2021年10月19日
子育てパパ
仕事の変化と新たな子育て
2021年3月。
人生の転機というのは重なるもので、子どもが産まれた年に仕事でも昇格があり、周りからは「順風満帆」だね。なんて言われたりしていました。
コロナ禍真っただ中でしたが、運良く息子の出産に立ち会うことができ、両手におさまる小さな我が子を抱き上げてひとつ、子育てでの目標を誓いました。
今までは仕事一辺倒だったけど、仕事と育児を両立させて最近よく聞く「イクメン」になろう。
私の父はいわゆる亭主関白の代名詞みたいな人で、「話しかけにくい怖い父親」でした。
しかも仕事で海外出張が多々あったことも相まって、小さいころから成人するまで父親と親しくした記憶があまりなく、寂しい思いをしていました。
自分の子どもにはそんな思いをさせない。自慢の父親になろうと躍起になっていました。
仕事でも昇格したし、妻と子どもの為にもたくさん稼ぐぞ!なんて気合いを入れて仕事に取り取り組んでいたことを覚えています。
しかし現実は甘くありませんでした。
慣れない管理業務に、上司と部下との板挟み。中間管理職の辛さを嫌というほど味わされました。
その中でも辛かったのが、立場が変わり、愚痴をこぼせる相手が減ってしまったことです。
愚痴だけでなくプライベートについて話す機会も少なくなり、職場で浮いているな。なんて思った時もありました。
しかも私の部署はザ・仕事人間が多く、積極的に育児を行うどころか「育児と家事は妻の仕事」と考える人が多く、私が育児で疲れていたとしても理解が乏しいので、仕事面で考慮されることは一切ないと思います。
「思います」というのは、そんな環境だから相談すらできないのです。
まあ、弱音を吐いたら管理職を降格されると思っていたので、口が裂けても辛いですなんて言うつもりありませんでしたが。
そんな最中、子どもが1ヶ月になり、妻と子どもが実家から家に戻って来てくれたので、正直嬉しさ半分、辛さ半分といった感じでした。
今思えばその時が仕事と子育てで一番辛かったかもしれません。
妻も実家から帰ったばかりで、義理母のサポート無しでの育児&家事に苦戦していました。
家に帰ったら自分のご飯・お風呂よりも先に子どものミルクとお風呂の準備。
子どもが寝付いたら、晩ごはんの用意に洗濯・掃除、明日の私のお弁当の仕込みと、妻の慌しさから私もゆっくりする事なんて当然できず、やれる事を探して家事を行いました。
せめてゆっくり寝る時間だけでもゆっくりさせてほしいと思っても、子どもの夜泣きで落ち着いて寝ることもできない。
あやし続けていると気づいたら夜中の4時。今日はまだ水曜日。
この記事を書いていると当時の辛さを思い出して思わず涙が出そうです。
本当に「眠れない」ストレスは育児の中でも屈指の辛さだと思います。
そしてろくに睡眠もせずに朝を迎え、また仕事へ。
妻もほとんど眠らず育児と家事をしてくれているので弱音を吐くわけにはいきません。
体を動かす仕事をすれば倒れそうになるし、デスクワークや会議になれば本当に眠たく、中々話が入ってこない。
そして仕事でミスをする抜け出せない悪循環。
慣れない管理職業務にも忙殺され、部下から心配されても、大丈夫と気丈に振舞っていました。
今、落ち着いた状態で当時の話を部下にすると、結構な人が管理職になった私が「うつ病になるのは時間の問題」と思っていたみたいです。
そんな毎日を送っていると、仕事終わりにふと「家に帰りたくない」そんな風に思うようになりました。
仕事も子育てもうまくいかない。
職場のメンバーに愚痴が吐きにくいならせめて気の知れた友人にと思っても、コロナウィルスの影響で気軽に会う事もできない。
私から子どもや妻にコロナウィルスをバラまいたら、考えられないぐらい後悔してそれこそ病んでしまう。
正直、「孤独」を感じていました。
昨日まで前に進めなかった我が子が腹ばいをして前に進めるようになる。
嬉しいのにうまく笑えない。
子どもが泣き叫ぶ。
子どもは何も悪くないのにイライラする。
今の自分は子どもの成長を心から喜べていない。
父親失格。
頭にその4文字が何度も浮かんでは消えてを繰り返していました。
それでも自分にそんなことはないと言い聞かせ、育児や家事を行いました。
しかし辛いのは仕事・育児と家事でだけではありません。
「ずっと子どもと一緒にいるママの方が辛いんだから! パパが泣き言言ってるんじゃないよ!」
ついぽろっと育児が大変と口走ったときに言われた妻のママ友からの一言でした。
女性への育児への理解が深まる一方で、最近のパパが育児するのは「当たり前」、疲れて「当然」という風潮があるように感じます。
妻のママ達と話していると「仕事より育児の方が大変なんだから、男も育児で苦労しろ」みたいな雰囲気を嫌ってほど感じます。
辛いのはママだけじゃない。パパだって辛いんです。
愚痴の1つぐらい聞いてくれてもいいじゃないか。せめて聞き流してほしい。突っかかって来ないでくれ。
なんて妻の友達に言えるわけもなく、「そうですよね、すいません」なんて言って愛想笑いしてその場をやり過ごしました。
そんなこと言われなくてもわかっています。
夜泣きに離乳食作り、洗濯や掃除などといった家事、私達用の食事作りと専業主婦の妻の1日の忙しさは理解しています。
しかし、仕事と子育てをまがいなりにも両立させようとしている我々パパ達も疲れています。
仕事も育児も忙しさに優劣をつけることはできません。
どちらも大変です。仕事と育児どちらが忙しいかなんて、はっきり言って不毛な争いだと思います。
昔の男性が行っていた「育児より仕事の方が大変だ。家事子育ては妻の仕事」が暴力的だというのはわかっています。
しかし最近は、「仕事と育児・家事を両立して当たり前」という、女性からの暴力的な言葉を感じてなりませんでした。
そんな経験から、「育児が大変」と男の私が気軽に口走れなくなり、辛くてもなにも言わなくなりました。
子どもが産まれて感じたことは、大変なのは育児だけじゃないということ。
それに付随する家事、仕事だけでなくプライベートの人間関係でも苦労することを知り、子どもが産まれたときに立てた「イクメンになる」が霞んでいくのを感じました。
楽しい子育てが、いつしか辛い子育てに代わっていました。
そんな子育ての熱意が消えかけていたある日の有休で妻から「子育て支援センター」に行かないかと声をかけられました。
育児でお疲れになられたときに、ベビーシッターサービスを是非ご利用下さい。ハニークローバーのベビーシッター派遣サービスは、リフレッシュや休息にお気軽にご利用いただけます。
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子育て支援センターを初めて訪れたパパの感想
子育て支援センター。
子どもが産まれ、出生届けを市役所に提出した時に市の職員から教えてもらっていたため、存在は知っていたのですが正直に言うとあまり行きたくありませんでした。
行きたくなかった理由は2つ。
1つ目は、「コロナウィルスが心配」だったことです。
初めて訪れた5月頃、再びコロナ感染者が増えつつあったこともあり、なるべく人が集まるところには行きたくないと思っていました。
2つ目は、「子どもとママしかいないから浮く」ということです。
子育て支援センターにパパが行ったら確実に浮くと思っていました。
妻は私を誘う前に何度か参加したことがあるそうで、パパと子どもで来ている人も何人かいるとは言っていましたが、正直、行きたくない気持ちの方が勝っていました。
ただ、やる事もない平日の休みだったことと、妻からの強い誘いもあって、送迎含め子育て支援センターに渋々足を運ぶことになりました。
初めて訪れた子育て支援センターの第1印象は「広くて明るくてキレイ」でした。
正直、市の施設だし古い絵本やおもちゃしかない、ちょっとボロい場所なんだろうなと訪れる前は思っていました。
しかし蓋を開けてみると最近出たばかりの新しい絵本や、家で買ったら置き場に困る代表格の大型ボールプールが置いてあるだけでなく、立派な積み木セットやレゴブロックなどメジャーなおもちゃが沢山置いてありました。
さらに自分で買おうとすると結構値が張る知育おもちゃも充実しており、保育士さん曰く、中には1万円以上するおもちゃもごろごろしているそうです。
最新の絵本やおもちゃが充実している訳は、私の通う子育て支援センターの仕組みにありました。
「おもちゃリクエスト」なるものがあり、1ヶ月に1回、リクエストを参考に購入・更新してくれる仕組みがあり、誰でも何回でもリクエスト出来るようになっています。
また、絵本やおもちゃが充実しているだけでなく、心配していたコロナウィルスの感染対策も徹底されており、1家族1時間までの利用制限による「密」の防止だけでなく、サキュレータによる空気循環、入り口の検温、消毒、訪問記録の記入などしっかりされており、安心する事ができました。
残された心配事、「子どもとママしかいないから浮く」問題ですが、それはやはり的中しました。
充実した環境だからか、平日なのに思ったよりも参加者が多く、10~15世帯ぐらい参加者がいましたが、案の定、利用者はママが多く、パパの参加者は2人程度。
参加していた子どもはうちの子どもが生後2ヶ月で1番小さかったのですが、次に小さい子で3ヶ月、大きい子だと年は聞けませんでしたが走り回れるぐらいの子がちらほらという感じです。
子どもの年齢には結構バラツキを感じましたが、保育士さんが2~3人ぐらい駐在してくれており、固まっている子どものグループの年齢に合わせて遊んでくれるため、あまり気にならなかったです。
1人のパパである私が初めて訪れた子育て支援センターの感想は、「コロナ対策がしっかりされ、保育士さんのサポートやおもちゃが充実した魅力的な施設」ということです。
ただし、「パパの利用者が少ない」ため、パパと子どもだけで使用するにはかなりハードルが高いと感じました。
もっとパパ、もしくは男性保育士の方が見えれば参加するハードルは低くなるんだろうなと思いながら、入り口で手続きを行いました。
子育て支援センター常連パパさん達との出会い
入り口での手続きを終えて施設の中に入ると、早速妻はまだ腹這いができない「おねんね期」の子どもが固まっているところで他のママさんと話し始めました。
子どもの夜泣きが酷いときどうされていますか。離乳食はどれぐらいから始めますか。子どもの寝返りがまだできなくてなど、私との会話では出てこない話題が妻の口からからどんどん出てくる。
私に聞いても良い答えが返せなさそうなことも、他のママさんがぽんぽん答えを返してくれました。
話す半分、聞き半分で初対面ですが子どもという共通のネタがあることで、あっという間に他のママ友との距離を縮めていきました。
それを見て、単純に「愚痴が言える相手がいていいな」と思いました。
私も話したい。そう思って口を開きかけましたが、
「ずっと子どもと一緒にいるママの方が辛いんだから! パパが泣き言言ってるんじゃないよ!」
前言われた妻のママ友の言葉を思い出し、口を紡ぎました。
結局想像通り、ここはママと子どものための場所でパパの居場所はない。1時間で終わるし、妻と他のママの話でも聞いていようと決め込んでいると、
「初めてのご参加ですか」
1人のパパが私に話しかけてくれました。
するとそれを見たのか、もう1人参加していたパパさんも来てくれて、
「ママばっかりで最初は戸惑いますよね」
と微笑みながら話しかけてくれました。
あっちで少し話しません?と尋ねられ、妻の方を見ると、行ってきていいよと言われたので、パパ達の子どもを遊ばせているボールプールゾーンに移動しました。
話してみると2人のパパさんは初めての利用ではなく、週に1回程度の頻度で来ているそうで、パパの利用者は少ないので自然と話す機会が増えて仲良くなったそうです。
週に1回利用している訳を聞いてみると、お互い不動産関係で水曜日が休みらしく、妻が別の用事で外出してしまうと家事と育児に追われて休む余裕がないので、子育て支援センターに来て保育士さんに頼って休憩しているんだと教えてくれました。
「愚痴をこぼせないと、子育てなんてやってられませんよ。妻には口が裂けても言えないですけど」と1人のパパが笑いながら言うともう一人のパパも笑いながら頷いていました。
それを聞いて私の中で渦巻いていたストレスがどっと溢れました。
仕事と子育ての両立が難しくむしゃくしゃしていたこと。
周りに仕事人間しかおらず、子育ての相談ができないこと。
夜泣きが激しく、全然眠れないこと。
話し始めたら愚痴が出るわ出るわ。それを2人のパパが頷きながら聞いてくれる。
すると私の話に同調して次は仕事の愚痴が3人からわんさか出てくる。
このパパ達なら今まで誰にも言えなかった子育てや仕事の愚痴を気にせず言える。
子育て支援センターに来て、子育てで心にかかったもやもやが晴れるのを感じました。
ハニークローバーのベビーシッターサービスは、通常保育、病児保育、産前産後サポート、短時間送迎、宿泊保育の全てを提供しております。
育児疲れ、ノイローゼ、辛い、逃げたい。
2人のパパと話していると、そんな単語がみんなの口から度々出てきました。
今までほとんど育児に関する悩みを周りに話せなかったので、言葉にして初めて気づく悩みなんかも出てきました。
その中でも印象に残った話を2つストレスの話を書かせて頂きます。
ストレス第1位、育児の悩みを周りに相談できないこと。
私含め、3人のパパが共通して一番のストレスがかかっていることは、「育児の相談相手が周りにいない事」でした。
世間はイクメンと騒いでいますが、この子育て支援センターの状況を見てわかる通り、はっきりいって育児をがんばるパパは未だに少なく、理解もされていません。
男が育児をやって「当たり前」はまだ先の話。
そんな状況なのに、パートナーや周りから辛く当たられ、誰にも相談できずに育児に前向きなパパ達がどんどん追い込まれていく。
周りの理解を変えるにはたくさんの人達と一緒に途方のない時間と努力が必要ですが、いつも一緒にいるママにはパパの「心遣いだけ」愚痴が言い合えるいい関係を築くことができます。
その為にはパパの苦痛を理解してもらう前に「ママの苦痛も理解して、感謝の気持ちを言葉に変えてありがとうを伝えよう」と考えさせられる話を聞かせてもらいました。
正直、お恥ずかしいことにこの話を聞いて胸がチクりと痛みました。
苦しいのは自分ばっかりだと思って、妻の苦しみを理解しようとしていない。
私が仕事に行っている間、妻は1人で過酷な育児と家事を行なってくれている。
感謝の気持ちは常に持っているけど、それは言葉にしなければ伝わりません。
いつも子育てと家事をしてくれてありがとう。と言葉にして伝えることが大切だとパパさんのお話で気づかされました。
ストレス第2位、仕事と子育ての板挟み。
私の子どもはまだ生後2ヶ月ですが二人のパパさんの子どもは1歳を過ぎているとのことでした。
まだコロコロしているだけなら、子どもを寝かせて家事などができるのですが、ハイハイするようになると何をするかわからないため常に目が離せなくなり、仕事後のパパの家事・育児の負荷が格段に上がるそうです。
1歳なんてハイハイどころか走り回るし、なんでも興味深々だから、危なっかしくなるため、子どもが寝付くまで本当に自由な時間なんてないとため息混じりに話してくれました。
産まれてまだ2ヶ月で家に妻が帰ってきて1ヶ月しか経っていないなのに、すでにたまに家に帰りたくなくなるんですよねと呟くと、2人が大きく首を縦に振ってくれました。
子育て「していない」から「している」に大きく変わったんだから、疲れて当たり前だよ。とありがたいことに私に同調してくれました。
仕事が終わったらすぐにでも子どもに会いたい。でも休みたい。
仕事でヘトヘトになるときだってある。家に帰ってすぐに子育てと家事をやれる気力と体力がないときも当然ある。
そんなこと言える訳ないんですけど、せめて真っ直ぐ家に帰る前に一息つきたい。
でもコロナでどこにも行けない。なんてジレンマに陥っているのはみんなも同じでホッとしました。
2人と話してみて、私が感じているストレスは周りに言えないだけで他のパパ達も同じように抱えているとわかり本当に心が軽くなりました。
そんなストレスフルな先輩パパ達に次はどうやってストレスを発散してるのか聞いてみました。
先輩パパ曰く、「ストレスは溜まるものとして受け入れ、どう付き合っていくか・発散するかを考えるべき」と教えてくれました。
その上でストレスを発散する方法を2つ教わりました。
1つ目は1ヶ月に一回を目安に「仕事も育児も考えなくていい時間を作る」ことです。
1人のパパさんは1日でも半日でもいいので、ストレスの原因になる事から離れられる時間を1ヶ月に1日作っているそうです。
時間の作り方ですが、パートナーに相談して時間をもらったり、両親に手伝ってもらう以外にもお金はかかりますが一時保育をお願いすることもあると教えてくれました。
教えてくれたパパさんは、その1日があるというモチベーションで育児も仕事もがんばれているそうです。
ちなみに我が家でもその後取り入れさせてもらっていて、妻・私でそれぞれ1ヶ月に一回、1日フリーにできる日を作っています。
私の場合、ぶらっとあてのないドライブに一人で出かけ、車の中で大熱唱して海を見て帰る。みたいな事をしたり、無心で家の周りの草むしりをしてみたり、DIYをするなど様々なことをしています。
子育てや仕事のことでいっぱいになっていた頭をリフレッシュ出来るため、とてもおすすめです。
ただし、一点注意が必要です。
それはパートナーや、両親など預けた相手への思いやりを忘れないことです。
パートナーにも同じように1日休んでもらったり、両親に預けるにしても頻度を考えるなどしてなるべく負荷をかけないようにすることが大切です。
2つ目はたまにちょっと遠回りして帰ることです。
コロナ禍という事もあり、喫茶店や飲食店といった人が集まるところには行きたくないので、ふらっと近くの公園に寄ったり、車の中で音楽や映画を見るなどしてリフレッシュしているそうです。
すぐに帰ってイライラしながら家事や育児をされても、妻や子どもが迷惑です。
それなら15~30分ぐらいリフレッシュしてから帰宅し、テキパキやった方がよっぽど効率もいいし、子どもにも妻にもいいと話してくれました。
我が家では妻にも平日、私が帰ってから子どもの世話を一旦休んでもらい、30分ぐらいリフレッシュする時間を作りました。
結果、夫婦の小競り合いが少なくなり、円滑な子育て生活が送れるようになりました。
2人のパパさんの育児ストレス発散のコツは、共通して「子育ての中に息を抜ける時間を作る」ことでした。
そんなの当たり前だと思われる方も見えるかも知れません。
しかし子どもが産まれ、育児第一の生活を当たり前のように送っていると、自分のことがおろそかになり、気づいたときには私のように疲れ果ててボロボロになっているパパ・ママは意外と多いように感じます。
最近、ママのノイローゼだけでなく、パパの育児ノイローゼが注目されているそうです。
子育ての上で、子どもが大切なのは当たり前です。しかし自分やパートナーが倒れてしまっては元も子もない。
辛いなら辛いと言って、ストレスをため込まない。爆発する前に自由になれる時間を作ることが大切ですよとパパさん達が教えてくれました。
話し終えてちょうど利用時間1時間が経ち、パパさん達とLINE交換して子育て支援センターを出ました。
何かあればLINEで愚痴って下さい。私も愚痴るんで。
笑ってそう言ってくれたパパさんに別れを告げて家路につきました。
行政、自治体の育児支援制度をハニークローバーではご利用いただけます。該当エリアにお住まいの方は、お気軽にご利用ください。
初めて子育支援センターに足を運んだあの日から、時間があれば通うようになりました。
また、いつも通っている子育て支援センターだけでなく他のセンターや児童館など、自宅の周りにある子育て施設にもちょくちょく訪ねて、沢山のパパ友を作ることが出来ました。
通い詰めてみて思ったのは、やはり男が育児をやって「当たり前」はまだ先の話ということです。
世間ではイクメンと騒がれていますが、私がよく活用している子育て施設の状態を見るとパパが参加しているのはママと比べて1割以下。
そんな状況で育児と仕事で板挟みになり、パートナーや仕事場の仲間達に徐々に追い込まれてしまったパパと何人も出会いました。
今では会社・高校などの友人以外で、育児について相談できる「パパ友」と出会うことができたため、日々のストレスを愚痴って吐き出したり、子育ての悩みをタイムリーに相談できるため、昔と比べて比較的落ち着いて子育てに取り組むことができています。
相談する人がいないと思っている方、気づいていないだけで周りにいろいろな駆け込み寺のような場所があり、パパ友を作るきっかけが散らばっているのではないでしょうか。
初めて子育て支援センターに訪れてから、現在複数の育児パパ友を作ることが出来た私の経験をこの章ではお話し致します。
パパ友との出会い方。
冒頭で述べさせて頂いたとおり、私の自宅の周りには子育て支援センターや児童館が複数あり、今では妻が用事のある時などに結構な頻度で通わせて頂いております。
そうすると、かなりの確率で1名以上のパパさん、もしくは男性保育士さんに出会うことができ、子育て相談を行うことができます。
私、人見知りだし、そんな初対面の人とペラペラ喋れないという方、ご安心下さい。
児童館や支援センターではママと比べ圧倒的にパパが少ないので、自然とパパで集まったり、話しかけられたりするので、コミュ力が低くても大丈夫だと思います。
特に男性保育士さんがいると、とても気さくに話してくれますし、子育ての悩みを親身になって聞いてくれ、専門的な回答をしてくれるので本当に助かります。
もっと男性保育士さん、増えて欲しい。
また、お父さんのコミュ力が低くても、子どもはすごいもので、遊んでいる子どもの輪にガンガン突進してくれます。
そうすると例えそこに男性が自分以外いなくても、ママさんと自然に子どもという共通の話題で会話することができます。
男性とは話したくない。なんてスタンスのママには、今のところ出会った事はなく、私の大したことない育児の悩みも聞いてくれてストレスを和らげることができました。
正直、児童館や子育て支援センターに初めて行くのは抵抗ありますよね。私もそうでした。
パートナーがいる方は、最初は一緒に行くと少しハードルが下がるのでオススメです。
私ぐらい通い詰めて慣れてしまうと、公園感覚で平気1人で行けるようになります。
慣れてくるとパパさんだけでなくママさんの中でも顔見知りが増えて、〇〇ちゃん大きくなりましたねーなんて世間話しながら、子育て情報を交換できています。
これに関して言えることは、「まず行ってみて」下さい。
意外と周りはあなたのことを受け入れますし、子育て施設を活用するパパが少ない事もあって、すぐ顔馴染みになれますよ。
市や区の子育てセミナーに参加してみる。
市や区では頻繁に子育てセミナーを開催しています。
市役所の子育て支援課に行くと、パンフレットをもらうことができ、どの様な内容のセミナーが開催されているか確認することが出来ます。
市役所に行くのが面倒なので私はネットで検索しております。
「子どもの食事教室」、「困りごと相談会」、「楽・子育て共有会」など、毎月沢山のセミナーが開催され、コロナ禍でも沢山のパパやママが参加しています。
セミナーの内容は前半で講義を受け、その後強制的にグルーピングしてみんなでディスカッションするような形式になっている物が多い印象です。
最初はみんなで行うディスカッションにかなり抵抗がありました。
特に自分以外の全員女性の時は恥ずかしいなんて思っていたんですが、実際はかなりウケが良くて「パパが参加してくれて羨ましい」なんて言われることもありました。
とは言っても、パパが私1人しか参加していないセミナーはその1回しかなく、少なくても4〜5人はいる印象です。
しかもグルーピングはパパに気を使ってくれるので、パパ1人でママとグループディスカッションをする状況はかなり稀ですので安心してください。
しかも、市や区でのセミナーになるので、世間は狭いもので、いつも支援センターで遊ばせてもらっているパパにばったり会うなんてこともざらで、いつものメンバーで楽しい時間を過ごすこともあります。
セミナーの内容も講義をしてくださる先生が実際の保育士さんで、かつ体験型でやらせてくれるので、退屈することなく毎回楽しく受講させて頂いています。
為になる話も聞けて、パパ友達を作れる市・区開催のセミナー、ぜひパートナーさんと一緒に参加してみて下さい。
パパ友と出会うには、外の世界へ勇気を持って飛び出す事が大切だと感じました。
ひょっとしたら子育て支援センターや児童館が複数ある私の住んでいる市は恵まれていて、きっかけが作りやすい環境にあるのかも知れません。
パパの悩み、中々ママには話せなかったり、理解されにくかったりしますよね。
今記事を読んで下さっている子育てに悩んでいるパパ伝えたいことは、「1人で悩んでも解決する事は難しい」ということです。
これは色々なパパやママと話をした私の勝手なイメージになってしまうのですが、ママよりパパの方が「ストレスを溜めがち」です。
1人で悩んで病んでしまう前に周りにある子育て支援センターなどの施設に駆け込んで下さい。
記事の内容からも言えるのですが、「イクメンはまだまだ少ない」です。
しかし市・区が子育ての為に開催している施設やセミナーに参加すると意外と子育てパパに出会う事ができ、あなたの力になってくれると思います。
子どもやパートナーのことはもちろん大切です。
ただしそれと同じぐらいあなたも大切なんです。
あなたが倒れたら、家族が悲しむのはもちろんのこと、家事や育児の負荷がパートナーにかかるだけでなく収入面も不安になってしまう。
そうなる前に周りに頼って心のモヤモヤを晴らす事が大事なんだとこの経験から学びました。
ハニークローバーのベビーシッターサービスは、シッターを指名して利用するマッチング、指名せずに固定料金で利用する派遣の両方を自由にご利用いただけます。
今回、子育て支援センターにパパが行った感想を書かせて頂きました。
誤解して欲しくないことは、「子育ては辛いだけではなく、楽しいことの方が多い」ということです。
今回の話で子育ての辛い事にばかりスポットが当たってしまいました。
これから子育てをされる方の不安をあおってしまったかもしれません。
子育て支援センターに訪れるパパやママとの話は基本的に「子どもの成長が嬉しいという話」ばかりで、みんな自分の子供の成長を心の底から喜んでいます。
子どもを育てたことのある人なら誰しもわかると思うのですが、子どもの1日1日の成長スピードは凄まじいです。
昨日まで腹這いしか出来なかった我が子が、急に掴まり立ちをしたり、離乳食を食べ始めたばかりなのに1人でお菓子を掴んで食べたり。
本当に施設に来るパパ・ママが自分の子どもの話をしてくれる時の顔はみんな笑顔で輝いています。
動画を見せ合って子ども自慢で1日終わってしまうことなんてざらにあります。
しかし、楽しい分、辛い側面もある。
子育てをがんばるパパもママは、当然かもしれませんが子育てだけでなく家事も仕事もしなければなりません。
よく先輩パパから話を聞くのが、育児休暇が明けてからが大変になると聞きます。
私たち夫婦は、妻が専業主婦な分、育児家事と仕事の分業が出来ています。
そんなケースの夫婦は、パートナーが職場復帰し、育児と仕事の2足の草鞋が始まると、全てが上手くいかなくなり、ケンカやすれ違いが増えるとよく話を聞きました。
その頃になると子どもも成長し、中々いうことも聞かなくなり、パパとママの心と体が疲弊してしまうとのことです。
私は生後2ヶ月の子どもを育てている段階で辛くなってしまった。
そう思うと、今後ずっと続く育児に対して無性に不安になってしまう。
そんなことを話した時に先輩パパ達に言われたのが、「辛い事ばかり考えるのではなくて、子どもが成長してやれる事が出来るのを楽しもう」と言われました。
子どもが成長すれば公園で走って遊べるし、ボールで遊べるようにもなる。
そうすると体を動かすことができるようになり、子どもとの遊びの中でストレスが発散できるようになる。
成長すれば1人で遊ぶ機会も増えてくるので家でゆっくり出来る時間も増えたりする。
成長するのは何も辛いことばかりじゃない。楽しいこともある。
ネガティブに考えるんじゃなくてポジティブに考えることが子育てのうえで最重上。
そう話してくれたおかげで不安が少し和らぎました。
私はパパ友達曰く、少し心配症なところがあるみたいです。
そんな私が今回の経験でわかった、子育てを楽しむコツは、「仲間を作る」ことです。
子育て支援センターを訪れる前、育児でも仕事でも話を出来る人がおらず、孤独になり塞ぎ込んでしまいノイローゼ気味になってしまいました。
けれど、外の世界に勇気を持って一歩踏み出し、同じように育児と仕事の板挟みで悩むパパや、専門的な知識を持つ保育士さんと話すことで胸に溜まったモヤモヤを吐き出す事ができるようになり、ストレスが軽減し子育てにも仕事にも前向きに取り組めるようになりました。
それからストレスが溜まる事がなくなった訳ではありませんが、あの頃のような「ストレスの極限状況」に陥る事はなくなりました。
不満や愚痴を吐き出すことはいいことではない、情けない事だと言われる事があります。
愚痴を吐かれると不快だ。迷惑だ。など、人それぞれさまざまな意見があっていいし、それを否定するつもりはありません。
しかし私は吐いていいと考えます。むしろストレスをため込んで育児ノイローゼになるなんて悲しすぎます。
ガマンすることなんてない、発散してまた育児に立ち向かう。それでいいのではないでしょうか。
その為には、愚痴を吐きやすい環境を見つける事が重要になると考えます。
それが子育て支援センターや児童館、または市や区が開催しているセミナーです。
そこでは基本的に悩みや不満を抱えた人達が集まっています。
そんな人達ならあなたの愚痴を聞いてくれるし、共感もしてくれます。
逆に他のパパ達の愚痴も受け止める必要もありますが。
苦しみから抜け出すための意見を周りの人が親身になって話をしてくれる。
その経験から自分も周りの人を救える話ができるようになる。
愚痴を吐いてみると案外大した問題じゃない事に自分で気づくこともあり、話している途中で周りのみんなが「悩みなんてそんなもんだよねー」と笑ってくれる。
そんな素敵な環境に出会えて今は子育てにも仕事にも前向きに取り組めています。
正直、私たち夫婦の子育ては完璧ではありません。
子どもの寝付きが悪く、平日でも朝の4時まであやして、その後会社に出社し、体調が悪くなって午後半休を急遽取ったなんてこともありました。
しかし子どもは生まれてから一度も熱を出すことなく、毎日元気にすくすく成長してくれている。
仕事でも任されたプロジェクトは大きな迷惑や問題を出すことなく進んでいる。
「完璧ではない」けれど上手くいっている。
それなのに昔の私は「もっと上手くやれる」、「さらに良くなるはずだ」と少し自分に期待しすぎていつしか疲れてしまっていたのかもしれません。
いつか5年・10年後、子どもが成長した時に後悔しないように、自分のペースでパートナーと一緒に今の子育てを楽しんでいきます。
そして知り合ったパパ友達とはコロナが落ち着いたらみんなでゆっくり飲もうと話をしています。
子ども達が成長してコロナが落ち着いたら、パパ友達とその子ども達でバーベキューをするのが今の私のひそかな夢です。
子育てが「辛い」から出会ったパパ達と「楽しい」バーベキューができる。
そんな日を夢描いて、今できることを精一杯やれるだけやってみようと思います。
大事なことなので最後にもう一度だけ言わせて下さい。
今、育児で苦しんでいるパパとママ。
周りにはあなたが気付かないだけであなたを受け入れてくれる場所が必ずあります。
そこに行くのはちょっとだけ勇気がいるのかもしれません。
ほんの少しの勇気を振り絞って、一歩踏み出してみて下さい。
きっと今のあなたを救ってくれる素敵な仲間に出会えます。
あなたの子育てが素敵なものになりますように。
これから共に「辛くて楽しい」子育てを楽しんでいきましょう。
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