)ことは可能かといったことは保育を行う上でとても大切な情報になります。いつものお子様の情報を出来るだけ詳細にお伝えください。

提供されるサービスの内容についてもお子様の状況に合わせて対応されますので、保育の目的や不明な点・不安な点はしっかりと質問し、相談の上依頼をするようにしましょう。

お子様の送迎のみなど短時間のご利用も可能です。

料金

料金についても会社やシッターによって幅がありますが、多くの場合は通常保育よりも少し割高となっています。

しかし札幌市やその近郊のエリアで活動しているマッチング型サービスに登録のシッターに関しては、1時間あたりの料金はそこまで大きく変わることはないようです。

(障がい児保育に限らず、ベビーシッターサービスでは交通費は実費となる場合がほとんどです。)

障がい児施設での勤務や療育での保育経験のある方もいらっしゃるので、是非検索して探してみて下さい。

ベビーシッターサービスであれば土日にご利用いただくことも可能です。

なお、札幌市ではベビーシッター利用時に条件を満たし必要な申請をすることで補助や無償化の対象となる場合があります。

詳しくは下記の案内ページをご確認下さい。

■幼児教育・保育の無償化について

最後までご覧いただきありがとうございました。

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