2021年12月16日
知育
0歳児は、身体的にも、精神的にも著しい発達をする時期です。
そんな素晴らしい時期の子どもの心・好奇心を満たすためには、発達によっておもちゃや環境をどんどん変えてあげる必要があります。
ここでは、0歳児の発達段階を理解して、その時期にあう最適な遊び方をご紹介していきます。
「あー」「うー」などの発声が聞かれるようになります。
光や音に反応するようになり、周囲の動くものを目で追うようにもなります。
この頃から空腹や、オムツが汚れて気持ち悪い等の不快感も分かるようになってきます。
その反面、抱っこされたり、あやしてもらったりすると、泣き止んだり安心した表情になったりもする。
4ヶ月頃には首がすわり始める頃です。
仰向け姿勢で正面を向くようになり、自分で少し首を動かして左右を見回すようになひます。
◎この頃もっとも大切な事は愛着形成です。
大人からたっぷりの愛情を受け取ると、心穏やかな子になり情緒の安定につながります。
スキンシップを中心に遊んであげることが良いでしょう。
♪らららぞうきん〜の歌に合わせて
赤ちゃんの身体を触り、スキンシップを楽しみましょう。
首すわりがしっかりしてきた赤ちゃんであれば、うつ伏せで同じくぞうきん体操をしてあげるのもいいですね!
まだ早いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ラトルを持たせてあげるのは脳へとってもいい刺激になります。
音が出る方を見たり、手を握ったり開いたり、赤ちゃんにとって良い刺激をたくさん与えられるので早い時期から与えても充分楽しむことができる玩具の1つです。
ラトル選びのポイントも大切だと思うので少しお話しさせていただきます。
ラトル選ぶ際は、複雑な形のものではなく、シンプルで赤ちゃんが握りやすい物を選びましょう。また、色は、赤や緑色のものがいいと思います。生まれてすぐの赤ちゃんはほとんど目が見えていません。誕生後、急速に視力が発達すると言われているものの、見える色については制限があり、赤や緑など赤ちゃんが見えやすい色を選んであげるのもポイントです。
この時期の赤ちゃんは、寝返り、はいはい、お座りなど体の発達が急速に進み、活発に動くようになります。
支えて立たせると足を踏ん張ったり、指先で物をつまんだり、手を打ち合わせたりすることもできるようになり、遊びの幅も広がってくる頃です。
また、身近な人の顔が分かり、あやされると声を出してはしゃいだり、泣いても保育者があやすと安心して笑顔になる事が増えてきます。自分から相手にほほえみかけるようになるのもこの時期です。
◎この時期の赤ちゃんは、いろいろな動作を模索中なので、「身体を使った遊び」を積極的に取り組み遊んであげるのが良いです。
赤ちゃんをうつ伏せにしておもちゃなどで気を引き、身体を上や左右に向かせます。これは今後ハイハイする時などに役に立つ筋肉を育てるので積極的に取り入れてみてください!
赤ちゃんの遊びの代名詞とも言えるこの遊び!
生後6ヶ月頃であれば立って抱っこしたまま、ゆっくりと「高い高い」をするといつもとは景色が変わり赤ちゃんへのとても良い刺激になります!
この時のポイントですが、あまり激しく遊ぶのはNGです。赤ちゃんはこの頃から高低差を認識するようになります。高さが変わるだけでも赤ちゃんにとっては面白いことなので、激しく遊ぶ、というよりかは、普段と違う景色を見せてあげよう!といったスタンスで遊んであげてくださいね!
まず、おうちの方が仰向けに寝て、スネの部分に赤ちゃんをうつぶせに乗せ、わきを両手でしっかり支えます。
この状態から、足を上下左右にゆっくり動かしたり、傾かせたりして遊びます。
早い子だとこの頃から、赤ちゃん自身の力で姿勢をとれるようにもなります。
こちらも普段とは違った景色に赤ちゃんは大喜び間違いないでしょう。
この頃の赤ちゃんは、つかまり立ちをしたり、伝い歩きをするようになります。手押し車や箱などを押しながら歩けるようになったり、意図的に物を投げたり置いたりもできるようになります。
はいはいからお座りもできるようになり、自由に色々な姿勢を取れるようにもなる頃です。
また、自分でやってみたい気持ちが芽生え、それでもできない時は、要求したり援助を求めたりします。
自他を区別できるようになり、他の子どもが持っている物に手を出したり、相手に物を渡したりする。
◎この時期の赤ちゃんは、肢体がある程度自由に使えるようになってくるので、大きな動きから細かな動きを取り入れた遊びを積極的に行いましょう!
また、おうちの方の言っていることが理解できるようになる年齢でもありますので、大きなリアクションも効果的です!
見えなくなった大人が出てくることを理解し始める頃です。おうちの方が見えなくなっても、いつ出てくるのか期待しながら待てる時期ですので楽しんでこちらの遊びに取り組めるようになります。
見えなくなった大人が出てくる、ということを理解するのはとても大切な事です。後追いが激しい赤ちゃんでも、こちらを理解すると後追いが軽減されることもあります。
いないいないばぁを楽しめるようになったら…
こちらも、積極的に取り入れてあげましょう!簡単にできるのが、かくれんぼです。
おうちの方を探す、という事から始め、次第に赤ちゃんが隠れているのをおうちの方が探す、という段階でステップを踏みましょう。
大人の言っている事は大体理解できる年齢にもなっていますので、大きなリアクションをして遊んであげるととても喜びますよ!
穴に狙いを定めてボールを落とす、という動作を取り入れて遊びましょう。
この頃は目で狙いを定めたところに、手を使ってボールを入れることができるようになる年齢です。
こちらの遊びは、目と手を同時に使うため赤ちゃんにとっては難しい動作でもあるのですが、遊びの中で楽しく訓練することで次第にコツを掴みできるようになります。
ボールを掴むためには指先を使う動作も必要となってくるため、脳への刺激にもバッチリです。積極的に取り入れてあげていきたい遊びのひとつですね!
クレヨンを持って左右の往復運動をし、なぐり描きができるようになる頃です。
口に入れても安全に使える赤ちゃん用のクレヨンが販売されていますので、そのような物を使い安全確保に努めながらお絵描き遊びに取り組んでみましょう!
ただなぐり描きをするだけでも赤ちゃんは楽しめますが、おうちの方が「グルグルグルグル〜♪」と歌いながら丸を描いてお手本を見せてみたり、「トントントントン〜♪」と創作の歌いながら点を描いて見せたりする事で、面白がって真似てみる赤ちゃんもいるのでやってみてくださいね。
この頃の赤ちゃんは”歩く”ことができるようになる子も出てくる頃です。
歩く頃になったらお散歩に連れて行ってあげるのもいいですね!
まだ早いかな?と思う公園もこの頃連れて行ってあげてくださいね!
少し大きいお兄さんお姉さんが遊んでいる姿を見ると喜びますよ。また、砂場も少しずつ楽しめるようになってきます。最初は口に入れたりする事もありますが、経験を重ねる事によりこれは食べられないもの、と認識できるようになり、とても楽しんでくれると思います。
お天気がいい日は積極的にお外へ連れて行ってあげてくださいね。
1歳児は、歩き始める子が多くなる年頃ですね。行動範囲がぐんと広がり、ますます目が離せなくなりますね。言葉もはじめのうちは単語だったものが、どんどん意味のある対話ができるようになったりと、感情表現豊かになります。
自我が芽生えて好奇心も旺盛になるこの時期は、今まで(0歳児)の時とは違った身体全身を使ったダイナミックな遊びから、指先を器用に使う遊びなど色々な遊び方を経験させてあげましょう。
今回はそんな1歳児の発達を捉えながら、その時期に適した遊びを紹介していきます。
つかまり立ち・伝い歩きをしたり、また自分で1歩を踏み出してみたりと、運動面だけを見ると”赤ちゃん”ではなく、”子ども”に近づいて来たように感じる頃ですね。
大きな動きだけではなく、手の指が細かく動くようになり、親指と人差し指を使って小さい物もつまめるようになります。
また離乳食は、完了食になります。
スプーンを持って自分で食べようと挑戦してみたり、こぼすことも多いですが、コップを持って飲み物を飲めるようにもなります。
この時期の子どもは、まだ歩き始めて間もない頃だと思いますが、この頃から積極的にお散歩や公園に行って外を歩かせてあげましょう。お家の中を歩くことだけでも楽しい年頃ですが、いつもとは違った外を歩かせてあげるととても喜びます。
安全なところを手を繋いでゆっくりゆっくり歩いてあげるだけでも子どもは充実感をえられますよ。
また、散歩中は子どもが探索活動を十分に経験できるよう大人が配慮してあげましょう。石や葉っぱ、雲やおひさま、など家の中では出会えないものが外にはたくさんあるので、それらの物にも子どもが気付けるよう大人が声かけをしてあげるのもいいですね。
既にハイハイはお手の物!な、1歳児にはハイハイレース遊びも最適です。
この頃の子どもは、薄暗いトンネルの中に入ることに楽しさを感じたり、ハイハイするたびに動くダンボールに興味を持ったりします。
ダンボールの側面に自由に絵をかいたり、窓を作って中から外が見えるようにしたりして、一工夫するとさらに楽しめると思います!
そんな段ボールを使って、おうちの方と競争すると子どもは大喜び間違いなしです!
ハイハイは全身の運動にもなり、丈夫な身体作りへも繋がっていきますので、歩くようになってからも、遊びの中でたくさん取り入れてあげるといいでしょう。
まだ早いのでは?と思うかもしれませんが、シール遊びはこの頃から楽しめる遊びのひとつです。
まずは白紙の紙に自由に貼らせてあげましょう!大人が見本を見せるのも良いですね!
そして、シールは色々な種類がありますが、中でもおすすめなのが丸シールです。
理由は、丸シールはどの向きから貼っても正解だからです。大きさや色の種類が豊富であることも魅力のひとつです。大きい方が剥がしやすいので容易であることを考えると、発達に合わせて、どんどん小さいものを選んであげると子どもは飽きる事なく遊びをより楽しめると思います。
色も、色遊びに派生させたり、赤色はいちご、紫をたくさん張り合わせてぶどう、など見立て遊びとして取り入れても楽しめますよ。
自由に貼ることを楽しんだら、次は台紙に丸を描き、「この中に貼ってみよう!」と、お題を作ってあげましょう。
1歳6ヶ月では一見難易度が高い遊びにも思えますが、経験を重ねることで子どもはどんどん理解して出来る事が増えていきますのでこの時期に色々な経験をする事はとても大事なことです。
また、シールを剥がす、貼る、などは指先を存分に使い、巧緻性を高め、脳への刺激になりますよ!
0歳児でも取り入れたい遊びでありますが、1歳になったらクレヨンを持ってお絵描きにとり組んでみましょう!
ここで大切な事は、正しい持ち方を意識させて持たせてあげる経験をする事です。
と言っても正しく持つのはまだ難しいので、”バーンの形”と言って、親指と人差し指で鉄砲を作りその形のままクレヨンを持つよう意識づけをしましょう。
この意識付けは癖がつく前の早い段階から意識させることが大切です。
子どもにとって持ちやすいぐー握りをさせてしまうと、その癖がついてしまうのでその前に”バーンの形”を定着させ、正しい持ち方への近道を作ってあげましょう!
さて、本題のお絵かきですが、まずは思う存分自由に描いてもらいましょう。
その時おうちの方は実況中継をしてあげましょう!
“○○ちゃんは今黄色でクルクルクルクル〜レモンを描いたのかなー?すっぱそうなレモンひとつくださいな〜”などと言いながら大人も一緒にお絵描きを楽しみましょう!
大人が楽しんでる姿を見て、子どもは自然と楽しいー!という気持ちを持てて、充実感を得られますよ!
自由に描いたら次は、お題を作ってあげましょう!たとえば、あらかじめ傘を描いておいて、雨を降らせてあげてね〜!などと言って上から下にスーッと何本も描いて雨を降らしてあげたり、パラパラ雨、子どもが好きなような雨を描いてもらいましょう!
この頃になると、物事への興味が高まり、何でも自分でやってみようとします。衣服の着脱に興味を持ち始め、ボタン、スナップ、など少しずつ自立心が高まってくるのもこのさ時期です。
二語文を話すようになり、指差しや身振り、片言で自分の思いを伝えようとします。また、自分の言葉を受け止めてもらえると子供が気持ちを伝える喜びや言葉を使う楽しさを感じられるようになります。
言葉を少しずつ話すようになり、想像力も育ってきているのでおままごとのような”ごっこ遊び”をするととても喜びます。お母さんごっこにお店屋さんごっこ、電車ごっこ……。
ごっこ遊びは、女の子だけでなく、性別に関係なく、たくさんの「ごっこ遊び」、「まねっこ遊び」を親子で楽しめるので男女問わず取り入れてあげましょう!とくに、子どもの憧れはママなので、ママが毎日やっているお料理、掃除、洗濯などには、興味を持つ子が多いようです。
積み木やブロックを車に見立てて走らせたり、葉っぱをおままごとのお皿代わりにしたりする、”見立て遊び”も増えてきます。子どもたちは、遊びの天才なので、積み木などのシンプルなものや、葉っぱや石、どんぐりなど子どもの発送に合わせていろいろ見立てて遊ばせてあげましょう!
また、お散歩のときなどに、雲を眺めながら、”美味しいケーキがあるよ〜!”など、雲の見立て遊びをするのも子どもは喜んでくれますよ!見立て遊びを日常的に取り入れてあげる事で、そのうち自ら見立てる事をするようになり、想像力を養うことにも繋がりますよ。
小さい頃から何冊か読んであげてるおうちも多いと思いますが、あまり好きではないから〜と絵本に積極的ではないご家庭も今この言葉が少しずつ分かるようになった時期にもう一度トライしてみてみましょう!
絵本を選ぶときのポイントは、対象年齢を
注視するよりも子どもが興味を持っている物(こと)や、リズミカルな絵本を選んであげましょう!
絵本は読解力や文字を学ぶもの、というよりは、この年齢では子どもの心を豊かにすることを目的としましょう。
大好きなおうちの方と穏やかに一緒に過ごす時間に子どもは喜びを感じます。
そんな事を前提に、大人も心穏やかに絵本遊びに取り組めると良いですね。
この頃になると、自分のしたいことやしてほしいことを言葉で表現できるようになります。「かわいい」など、感じたことや生活に必要な挨拶なども言葉で伝えられるようになります。
人との関わりにも変化が見られるのがこの時期です。保育士やお友達と簡単なごっこ遊びを楽しんだり、追いかけっこ等の遊びを通して、一緒に遊ぶことの楽しさに気づき始めます。
また、この頃は身の回りのことを「自分で」と言ってやりたがる反面、思い通りにできなかったり、やらせてもらえなかったりするとかんしゃくを起こすこともあります。
子供の気持ちを受け止め、できた事は認めてあげるよう配慮が必要な年頃でもあります。
王道ですが、運動機能が延びるこの時期に外遊びは必須です。
ボールも、投げたり、蹴ったり、等少しずつ遊べるようになるので積極的にボールを触らせてあげましょう。
跳ぶ機能も急成長する頃です。ただジャンプをするだけでも楽しいですが、”けんけんぱ”の遊びを取り入れることもできる年齢です。とはいえ、片足ジャンプはまだ難しいので、片足ジャンプを両足ジャンプに替えて遊んでみましょう!
これに慣れてきたら、手を付けて跳んでみるのも面白いですね。本来の”ケンケン”の部分は両手を上に挙げて、ロケットのポーズ。”パッ”の部分で手を真横に開くなど、一工夫してみるのも良いでしょう。これは手と脚を同時に使うので子どもにとっては難しいことですが、遊びの中で楽しく経験する事で少し難しいことでもどんどんできるようになりますよ!
この時期の子どもはごっこ遊びにも興味を持ち始める年齢です。中でも1番身近で大好きなお母さんになりたがる子どもも多いのではないでしょうか。
ここではただごっこ遊びをするのではなく、一工夫して何倍もの充実感や達成感を得られる方法をお伝えしますね。
それはごっこ遊びの中で洗濯ごっこを取り入れる事です。
何でもやりたい!自立心が高まっている2歳児にはもってこいの遊びです!
洗濯ごっこという遊びは、字の通り、洗濯を干したり取り込んだりというだけですが、本物の洗濯用ハンガーと洗い立ての洗濯物を使うことで子どもは大喜びです!
まず、子どもの背丈の位置に合うように洗濯用ハンガーを設置します。
次に実際に洗って濡れている靴下やシャツなどを細かくて小さい洗濯物を用意し、実際に干してもらいましょう!
一見難しい様に見えますが、この時期の子どもであれば数回経験したらあっという間にできるようになります!
これをごっこ遊びの中で取り入れると子どもはすごく喜びますよ。
そして、洗濯バサミで物を挟む事は、指先の繊細な動きを必要とするので脳への刺激も抜群です!取り込んで洗濯用ハンガーから外すというのも同様に巧緻性を高め脳への刺激を促しますので遊びの中で取り入れてみましょう。他にもクイックルワイパーをかけてもらったり、安全にできる実際の家事をいくつか遊びにしてしまいましょう。
ごっこ遊び話女の子が好きな遊びというイメージはありますが、実際はそんな事もなく男の子も喜んで遊んでいたりしますよ。男女問わず遊べて、子どもにとってはとても新鮮な遊びなので夢中になってくれる事間違いなしです。
2歳7ヶ月〜3歳頃
この頃は少し難しい事でも理解できるようになります。赤、青、黄、緑などの色の認識もできますし、形の違いが分かるようにもなります。
おしゃべりが盛んになり、名詞の語彙がどんどん増えいく時期です。
手先が一段と器用になりこの時期は、粘土で丸めたり細長くしたり等できるようになったり、お絵描きも顔や動物など身近なものをイメージしながら書けるようになりますよ。
同時にスプーンやフォークも使い分けて食べるようになり、徐々にほとんどこぼさずに食べられるようになってくるのもこのくらいの年齢です。
排泄の自立も見られるようになってくるころですが、こちらは個人差があるので本人のやる気を考慮し、無理なく慌てずに自立は向かえるといいでしょう。
この頃になると、目・鼻・口などイメージを持って描くことができるようになります。
とはいえ、お絵描きのファーストステップである”とにかくお絵描きを楽しむこと”を大前提に話を進めていきますね!
まずは、これまで通り好きなように、自由に、思うように描いてもらいましょう!
この時ポイントがひとつあります。それは、描くことを褒めてあげてくださいね。
“トントントン元気よく描けているね”、”縦線スイスイ〜雨を降らしているのかな〜”等、描けた絵を褒めるのではなく、描いている動作を褒めてあげましょう!そうすることで描くことが大好きな子になりますよ。
またお絵かきは紙に自分で色をつける事ができるので色の認識能力がとても高まります。
色を認識できるようになるこの頃に楽しんで色遊びができるとインプットもスムーズに行えます。
お絵描きが大好きでもう少しレベルアップしたことができる子であれば、形遊びを取り入れたお絵描きとお勧めです。
まず、画用紙に大人が大きな丸を描きます。これが何に見えるのか、話し合いながら想像を膨らませて子どもに絵を描いてもらいます。これはすごく難易度の高いことですが、早いうちから経験させるのも良いでしょう。
最初は難しいので大人が手本となり描いてみましょう!興味のある子ならばすぐに真似っこしたがり、この形が何に見えるのか、どこで見たものに似てるのか、考え始めると思います。
何事も難しいかな、と思うとのでも大人と1枚1でじっくり関わりながら行うとできてしまう事もたくさんあるのでまだ我が子には早いのではないか、と躊躇せずにどんどん色々な経験をさせてあげましょう。
粘土遊びも子どもは夢中になる遊びのひとつですよね!ここではまた一工夫とり入れて楽しく遊ぶ方法をお伝えしていきます。
まず丸める動作・細長くする動作をおうちの方がお手本を見せ、子どもと一緒にやってみましょう。これはとても難しい事なのですが、子どもは丸めたり、細長くしたりすることが大好きです!このふたつの動作ができると作れる物の種類が増え、見立て遊びも楽しめますよ!
次に数遊びも取り入れてみましょう。
例えば、4人家族ならば、”丸い飴を4つください。お父さんとお母さんとお兄ちゃんと○○くんの分”などと声掛けをしてみましょう。4という数字が分からなくても、具体的にお父さんや、お母さんなど分かりやすいように身近な事柄とセットにしてあげると子どもは理解しやすいです。
そして最後に”1.2.3.4、全部で4個だね!”と助数詞まで伝えるようにしましょう。
数に強い子であれば、ワンホールのケーキを作ってあげて、”4人家族で食べたいので、切り分けでください”と言ってみるのもいいでしょう。4等分するにはどうしたらいいのか、はただ数字の上だけでなく、この時期の数遊びは具体物に触れながら遊ぶことが大切です。粘土は簡単に分けたり、くっつけたりすることができるので、数遊びを始めるきっかけには最適な遊びなんですよ。
ある程度のことがわかる2歳児は多少まだ難しいかな、理解できないかな、と思うことでも果敢に挑戦できる環境をおうちの方が提供してあげてください!
色々な経験をすることでどんどん吸収していくのもこの時期の特徴ですし、その目標を達成するまでには集中力であったり、巧緻性であったり、さまざまな能力を高めることにも繋がります。また、達成できた時に得られる充実感や満足感を存分に感じることもこの時期には大切なことです。
日常の中にも遊びがたくさん転がっていますのでお子さんに合う遊びをおうちの方が積極的にとり入れてあげましょう。
3歳から4歳になるまでの1年間は、体も心も急成長し、できることがどんどん増えていきます。2歳児の時に、自我の芽生えが出てきて大人の言う事にイヤイヤしていたお子さまも、だんだんと社会性が育まれ決まり事を理解して守れるようになるのもこの時期の特徴です。
体も心も大きく成長する1年であるこの時期に、様々な経験を遊びを通して学ぶことはとても大きな意味を成します。
この時期の子どもは、歩く、走る、跳ぶ、押す、引っ張る、投げる、転がる、ぶらさがる、またぐ、蹴るなどの基本的な動作を習得します。
これらの動作を遊びの中でたくさん経験し、自分の体の動きをコントロールしたり、自らの身体感覚を高めたりすることは、この時期にとても大切なことです。
指先の動きもさらに器用になり、筆記用具で曲線や直線、人や動物など簡単な絵も描けるようになります。
ボタン等の細かい作業もこなせるようになり、身の回りのことはほとんど自分でできるようになるのもこの時期です。
また、記憶力と理解力が発達するのもこの頃です。
この時期は今まで見られなかった、社会性が育まれていくのが3.4歳児の大きな特徴とも言えます。
その根底には、言葉の発達が関係しています。この時期の子どもは、理解する語彙数が急激に増加し、日常生活での言葉のやり取りが不自由なくできるようになります。”おはよう”、”ありがとう”、”ごめんね”などの言葉を交わす心地よさを体験し、それに伴い友達との関わり等にも変化が見られ、社会性も著しく発達していきます。
一見、3.4歳児は、まだまだ平行遊びが目立ます。しかし、社会性が少しずつ発達してくることにより、友達との関わり方にも変化のある時期でもあります。
徐々に相手の存在を意識し始め、平行遊びをしながらも他の子どもの遊びを模倣したり、 遊具を介して子ども同士で関わったりする姿も見られれようになります。
時には遊具の取り合いからけんかになることもありますが、徐々に友だちと分け合った り、順番に使ったりするなど、決まりを守ることを覚え始めます。
こういった経験を繰り返しながら、次第に他の子どもとの関係が、子どもの生活や遊びにとって重要なものとなってきます。
ここからは室内遊びと戸外遊びに分けてお勧めの遊びを紹介していきます。
みなさんもよくご存知であろう、椅子取りゲームですが、3歳児くらいになるとようやく椅子取りゲームができるようになります。
まず上記でも説明したように、3.4歳くらいになると友達と関わりが増えることに加え、友達とルールを共有することができるようになります。子どもはこういった経験を通して、友達と関わりながら遊ぶことの楽しさを知ります。
しかし、頭ではルールを共有することが分かってもいきなり行動にできるものではありません。複雑なルールの遊びなどは頭では理解できても友達とルールを共有しながら遊ぶ事には向いていません。
一方で、椅子取りゲームはとてもシンプルで簡単なルールで、なおかつ友達や先生と一緒に楽しむことができる3.4歳児には最適な遊びなのです。
また、はじめて椅子取りゲームをやる子どもの場合、どんなふうに動いたらよいかわからない子どももいると思います。
そのため、最初は人数分の椅子を用意し、音楽が止まったら椅子に座るという遊びから導入してみましょう。
次第に、椅子を減らすこと・座れない子もいること等を伝え、本来の椅子取りゲームの形を取り入れていきましょう。
余談ですが、座れなかった(負けてしまった)子の居場所も作っておくといいでしょう。
まだまだ社会性が身に付きはじめたばかりのこの時期の子どもは、まだ勝ち残っている友達を待ってあげることは難しいでしょう。その場で待てる子もいれば、フラフラ歩いてしまう子もいると思います。
何もないところでまだ勝ち続けている友達を”待つ”のは難しいので、座れず負けてしまった子達の居場所(応援席など名付けて)あらかじめ設定し、そのことを事前に子どもに伝えておくとスムーズにゲームを進行することができますよ。
続いて室内でボールを使った遊びを紹介します。
まずボール送りとは、子どもを4〜5人のグループに分けます。グループごとに縦に1列に並んで、前の子どもから自分の頭の上を通して後ろの子にボールを送ります。一番後ろまで行ったら、今度は前の子の足の間を通してボールを送り、先頭まで運ぶ遊びです。
この遊びはただ後ろにいる友達が受け取れればいいのではなく、友達が受け取りやすい位置、姿勢を考えながら遊ぶ必要性があります。これは、子どもが遊びの中で、自分の身体の動きをコントロールしつつ、相手の存在を意識することが求められてきます。
一見、簡単そうに見えるボール遊びでも、大人の声掛けや配慮次第で、子どもは存分に脳を刺激し、遊びの中で様々な成長を得ることができますよ。
今までは集団での遊びを紹介してきましたが、次はお家遊びをご紹介していきます。
それは、紙皿とペットボトルの蓋で作るコマです。
[準備するもの]
紙皿 1枚
クレヨンやペン
テープ
はさみ
[作り方]
1、紙皿のお皿の面に自由に絵を描く。
2、中心に向かって切り込みを入れる。
3、切った部分を少し重ねてテープで貼る
4、ストローの端を4つに切れ込みを入れる(2cm程度)
5、4を紙皿の中心に貼り付けて完成
とても簡単なコマですが、こちらも3歳児が楽しめる仕掛けがいっぱいなのです。
まず、最初は回すのに少しコツがいるので、どうしたらたくさん回るのか、指先や頭を使い考えなければなりません。
次に、回すことが成功すると、コマの柄に注目します。
当然コマは、回っていない状態と、回った状態では模様が違いますね。その事に気付いたら次はどんな模様にするのか、回したらどんな形になるのか、色々考えながら遊ぶことができる最高の遊びができるのがコマの特徴でもあります。
続いて外遊びもご紹介していきたいと思います。
この時期の子どもは、ルールを理解して遊ぶことができても難しいルールの遊びはまだ理解できないことが多いです。
簡単なルールの外遊びの代表ともいえるのが鬼ごっこですが、鬼ごっこに飽きてきた頃しっぽとりも3歳児におすすめの遊びです。
鬼ごっこ同様、尻尾を取られたら負け、なのでルールはとても簡単です。
しかし、自分の見えないところについてる尻尾を気にかけながらゲームをするというのは子どもにとってはとっても頭を使う動作なのです。とはいえ、子どもたちは楽しいことであれば夢中で取り組むのでとてもおすすめの遊びです。
この頃の子どもは日本には春夏秋冬がある事に気付き始めます。
プールや、クリスマスなどイベントを通して知る事も大切ですが、季節の変化は戸外にたくさん転がっています。また、移り変わる季節に触れることは、子どもたちに新鮮な感動と、多くの発見をもたらしてくれます。子ども達の感性を豊かに育み、より良い人格形成の為にも外遊びの際は意識的に季節の変化に触れていきましょう。
そこでご紹介する遊びが季節集めです。
これは、春の季節であれば”春集め”、夏の季節であれば”夏集め”秋の季節であれば”秋集め”冬の季節であれば”冬集め”と名前を変え、内容は名前の通りその季節のものを集めるという遊びです。
葉っぱや木の実、お花、それから生き物も季節によって変化がありますよね。
こういった経験は外遊びでしか経験できないので積極的に取り入れていきましょう。
4歳〜5歳頃は周囲の人に興味関心を持ち、自らかかわりを持つようになります。 友だちとの遊びを通じて、社会性を身につけていく時期です。 ルールを決めて遊んだり、競い合ったり、同じ行動を取ったり、相手に合わせながら遊ぶ行動が増えてきます。
言葉を選んで周りに合わせたコミュニケーションを取ることができるようになるため、ごっこ遊びも子どもたちだけで楽しめるようになります。
3〜4歳の頃より運動機能が発達し、特にバランスをとる力がアップします。
また、2つの動きを合わせた運動ができるようになるのがこの時期の特徴です。
縄を回しながらジャンプする縄跳びができたり、走りながらボールを投げたりといった2つの動きを同時に行う動作ができるようになります。
また、片足跳び、前転など、身体の動きが巧みになり、いっそう運動遊びが活発になる子どもが多いでしょう。
手先が器用になり、紐を結んだり、箸で上手にものをつまんだりといった複雑な動きもできるようなる子もいます。
この時期の子どもは、”自分が”の世界から周囲に目が向くようになります。今までは自分の興味のあるものと向き合ったり、今その場にいる友だちと自分が楽しいと思う遊びを共有したりする姿が多くみられました。しかし、この頃の子どもは自分と他人の区別が明確になり、周囲の状況にも目が向けられるようになり、より友だちの存在を意識し、”気の合う仲良しの子”と遊ぶことを喜ぶ姿が見られます。友だちを気にするようになったり、仲良しの友達ができることで、相手の立場を想像して行動できるようになったりもします。
こうして、自制心や自尊心といった力も徐々に育まれていきます。
それでは4〜5歳児におすすめの遊びを、室内戸外別で見ていきましょう!
ボール運びリレーとは、2人1組で背中にボールを挟みながら移動し、ゴールを目指す遊びです。詳しいルールを説明します。
<ルール>
1、2チームに分け、チーム内で2人1組になるようにペアを作ります。
2、先頭の子は2人1組で背中合わせになり、腕を組みます。
3、背中にボールを挟んだままゴールを目指してスタートします。
4、最終のペアが一番早くゴールしたチームが勝ちです。
このようにボール運びリレーとは、ボールを使ったチーム対抗戦のリレーです。ボールを小さいものに変えれば難易度を上げることもできます。2回目や3回目は少し小さめのボールを使って難しくしてみるのも面白いかもしれません。また、コース内に三角コーンをジグザグに置き、コースをアレンジして遊ぶこともできますよ。
友だち同士で協力する必要性があるこの遊びは”相手のことを考えて”遊ぶ必要があります。
これは”自分と他人”の区別が明確になる4〜5歳の時期には最適な遊びです。
遊びの中で相手の行動や気持ちを汲む経験をする事で友達に対する関心が高まり、思いやりある心を育てることにも繋がります。
4〜5歳児は、自分の作りたいものを想像しながら製作遊びを楽しめるようになります。
それぞれの子どもが自分の思いやイメージを表現しやすい、ぴょんぴょん紙コップの製作をご紹介します。
<準備するもの>
・紙コップ2つ
(*白だけでなく何色かあると、発想が広がりやすいです。)
・輪ゴム
・画用紙・クレヨン・折り紙など
<作り方>
1、上下に輪ゴムを引っ掛けるための切り込みをいれます。
2、切り込みを入れた紙コップに輪ゴムを引っ掛けます。
3、これを土台となる残っている紙コップに、押さえながら重ね、手を放すと、飛びあがれば完成です。
このぴょんぴょん紙コップは子どもによって、カエルに見立てる子もいれば、うさぎに見立てる子、またロケットに見立てる子もいるかもしれません。
まずは大人がなんのデザインもされていない紙コップを飛ばす様子を見せましょう。それを見てもらって何に見立てるのかは子どもたちが一人一人想像をふくらませて表現してもらいましょう。
4〜5歳くらいの子だと、少し複雑な遊びでも楽しんで取り組む事ができるので、ただ製作をするだけでなく、こういった工夫を取り入れ活動してみるといいですよ。
三色鬼鬼とは、鬼ごっこを派生させた遊びです。メジャーではない遊びだと思うので簡単にルールをご紹介します。
<ルール>
1、赤・青・黄色の3つのチームに分かれる。
2、
・赤チーム→青チームを追いかける。黄色チームから逃げる。
・青チーム→黄色チームを追いかける。赤チームから逃げる。
・黄色チーム→赤チームを追いかける。青チームから逃げる。
3、捕まったら自分のチームの色のろうやに入る。
(捕まった人はまだ捕まっていない同じチームの仲間に助けを求め、タッチしてもらえば復活できる)
4、制限時間までに、鬼の多いチームが勝ち!
このように追いかけながら追いかけられる複雑な鬼ごっこが三色鬼です。
まだ慣れない最初のうちは、それぞれのチームに大人が混ざって”青チームを追いかけて!”、”赤チームが来てるよ!逃げて!”などと声掛けをしながら遊んでみましょう。
難しいそうに見える三色鬼ですが、4〜5歳児というのはこれくらいのルールは理解し、行動する事ができます。
この遊びは、遊びの中でたくさん脳を使いながら思いっきり走り回る経験もできるので、充実感もたっぷり感じられます。
また、遊びに慣れてきたらチーム同士で作戦を立ててみるのもいいでしょう。色々な作戦が出て収集が付かなくなる場合もあると思います。しかし、この時期の子どもたちは、次第に子ども同士で折り合いをつけ作戦を決められるようになる年齢でもありますので、最初のうちは子どもたちだけで考える様子を見守ってあげましょう。どうしても大人が必要な場合は、どのように作戦を立てれば皆が納得するのか、お手本を見せてあげるのもいいと思います。
手押し相撲は誰もが一度は遊んだことある遊びだと思いますが、こちらも4〜5歳児の発達にぴったりの遊びです。簡単なルール説明とどうして4〜5歳児の発達に良いのか、詳しくご紹介していきますね。
<ルール>
1、手の平を合わせて2人で向かい合って立つ。
2、手のひらで押し合って相手のバランスを崩す。先にバランスを崩し、足が離れたり動いたりしてしまった方が負け。
3、慣れてきたら、しゃがんだ状態でスタートする「しゃがみ相撲」や片足の状態でスタートする「片足相撲」など工夫してみる。
この遊びはまず、全体的な身体能力を高めてくれる遊びです。身体のバランス感覚、手で押す力、足で踏ん張る力、加減する力等、身体バランス感覚を鍛えることができるため、”体幹”の発達も促す事ができます。”体幹”が鍛えられると、「集中力が身につく」「運動能力が高まる」等の効果も期待できますよ。
また、この遊びは”駆け引き”が重要となる遊びでもあります。相手が力を抜いた瞬間や押す瞬間を見極め、自分が行動に出なければなりません。相手の事を注意深く観察し、その上で自分が行動する、これは大人でも難しい事ですが、子どもは遊びの中で楽しく経験できてしまいます!そしてこの力も、相手の事を想像する事ができるようになる4〜5歳児におすすめの遊びですよ。
4〜5歳児は、できる・できないといった結果ではなく、がんばろうと挑戦する意欲を認めながら、身体を動かす楽しさや、友達と積極的に関われる環境、などを経験させてあげてくださいね。