図書館に6年間通い続けた私と娘の話

2021年10月28日

知育

あなたは図書館が好きですか?
私と娘は、好きです。
好きがゆえに、6年間も図書館に通いつめています。
ではなぜ、図書館が好きか、それは図書館が魅力的な場所だからです。
私たち親子が感じる図書館と絵本の魅力を、思う存分書き綴りますので、少しでも図書館と絵本に興味を持ってもらって、図書館に足を運んでほしいです。

図書館はママの逃げ場になる

私の図書館デビューは、子供が1歳になった時でした。
きっかけは旦那の転勤に帯同したこと。
見知らぬ土地で精神的に行き場がなくなった私が、たまたま見つけた心安らぐ場所が図書館でした。
本章のテーマは、「図書館が子育てに追い詰められたママの逃げ場になる理由」について。

初めての子育てと、孤独

まだ言葉を発することも出来ず意思疎通ができない我が子と、いつもだいたい同じ時間にだいたい同じことをして過ごす毎日。
社会に必要とされてない、1人になりたい、なんだか泣きたい。
多くのママが経験するように、私も深い孤独を感じていました。
そして、見知らぬ土地への転勤。
知り合いがいない、親両親がいない、頼れる人がいない。

あぁ、孤独。

誰かとしゃべりたいけど、人とコミュニケーションをとることが苦手な私。
夫としゃべればいいじゃないかと思っても、話を聞いているのか聞いていないのかよく分からないし、言ってほしいことと180度違う返答。
話を聞いてくれて、「分かるよ、そうだよね、同じだよ。」と全面的に味方になってくれる存在には決してならないのが、夫。
夫となんて、全然かみ合わない。
初めての育児で「私の子育てこれでいいのかな?」という不安を常に抱えて、長い時間子供と向き合うのは正直言って辛かったです。
「気楽に」とか「適当に」という言葉を聞くと、まだ生まれて1年程度しか生きてない子供を前に、「気楽に」「適当に」育てようなんて全く思えない。
私がしっかりこの子を育てなければと自分を追い詰めて、結局、何もかも自分一人で背負ってしまい「誰もわかってくれない」と一人勝手に孤独を感じていました。

支援センターデビューするも、うまくなじめず落ち込む

家の中に閉じこもっていると、旦那とも子供ともそれぞれ違う意味で意思疎通ができないものだから、内向的な私もいよいよこのままじゃダメだ、と支援センターに行くことを決心します。
我が家の区域内にある支援センターでは、いわゆる支援員の人が常駐しておらず、受付ボードに氏名を書いたら誰でも自由に遊べるスタイルでした。
これは子供と自分のためだ、と何度か頑張って通いましたが、孤独が解消できるどころか精神的にしんどくなってしまいました。

 よその子供と自分の子供を比べてしまう
 よその親の子供への接し方に違和感を感じてしまう
 同じママをしている人の前で、いい親を演じようとして疲れてしまう

我が子が生まれて、1年間「自分流の子育て」をしてきたからか、よその子や、よその親の育て方と比べたり、無駄にいい恰好をしようとしたりして、数時間であっても支援センターで過ごすと、帰宅後に吐いてしまうほど疲れてしまっていました。
支援センターに救われる人は本当にたくさんいると思うし、そこで一生お付き合いしたいと思うママ友と劇的な出会いをする人もいると思います。
しかし、私はそうではありませんでした。
私にとって、支援センターは自分の不安や悩みを和らげる場所ではなく、とことん気疲れする場所だったのです。

私を救ってくれた図書館

家にいれば孤独、支援センターに行けば気疲れ。
なんか、もう、遠く離れたところに行きたい。
子供をベビーカーに乗せて半ばやけになりながら家を飛び出すと、たった2ブロック先に立派な建物を発見します。
「図書館!?」
恐る恐る入ってみると、子供の絵本のスペースは他の利用者への配慮から、大人向けの本のフロアとは少し離れた場所にありました。
かわいらしい小さなイスに、かわいらしい小さなテーブル。
カラフルに彩られた壁。
本の読み聞かせをしてくれるイベントスペースに、優しいボランティアさん。
同じように子供を連れたママもいるけれど、交流の場ではないのでお互いに干渉し合うこともなく、自分たち親子と本の中の世界です。
たとえ子供と2人でも、家にいる時のように、ついつい終わっていない家事のことを考えながら子供に接してしまったり、1日のうちに何度も繰り返される「おもちゃ遊び」や「ごっこ遊び」に発狂しそうになることもありません。
また、支援センターのように、他のママさんとお互いをけん制し合うようなこともありません。
子供はいろんな本をめくっては捨て、めくっては捨て、お気に入りの本を見つけだします。
子供の好みを知るきっかけにもなるし、新たに好きなものを見つける場にもなります。
何度も同じ本を読んでと言われて「またか」と思うこともあるし、テンションがあがって走り回ったり、本を乱暴に扱って怒らなければならない場面もあります。
ですが、私には、家から出て、親子と本だけの世界はとても居心地がよかったのです。

メンタルを整えるために図書館へ通う日々

その後も、子供が未就学児の頃は、

 最近子供を怒りすぎている
 一日中家にいてもやもやする
 外で遊んであげる体力がない

このような時に図書館へ通っていました。
私自身、本が好きというのも相まって、図書館という場所が私の精神を安定させてくれました。
当然ですが、図書館は子供の絵本だけではなく、大人向けの書籍や雑誌、DVDなどもあるので、

 子育てで迷う事があれば、育児本や育児雑誌
 熱中するものが無ければ、小説
 毎日がつまらないと感じれば、ノンフィクション
 最近老けたなと思ったら、ファッション誌

本を通じて情報を得るだけでなく、自分を見直したり、新しい冒険をしたりすることができます。
私は、図書館へ行くと必ず手に取る本があります。
作者が難病を患い、手足が動かず、言葉も発せず、子育てができないこととの無念や、病気の恐怖をつづった本です。

(私と違って)あなたは健康な体を持っているのに、不満を言うだけの人生をこの先も続けますか。

このメッセージを、月に2回、本から受け取ります。
それを読むと「子育てが辛い」なんて恵まれた愚痴を言っている場合ではないと毎回反省し、自分の思考やメンタルを整えることができます。

育児が辛ければ図書館に逃げればいい

今まで生きてきた経験則「努力は必ず報われる」が必ずしも当てはまらないのが、「育児」です。
頑張って離乳食を手作りしても全く食べない日が続いたり、どんなに優しく接しても癇癪(かんしゃく)が強かったり、子供は親の努力とは関係のない個性を持っています。
当時の私は、笑顔のママになりたくてもどうしてもできない、このイラつきがどこからくるのか自分でも分からない、毎日がそんな状態でした。

 家で子供と2人きりになりたくない
 夫の顔を見たくない
 人間関係で気疲れしたくない
 他人の子育てを見て自分の感情をみだされたくない

それならば、たとえ一時であっても嫌なことから逃げて、育児や家事、面倒くさい人間関係など余計なことを一切考えずに済むように図書館へ逃げればいいのです。
私のように自分の人生観を変える一冊の本に出会えるかもしれませんし、そうでもなくても本の世界に簡単に現実逃避することができますよ。

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親子と絵本の関係

子供が1歳の時から7歳になる今まで、図書館通いを続けている私たち親子。
育児疲れで辛い時に、「育児、家事、人間関係からの逃げ場」としてたまたま見つけた図書館でしたが、その居心地の良さに魅了され多くの時間を過ごしてきました。
その中で、単に「子育てから現実逃避する」ためではなく、純粋に「本を読む」ために図書館へ通うようになり、図書館へ行く目的が変わってきました。
本章のテーマは、「親子と絵本の関係」についてです。

子供はとにかく本が好き

私が小さかった頃、娘のように本と触れ合う機会があったかなと考えると、自宅にもあまり本はなく、親に読み聞かせをしてもらった記憶もほとんどありません。
本に触れる機会がなかったので、本を読むという習慣もないし、本に対する興味もなかったように思います。
ただ、同居していた祖母が本を読む人だったので、本を読むことを楽しんでいる人が身近にいるという程度の経験はしていました。
ところが、うちの子はというと、1歳から本のある生活をしてきたので、本を読むことが完全に生活の一部になっています。
我が家では、本をまだ一人で見ることができない年齢の時には、家事を円滑に進めるという親の勝手な都合で、決まった時間にテレビの録画を見せていました。
娘が当時好きだったのがアンパンマンで、録画したアンパンマンを見る時は、まずアンパンマン図鑑を隣に置きます。
そして録画を見終わると、その日登場したキャラクターを、図鑑の中から見つけてチェックするのです。
しかし、ひらがなが読めない年齢の子供が、五十音順に並んだ図鑑から目的のキャラクターを見つけるのはかなりハードな作業。
いつも、「あ」からページをめくり始め、長い時には30分くらいかけて探しだします。
この時はアンパンマン図鑑でしたが、その後も犬の図鑑、魚の図鑑、国旗などあらゆる図鑑に没頭していきました。
子供の「知りたい」という情熱はすさまじいものがあり、それを満たしてくれる本は本当にすごい!
また、当時の娘は、外出時にはリュックサックを背負い、お気に入りの絵本と、初めて読む絵本の2冊を持ってお出かけしていました。
娘にとって、絵本があればお出かけがより楽しいものになったようです。
そして、私にとっても、外出時のぐずり対策として、絵本は重宝していました。

そんな彼女も小学2年生。
今では「この作家好き」「本がないと人生つまらない」など、小学生とは思えない発言をして周囲をざわつかせています。
そして、現在の彼女の夢は、「壁が全部本で埋め尽くされた家に住むこと」。
本のある生活は、娘に夢を与え、かつ娘の人生を豊かにしていることは間違いないようです。
しかし、一度本に没頭すると宿題や食事など後回しにしたり、トイレに本を持ち込んで用が済んでもなかなか出てこないなど、生活に支障をきたす場面もあります。

親もはまる絵本の世界

小学2年生ともなると、「絵本」というジャンルからは卒業しかけていますが、これまでの6年間は娘と一緒に親である私もどっぷり絵本の世界にひたってきました。
「たかが絵本」などと、あなどれません。
可能な限り言葉を尽くして相手に理解させようとする大人向けの書籍とは違い、絵本は、絵と短い文章だけでできています。
例えば、「多様性」「創造性」「生と死」、このような呼び方をするとたちまち難しくなってしまう内容でも、絵本には、それが何であるか分からない小さな子供の心にも届き、涙を流させたり、何かを感じさせるパワーがあります。
そして、私たち大人は、その絵と、短い文章の中から想像して自分なりの答えを見つけようとします。
何を考え、何を感じ取るかは本人の自由。
大人にとっての絵本は、想像力を働かせて自分の考えを膨らませたり、整理したりすることによって、自分が何かを体験をしたような感覚を得られたり、自分が過去に経験したことを振り返ることもできます。

また単純に、童心に帰れる、心が癒される、そんな作品もたくさんあります。
カラフルな色彩の絵はいつまでも見ていられるし、赤ちゃんに関する題材の絵本は妊娠出産をした時の幸福感をよみがえらせてくれる。
自分が子供の頃に見たことがある本に出会うと、なんだか甘酸っぱい気持ちになる。
「楽しい」「悲しい」「悔しい」「懐かしい」などの感情を揺さぶられる体験ができることは、子育て中で、代り映えのしない毎日を送る中で、私の心をぽっと温めてくれていました。

親子のコミュニケーションの道具としての絵本

私は、素敵な本に出会いたいという一心で図書館に通っているので、子供に本を好きになってほしい、本から何かを学んでほしいという気持ちはあまりありません。
そんな私でも、子供が本に多く触れたことにより、思いがけずたくさんの嬉しい効果があったと実感しています。

 たくさんの言葉に触れるので、言葉を早く覚えられ、言葉の使い方も正確
 たくさんの感情の引き出しを持っている
 他人との違いを理解している
 好奇心が満たされる
 疑問や問題を自分で解決しようとする
 親と子供のコミュニケーションの1つになる

他にも私が気づけていないメリットがあると思いますが、図らずしも絵本は子供の成長を助け、私の子育てを手伝ってくれていていました。
その中でも私が一番良かったと思うことは、子供とのコミュニケーションの取り方を教えてくれたことです。
絵本を通じて、子供に愛情を伝えたり、子供がその愛情を受け取ったり。
また、絵本を読んで一緒に何かを考えたり、内容を語り合ったり。
1、2歳の頃は、子供を膝に乗せ、絵本をめくり、ただ「きれいだねー」「かわいいねー」「大きいねー」など自分の感想をただ伝えていただけでした。
しかし、3歳を過ぎると、例えばライオンの本なら、ライオンに関することを話題にして、いろんな話しかけをします。
「この前、動物園に行った時ライオンいたよね。」
「ライオンって何を食べるんだろうね。」
絵本は1冊のお話が子供の集中力が途中で切れない程度の長さしかないので、ただ読むだけなら5分もかかりません。
しかし、私としては、目の前にある1冊の本をもっと楽しみたいので、なるべくたくさん話しかけて子供の興味を引きつけます。
「動物園のライオンはずっと寝ているからつまらない」
「ライオンは大きくてすぐお腹がすくから、熊とか大きい動物を食べるんじゃない?」
そうすると、このように返事が返ってきて、どんどん話が広がっていきます。
話をしていくうちに、娘の興味のあること、得意なことが分かってくるし、次、図書館に行ったらこんな感じの本を借りてみよう、などと次の楽しみにもつながります。
特に信念のない私なので、スマホを見せる育児が悪いとは決して思っていませんが、「会話をする」というコミュニケーションの方法がとれていたので、「助けて、スマホ」とはなりませんでした。
レストランや、病院の待合室などでスマホを見ている子供の横顔を見ていると、絵本を読んであげれば子供の笑顔や気持ちが聞けるのに、もったいないなと感じてしまいます。
「ママのお膝の上で、絵本読んでもらったな」
「ママとたくさんお話したな」
「わあ、この絵本私が子供の頃ママに読んでもらったやつだ」
このような記憶は、いくつになっても、子供を幸福な気持ちにしてあげられるような気がします。
絵本を通じたコミュニケーションは今も大事ですが、この先の未来に向けても大事になるのではないかと感じています。

親子で絵本を楽しもう

絵本は、子供も親も夢中になる魅力があります。
子供は、空想を楽しんだり、広い世界を見たり、何かを極める楽しみ方。
親は、想像力が鍛えられたり、童心に帰れたり、癒されたりする楽しみ方。
そして子供と親が一緒に楽しむ時には、本を通じてコミュニケーションをとることができます。
しかし、本がある環境にいなければ、そもそも本を好きになるきっかけがありません。
図書館へ行けば、何万冊という絵本の中から、きっと子供の興味をひく1冊が必ず見つかるはずです。
その1冊が、子供の人生を豊かにして、将来にわたって親子の愛情を確かめ合う大切な1冊になるかもしれません。
ぜひ、図書館に足を運んで、運命の1冊に出会い、本のある生活を楽しんでほしいと思います。

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小学校低学年時点で学習に困らない

子供が1歳の頃から図書館に通い続け、早6年。
娘も7歳になり、学年で言うと小学2年生です。
本のある生活の中で、すっかり本好きに成長した娘ですが、生活の面ではこだわりが強い、承認欲求が強めの甘えん坊気質、生活習慣が身につかないなど、親の手が必要な部分がたくさんあります。
しかし、学習の面だけで言うと、特に何の取り組みもしてきませんでしたが、小学校2年生の現段階までで、特に困ったことはありませんでした。
そこで、本章のテーマは「絵本で学習の基礎ができる話」です。

幼少期から言葉の使い方がうまい

娘が言葉をしゃべるようになった時からずっと感じていることがありました。
それは、「言葉の使い方がうまい」こと。
娘には同じ学年のいとこがいて、年に2、3回しか会えませんが、幼い時から交流があります。
娘とだけ接していると分からないことですが、同い年のいとこを見ていると、娘は言葉の使い方が上手だと分かります。
特に、幼少期はその差が顕著に現れます。
服を脱がしてもらいたい時、娘は「服脱がせて」と言い、いとこの子は「服脱いで」と言います。
友達に叩かれた時、娘は「友達に叩かれた」と言い、いとこの子は「友達がバーンってした」と言います。
子供には使い方が難しい言葉って確かにありますよね。
しかし、何度も繰り返し同じ本を読んだり、本をたくさん読んだりする娘にとっては言葉の扱いはお手の物でした。
言葉がうまく使えたので、早いうちから自分の気持ちを伝えることもでき、娘自身も話が伝わらなくてイライラするという瞬間は少なかったように思います。
ただ、いとこの子のような幼少期の言葉使い間違いはすぐに直りますし、むしろ訂正したくないくらいのかわいさがありました。

好奇心の強い子になる

子供はもともと好奇心が旺盛ですよね。
絵本は、さらにその後押しをしてくれます。
そのため、娘は好奇心のかたまりでした。
「なんで?」「これ何?」と質問攻めは娘が起きている限り続き、聞いてもいないのに「これ本に書いてたんだけどね」と自分が知っている事柄について解説してくれようとします。
親としては、正直、ちょっと面倒くさい。
しかし、返事をしないと終わらないので、私も一生懸命話をしたり、聞いたりしました。
湧き出る好奇心を押さえつけることなど、到底できません。
一緒に本をめくって目的の物を見つけたり、本で知りえた知識を披露したり、実践したりして、やっと満足するのです。
そして、1つ満足すると、また深い一歩先の事象に目が行き、それについて知りたい欲求が湧き出てきます。

例えば、絵本で虹(にじ)がでてきます。
虹を見たことがないと、虹はいつどこで見ることができるのかと聞かれます。
雨が上がった後に見られる時があると話しをすると、また、それはなぜかと聞かれます。
空中に浮遊している雨粒の反射を説明するために、外の水道にホースをつなぎ実際に虹を作ってみることになります。
絵本から虹をいうものを知り、自ら興味を抱き、経験もしくは納得することで、子供の経験に意味と厚みがでます。
ただ、親には、根気と忍耐力が必要です。
子供の好奇心が強いと、なんと親も振り回されることか。
「危ない!」「汚い!」「早く!」
ある程度、本能を理性で思いとどまれるようになるまでは、注意することが非常に多かったように感じます。

小学生になっても学習で困らない

我が家では、小学校にあがるまでいわゆる「勉強」をしてきませんでした。
幼稚園に行って、外で日が暮れるまで遊び、絵本を読む生活です。
未就学児の時にはそんな生活だったので、小学校の入学式が近づいてくると、うちの子勉強についていけるかしら?と不安になることが増えてきました。
何かやっておけばよかったかな、と思ってももう遅い。
大きなランドセルを背負って学校へ行く日々が始まりました。
帰ってくると、ひらがなと数字の宿題をします。
絵本を読んでいたので、ひらがな、数字など読むことができるのは知っていましたが、親の心配をよそに、娘は書くことも難なくこなしました。
彼女は絵本に向ける熱量と同様に、学習に対する意欲も持ち合わせていたらしく、毎日の宿題や家庭学習を嫌がることなく、むしろ楽しんで取り組んできました。
そして、少しずつ学習内容が難しくなってきても、今のところは学校の授業についていけています。
なぜ、娘は特別な学習をしていない状態から、小学生のお勉強モードに抵抗なく移行できたのかと考えてみると、やはり絵本の効果が大きいと思います。

 知りたいという欲求がある
 集中力がある
 基礎学力が定着していた

娘に「勉強楽しい?」と聞くと、「楽しいよ」と返事が返ってきます。
自分の小学生の時のことを考えると、信じられない!
勉強って、楽しかったっけ?
それでも、娘には楽しいらしく、その気持ちの根源をたどると、知りたいという知的好奇心が存分に見たされるのが勉強であるから、そういう感情になるのも理解できます。
また、勉強に取り組む姿勢も、私の時とは格段に違います。
やると決めたら、とことん最後まで。
集中しているので無駄がありません。
本を読んでいる時もそうですが、何かをしている時は集中してしまうので、周りの音が聞こえなくなります。
たまにそれが原因で家族とトラブルにもなりますが、勉強に関してはいい方向に作用しています。
そして、娘自身も今のところ勉強で困ったことは1度もないと言っているので、本を読むことで「読解力」「思考力」などの基礎学力がついたのだろうと、勝手に推測しています。

頑張らなくても基礎学力が定着しているのがいい

図書館通いをして、1歳から絵本を読み続けた結果、幼少期から言葉と上手に付き合ってきた我が子。
知的好奇心をくすぐられる本に何度も出会い、絵本の中だけでなく、身近な生活の中でも好奇心をいかんなく発揮してきました。
小学校に入学後も、絵本から得た「集中力」や「探求心」を持って、楽しんで勉強に取り組んでいます。
そして、絵本を読みながら自然に行ってきた「深く考える」、「考えをまとめる」などの作業が、思いがけず基礎学力として定着してくれていました。
本を勉強の道具として活用しようと考えず、ただ楽しむだけで、子供の能力を底上げしてくれる力が本にはあると、小学校の勉強を通して実感することができました。
図書館には何千、何億という本があり、誰でも利用することができます。
親子で、たくさん本を読んで、たくさん語り合って、たくさんの体験をして、本人も気づかないうちに生活や、学習の基礎が積み上げていけたら儲けものですよね。

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おうち時間の充実

6年間図書館へ通い続け、おおよそ数えきれないほどの量の絵本を読んできました。
絵本は読み聞かせだけをすると、所要時間5分です。
しかし、幼い子供と一緒に過ごす1日は、自分の好きなこともできず、ひたすら子供のペースで生活をしなくてはいけないので、非常に長く感じます。
特に自宅で遊ぶのは、やることも、使うおもちゃも毎回同じで、本当につまらない。
そうなると、うちの中で唯一新鮮なものは、図書館から借りてくる絵本です。
そこで、本章のテーマは、「絵本で遊ぶ」です。

レベル1:遊べる絵本を選ぶ

子供がなかなか絵本に興味を示さない場合には、遊べる絵本を選んでみるのがおすすめです。
遊べる絵本は、最初から子供が遊べるように工夫されている絵本なので、親が頑張らなくても、少しの誘導で楽しめるようにできています。

 しかけ絵本
 間違い探し
 迷路

低年齢の時は、「しかけ絵本」がおすすめです。
絵本を開くと、象の鼻が実際に伸びて出てくる。
鏡がついていて自分の顔や絵本の反対のページが映る。
ボタンを押すと、小鳥のさえずりや、動物の鳴き声が聞こえる。
子供の心をくすぐるしかけがいっぱいなので、何度でも飽きずに繰り返し楽しめるし、1人で絵本をめくって自分なりの楽しみ方を見つけることもできます。
「しかけ絵本」は、ちょっとしたトリックがあり、絵本の入門編というところです。

幼稚園の年中くらいになると、「間違い探し」や「迷路」などの遊びの絵本も見始めることができるようになります。
単純に間違い探しや迷路を楽しむだけの絵本もあるし、その中でストーリーがあるものもあります。
また難易度もそれぞれ違うので、子供の成長や興味に合わせたものが選び放題です。
間違い探しや迷路などは、楽しく遊んでいるだけで、「空間認識能力」も鍛えられて、一石二鳥の絵本ですよ。

レベル2:空想ごっこ

これは私たちがとても好きな遊びで、絵本を読んだ後に、絵本の内容を別のストーリーに変えたり、自分ならこうすると空想したりするものです。
一緒に絵本を読んだ後に、
「ママなら、この時こうしただろうな。」と話をすると、
「私なら、こうする。」と娘も話にのってきます。
すると、たちまち、空想の世界に行くことができます。
娘のお気に入りの絵本に、1週間が7日でなく8日あり、その増えた1日に何か奇抜なことが起きるという内容のものがあります。
私と娘は、一生懸命ありえないことについて、「こうなればいい」「これはどう?」とストーリーを考えます。
娘は、「もしも~だったら」という仮定の話を自分で考えるのも、私が作った話を聞くのも大好きです。

 相手に伝わるように話そうとするので、説明のための言葉の選別が瞬時にできる。
 発想力がつく。
 相手の話を否定しない、認める。
 ワクワク体験を自分で作り出すことができる。

娘の空想を聞いていると、自分にもこんな時があったなと考える時があります。
自由な発想で意見を言い、素直に人の話を聞き、自分が楽しめることを見つける天才。
大人になり、もはや全てが真逆。
子供と空想を楽しむことは、親にとっても必要な時間かもしれません。

レベル3:真似てみる

絵本を読んでいると、子供の「これやってみたい!」がたくさんあります。

 お風呂でシャボン玉をする
 壁に落書きをする
 朝ご飯にシリアルを食べる

絵本で見たものを、実体験してみるのです。
子供がやりたいと言ったことは、なるべくやってみる。
失敗も成功もすべてが経験。
特に外国の絵本は、親もあまり経験したことがない異なる文化があるので、子供と一緒に初めての体験を楽しめることが多いです。
単に、「朝ご飯にシリアルを食べる」「お弁当にサンドイッチとリンゴ1個丸ごと持って行く」だけでも、ちょっとした衝撃と高揚があります。
私のおすすめは、絵本の世界を実体験した後に、またその絵本を読んでみることです。
実際に体験する前と後では、絵本の感じ方が違ってくる場合があるからです。
「この時本当はこう感じていたんだ。」
「私の場合は、こうだった。」
このように絵本を活用すると新しい感情や、気づきがあって、2度面白い。
それが、「絵本の内容を真似てみる」です。

レベル4:創作する

何かを作ることを目的とした本は、子供の作ってみたいという欲求を満たしてくれるので、おうち時間が充実すること間違いなしです。

 工作
 折り紙
 あやとり
 料理
 園芸

子供が小さい頃には、親が作ってあげて、子供は遊ぶだけです。
しかし、大きくなり、自分でできるようになると楽しさは倍増します。
何かを作ることは、手先を使ったり、作業効率を考えたり、絵本を読むこととは全く違った作業になります。
娘も、上記に列挙したようなものは一通りやりましたが、その中でも、パンケーキは50回以上作ったと思います。
子供向けの絵本に、パンケーキが出てくることといったら!
離乳食の後期くらいから食べられるからなのか、本当によく出てくる。
そして、なんといってもおいしそうな描写。
娘も私もパンケーキの絵本を見ると、「今日パンケーキ作ろうか」と必ずなってしまいます。
すり下ろしたニンジンを入れたり、マッシュしたかぼちゃを入れたり、レパートリーも豊富でもはや娘はパンケーキ作りの達人です。

そして、もう一つの「創作」はせっかく絵本が、絵と文字でできているのだから、絵を真似て、字を覚えて、自作の絵本を作ること。

 絵をなぞる
 字を覚える
 絵本を作る

娘には、空想癖があって、たくさんの物語が頭の中にあるので、それ表現する方法として、自分で絵本を作ればいいのにと思い何度かすすめてみました。
ただ、残念なことに、娘はこれが好きではありませんでした。
人には向き不向き、好き嫌いがあり、娘は興味を持ちませんでしたが、机に向かってもくもくと作業をすること、考えたことを具現化することが得意なお子さんには是非おすすめしたい創作絵本遊びです。

絵本を遊びつくす

絵本は、読み聞かせ以外にも、工夫次第で遊び方が広がります。
絵本に慣れる前は、「しかけ絵本」や「間違い探し」など遊ぶことを目的として作られた本でたくさん遊んでみて下さい。
そして、絵本に抵抗がなくなったら、空想遊びや、真似っこ、創作などを楽しむことができるようになります。
絵本からたくさんの遊びの引き出しを見つけられたら、おうち時間がもっと楽しくなると思います。
図書館へ行って、いろんな種類の絵本を借りて、お気に入りの遊び方を見つけてほしいです。

図書館通いのイベント化

我が家は娘が1歳の頃から、6年に渡り図書館通いをしています。
どうして、6年間も飽きずに図書館に通う事ができたのか。
それは、図書館が本を借りるだけの場所ではないからです。
私たち親子にとっては、図書館に行くこと自体が楽しいイベントの1つになっています。
それは、なぜか。
本章のテーマは、「図書館通いをイベント化しよう」です。

図書館で主催しているイベントに参加する

図書館の王道の楽しみ方として、図書館で主催しているイベントに参加してみましょう。

 読み聞かせイベント
 DVD観賞
 絵本の交換会
 工作教室
 図書館司書体験

それぞれの図書館で開催されている独自のイベント。
人気のあるイベントだと、事前予約が必要で、すぐに定員がいっぱいになることもあります。
なかでも、絵本の読み聞かせは、どこの図書館でも行われています。
うちの子はまだ大人しくお話を聞けないから、と敬遠する必要はありません。
特に低年齢の場合は、絵本だけでなく手遊びや人形劇など、子供が飽きにくい工夫をしてくれていることが多いです。
また、強制力も全くないので飽きてしまったら退出は自由です。
うちの娘は絵本の読み聞かせが大好きだったので、頻繁に参加していました。
読み聞かせボランティアさんは、読み聞かせの研修を受けていたり、子供が好きだったり、図書館のお父さんお母さんのような存在です。
娘は読み聞かせボランティアさんとはすっかり顔なじみになり、一番前の席に陣取ってお話を聞いていた他、お話が終わると本の感想を伝えたりしていました。
図書館主催のイベントに参加することは、ボランティアさんや、参加者同士の気軽なコミュニケーションも楽しめるし、ちょっとしたワクワクも得られておすすめです。

図書館で昼食を食べる

図書館のイベント化の1つとして、昼食を図書館で食べてみてはいかかでしょう。
我が家は、娘が生まれてから2度転勤を経験していますが、最初に娘と通っていた図書館にはカフェが入っていました。
娘が2歳になったくらいのある時、ふと思い立って二人でカフェへ行き、パンケーキを食べました。
娘と2人で外食をするなんて、いつ泣いたり暴れ出したりするか分からないので、絶対に無理だろうと思っていましたが、意外にもお行儀よく食事をすることができたのです。
それどころか、娘にも初めての体験で、とても嬉しそうにパンケーキをほおばっていました。
その日から、娘にとって図書館で食事をすることは楽しみの1つになり、私の息抜きにもなって最高のイベントになりました。
事前に下見をしてから行くのが一番いいと思いますが、図書館自体が子供からお年寄りまで幅広い年齢層に開かれているので、併設されているカフェも子供に対して寛容な場合が多いと思います。
子供用のお手洗いや、席の間取り、声の音量などをチェックしてみて下さい。
他にも、私自身に余裕があるときにはお弁当を作って持参していました。
おにぎりと、チキンナゲットとトマトを入れただけのお弁当。
それでも、娘はちょっとしたピクニック気分でとても喜んでくれていました。
すごく特別なことでなくても、子供にとってはイベントになります。
図書館の中に飲食可能なスペースがあるのであれば、図書館が好きになるきっかけの1つとして、図書館での食事はおすすめです。

自宅から遠い図書館へ遠征をする

うちの娘は図書館が好きですが、毎度同じ図書館へ行っていると、私も娘も少し飽きてしまうことがあります。
なんだか、特別感が欲しい。
そんな時は、いつも行っている図書館ではない、別の図書館へ。
我が家の場合は、自宅から車で10分圏内の場所にいつも行く図書館があり、さらに自宅から25分ほど行くと中央図書館があります。
中央図書館は本の数が圧倒的に多く、私たち親子にとっては一日中でも居たい場所です。
また、遠征先の図書館の規模が同じであっても、本の品ぞろえや雰囲気なども違うので、それだけで楽しめます。
また、同じ自治体で運営している図書館であれば、本を借りた場所とは別の図書館で返却ができるのも利点です。

図書館の周りを散策する

子供が未就学児の場合、時間は腐るほどあります。
その頃の私は、目を覚ますと「今日も子供と何して過ごそうか?」という自分への問いかけから1日が始まっていました。
その日の子供の機嫌もあるし、もちろん、自分の機嫌もある。
家に子供と2人でいると時間の流れが遅いし、外に出るのはお化粧、子供の荷物の準備など結構大変です。
それでも何とか頑張って図書館へ行きます。
図書館は行ってしまえば、子供もご機嫌だし、私もリラックスできていいことだらけです。
では、図書館で本を借りて、そのままお家へ帰るのかというとそうではありません。
せっかく、お化粧をして、子供の荷物も持ってきたのだから、図書館の周りを散策しなくてはもったいない。
私は、3つの地域で、5か所の図書館しか知りませんが、私の経験則では、図書館の周りには公園か、もしくはそれに準ずるような少し遊べる広場があります。
そこで、子供と遊びます。
もし、公園や広場が無くても、いつもと違った景色や、非日常を楽しむことができます。
例えば、図書館の周りを散策して、子供のお気に入りの場所が見つかったら、図書館へ行く付加価値ができるし、万が一図書館で大ぐずりが始まっても、子供のお気に入りの場所に行って気分転換をさせてあげることも可能です。
ベビーカーを押して外に出て、子供が疲れて寝てくれたらラッキー。
借りてきた本をゆっくり読む。
近くのお店でお買い物。
図書館に戻って、カフェやWi-Fi環境があれば自分時間を楽しむ。
そうすると、ママのリフレッシュの時間にもなります。

図書館に行くことを楽しむ

図書館は本を借りる場所です。
しかし、それ以外の楽しみ方もあるのです。
 図書館が主催するイベントに参加して、ちょっとしたおしゃべりとワクワクを体験する
 図書館でいつもと違った昼食を楽しむ
 少し遠くの図書館へ、遠征をする
 図書館の周りを散策して、非日常を感じリフレッシュする
たとえ本になじみがなくても、お子さんと図書館へ行ってみて下さい。
図書館はすべての人に等しく解放されています。
最初はただの暇つぶしや、図書館の近くの公園で遊ぶことを目的に行ってもいいです。
その中で、徐々に本に親しんでいけたら、図書館だけでなく、本を楽しむ体験ができるようになります。
本や、図書館を通じて子供の好きなものが発見できたり、新たな一面が見られるかもしれません。
まずは、図書館に行くことをイベント化して、お子さんと楽しい時間を共有することから始めてみて下さい。

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