おしゃれを通して片付けを学んだ娘の成長の話

2021年10月22日

知育

これは私の娘がおしゃれを通して自分の物を片付ける、ということが少しずつ出来るようになっていったお話です。
いまでも片付けは苦手な娘ですが、いろいろな経験を経て
「片付けることは大事だし、ものが使いやすい」
ということに気付くことで、娘は成長することが出来たと思います。

娘がおしゃれに目覚め始めてから片付けの大切さに気付くまでのお話をご覧ください。

2歳でおしゃれに目覚めた娘の話

女の子のおしゃれへの目覚めは早い

我が家には小学校4年生の娘(ここではぞーちゃんと呼ぶことにします)がいます。

 「女の子は男の子に比べると洋服や髪型へのこだわりもおしゃれへの目覚めも早い」
ということは、なんとなく知っていましたし、他のママ達からもそういったお話は聞いたことがあります。
「小学校高学年にもなれば、自分の服はなんでも自分で選ぶようになるんだろうな」くらいに考えていました。
しかし、娘のおしゃれへの目覚めは私の考えていたよりもかなり早かったようです。

 私自身はすごくおしゃれなわけでもなく、洋服にものすごくこだわるタイプではありません。私自身はそんな感じですが、「かわいらしい服や女の子らしい洋服を着せてみたい」!という気持ちがあったのは事実です。
自分が小さい時に兄やいとこのお下がりばかり着ていたので、娘には自分が小さい頃に着せてもらえなかった「カラフルな可愛い服を着せてみた良い」と思っていました。

 我が家では娘がかなり小さい赤ちゃんの頃から、その日の服に着替えさせた後に「今日もかわいいね」「このシャツはぞーちゃんに似合っているね」などと娘の着替えへのテンションがあがるように心掛けていました。
すると、まだ3歳になる前に、娘は洋服やヘアゴムにとても興味を示すようになっていたのです。

 初めのうちは小さなこだわりのような物だったと思います。
その日に着せようと思っていた服が「ちょっと気に入らないな」と思ったり、こっちのヘアゴムがいいと自分から持ってきてみたり。

そんな事から娘のおしゃれへのこだわりがスタートしました。

自分が着たい服を着ようとする毎朝の戦い

娘が洋服やヘアゴムに興味を示し出すと、朝の支度に時間がかかるようになっていきました。

 3歳になると自分で着替えが出来るようになっていきます。
パジャマを脱いで洋服に着替えて、ということもあまりサポートしなくても1人で出来るようになっていくのですが、気に入らない洋服だとパジャマを脱いでから先にすすまない事が出てきました。

朝は毎日毎日が時間との戦いです。
こちらも仕事に行く時間が決まっているので、着替えがすすまなかったら、手を貸して着替えさせます。それでも気に入らない顔をしている時は、
「このシャツかわいいよね。ぞーちゃんに似合うねってお父さんも言ってたよ」
「今日は洗濯しちゃってその服しかないよ。明日、別のやつを着ようね。」
となんだかんだと理由をつけて私の用意した服を着ていくようにさせて、なんとか保育園と仕事に間に合うように!と、日々を過ごしていきました。

いろいろなお洋服を着たい、という欲求から服をぐちゃぐちゃにしてしまう

 成長と共に、子供は良くも悪くも知恵がついてきます。

もちろん我が家の娘にも知恵がついてきて、なんとか言い訳をして親が用意していた洋服を我慢して着る、という日々が終わりを告げる日がやってきました。

 ある日の朝、ちょっと自分の支度をしていた隙に娘が自分の洋服ダンスの中を大量に引っ張り出してしまう、という事件が起こります。

娘の洋服は準備と片付けがしやすいように、リビングのとなりの部屋に娘専用の収納ケースを用意して使っていました。
洋服の出し入れを娘が見ていることもありましたし、3歳の娘でも開け締めできる高さ、固さの引き出しだったことも原因かもしれません。

娘の「今日はこの洋服じゃダメだ!」という気持ちが溢れてしまい、ついに自分で洋服を探すためにタンスの中身を大量に引っ張り出してしまったのです。

「え、なにしてんの?洋服がグチャグチャじゃん!」
その声を聞いて娘もパッと我に返り、気まずそうな顔をしていました。
3歳にもなればやっていいこと、悪いことの判別は少しずつできるようになってきています。
「どうやらまずいことをしたらしい」ということだけは娘もわかった様子でしたが、自分の身につけたい物=今日用意されている洋服、でないことが、娘にとってはストレスに感じていたのかもしれません。
この出来事をきっかけに、娘の身に着けるものの整理方法について、娘と主人と話し合いをすることにしました。

タンスに収納せずにハンガーを使うことでおしゃれもパワーアップ

以前から娘には
「ピラピラがいっぱいついたスカートは素敵だけど、保育園には着ていけないよ。」
「このワンピースは可愛いけど、ぞーちゃんはまだ自分でボタンが出来ないからお休みの日用だよ。」
とその時々で話をしていました。

 娘の通っていた保育園には、
・ボタンの服はなるべく避ける
・フード付きは避ける
・なるべく長ズボンをはく
・飾りの大きなヘアゴムは禁止
というルールがあります。
我が家では娘の安全のために保育園のルールにのっとる服装をこころがけていましたが、もちろんそうではなくプリンセスのような服装で登園するお友達もいます。
娘と話をする中で、
「〇〇ちゃんはピラピラのドレスで着ていたのに・・・」
「〇〇ちゃんのおうちはいいのに、ぞーちゃんはなんでダメなの?」
という疑問を感じていることがわかってはいましたが、おしゃれより安全をとりたい私と夫は娘の気持ちの全く寄り添っていなかったようです。

この頃、娘は3歳半を過ぎていました。
洋服もある程度大きくなり、娘のおしゃれへの関心、洋服への欲求を満たすためにどうしたらいいのか・・・ということを考えた上で、私はある結論に達します。

「そうだ。じゃあ、洋服ダンスを買い換えよう!」、と。

ワンピースやスカートが増えてきた中で、
「ちょっと使いにくいな」
と感じていた時でもあったので、娘へのクリスマスプレゼントを兼ねてパイプハンガー付きの可愛い収納を娘自身に選んでもらう事にしました。

新しい収納が届いてから、お洋服や小物について
・引き出しは肌着・パジャマ、Tシャツ、ズボン、お休み用の4つに分ける
・ハンガーにかかっているものは保育園OK。その中から好きなものを自分で選ぶ
 (減ってきたら引き出しからハンガーへ移動する)
・ヘアゴムなどの小物は保育園用と休日用に分けて使う
・休日はどれを着てもOK
・勝手にタンスから出してグチャグチャにしない
・専用のハンガーに明日着る服を寝る前に用意する
というように娘と一緒にルールを決め直しました。

時間をかけて娘と話をし、「自分で選びたい」という娘の意見も取り入れる形をとれたので、多少ごねることはありましたが、それ以降は全力で着替えを拒否するようなことはなくなりました。

見える化をしたこと、そして娘の意見を取り入れたこと、使いやすっくなったことで、娘自身が洋服を選べるという環境になったことは良かったと思っています。

むしろこのことをきっかけにもっと自分の着るものへの欲求が強くなり、
「明日どれ着ようかな~。」
「コレは△ちゃんがかわいいって言ってたし~、こっちはぞーちゃんのお気に入りだし~、どっちがいいかな~。」
などと、自分をかわいく見せることもおしゃれもパワーアップしました。

ベビーシッター派遣のハニークローバーは、お子様と一緒におもちゃや絵本などの後片付けをさせていただきます。お子様は0歳から12歳まで対応させていただいております。

お洋服は好きだけど「片付けたくない」3歳になった娘

おしゃれに目覚めたのはいいけれど・・・

 3歳になる頃にはおしゃれに目覚めはじめた娘。
新しい収納タンスを購入したことで、以前に比べるとハンガーに洋服を掛けておくことで洋服が見えるかされたことで以前に比べると自分のいま持っているが少しわかるようになってきたようです。
そして、自分の好きなように洋服を選べるようになったことで自分なりのおしゃれを楽しめるようになった様子でしたが、やはりおしゃれというにはまだまだ程遠い、子供独特のセンスでのコーディネート感は否めません。

「だってぞーちゃんはかわいいから、明日もこの服を着ていきたい!」
「〇〇(キャラクター)のシャツがいい!」
「明日はこのシャツ(キャラもの)とこのズボン(別のキャラもの)でこの靴下(さらに別のキャラもの)」
と、小さい子供あるあるの独特の世界感でのおしゃれを楽しんでいる様子で、
「まぁ、ある意味では大正解だな」
というところでした。

しかし、おしゃれにどんどん興味を示してきたことにより、また新たな問題が発生します。
それは、
・洋服選びにものすごく時間をかけてしまう
・靴下選びや小物選びは細かくて、そのたびに声をかけてくる
・ハンガーの服を全部はずして服選びをしてしまう時がある
という問題です。

洋服を選ぶことが楽しいのはわかりますが、お風呂の前に30分もかけて洋服を選んだり朝から時間をかけて鏡を見られたりするのは親としてちょっと困りもの。
休みの日にはお気に入りのワンピースを出してきてアイドルごっこをしてみたり、一人ファッションショーをしはじめてみたり、女の子の成長としてはまったく問題ないことしているといってしまえばそこまでなのですが、それにしても結果的には洋服をまた散らかし始めるようになったのです。

そこで新たに起こった問題に、今度は別の切り口から解決を試みることにしてみました。

タンスの整理を一緒にはじめてみるが失敗に終わる

親にしてみれば無駄に時間がかかってしまう、新たに発生した娘のおしゃれ問題。
娘なりの視点で
「自分が考えるかわいいと思うものを明日も着たい」
というところは同じ女性としてとても理解が出来ます。

それでもやはり親の立場としては、
「他にもやることあるのだから洋服選びひとつにそんなに時間をかけてはいられない」
と思ってしまうわけです。
娘と相談して収納ダンスの整理をしていたつもりでしたが、それでも完全に大人主導だったため、娘にはタンスの使い方や収納してあるものがわかりにくい部分があったようでした。

そこで、改めて娘と話し合い、今度は娘の意見を取り入れて一緒にタンスの中にしまってみるということを始めました。
タンスにしまうところ、ハンガーの洋服を入れ替えるところも娘に見せながら、
「まだ〇〇の靴下は洗濯中だね」
「△△のTシャツは小さくなったからもうさよならにしよう」
と声掛けをしていくようにしました。

「これでまた一歩前進するな」
私の中ではそう思ったのですが、このことにより更に娘は
「タンスの中には○○が入っているから明日はあっちを着ていきたい」
「ハンガーのやつ1枚着たから新しいのをかけて!」
と洋服のことで自分の意見を出してくるようになったのです。
収納タンスの中身を以前より把握できるようになったことにより、娘は
「収納タンスの中の物をもっと自由に使いたい」という気持ちになってしまったようです。

洋服がたくさん欲しい葛藤の日々

子供の成長は早く、あっという間に洋服も靴もサイズアウトしてしまいます。
小学校4年生になった今でもまだまだ成長は止まらず、女の子なので靴をダメにするという事はなくても半年履いたらサイズアウトで買い替える、ということが続いています。

 3歳半の頃には100~110cmの洋服を着ていた娘。
当時はたまたま知り合いからお下がりをもらったりすることが重なり、1日に2~3度着替えてもまだ余るくらいの洋服を持っていました。
また、他のご家庭も似たようなことをしていると思うのですが、新しい洋服を買う時はワンサイズ大きめの物を買うということを心がけていたので、まだ着ないけど出番を待っている洋服というものありました。

「そろそろキツくなってきたかな」
と大人が思った洋服は娘に一声かけて確認をしてから処分するようにはしていましたが、洋服を処分したところで
「他にも洋服はたくさんあるから数枚捨てたところで補充することもない」
と私は思っていました。
しかし娘にとっては、
「まだ出してない洋服があるのに!」
「1枚なくなったから、ぞーちゃんの新しいのが1枚欲しい」
という感覚だったようです。

お気に入りの洋服もある。
でも新しい洋服はたくさん欲しい。
減った分以上に新しい洋服が欲しい。
娘にとってはそういった感覚で、
「洋服はたくさんあった方がステキ」
と今でも娘は思っています。

「新しいのはあるけれど、こっちにまだまだ着られるのがあるよね?」
「片付けきれないからまだ大きい服は出さないよ?」
大人の理論で話をしても、もちろん娘がしっかりと理解できるわけではありません。
「新しい服が欲しいけれど、小さくなったのも捨てたくないし、片付けもしたくない」
洋服を整理すればするほど、娘の洋服に対する新たな葛藤が生まれていきました。

洋服は片付けたくないけれどおしゃれをしたいと思う娘

片付けるということと好きな洋服を着るということは、娘にとってはイコールのことではありません。
娘の中では洋服もヘアゴムもアクセサリーも多ければ多いほど良いことなので、片付くとか片付かないとかそういうこととはうまく結び付かないようでした。

「1人で着たり脱いだりする時にひっかかるのは小さくなったヤツだから、大好きでもさよならだよ?」
「洋服はタンスに入る分だけだよ」
「ハンガーもタンスもぎゅうぎゅうになるほどお洋服が合ったら使いきれないよ?」
そういって話をしても、前回のようにまた収納ダンスを買い換えてもらってもっと大きなものを用意してもらえばよいと思っていたようです。

その当時、娘は4歳になっていました。いずれ娘の洋服は娘の部屋に全て移動して、自分で管理できるようにする予定でいましたし、季節以外の洋服や大き目のまだ着ない洋服はいずれ娘の部屋にする予定のクローゼットを使って整理していました。
娘用の部屋は家を建てた時から確保していたので、新しい収納ダンスをまた購入することは可能といえば可能な事です。

しかし、実際に子供部屋として活用するのは小学校に上がってからと思っていたので、
「だったら大きいタンスに買い換えるから、ぞーちゃんは自分の1人のお部屋になるんだよ?」
「小学校に上がるときにベッドとタンスを買う約束をしているよね。新しいタンスを買う時には自分でお片付けが出来るようになってからだよ?」
と娘に話してみたものの、やはり娘自身はタンスを買う事と洋服を増やすこと、整理することは別問題だと思っている様子。

たしかにたくさんの洋服があった方がおしゃれを楽しむことはできます。
服が増えればその分だけ洋服を片付けるための時間がかかる。
特に小さい子供は成長が早いので、洋服が多ければほとんど着ないままにサイズアウトをしてしまうものがある。
なんとか娘に伝わるようにそういった話をしながら、
「ここまでおしゃれが好きなのはある意味うらやましいなぁ。」
「私がそんなにおしゃれな方でもないのに、この子はすごいなぁ。」
と娘のおしゃれへの欲求にちょっと感心している部分もでてきました。

娘の気持ちを汲みながら洋服の整理をうまく回していく方法はないものか?
と考えているうちに、私も小さい頃に遊んでいたあるものによって片付けへの小さな光を見つけることとなるのです。

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お人形の着せ替えと自分の着せ替えを楽しむ娘

クリスマスプレゼントに着せ替え人形をもらう

 おしゃれ大好き、お洋服大好きの保育園児、ぞーちゃんも4歳を過ぎると少しずつお姉さんっぽい行動を見せるようになってきます。
保育園の小さい子もすごくかわいがっている様子で、小さい子たちからもとても人気がある、というお話しを先生から伺い、母としてはとても嬉しく思っていました。
家では自分の洋服を脱ぎ捨てるのが当たり前の日々なのに、保育園ではお友達の制服が落ちていたらハンガーにかけてあげることもあるし、小さい子にジャンパーをきせてあげることもあるとかで、家では見せないお姉さんの顔を保育園で見せるようになってきました。

おうちではお気に入りのお人形を使っておうちごっこをしたり、私と一緒にお店ごっこ遊びをしたり、アイドルに扮してコンサートごっこをしてみたり、とにかく女の子全開の成長を突き進むぞーちゃん。

お気に入りのぬいぐるみも持っていましたし、お人形遊びも持っているもので楽しんでいる様子でしたが、この年のクリスマスに「リカちゃん人形が欲しい!」と言ってきました。
好きなテレビアニメのコマーシャルで映るリカちゃんを食い入るように見て、ショッピングモールのおもちゃ売り場でリカちゃん人形コーナーに張り付いて。

「よっぽどリカちゃん人形が気になるんだな・・・」
自分自身も子供の頃にリカちゃん人形遊びが好きだったので、娘がリクエストしてくる前に買ってあげようかどうしようか迷っていて夫に相談したところ、「どうせ片付けが大変になるだけだよ?」と言われてしました。

しかし、娘自身が欲しいと言ってきたことで、「これは買ってあげよう!」という気持ちになり、その年はパパ・ママからはリカちゃん人形とおうちのセット、おじいちゃんからリカちゃんハウスの家電をプレゼントしてもらう事になりました。

お人形の着せ替えにハマる娘

クリスマスにプレゼントしてもらったリカちゃん人形がとても嬉しかったようで、そこからしばらくの間、週末はどこにも行かずにリカちゃん人形遊びをし続けました。

最初にプレゼントしたリカちゃんのセットでは洋服の数が全く足りず、だからと言ってすぐに新しいものを買うことはできないので、家にあった端切れを使って何枚か簡単なスカートやワンピースを作ってあげると、それをとても喜んでお人形たちに着せてあげていました。

買ってもらったリカちゃん用のハンガーに丁寧に洋服をかけたり、おもちゃの洗濯機にお洋服を入れて洗ったり。
リカちゃんの世界でも自分と同じようにお洋服を着せ替えて楽しんでいました。

お人形の服は自分の持っている物とはまた違い、小さくてとってもかわいくて、小物もいろいろあるので見ているだけで楽しいですし、私も大好きです。
30年以上の時を超えて娘と一緒にリカちゃん人形遊びをするのは楽しい時間でしたが、どうしても片付けが気になってしまうのが大人の悪いところです。

「こんなに広げちゃってどうするんだろう??」と思っていたのですが、お片付けの時間になると娘は意外にも私が思っていたこととは違う行動をとることになるのです。

お人形のお洋服は自分で片付けるのに・・・

 他のおもちゃやお人形同様に、リカちゃん人形も遊び終わったら決まったところに片付けるが出来るように、おもちゃを広げる前に片付ける場所をしっかりと決めました。

ハウスに入りきらないものは専用の箱を用意してそれに入れるように。
ハウスも決まった場所にしまうように。
それぞれしっかり決めてからリカちゃん人形遊びをスタートしました。

「最初のうちは片付けるだろうけど、そのうちグチャグチャになるんだろうな」
と思っていたのですが、娘は片付けの時間になるとリカちゃんの洋服や道具を小袋に入れたりケースに入れたりして毎回毎回とても丁寧に片付けています。
その小物類をひとつずつ出したりしまったりするので準備も片付けもとても時間がかかります。
しかし、本当にびっくりするほど細かく仕分けして片付けているのです。

私が適当に箱にしまおうとすると、「ダメ!それはこっちの袋にいれるから!」と注意してくるくらい細かく袋をわけて片付けます。

リカちゃんのお洋服や小物はこんなにもしっかり片付けるのになんで自分の服は片付けないのかな・・・と本当に不思議に思ってしまい、その疑問を娘にぶつけてみました。

それでも自分の服は「片付けたくない」娘

「なんでリカちゃんのお洋服とかは自分で全部片づけられるのに、自分のお洋服は片付けられないの?」
私は娘に質問をしてみました。

「だってぞーちゃんのおもちゃが散らばっているとご飯が食べられないでしょ?」
「お洋服は隣のお部屋に置いてあるから、ご飯の邪魔にならないからいいの。」
「おもちゃは全部ぞーちゃんのだけど、お洋服はお母さんとぞーちゃんのだからね。お母さんが片付けてくれるもん。」

つまり、娘の理論としては
・リカちゃんはリビングに広げて遊ぶから片付けないと夕飯が食べられない
・洋服はお母さんがいろいろやってくれているから2人で管理している気持ち
・洗濯物を取り込んで床に広げたままにしてあることもあるから、すぐに片付けなくてもいい
ということでした。

我が家はリビングの部屋に子供の洋服やおもちゃを置いてあり、洗濯物も取り込んだら一時的にその部屋に置いてある状態です。
娘としては「この部屋はお父さんもお母さんも洗濯物を出してあるから、多少散らかっていても問題ないはずだ」くらいに思っていたようです。

娘の話を聞いて、たしかに洗濯物を取り込んだまま置いてあることもあるし、夫も取り込んだ洗濯物から着ていくこともあるので、「これは自分たちにも問題があったんだな」ということに気づかされました。

片付けが苦手ということも理由のひとつではあったのですが、片付けないことの理由に親の行動が起因しているとは思いもせず。
しかし、娘の考えが聞けたところで親側の行動と考え方を少し変えてみることが改善につながるのでは?と、この日の娘との会話が新たなアプローチの方法を考えるきっかけとなりました。

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お洗濯を通じて片付けることの大切さを知る

リカちゃん人形遊びを楽しんでいる娘。そして洗濯の片付けのズボラさを指摘された私と夫。
遊ぶこと、楽しい事、楽しくない片付けのこと。少しずつ知恵もついてきた娘と遊びながら新しい角度でお片付けについて学んでいくことにしました。

お手伝いの楽しさを覚えた娘

4歳を過ぎ、少しお姉さんになってきた娘・ぞーちゃん。
家ではリカちゃん人形遊びにハマり、楽しそうにリカちゃんの世界のお母さんとして過ごす日々。
保育園ではおうちごっこやおままごとをたのしんでいる話も聞いていたのですが、遊びの中からだんだんと実際の世界でもお料理に興味を示してくるようになりました。

私がご飯を作っていると、「ご飯なに作ってるの?これ混ぜていい?」「ぞーちゃんも一緒にやりたい~」と近づいてくることが増えてきました。

「料理より片付けを何とかしようよ・・・」と親として思う反面、「家事に興味を示してきたことはいいきっかけなんじゃないのかな?」とも思い、私は1つの考えに至ります。
「リカちゃんの中で興味を示す家事にも少しずつチャレンジさせることで本人の実際の生活にも変化が出てくるのでは?」と。

さすがに平日は食事作りを手伝わせることは時間的に難しいです。
そして当たり前のように子供に手伝わせることは余計な手間や時間が増えることになります。
それでも土日の時間があるときは積極的に娘に家事を手伝ってもらえるように声をかけることにしたのです。

まずは雰囲気から!と思い、新しいエプロンと子供用の包丁、専用のまな板、キッチンで使うための踏み台を購入。
お鍋を混ぜる、キュウリやウインナーなど簡単に切れるものはお願いする、など小さいでも子供がやってみたいということにはどんどんチャレンジさせるようにしてみたのです。

食事の時も、「ぞーちゃんが切ったキュウリはおいしいね」「今日はお味見してくれたからおいしくできたね」などと声をかけることで娘の中に「お手伝いは楽しい」という気持ちがはっきりと見えるようになってきました。

洗濯物の取り込みをお願いしてみる

料理のお手伝いの楽しさを覚えた娘は、他の家事にも少し興味を示す素振りを見せてきました。

お気に入りのリカちゃんのお洗濯の延長なのか、家の洗濯機にも洗剤を入れたり、スイッチを押したりする作業を「お母さん、洗濯やる?」と自分からしてくれるようになったのです。

リカちゃんの世界では自分で洋服を着せ替えて洗濯機を回して洋服を干して・・・と、楽しそうにやっています。
その姿を見ていて、洗濯に少しでも興味があるのならば…と、ある日「洗濯物を入れるのもちょっと手伝ってくれるかな?」と、お願いしてみたところ、満面の笑みで「うん!やるよ」と返事をしたのです。

ひとつひとつ「これはお父さん~、こっちはぞーちゃんの~」と確認しながらとりこんでいき、最後に山になった洗濯物を見て娘は言いました。

「あれ?ぞーちゃんのおおいね?」
普段は洗濯物を干した状態や取り込んでなんとなく山になっている物しか見ていなかったので、その時初めて娘は自分の洗濯物の量の多さに気がついたようでした。

保育園に通っている娘の洋服は大人の洋服と比べるとサイズ自体は小さいです。しかし、日々の洗濯物の数でみると圧倒的に娘の物が多く、特に週末となると娘のモノだけで2回まわさないといけない、ということも出てきます。

その日は週末に持ち帰ったお昼寝布団や体操着も洗った後でした。自分の洗濯物だけが山盛りになっていることに驚き、「ぞーちゃんのは保育園のがおおいから、いっぱいだね。大変だね。」と、何か考えている顔をしていたのです。

洗濯を干すことも一緒にやってみる

 お料理に続き、洗濯物のとりこみも手伝ってくれるようになった娘でしたが、やはりお手伝いも気が乗る時とそうでない時があります。

とにかく調子にのせてなんとかお手伝いが続くようにしむけますが、「今日はいいや」とふられてしまう日もあるわけです。

お料理は楽しいので自分から近寄ってきますが、洗濯は気分のムラが激しく出る様子だったので、次は新しく洗濯物を干すお手伝いにチャレンジしてみることにしました。

 靴下などの小物を干すために使っていたピンチを娘専用に仕立て、「ここにぞーちゃんの靴下とかハンカチとかの小さい物を干してね」と頼んでみると、これまた嬉しそうにお手伝いをはじめてくれました。
お料理同様、自分専用があることで娘のやる気はアップするらしく、それからはお願いしなくても自分の洗濯物だけは頼まなくてもとりこむことがでてきたのです。

事前に娘の干せそうなものだけをカゴに移したりしないといけないので少々手間はアかかりますが、自分が任されている、自分がやっているという気分が少しお姉さんになった気がするようでとても気分良く洗濯物のお手伝いもしてくれるようになってきました。

洗濯物を取り込むことで片付けることを意識し始めた娘

 娘も5歳になり、家事の手伝いの中でも特にお料理は積極的にやってくれるようになってきましました。

5歳になると観たいテレビが出てきたりして、洗濯物への興味はすぐにブームが去り、またまた気が向かないとお手伝いをしないようになってきました。それでも自分の洗濯物がとても多い、ということに気が付けたことで徐々に「洋服を片付けるということ」に意識が向いてきたように見えました。

また、洋服のサイズもぐっと大きくなってきたことでこまめに片付けないと畳んだ洋服の山がどんどん大きくなってしまうという問題も出てきたのです。

以前だったら「洗濯物を片付けるよ!」といってもなんとかしてやらないでおこう、という姿勢を見せていましたが、日曜日に「今日は保育園の物がたくさんあるから一緒にやるよ~」というと、自分のモノだけでも洗濯物を取り込んでくれるようになりました。
そして、不器用ながらも私の横でシャツを畳んだり、保育園のバックにしまったりと「自分の洋服は自分で片付ける」という意識が出てきたのです。

「このまま片付けることへの意識付けを進めていくにはどうしたらいいのか・・・。」

保育園は制服がありましたが、娘が通う小学校は制服がありません。小学校入学前にもう少しこのお片付け問題をすすめていくにはどうしたらいいのか。
小学校入学準備を進める中で、ランドセルを片付けるための棚を買ったりバックを揃えたりと少しずつ進めている中、いよいよそのことを娘自身が考える時がひょんなことからやってくることとなるのです。

ベビーシッター派遣のハニークローバーは、お子様が体調を崩された際の病児保育もさせていただいております。当日手配料、入会金、月会費の全てが無料でご利用いただけます。

洋服を片付けることでおしゃれが格段にレベルアップした娘

洋服大好き、おしゃれ大好きの娘も年長さんになり、小学校入学に向けての準備を始めました。小学生になるまでには洋服の片付けを身につけさせたい・・・と思ってはいますが、娘はこれからどうなっていくのでしょうか。

洗濯物を通じて洋服の片づけを考え始めた娘

 5歳を過ぎ、年長さんになると小学校に上がる前にいろいろなことが出来るように・・・と、保育園でも今までとは違いお勉強の時間が増えてきます。また、自分の身の回りのことだけでなく、他のクラスの小さい子供たちのお世話の手伝いなども積極的に子供たちにさせてくれるようになってきます。

年長さんになると自分のことは自分でやる、ということをしっかりと考えなければいけない時期に入ります。
自宅でも小学校へ上がるための準備として、入学の数か月前にいよいよ娘の部屋作りを開始します。
おばあちゃんからはランドセル、おじいちゃんから新しい整理ダンス、私たちからはベットをそれぞれ入学祝いにプレゼントされ、娘自身が「ぞーちゃんはお姉さんになるんだから!」という気持ちになっていったようです。それと同時に自分の部屋を持てたことでおしゃれのために掛ける時間がぐっと増えてきました。

自分の部屋を用意してあげたことでお片付けや洋服の整理についてそれまで細かくアレコレと言っていたのを基本的にはやめて、
「ここに畳んでおくからあとで片付けておいてね。」
「ご飯までにお洗濯物を出して明日の分はバックに準備しようね。」
と、自分で考えて片付けることが出来るように声掛けの方法もシフトしていったのです。

 もちろんすぐにやらない時もあります。
それでも娘が動くまで一定時間待つ、それでもだめなら再度声をかけ、自分で何とかしないといつまでも片付かないという状況へと持ち込むことで、「これは自分がやらないといけないんだな」ということを娘自身が気づくこととなりました。

洋服を片付けることで好きな服が選びやすくなることに気が付く

 小学校入学に向けて自分の部屋を手にした娘。仕方なくでも時間がかかっても娘自身に洋服の片づけをまかせるようになったことで、「ぞーちゃんの洋服はぞーちゃんのもの」という自覚が出てきました。

小学校入学の頃には洋服のサイズはぐっと大きくなり、ひとつひとつの面積が大きくなりますがその分だけパッと見てどんなデザインの洋服なのかがわかりやすくなってきます。
洋服の畳み方もタンスへのしまい方も時々はチェックをしますが、基本的には自分の好きなように片付けるようにしたことで、娘の洋服の選び方にも変化が出てきます。

私が片付けた時は今あるものを手前に、洗ったものは奥へ、という風に配置して均等にローテーションするように洋服を片付けていきます。しかし、娘が片付ける場合は手前に仕舞うものを入れていくので、あまり着ないものはどんとん奥へと追いやられていくようになりました。
放っておくとタンスの中がグチャグチャになってしまうので定期的にタンスの中も見るようにしています。それでも入れ方を直すだけで順番を変えたりはしないので、常に娘が着たと思う洋服が手前側に配置されるようになっていったのです。

気が付くと「今週、あの服2回目だな・・・」という時もあります。学校に行く日はとりあえず手前の物をばっととって着ていくので「似たような服ばかり着ているな」とどうしても思ってしまいます。

それでも娘にしたら自分なりには洋服を片付けているので「自分で片付けていれば自分で好きに洋服を選べる」という気持ちや、「片付けないと好きな服が着られない」という気持ちが芽生えてきたようで、本当にしぶしぶでも洋服の片づけをなんとか週に1~2度のペースでこなせるようになっていきました。

片付けること=自分の持っているものを把握できることに気が付く

小学生になると洋服の選び方にも変化が出てきます。
2年生~3年生になるとお下がりでもらった洋服や私が選んで買ってきた洋服を「これは子供っぽい」とか「これはあんまり好きじゃない」とはっきりと口にするようにもなり、自分の着る服は買うところから自分で考えたいと思うようにもなってきました。

また、休日になるとじっくりと洋服を選んで「お母さんどう?このコーデ?○○ってテーマなんだけど」と自分なりにテーマを決めて洋服を選んで見せてくれます。
「お母さんはその服か。それなら私はこっちの洋服にしてお揃いっぽくしようかな」などと、自分の手持ちの洋服を探して私の服と色やデザインを合わせてみたりもするようになりました。

娘のおしゃれへの関心はとどまることなく、2年生のクリスマスにはメイクセットやドレッサーをねだって買ってもらうなど、自分をかわいくきれいに見せる努力をするということへますます興味を示してきたのです。

ドレッサーを買ったことでヘアゴムやアクセサリーの収納もキレイに出来るようになり、洋服の収納もタンスの他に新たにハンガーラックも使って更に見やすくしたことで自分の手持ちの物がわかりやすくなり、「片付けは楽しくないけどおしゃれのためにはやらないと」という気持ちになってきました。

 「気に入っているからまだ捨てたくない」という気持ちも自分の中で少しずつ消化が出来るようになり、もう着ない洋服を自分から「これとこれもう着られないからシャツが足りなくなるよ?」などと、3年生になる頃には手持ちの洋服の枚数もなんとなく把握できるようになっていったのです。

片付けを克服することで欲しい服がもっと増えて楽しくなる

自分のものと片付けるということも家族の物を片付けるということも正直言って私自身とても苦手なことです。
それを娘には1人でできるように、と教えていくことは簡単なことではありませんでした。
もちろん今でも親子そろって片付けるということは大の苦手です。

それでも親が何でもやっていた時は洋服を買うにも親がデザインや金額を見て選んでいたものを、娘は洋服を片付けること、手持ちの洋服を自分自身で把握することで
「この前あの服着られなくなったから、こっちのを買ってほしい」
「この長さのズボンは小さいのしかないから新しいのが欲しい」
と自分の意見をそれなりの根拠をもって言ってくるようになりました。

高学年向けのファッション誌を見て参考にしたり、お店のディスプレイの洋服を見て自分なりの意見を言ってみたり、本当に自分の中のおしゃれへの気持ちをどんどん膨らませて楽しんでいる様子の娘。

洋服を片付けることを通して、整理整頓の大切さも学び、それと同時におしゃれの楽しさもどんとんと身に着けていった娘は、買い物に行くといつも新しい洋服を探しています。
もちろん洋服を片付けるスペースにも限界ありますし、洋服だけにたくさんのお金をかけてあげることはできません。それでもおしゃれをして外に出たい!という娘の気持ちは親として大切に育ててあげたいと思っています。

日常生活でマスクの着用が必須となった日々の中で、マスクもおしゃれの1つと捉えて毎日のコーディネートを考える小学生の娘。まだまだ片付けが不十分でヘアゴムや小物をなくしてしまうことも多いですが、それでも少しずつ片付けを克服することで自分の楽しいをもっともっと楽しくしてくれることを願っています。

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