のびのびとした子育てをするには

2022年3月11日

子育て

のびのびさせていなかった私の子育て

「子どもにはのびのび育ってほしい」「子どもが生まれたらのびのび育てたい」

そんな風に願っている人は多いのではないでしょうか。現在3歳の男の子を子育て中の私も、その中の一人です。

しかし実際はすぐに子どもを叱ったり、あれはダメこれはダメと行動を制限したり、口うるさく叱ったり、先まわりして世話を焼いたりと全然のびのびした子育てが出来ていません…。

気付けば息子も私の顔色を伺ったり、何をやるにも臆病だったりと確実に影響が出ているように見え母親として毎日反省しっぱなし。

地域の保健師さんに子どもとの接し方について相談したこともありましたが、話を聞いてくれてもどうしたら良いのかはいまいち分からないままでした。

「これではいけない!私が変わらなければ。」と決意し、そもそも”のびのび子育て”ってどうすれば良いのか?を改めて検索し、調べてみることにしたのです。

”のびのび子育て”は子どもを信頼すること

のびのびとした子育てでイメージするのは、とにかく子どもがやりたいことは何でもやらせること。健康であれば何でもOK。自由に、まさにのびのびと。

「でも、本当に何でもやりたい放題させて良いの?」

私も子どもがやりたいことは出来るだけやらせてあげたい。でも、危ないこと、迷惑がかかること、親としてやって欲しくないこと、逆にやって欲しいこともある。心配性の私には特にその線引きが難しいものでした。

どうしたら良いのか。そこで自由な育児について紹介しているサイトをいくつも読み漁り、分かった事が一つ。それは「子どもへの信頼」というキーワードです。

まず私を例にすると、「これをやらせたら危ない。こうしたら失敗する。こうしないと大人になった時に困る。」等と言う考えから、イチイチ叱ったり制限をしたりしていました。これは”子どもへの不信感”がベースになっている行動です。

子どもを信じていないから親の私が管理し制限する。まるで軍隊のようですよね…。これでは子どもが自信を失ってしまったり、反抗的になったりしても無理はありません。

かと言って自由にさせることは単なる放置にはならないか?と思いますが、「信頼」がベースにあるかどうかがポイントになってきます。

子どもの力や選択を信じ失敗しても信じて見守ることと、子どものことを諦めて放っておくことは全然違うんですよね。

同じ”子どもがやりたいことをやる”でも、親が子どもの方を見ているのか見ていないのかの違いがあり、当然子どももそれを感じとるのだと思います。

”のびのび子育て”親の役割

とはいえ小学生くらいになればある程度物事の分別も理解できるようになって任せることが出来ても、幼稚園や保育園以前の年齢の内は親が管理が必要な場面はたくさんあると思います。

そこで次に乳幼児の子に向けてのびのびと育てる上での親の役割について考えてみます。

小さな子どもは色々なものに興味を持ちますが、そのきっかけになるのは親からの働きかけであること多いですよね。普段見ているもの、読んでいるもの、聞いているもの、身に着けているもの、出かけている場所等。私たちが意識していない日常から、子どもは興味の対象を選んでいると思います。子どもに与えてあげているおもちゃや絵本のセレクトも親や大人です。

その為、今は本当に小さい頃から幼児教育やスポーツを習わせる親御さんもとても多いですよね。

我が家はそういった施設に通わせることはしていませんが、家庭や生活の中で出来ること(英語の歌を聞かせたり、知育玩具を買ってみたり、動物園へ行ったり)を行っていました。

息子の場合は英語の音と乗り物が大好きになったので、外国の車の写真集や英語の車の動画等を見せていたら、車のメーカー名をローマ字でも読めるようになり、そこからアルファベットを覚えました。

しかし、その他のことにはまったく興味を持たないんです。

同じ年齢の子どもがいる他のママから「うちはこれが出来るようになった。これを覚えた。」なんて情報を聞くと、(うちは車とアルファベットしか分からないのに、どうしよう…)と不安になり、息子に無理矢理興味の無いことをやらせようとしたりしていました。

息子はもちろん嫌がりますし、それに対して私も怒ったりして何も良い事がありません。

のびのび子育てに関して親の役割として必要なことは、自由になるべくたくさんの物を見る、聞く、触れる機会を与えてあげること。そして興味を持ったものにはめいいっぱい時間を使って好きなように探求させてあげることが大切なのだと思います。

その時に興味を持たなかった事でも、小さな頃に体験したものを大きくなってから思い出し興味を持つこともありますし、何より親が自由にさせてくれたことで親子の信頼関係や自己肯定感も養われるはず。

親だけでは範囲が限定されてしまうこともありますから、保育園や子育て支援の施設を利用したり、子どもに人気のイベントに参加したりするのも良いと思います。

私たち大人では気付かないようなところに子どもたちは興味の種を見つけますよね。子どもを信頼し、興味を応援してあげる。息子の縮こまった心が再びのびのびしてくれるよう、そのスタンスで今日からまた子育てを頑張ろうと思います。

前の記事へ

ダメと言わない育児

次の記事へ

東京での育児が難しいと感じる理由

関連記事

詳しく見る