子供の食育、ご飯に込める親の思い

2022年2月1日

食育

第1章 料理が苦手の私が栄養のある献立を考えるようになったのは子供がご飯を食べ始めてから

子供の食育を考え始める前は、食べたいものを食べ、飲みたいものを飲む。
これと言ってジャンクフード好きでもないけれど、毎日バランスのいい食事を食べるわけでもなく、食べることに関してそんなに…いや、全く何も考えていなかった私。
産休に入る前まで働いていた私の料理のレパートリーは、少ない上にワンパターンのおかずで悲しい腕前でした。
そんな私も、子供が生まれて気持ちに変化が…
そう、可愛い我が子が離乳食を始める頃に食育について色々考えるようになっていったのです!

・そもそも食育って?

妊娠中に産婦人科でも少し勉強したにも関わらず、「へぇ~、そうなんだ!」程度で勉強した気でいたけれど…
実際目前にせまると
「どうしよう?美味しいもの作ってやりたいけど、赤ちゃんの美味しいってなに?」
私よ…準備が遅い!!
でも、準備が遅くても、しっかり食べて大きくすくすく成長してほしいという母としての気持ちは消えません。
じゃあ、新米母の私がメニューや知識を張り切って調べるしかないですね!

では、実際私の離乳食ご飯は上手くいったのか失敗したのかの話の前に、少し別のお話をします。
私の旦那さんは、かなり偏食なんです。
結婚する前には、あまり深く気にしていませんでしたが結婚すると、すごく大変(涙)
魚介類嫌い、鳥や豚の脂身嫌い、エスニックな香辛料嫌い、焦げたもの嫌い、椎茸嫌いなどのほか、見た目でも好き嫌いをします。
少し味付けがおかしかった時には、食べません。
文句を言うのは1人前というよりプロ級です。
子供がいない間は、文句を言われても心の中で発狂しながら耐えていました。(心の中では、誰がこんな偏食の文句たれに育てたんや‼と、義理母にも発狂…口に出したこともあるかも…)
でも、妊娠を機に”旦那は偏食でもなんでもいーわ!でも、子供が真似したり同じになったら困る!それに、子供自身も大人になったら絶対困る‼”と強く思うようになっていったのです。
そして、子供が生まれる前に旦那さんの方を先に片づけておくべく、早速行動開始です。
やったことは、簡単です。
・嫌いなおかずが出る。⇒文句を言う。(旦那さん)⇒「子供が生まれたら、文句言わずに黙って残してくれたらいいからな、子供がその行動を真似したら困るから。」(私)
文句を言う度に、この会話が始まります。
そして、子供は偏食に育てたくないこと、自分も嫌いなメニューでも黙って食べていることなどを伝えて、ご飯の好き嫌いは自分だけでとどめて食卓で騒がないように、何度も話をしました。
だけど、これに関しては本人も外食などで苦労しているようで、納得していました。
ついでに、食事マナーで気になるところがいくつかあったので、都度注意していますがこれに関しては中々直らず…

そんなこんなで、子供の食事に対しての考えは出産前によく話をしていたものです。
このときは、”食育”という言葉すらよく理解していなかったのですが、この出産前のこんな会話も食育に繋がっているそうです。
私のように、妊娠・子育てをきっかけに改めて、食の重要性に気がついたという人も多いのだとか。

ということで、食育について調べてみました。
「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
食べることは生涯にわたって続く基本的な営みですから、子供はもちろん、大人になってからも「食育」は重要です。
・未就学児への食育
未就学児への食育では、食べる意欲をもたせることがポイントとなります。
食べる意欲がないと、1人でご飯を食べようとしなかったり、せっかくの料理も残してしまったりという事態に陥りかねません。
食事は、栄養の観点だけでなく、生活リズムの安定のためにも重要です。
食べる意欲を持たせるために、好きな食材を多めに取り入れたり、一度に出す量を少なくしたりといった工夫をすることもよいでしょう。

”育”とつくだけあって、「食育」やはり食事の大切さの教育に繋がっているんですね。

・小さい子供が食べやすいご飯

記念すべき我が子の離乳食の初日は、10倍粥を裏ごしした「つぶしがゆ」スプーン1杯だけ。
何とも作り甲斐のない…でも、やっぱり成長を感じる”嬉しいドキドキ楽しみー”な感動の瞬間ですね!!
作り甲斐がなくても、つぶしがゆは私が子供に作る初めてのご飯です。
小さなスプーンに1杯だけの初めてのご飯。
あげる私も緊張しましたが、もごもご口を動かしているのを見ると喜びの感情で心が満たされました。
「もう1杯あげたいな」「もっと食べれそうやね」「早く、味のある美味しいご飯も食べさせてやりたいな」という気持ち。
嬉しくて、楽しくて、手作り離乳食のリサーチが進みます。
リンゴや人参などの野菜、白身魚や鰹だし、おうどんなど、たくさん作って冷凍保存もたくさんしました。
私は生後6カ月で仕事復帰したので、大人も子供もご飯の下準備や作り置きが冷凍庫にあるのは当たり前の生活です。
慣れない育児の中、仕事も早めに復帰し、離乳食という別メニューで一生懸命アレンジを考えながら作るのは最初こそ楽しかったですが、すぐに疲れが出てしまいます。
週末に色々下準備も出来るはずと思う人もいると思いますが、旦那さんは週末家族で出かけたがる性分です。
「子供も保育園で頑張っているし少し出かけようか」となると、私自身の週末はつぶれてしまうのです。
私は要領が悪く、不器用です。
また、その頃なぜか、”子供のご飯は私の手作りじゃないと!!”と強く思っていました。
そして、子供は変にまじめな私の気持ちとは裏腹に、離乳食に慣れてくると、遊び食べや、気分により食べる量にもむらが出てくるように…
すると、仕事に慣れない育児、余裕の持てない日々のストレスからイライラが自然と出てしまいます。
ある日、見かねた旦那さんは離乳食のレトルトや瓶詰をいくつか買って来てくれました。
しかし、それも私はイライラしたのです。
”子供のご飯は私の手作りで育てたいのに…”
今思うと、あほらしい思い込みですが、当時の新米母(私)は周りも見えず真面目にそう思っていたのです。
”市販の離乳食で、手抜きしていると思われたくない、こんな時期から市販のご飯を食べさせてしまっていいのかな…?”
それでも旦那さんは言いました。
「たまには、ええやん。」「味が変わったら、またたくさん食べるかもしれへんし」
そう言われて、市販の離乳食ご飯を利用し始めたのですが、”なんで、自炊の離乳食じゃないとって思い込んでいたんやろう”と少しずつ、気持ちと負担が楽になっていくのがよく分かりました。
それと、もう1つ、気持ちが楽になることが。
それは、子供も市販のご飯を食べさせてあげると、また集中してご飯を食べるように!
結局、もともと料理が得意ではない私のワンパターンご飯にも飽きていたのかな?
ごめんね、でもまた食欲が出てきたことが嬉しいよ。
なぜ、市販のご飯はダメと決めつけていたのか…小さい子供も美味しいものは美味しいって分かるんですね。
お店に買いに行くと、健康をしっかり考えて月齢に合わせたメニューがたくさんあります。
自分で作れないものなんかは、市販に頼ってみてもいいものだなぁと実感しました。
子どもだって同じメニューばかりでは、うちのように食べてくれず、苦労しているお母さんもいることでしょう。
そんな時は、気分転換に市販のご飯をメニューの1品に加えてあげたり、メインのご飯に出してあげたりするといいかもしれませんね。
作ってあげたい気持ちや私の母としての思いも大切です。
ですが、これじゃないと!って思い込まずに、たまには市販に頼ってみたり、いつもと全く違う味付けをしてみたりと、子供が食のすすむ食べやすいご飯メニューを考えるのも大切だなと思いました。

この時を振り返ってみると、母として頑張ったご飯を子供に認めてほしい願望も強くあったのかもしれません。
でも、それはあまりいいことではないですね。
相手の気持ちを考えずに、自分の気持ちだけを受け入れてほしいと言っているのと同じ。
それに、最初から頑張りすぎでしたね(笑)
最初から頑張りすぎず、適度に手抜きや、人の助言を素直に聞き入れて実践することも大事です。
実践してダメだったら、また次を考えればいいだけで、実践しないと結果は分からないですから。
あと、”手抜き”ではなく、”要領よく”という言葉が正しいですね。
世のお母さんたちが、子供のために手抜きすることはありませんからね!

・色々レシピを探して作ってみるけど続かない私

子供が赤ちゃんの頃から幼児の頃までは、やはり子供に喜んでほしくて要領が悪く下手なりにも色々ご飯に工夫をする努力をしてきました。
”健康的な食材でおかずを作れるようになりたい!!”
”バランスよく食べさせたい!!”
そして、頭に浮かぶ食材は、ひじき・魚・肉・野菜・大豆!!(笑)

ひじきは私が貧血気味なのでそこから頭に浮かんだ食材です。
後、高野豆腐がすごく体にいいということを、このあたりで知ることになりました。
私も、子供にご飯を作りながらその食べ物に対する知識を得ることも多かったです。
しかし、美味しく料理することって本当に難しいものです。
ひじきは炊き込みやつくねなどに混ぜ込んで。
大豆は豆腐を購入し、ハンバーグにもよく混ぜました。
後は、子供の朝食にパンケーキをまとめ焼きしていたのですが、これにも豆腐やバナナなどをよく混ぜていました。
少しずつ話ができるようになった子供はご飯の感想もダイレクトです。
「美味しい!」「いらん!」「まずい」「おかわり!」
短い単語ですが、子供の感想がよく分かる言葉です。
もちろん、偏食の旦那さんもご飯のメニューを考える私の足を引っ張ります(涙)
健康に気をつかったご飯は、やっぱり少し食べにくいものもあるようで食べたがらないものもあります。

クックパッドにはこの頃フル稼働でお世話になっていました。
殿堂入りのメニューからピックアップしても、我が子や旦那さんが気に入る味かどうかはまた別です。
あまりいい感想が聞けず、食の進んでいないものはまた作ろう‼という気にはならない私。
昼休みに何度も作り方を確認しておいてから帰って実践する。
美味しいと言ってくれたら、疲れも取れますが、まずい、食べたくないと言われた日にゃぁ…(涙)
そんな子供の食べ具合を気にしながら、喜ぶ顔が見たくて、気付くと安定して作る我が家の定番メニューってものがあまりないことに気付きました。
私自身も、作るのが面倒と思ってしまったら、簡単で美味しいレシピを常に欲しがっていたのです。
常に、新しい何かしらのメニューを探し続けている…
これと言って得意料理も見つからず…
これはヤバいと思いました。
いつまで経ってもずっと新しいメニューを探し続けるのは大変。
それよりも、子供が美味しく食べれて健康的なメニューで我が家の定番メニューを作らないと!
さて、どうしようか…
奮闘の日々は続いていきます。

第2章 子供のご飯と旦那と私

子供が生まれてからというもの、どこのご家庭も同じだと思いますが、我が家も例にもれずすべてが子供中心の生活。
ご飯も子供が食べれるものばかり考えていました。
喜んで食べてくれると嬉しいし、身体もすくすく元気に育ってほしい気持ちで母の心はいっぱいです。

・子供よりのおかずばかりで旦那が怒る

乳幼児になると、私たちと同じご飯でも食べれるようになってきますが、全部が全く同じというわけにもいきません。
子供が美味しく食べれて、食べやすいご飯って考えるとみなさんはどんな工夫が浮かぶでしょうか。
・野菜のカットを小さめにする
・味付けを少し薄めにする
・刺激の強い香辛料は控える
・消化の悪いものは控える
みなさんなら、もっと色々案が浮かんでいるかもしれませんね。
私は上記4つを中心にメニューを考えていました。
後は、食器も小さい手で持てるものをと思い、出来るだけマグカップのように持ち手がある軽い器を使いました。

カレーライスやシチュー・煮炊きものなどは、具材を小さくカット。
お味噌汁や炒めものなんかは、濃い味にすると腎臓にも悪いと思い薄味に、そして子供好みの甘めを意識しました。
うちの旦那さんは、濃い味や中華が大好き。
旦那さんの実家も濃い目の味付けだったようですが、私の作るご飯はもともと濃くない味付け。
それに加えて、子供仕様の味付けなものだから、旦那さんからすると味がないようなもの…
ちなみに、旦那さんが美味しいと言って食べている食べ物は、私が食べてみると油ギッシュで味が濃過ぎて口に合わないものが多いです。
そんな味覚の持ち主に、そのご飯は可哀そうと思うでしょう?
でも、濃い味付けを薄く戻すことはできませんが、薄い味付けは醤油や何やかんやで味を足すことはできますよね。

当時、旦那さんの帰宅時間と私と子供の帰宅時間は30分ほどしか変わらず、私の方がどう考えても時間が足りていない生活でした。
旦那さんは、自分のこと優先で何なら「自分のことは後でしてくれたらいいから、先に子供のことしたって」と、自分のことだけしてぼーっとする人。
「お前何自分のことだけに時間かけて、終わったらぼーっと酒呑んどんねん、家事の1つでもせーよ!!」
って、何度も頭の中で大爆発。
そんな人のご飯を、一手間かけてその人仕様の味付けに戻す気にはなれません。
そのまま出します。
そんな毎日でしたが、子供がぐずって飯がもたつき遅くなる日もあります。
どんなに頑張っても、ことがうまく運ばない日もあります。
すると、旦那さんは機嫌が悪くなり、出てきたご飯に対して普段我慢している味付けやメニューに対して怒り出す。
間違いなく、ご飯に対しての文句は本音でしょう。
気持ちは理解できますが、私もそこまでやってられません。
それに、それならもう少し帰宅後の協力は要るんじゃないかい?
そんな、喧嘩もちょくちょくしていましたが、ある日この戦いに終わりの兆しが…

家に知人が遊びに来ていたときのことです。
何の流れか忘れましたが、ご飯の話に。
「子供のこと考えたら濃い味付けのご飯は出されへんで、お母さんは子供のことを1番に考えて作っているんやで。そこは我慢したり、自分で味足したらええだけやろ?」
その日から、旦那さんはあまり味付けに文句を言わなくなりました。
自分で、黙って味付けを変えてみたり工夫しています。
夫婦で問題解決しないとき、第三者が助け舟を出してくれると前にすすむこともあります。
私はそれで助かりました。
子供よりのおかずでも何も言われなくなり、旦那さんは1人で調整するようになりました。
しかし、私も歩み寄るため、少し余裕があるときは旦那さん仕様のおかずをプラスで作って食卓に並べる。
ご飯は、家族みんなが美味しく食べれてこそ、ですね。

・子供が真似する前に旦那の偏食を直す努力

第1章でも少しお話しましたが、うちの旦那さんはかなり偏食で気難しいです。
産前に何度も話はしたけども、その年になるまで偏食だった人が中々直せるわけでもなく黙って大人しく残すでもなく…
あまり食べたくないものが出ると、やっぱりぶつぶつ言うのです。
特に、魚は困りました。
旦那さんが魚介類嫌いだし、子供はどうかな…と思いましたが、意外にも子供は魚全般が大好きのようです。
焼き魚、煮魚も小さいころから喜んで食べます。
骨が付いている魚を出して、子供が食べる時にとってあげます。
すると、旦那さんは「なんでわざわざ骨を取ってまで食べなあかんのや」「骨がめんどくさいから嫌い」「骨とられへん」
余計なことばかり言ってご飯の時間を台無しにします。
しかし、私は骨なしの魚しか知らない子が出てきているらしいと聞いたことがあり、食べ物の本来の姿や育ったところを知らないような子にしたくないという思いがあったのです。
果物や、葉物野菜、根菜や肉もそうです。
土の中で育っているのか、もともと生き物だったものを食べているのか、もともとどんな姿なのかを興味をもって知ってほしいと思っています。
そんな思いもあり、やっていることですが旦那さんは分かっていません。

私がこの骨が背骨でこうであぁでこうやって泳いでいるんやでなど、子供たちに教えてあげると子供たちは驚き喜びます。
仕方がないので、旦那を黙らすために、またあの名言登場。
「子供が偏食になったら困るから黙って残して」
それと、追加で「子供が真似して同じように言い始めても困るし、そのまま真似して食べなくなったら困るから」と言いました。
後もう1つ、旦那さんの魚は私が先に骨から身を剥がして出すように。
すると、魚の身を見た旦那さんは少しずつ食べるように変化が!
さらに、子供が成長すると、自分で骨から身を取ろうと頑張っていると手の空いていない私に代わって魚の身を取ってくれるようになり、一緒に自分の分もするようになっていきました!

他のご飯に関しても同じです。
旦那さんが嫌いなものでも、子供が美味しく食べているのを見ているとあまり何も言わなくなりました。
子供には、「なんで食べへんの?食べへんねやったら、ちょうだい」と言われるようになっていました。
子供とともに成長ですね。
我が家は、子供のおかげで少しずつ大人の偏食も直っています。

・旦那が子供の好きなおかずを買って帰ってきたら私の作ったおかずが余るモヤモヤ

ある時期、仕事の帰り道にスーパーへ立ち寄ってお惣菜を買って帰ることが頻繁に増えました。
割引セールのシールが付いているお惣菜に心奪われたようで、どれだけ買うの?ってくらい買う日も。
すると、子供たちは買って帰って来たお惣菜に興味深々。
「食べたい!!」
子供は素直です。
ちょうど、晩御飯の時間帯にお惣菜を買って帰ってきたお父さん。
そら、欲しくなるよね、絶対美味しいのも分かるしね。
空揚げや焼き鳥、フライにコロッケ。
毎回、売れ残りの中から色々買ってきています。
お父さんは、子供にもお惣菜をお皿にとって分けてあげる。
すると、いつの間にかお惣菜とご飯を食べ、私の作ったおかずが居心地悪そうにお皿に残ってしまっている…
最初こそ、「たまにはしょうがないか…お弁当に回そう」と思っていました。
が、子供が喜ぶからか自分も食べたいからなのか頻度が高くなり、頻繁に私の作ったおかずだけが残されるように。
母の怒りMAX!!
「もうご飯作らんから!!!」と子供に言ったこともあります。
残すんやったら作る意味ないし、おっさんもその辺、気遣えよ!!お前は大食いやから全部食べれても子供は残すのわかってるやろ!!!
と、旦那さんに対してモヤモヤが。
お惣菜の方が食べたら美味しいに決まってるやん、料理そんなに得意じゃないし毎日唐揚げやらそんなメニューばかりできないし…
悲しい。

しかし、この件に関しては私の怒りと悲しみを察したようです。
子供たちにお惣菜を分ける量を減らし、「お母さんの作ったご飯が食べ終わっても、まだ食べれるなら食べていいよ」と子供たちに言い聞かせるようになりました。
子供たちは、張り切って私のご飯を食べていきます。
良かったけど、人参を前にぶら下げられて張り切って食べる子供にも少しモヤモヤ。
まぁ、残すよりは良いのかな?

・お弁当を作って出かけてもコンビニ弁当にはかなわない

休みの日には、お弁当を持って大きな公園に出かけることが多かったです。
朝早くから、唐揚げを揚げたりウインナーを焼いたりおにぎりを握ったりと、子供の喜ぶたくさんのメニューをお重に詰め込んで出かけていました。
子供たちは、そんな日はいつも以上にたくさん食べてくれます。
作った時間に対して、食べる時間はあっという間。
そして、旦那さんはというと子供の食べる勢いがいいのでお弁当はあまり手をつけません。
しかし、彼は実は大食いなんです。
偏食の大食い。
まわりの人が驚くほど食べます。
なので、コンビニでお弁当を2つほど買ってくるのです。
子供たちが、よちよちのときはコンビニ弁当に見向きもしません。
ですが、やっぱり成長とともにコンビニ弁当やおにぎりを同じように食べたがるのです。

コンビニ弁当ってバカにできないんですよね。
バリエーション豊富でクオリティ高いし、夏場に食べる冷たい麺類なんかは最高です。
子供たちも、そのよさが分かるんですよ!
いつのころからか、作ったお弁当が余りだし、コンビニ弁当を優先して食べる子供たち。

ある日のピクニックの行きの車の中で、
私:「もう、お弁当作らずにコンビニ弁当だけでいいのかな…」
旦那さん:「そら、子供たちは作ったお弁当も良い思い出になるやろ!」
私:「・・・」
旦那さん:「でも、コンビニの方が楽やろうし、それに腐ったりあたる心配は減ると思う。後、夏場は冷たい麺類の方が食べやすいやろう。だから、ちょっとだけ好きなおかずを持って行ったって後はコンビニで補ったらええと思うで。」
私:「まぁ確かにそうやな…夏の公園は暑すぎるし私も朝が楽になるのは嬉しいし、子供はコンビニ弁当も食べたがるし…それでいいのかもな。」

もう、赤ちゃんじゃない我が子。
少しずつ、味覚も好みも成長します。
美味しいものも分かります。
これはこれで、子供たちの成長でもあるのかな…?

各ご家庭において、この辺は意見や考え方があると思います。
どの考え方も間違えではないと思います。
しかし、我が家は旦那さんと話をしたことで、コンビニ弁当にはかなわない残念な気持ちもあるけれど、ピクニックのときは衛生面や手間を考慮して”コンビニ弁当だっていいじゃない”という考えにまとまりました。

第3章 我が子の心と身体の健やかな成長のために

離乳食の時期も過ぎ、しっかりご飯が食べれるようになってくると今度は栄養やバランスが気になります。
男女に関係なく、強くたくましい身体を作ってあげたいです。
あごを使ってしっかりとかたいものでも食べれるように、また丸呑みせずに噛んで食べる習慣も必要ですね。
お箸を持つ練習や食事のマナーも小さいときから教えておきたいです。
親は子供が1つできるようになると、どんどん新しいことを求めていきます。
それも、すべては子供の成長と将来のために。

・お菓子にはまる子供!ご飯が食べれない悪循環

我が家は、1人目の子供には何でも与えるのは遅かった方だと思います。
特に、お菓子やジュース類。
チョコやスナック菓子、炭酸などは基本的に買っていませんでした。
しかし、保育園でもらうお菓子も種類が増えていき、おばあちゃんの家に行っては新しいお菓子を見つけて帰ってくるなど、お菓子の情報や知識は自然と増えていってます。
まわりのお友達で、すでに兄弟がいる子たちは色々食べているのでそんな話も保育園で聞くのでしょう。
やはり、我が子もどんなものか食べてみたい気持ちでいっぱいです。
仕方がないので、チョコなどのお菓子を買ってあげると大喜び!
特にチョコにはハマりました!
チョコって美味しいもんね(笑)
保育園から帰ってくると、棚をごそごそチェックしてお菓子を食べる。
いつの間にか、習慣になっていました。

最初は、「ご飯が食べれなくなるからね。」と言い聞かせて少しだけだったのに、気付けば勝手に大量に食べていることが当たり前に…
これは私も、悪いんです。
仕事から直接保育園へ迎えに行き、帰ってきたら夜ご飯の準備やら何やらでついつい子供をほったらかしや、見て見ぬふりをしてしまうこともあったのです。
すると、当たり前ですが晩ご飯が毎回完食できないという悪循環が発生!!
せっかく作ったのに!!という気持ちと、お菓子食べている子供をほったらかしてしまったしな…という気持ちと。
分かっているんですけど、仕事から帰ると余裕がないのでそこに手が回らない…
だけど、子供だってお腹が減って帰ってきているはずなので、帰ってから晩ご飯完成まで何もなしで待たせるのも可哀そう。
子供の楽しみが、保育園から帰ってきたときのお菓子であることも理解しています。
でも、お菓子ばかりで晩ご飯が食べれないのは困ります。
可哀そうですが、平日の保育園帰りのお菓子は1度やめさせることに。
かなりブーイングでしたが仕方ありません。
ですが、お菓子の代わりに、小さいふりかけおにぎりを作ってあげることにしました。
お菓子は食べれないけど、晩ご飯までのつなぎのおにぎりは納得して大人しく食べてくれ、また晩ご飯も食べれるように戻ってきました。
でも、子供からお菓子を完全に取り上げてしまうのは違いますよね。
平日はゆっくりお菓子を食べることはできませんが、週末はちゃんと3時のお菓子タイムを作って食べさせてあげるようにしました。
子供も、怒られずにゆっくりたくさんお菓子を食べることができる週末を楽しみにするように変わってきたので、結果的によかったです。

子供同士の会話でお菓子の話も多いようで、話題のお菓子は一緒に買いに行き、週末のお菓子タイムのお楽しみとして定着です。
やっぱり、ご飯前のお菓子タイムはダメですね。

・スポーツを始めた子供に食べさせるメニュー

子供が少し成長し、小学生に上がる頃にスポーツを始めました。
最初は、真似事のようなお遊び感覚。
次第にのめり込み、真面目に取り組むようになりました。
そうすると、練習後もお腹が減ります。
お菓子が食べたいのレベルではありません。
練習前も、もちろんご飯を食べさせます。
動ける程度に、早めのご飯。
そして、帰ってきてから簡単にさっと食べれるように、おにぎり。
身体は子供でも、しっかり食べるし、食べさせます。

簡単に食べれるご飯ももちろんそうですが、このころから身体を作るための食材や疲れた身体にきく食材などが気になり始めた私。
へとへとになって帰ってくる子供を見ていると、特に疲労回復食材が気になります。
もちろん、野菜・肉・魚と毎日バランスよく食べることがベストなのでしょうが、仕事帰りから習い事までの短時間でそんなことは中々できません。
頭の中では、理想的なメニューなどが浮かぶけれど実際は理想とは程遠く…
子供にお腹いっぱい食べさせることで精一杯。
なので、せめてできることだけでも…と割り切ってご飯を作る。
1日3食しっかりと!
これは、当たり前のようですが意外と朝食抜きや、インスタントラーメンなどで過ごしているご家庭も多いのだとか…
私は、朝ごはんもしっかり準備し、休日のお昼ご飯もがっつり食べれるように自分で作るように心がけました。
子供には、多すぎるかな?というくらいだったかもしれません。

しっかり食べて、一生懸命スポーツをする。
次第に、それが当たり前の食習慣に。
一生懸命頑張る子供を見て、私もいつの間にか一生懸命子供のご飯を作るように。
バランスを考えてご飯を作るって大変です。
そりゃぁ、レシピをネットで探して作ることもできるのでしょう。
でも、家族のために作るご飯ってのは、それだけではないですよね。
好き嫌いがある家族、食べる量の多さや家族が好みの味付けもそうですが、それを毎日作り続けることの大変さ。

感謝して!とは全く思わないです。
ですが、しっかり食べて丈夫な身体を作ってほしい!!と、心から願っています。

・これからもっと成長する子供たちに

我が家の子供は、小学生中学年でご飯を3杯食べる娘と好きなものはひたすら食べ続ける低学年の息子です。
娘は大人顔負けのご飯量を食べますが、それでもやややせ型。
息子も、シックスパックを目指しながらも細くてひょろいです。
ご飯は毎日5合炊いても余りません。(旦那さんも大食いなので仕方がないですが)
子供は毎日スポーツの習い事か、休みの日も体幹トレーニングなどを欠かしません。
いつも、他の人に子供が食べるご飯の量で驚かれますが、それ以上に身体を動かしているので標準以上の体重になったことはありません。
頑張り屋の子供を見ていると、これからもっと成長期に入ったときのご飯メニューについて考えてしまいます。

思い返せば、私の母も私の弟が中学から高校にかけてのときは、大量にご飯を作っていました。
次は、母になった私の番ですね。

お菓子もジュースも、食べてもらって構いません。
しかし、それ以上にご飯をしっかり食べて健康な身体を作り上げてほしいと思います。

私は、今でも料理は得意ではありません。
他のお母さんたちと便利な冷凍食品や時短方法、メニューなどの情報交換をして、上手く我が家に取り込む工夫は今も続けています。
子供を立派に育て上げるまでは、終わりはなく常に子供の健康のためにもご飯づくりを自分のできる範囲で頑張るつもりです。
そしてそれは、必然と家族全員の健康にも繋がることなんですよね。
子供のおかげで、健康に気を遣った身体にいいレシピや知識を覚えることができ、感謝です。
ありがとう。
これから、もっともっと心とお腹が満足できるよう頑張ります。
料理の腕に自信はないけれど、私のご飯で心と身体が健やかに育ってくれるように…
これからも、心とお腹が満たされていつも笑顔で過ごせるように…

・最後に…

私の食育はまだまだ続きます。
これから中学・高校と進学していけば、こんな食欲ではとどまらないことでしょう。
毎日しなければならないご飯の準備は、大変で面倒です。
でも、自分の子供の為だと頑張れる。
子供ができて、私の考え方も成長してきました。

食育は、堅苦しく考えるものでもありませんし、難しいことでもありません。
気付いたそのときに、なにかやってみるだけで、考えてみるだけで食育は始まっているのです。

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