2022年1月6日
子育て
ぐっすり眠る赤ちゃんはとても可愛いものですが、「ずっと寝ている」「全然起きない」となると「寝すぎなのでは…?」と心配になるパパママもいます。
赤ちゃん・新生児にとって睡眠はとても大切なものです。それゆえ赤ちゃんの睡眠に疑問や不安を抱くパパママは少なくありません。
寝すぎている赤ちゃんにはどのような対応が適切なのでしょうか。
寝すぎの赤ちゃんで確認すべきこと、起こし方など、赤ちゃんの睡眠との向き合い方についてご紹介いたします。
赤ちゃんにひとりひとり違う個性があるように、よく眠る赤ちゃんもいればずっと起きてばかりの赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの睡眠は個人差がありますし、睡眠時間はこうでなければいけないとこだわる必要もありません。
新生児から1歳にかけて、赤ちゃんの睡眠は成長とともに変化していきます。平均睡眠時間はあくまでも目安として考えましょう。
一般的に新生児の赤ちゃんは、1日15~20時間ほど睡眠をとります。
1日の大半を眠っていることになりますが、眠りは浅く2~3時間ごとに起きてはまた眠って…と短時間の睡眠を繰り返します。
生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは、眠りが浅くちょっとした刺激でも起きやすいです。
また、体内時計が約25~30時間と言われています。そのため、昼夜関係なく起きたり眠ったりを繰り返す赤ちゃんが多いです。
新生児期は授乳回数も1日8回~15回と、頻繁に授乳を行います。
目安として3時間おきの授乳が好ましいとされており、新生児期は授乳と睡眠を繰り返すような生活スタイルです。
生後3~4ヶ月になってくると少しずつ昼夜の区別がつくようになってきます。
平均睡眠時間も14時間前後と、新生児期と比べて起きている時間が少し長くなってきます。
それでも、まだ体内時計が24時間に定まっていないため、夜中に何度も起きてしまったりずっとお昼寝していたりする赤ちゃんも多いです。
生後5~6ヶ月になってくると平均睡眠時間は、約12~14時間となります。
まだまだ1日の大半を睡眠に費やす赤ちゃんが多く、午前も午後もお昼寝をする赤ちゃんが多いです。
昼夜の区別がつき始め、まとまった睡眠をとれるようになってくる時期でもあります。
生後6ヶ月を過ぎるとお昼寝も1回になり、日中起きている時間が長くなり夜にまとまって眠るようになってきます。
一方で夜泣きが始まる時期でもあり、赤ちゃんの睡眠に振り回されるパパママも少なくありません。
夜泣きの原因はまだはっきりと解明されていませんが、昼夜の区別をしっかりつけ、生活リズムを整えていくことが重要といわれています。
長時間眠っていると不安になるかもしれませんが、寝すぎている赤ちゃんを無理に起こす必要はありません。
よく眠る赤ちゃんでも、おなかがすいたりおむつが不快になったりしたタイミングで自然と起きるものです。
赤ちゃんが気持ちよく眠っていて、体調に問題がないようであれば様子をみましょう。
しかし、状況によっては赤ちゃんを起こしてあげる必要もあります。
おしっこの量が少ない・おっぱいをあまり飲んでいない・唇が乾いているなどの場合は、脱水症状を起こしている恐れがあり、起こして様子をみるべきです。
生後3ヶ月頃までは、5~6時間以上眠っているようであれば起こしておっぱいやミルクをあげるようにしましょう。
赤ちゃんは不快感や痛み、体調の変化を伝えることができません。すやすや気持ちよく眠っているようでもこまめに様子をみることが大切です。
赤ちゃんが気持ちよく眠れるように、睡眠中は下記の点に注意して問題がないか確認しましょう。
赤ちゃんの体調は変わりやすく、突然熱を出すこともあります。汗をかいていないか、手足が冷たくなっていないかなど、体温の変化には注意しましょう。
また、気温と湿度もこまめにチェックして、赤ちゃんが快適に眠れる環境づくりも大切です。
夏の場合は26~28℃、冬の場合は20~25℃が室温の目安です。エアコンを使う機会が多い夏場は特に冷えすぎないよう注意しましょう。
湿度は50~60%を保つようにして、お部屋の中が乾燥していないか確認することも大切です。
赤ちゃんが眠っているときは、息苦しそうにしていないか、ちゃんと呼吸をしているかこまめに確認しましょう。
赤ちゃんの中には、まれに呼吸が乱れたり数秒間息をしなかったりなどの無呼吸発作が起きることもあります。
呼吸機能がまだ充分に発達していない赤ちゃんの場合、無呼吸発作が乳幼児突然死症候群(SIDS)につながる恐れもあるため注意が必要です。
あまりにも睡眠中の無呼吸発作が多いようなら、かかりつけの小児科医に診てもらいましょう。
人間には身体が危険な状態になったときに回避する機能が備わっています。
たとえば、睡眠中息苦しさを感じたり体勢が苦しくなったりしたとき、私たちは無意識のうちに寝返りを打って危険や不快感を回避しようとします。
しかし、まだ幼い赤ちゃんは危険を回避する機能がまだ未熟です。
睡眠中に息苦しさを感じても自分で寝返りを打つことができず、窒息の恐れもあります。
うつぶせだとよく眠る赤ちゃんも多いですが、うつぶせ寝は窒息の危険性があるので控えましょう。
うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因のひとつともいわれています。
睡眠中の事故を防ぐためにも寝ている姿勢には注意して、うつぶせ寝の場合はそっと体勢を変えてあげましょう。
ぐっすり眠っている赤ちゃんを起こすのはかわいそうと思うパパママもきっと多いはずです。
体調に変化がない場合は無理に起こす必要はありませんが、状況によっては起こしたほうがいいこともあります。
赤ちゃんを起こすべきタイミングについても解説していきます。
赤ちゃんは新陳代謝が激しく、寝ているときでもよく汗をかきます。
多少の汗であれば問題ありませんが、いつもよりもたくさん汗をかいている、汗で背中がびっしょりしているなどの変化が見られる場合は起こすタイミングです。
大量の汗は熱がある可能性もありますし、脱水症状の恐れもあります。
たくさん汗をかいているときは、赤ちゃんを起こして水分補給をしてあげましょう。
おしっこをしていないときも赤ちゃんを起こすタイミングです。
長時間眠っている場合は、こまめにおむつをチェックしておしっこをしているか確認しましょう。
おしっこをしていないということは、脱水症状を起こしている可能性がありますし、体調不良のサインかもしれません。
本来おしっことして排泄される老廃物が排出できていない状態ともいえます。おしっこをしていない場合も起こして水分を与えましょう。
状況に応じて赤ちゃんを起こす必要がありますが、できれば気持ちよく起こしてあげたいものです。
無理に起こすなど不快な起こし方は、赤ちゃんのストレスにもなります。
寝ている赤ちゃんを機嫌よく起こすコツをお伝えします。
眠りが浅い赤ちゃんは、ちょっとした音でも目を覚ますことがあります。
それゆえパパママの声がけで起きることも多いです。
ポイントは、優しく声をかけてあげること。突然大きな声で話しかけるのは赤ちゃんがびっくりして泣いてしまう恐れがあります。
優しく話しかけて赤ちゃんの反応をみながら起こしてあげましょう。
部屋を明るくする方法も赤ちゃんを上手に起こすコツです。日の光を感じさせることで、目を覚ましやすくなります。
日中であればカーテンを開ける、夜であれば電気をつけるなどして、明るさの変化によって自然に目を覚ますように誘導しましょう。
ただし、夜の場合いきなり明るくするのは赤ちゃんがびっくりする可能性があります。間接照明やライトなどを上手に活用して少しずつ部屋を明るくしましょう。
顔や足をくすぐって刺激を与える方法は、赤ちゃんを起こすポピュラーな方法のひとつです。
特に足裏を刺激すると目を覚ましやすいといわれています。
触られることに敏感な赤ちゃんの場合はストレスになることもありますから、反応をみながら優しくそっとくすぐるようにしましょう。
赤ちゃんが寝すぎていてもほとんどの場合心配する必要はありません。
それでも、子を持つ親なら我が子がちゃんと育っているのか、睡眠に問題がないのか心配にもなりますよね。
赤ちゃんの睡眠に心配があるときは、ひとりで抱え込まずにプロに相談することも大切です。
赤ちゃんのお世話に慣れたベビーシッターに相談することで、寝すぎの赤ちゃんに対する適切な対応をフォローしてもらうことができます。
また、赤ちゃんの睡眠中はこまめに様子を確認してあげる必要もあり、寝すぎる赤ちゃんだからこそ目が離せず睡眠不足に陥るパパママも少なくありません。
ベビーシッター派遣のハニークローバーでは、通常保育のほかにも宿泊保育のサービスを利用することができます。
シッターに睡眠中の赤ちゃんの様子をみてもらうことで、ゆっくり休むことができ、パパママのリフレッシュにつながります。
赤ちゃんの成長を笑顔で見守っていくためにも、心配なことやお困りのことがある場合はプロに頼ることもひとつの選択肢です。
赤ちゃんは眠って起きてを繰り返して大きくなっていきます。
寝すぎているからといって過剰に心配する必要はありません。
ただし、赤ちゃんは大人と違ってまだ自分の異変に気付き対応する力が未熟です。だからこそ、睡眠中はこまめに様子を確認する必要があります。
赤ちゃんの睡眠と上手に向き合って、元気な成長をサポートしていきましょう。