2022年2月1日
知育
2歳になると、「ママ ダッコ」「ワンワン イタ」「マンマ チョウダイ」というような、いわゆる2語文を話せる様になってきます。
話せる言葉が増えると同時に、質問をするようになったり、名前に興味を持ったり、真似っこをし始めたりなど、成長著しい時期です。
そんな多くのことを学び始める2歳という年齢時に、絵本と触れ合うことで得られるたくさんのメリットがあります。
現在10歳の男の子の母である筆者が、2歳の時に実践してきた「読み聞かせ」についてのメリットや、息子が気に入っていた絵本の紹介をしていきましょう。
「読み聞かせが良い」というのは、色々なところで耳にしますよね。
実際に筆者も読み聞かせをしてきましたが、結果やって良かったと思っています。
2歳の時は、毎晩寝る前に3冊の絵本を読んでいました。
この時間を設けることで、今日は触れ合いが足りないかも?と思ったときでも、一日を終えるまでには必ずしっかりと親子時間を過ごすことができました。
リラックスした状態で、ひざの上で絵本を読むこの時間は、息子にとっても私にとっても至福タイムだった様に思います。
3冊の絵本は、自分で選ばせていました。
保育園に預けていたため、知らない間に成長していることがたくさんある中で、選び持ってきた絵本によって、今興味があることやお気に入りを知ることができ良かったです。
同じ本ばかり選んできて、読む方としては「また?」と思ってしまうことも多々ありましたが、その時にこの時期の子どもは、脳が「繰り返し好き」になっていると聞きました。
「繰り返すことで【言葉】を覚えている」という教えに、なるほどと思ったものです。
10歳になった今も、息子は想像することが好きです。
物語のその後を自分で考えることは度々、結末に納得いかなかったら「こうだったらもっと良かったのに」と別のストーリーをイメージしています。
テレビや映画を見ていても、登場人物に入り込むことが多く、大声で笑い、全力で涙します。
周りから、「感情豊かでいいね」とよく言われるほど。
その力は日々の生活でもしっかりと活かされていて、お友だちの気持ちになって考えることができるので、トラブルは少ないですし、長所の一つになっていると感じます。
幼児期の集中力は、最大で「年齢+1分」であると聞いたことはありますか?
2歳ということは、3分集中できれば良い方ということで、それさえも難しい場合がほとんどです。
まずは、3分集中できるようになるためのきっかけとして、読み聞かせはピッタリ。
絵本の世界に没頭する楽しさを体感したことで、自然と集中力は身に付いた様に思います。
現在も好きなことに対する集中力には目を見張るほど。
周りの環境に惑わされることなく、一つのことに最善を尽くせる能力は、あらゆる場面で成長の速さが変わってきます。
心の成長といわれても、なかなか目には見えにくいものかもしれません。
前述の「想像力」でもお伝えした通り、相手の気持ちになって考えられることは、その一つだと感じています。
他にも、社会のルールを守ることや、弱い人を労わったり、守ったりすることも、しっかり心が成長しているからこそでしょう。
絵本の中は、小さな子どもにとって自分の知らない新しいことだらけの世界です。
冒険などの非日常的なお話もありますが、普段の生活に関わる日常的なお話もあります。
例えば、スーパーに売っているものや公園にあるものなどが出てこれば、ぜひその場へ行って実物を見せてあげましょう。
我が家は、動物が出てきた時は、その本を持って動物園へ行きました。
ライオンやキリンを実際に見た時、絵本と見比べながらとても嬉しそうにしていたことを思い出します。
絵本の中の世界を現実の世界でもリンクさせることは、子どもの世界を広げることに繋がるのではないでしょうか。
言わずもがなですが、本が大好きになりました。
言葉や文字を覚えるのが早かったので、自分で読める様になったのも周りに比べて早かったのですが、それも読み聞かせ効果の一つだと思います。
また、自分で読めるようになってからも、小学生低学年の間は読み聞かせを続けていました。
そのため、小学生頃からは自分でも読むし読み聞かせもするしと、本と触れ合う時間が更に増えたので、どんどん新しい作品と出会っていきました。
前述でもお伝えした通り、本人にお気に入りがある場合は、ぜひ繰り返し読んであげてください。
何度も選ぶということは、それだけ今の本人の気持ちにぴったりだということ。
大人も、好きな音楽を何回でも聞きますよね?
それと同じです。
親としては、色々な絵本に触れて、知識や語彙を増やして欲しい、と思うかもしれません。
しかしながら、読み聞かせの一番の目的は何か、もう一度振り返ってみてください。
一番の目的、それは「子どもが楽しむこと」ではなかったでしょうか?
お気に入りを繰り返すことで、「楽しい」という満足感が生まれ、子どもの心は豊かになります。
また、繰り返しは脳への定着にも良いとされています。
我が家でも、同じ絵本を繰り返し読むことで、その絵本の中に出てくる文章を丸ごと覚えてしまっていることが多々ありました。
繰り返し読むことは、子どもの心に満足感を与え、そして知識をも増やすというメリットがあるのです。
これは、私も非常に悩んだところでした。
登場人物の感情が伝わるように読む方が良い、という説と、反対にそうすると想像力がつかないから淡々と読む方が良いという説を本で読んだからです。
両方のやり方を試してみる中、たまたま保育園のイベントで他のお母さんが読み聞かせをする場へ立ち会う機会がありました。
その方は感情を込めて読むタイプだったのですが、その時に私自身がとても引き込まれたのです。
また、20人近くいた子どもたちも全員、真剣に聞いている姿を目の当たりにし、私は感情を込めて読む方を推奨するようになりました。
ただ、感情を込めると言っても、それは苦手な方や上手にできる自信がないという方も多いと思います。
私自身も決してうまくはなかったですが、上手に読もうとするのではなく、あくまで気持ちを込めることが重要と思って実行していました。
子どもの集中力とお話の長さが合っていない場合は、子どもが飽きてしまいます。
読んでいる途中にどこかへ行ってしまったり、別のことをし始めたりすると、「せっかく読んでいるのに」と残念な気持ちになってしまいますよね。
しかしそんな時でも、子どもは興味をなくしている訳でないケースが多いのです。
実は、他のことをしながらでも耳はしっかりお父さんやお母さんの声を聴いています。
試しに、一旦読むのをやめてみてください。
「あれ?」と振り向いてくる可能性は高く、それはちゃんと聞いていた証拠です。
ぜひ、最後まで読んであげてください。
私は、夜寝る前の30分と決め、それを目標に行動をしていました。
仕事を終え保育園に迎えに行ってから、その寝る30分前までは、正直戦争でした(笑)
しかしながら、ルーチンの一つに取り入れゴール時間を決めることで、何とか確保できていたのかな、と思います。
ただし、もちろん2歳の子ども。
何が起こるかはわかりません。
一つ気に入らないことがあってずっと泣き続け、何も進まなくなることもあるでしょう。
そんな時は、仕方ないと割り切ることも大切です。
「絶対3冊読まないと!」とイライラしながら読んだところで、それは何の意味ももたない時間となってしまいます。
質問には答える時もありましたし、「どう思う?」と逆質問をすることもありました。
でも、それは本人が何かを聞いてきた時だけ。
絵本の世界に入り込んでいる中、こちらから現実世界に戻すことはしない様にしていました。
それは感想を聞くか聞かないか、にも言えることで、絵本を読み終えた後も余韻を楽しんでいるはずなので、あえて聞くようなことはしませんでした。
大きくなってからは、自分から「〇〇はこう思ったのかな」「それは、こういうことだと思う」など感想や考えを伝えてくるようになります。
それまでは、絵本を読むことのみに集中することをオススメします。
自我が発達し、自己主張が出てくる2歳児。
イヤイヤ期が始まる時期でもあり、楽しいはずの読み聞かせ時間さえうまくいかないことはしばしばあるでしょう。
それでも、読み聞かせを習慣にしておくことで、お気に入りの絵本を見せるとスッとその世界へ入り落ち着いてくれることも多くありました。
子どものお気に入りは、「人気のもの」「話題のもの」「お友だちが気に入っていたもの」などとイコールにはなりません。
その子その子に合った絵本を選ぶことで、お気に入りが見つかるでしょう。
絵本選びのポイントや場所・方法をお伝えします。
2歳は、好き嫌いがはっきりしてくる年齢です。
絵本に興味を持つようになるためには、まず子どもの好きなものが出てくる絵本を選ぶのがオススメです。
息子は、保育園で自身のマークであったライオンが大好きでした。
また男の子に多いと思いますが、乗り物にも興味を持ち始めていたので、我が家には動物や乗り物が出てくる絵本がたくさんありました。
子どもが今どんなものに興味を持ち何が好きかという視点からの選び方は、一番選びやすいポイントではないでしょうか。
「好きなもの」という選び方と似ていますが、性格によっても選ぶ内容は変わってきます。
歩いたり動き回ることが好きでなかなかじっとできない子に、長めの絵本を選んでももちろん集中はできないでしょう。
あっと驚く仕掛け絵本や、スキンシップをしながら一緒に楽しめる比較的短めのものを選ぶと興味を持ってくれるのではないでしょうか。
その子の気になる部分を変えたいと思い、それを補う様な題材を選んでしまうこともありますが、それはプレッシャーとなり逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
あくまで、良いところを伸ばすという目線がオススメです。
2歳は爆発的に言葉を覚える大切な時期です。
耳から入るものをどんどん覚えていくため、美しい日本語を正しく伝えていきたいものですね。
声に出した時の言葉の響きは大変重要です。
まずは、読みやすい文章であるかどうかで判断してみると良いでしょう。
洗練された言葉で綴られた絵本は、多様な表現力や心の豊かさを生みます。
また、読みやすいということは、親子で一緒に読めるというメリットもあります。
子どもも一緒に声に出して読むことで、語彙力があがり、おしゃべりがどんどん活発になっていくでしょう。
子どもの心を引きつけやすいのは、リズム感のある繰り返し言葉。
「うんとこしょ どっこいしょ」「ごしごし しゅっしゅ」など、息子と繰り返し言い合ったことを思い出します。
2歳は、色や形の違いに興味を持ち始める時期でもあります。
型合わせや絵合わせなどを楽しめるようにもなる頃ではないでしょうか。
家にいても外で遊んでいても「黄色!」や「丸!」など、様々なものを見つけては嬉しそうに教えてくれる姿が可愛いですよね。
その様な時期は、もちろん「絵本の中からも見つけたい」という欲求に溢れています。
「色」「形」がわかりやすく表現されている絵本は数多くありますので、それらを選ぶことで、子どもの思いをしっかり満たすことができるでしょう。
まずは、色の三原色と言われる「赤・青・黄」がハッキリしたものから始めると良いと言われていますが、2歳頃からはグラデーションなど混じった色や、淡い色のものも取り入れてみることで、より色彩感覚が身に付いていきます。
「可愛い」「きれい」そういった本は多数ありますが、それを基準にする必要性は感じません。
それよりも重要なのは、その絵がお話にマッチしているかどうかです。
物語の世界観がしっかりと絵で表現されてこそ、子どもは絵本の登場人物になれるのです。
文章を読まなくても内容が伝わるくらい表現力あるものと触れ合うことで、子どもの脳は刺激され、想像力がどんどん育まれていくのでしょう。
文字のない絵本というのも数多くありますね。
初めてそれと触れた時は親である私の方が戸惑いましたが、息子が気に入っているようで何度も選び持ってきたので、様々な工夫をしながらトライしたことを思い出します。
「これは何かな?」「男の子はどこにいるかな?」など答えがあるものを質問したり、「どう思ったのかな?」「次どうするつもりなのだろう?」と想像して答える質問をしたりしました。
当初は絵本の隅々まで目を通し、隠されているであろう意図を読み取ることを意識していましたが、そんなに難しく考える必要はなかったかなと思います。
きっと正解はなく、親子でコミュニケーションを取りながら共に色々な想像をしていく時間が大切なのですから。
2歳向け絵本のテーマは、わかりやすいことが重要です。
例えば、日常生活に沿ったテーマであれば、子どもたちは興味を持ちやすいでしょう。
食事や歯みがき、お着替えやお散歩など、毎日自分がやっている内容がテーマになっていることで、登場人物と自分を重ね楽しむことができます。
次に、「やってみたい」という気持ちや好奇心にあふれる2歳児なので、登場人物が何かに挑戦をする、という内容もピッタリです。
我が家も少し早いかな?と思いながら、絵本を見て一緒にホットケーキを作ったのが2歳でした。
その他、イヤイヤ期突入には「イヤイヤ」を言っている登場人物が出てくるものをあえて選ぶのも良いでしょう。
普段の自分の姿を客観的に見ることで、子どもなりに気づきがあるかもしれません。
「イヤイヤ」言っている登場人物を諭す内容の場合、子どもからしたらちょっとギョッとしてしまう場面が出てくるかもしれませんが、そこは決して脅しになるような読み方にしないことが大切です。
図書館や児童館には、足しげく通いました。
何と言っても、子ども用コーナーがしっかりと確保されていること、そして種類の多さやわかりやすさが魅力でした。
我が家が通っていた図書館には、読み聞かせや手遊びの時間があったので、それに参加することで絵本の選択肢が広がりましたし、読み方の学びもあったと感じています。
一度に10冊ほどを2週間など一定期間借りられることも、図書館のメリットですね。
2週間ごとに10冊の新しい本と出会えるのですから、1年で考えるとものすごい冊数です。もちろん、続けて何度も同じ本を借りて帰ることもありました。
そんな時は、それは息子にとって相当なお気に入りなので、購入をする目安にしていました。
書店では、比較的新しい物が前に出されているイメージですが、図書館は私たち親世代が昔読んでいたような、語りつがれる良い絵本もわかりやすく陳列されています。
「これ、読んで欲しい」と自分が大好きだった絵本と、何度再会できたことかわかりません。
絵本の定期購読サービスはたくさんありますが、我が家では、10歳になった今も「童話館ぶっくくらぶ」にお世話になっています。
定期購読サービスの良さは、色々ありました。
・プロが選んだオススメ絵本が届くため、絵本選びに悩まないで良い
・定期的に自宅へ届くため、書店などに行く手間が省ける
・自分では選ばないタイプの本を知ることができる
個人的に一番メリットとして感じていたのは、3番目の「自分では選ばないタイプの本を知ることができる」です。
童話館から届いた本で我が家の本棚はいっぱいですが、半分以上がきっと自分では選ばなかったであろう本です。
そして、そのほとんどは出会えて良かったと思える本です。
定期購読サービスのデメリットとして、「届いた本に子どもが興味を持ってくれない」というものがあると聞きますが、我が家はそんなことはありませんでした。
別のお気に入りがあり、届いた時点では興味を示さないことはあったかもしれません。
しかし、最終的には全ての絵本を読み聞かせましたし、それぞれ気に入っていて、「さすが」と何度も思わされました。
全国の絵本屋さん3000人が選んだ「今年もっともおすすめしたい絵本」を決定するMOE絵本屋さん大賞。
息子が生まれた少し前から始まった企画のようで、毎年楽しみにしていました。
「パパママ賞」という部門賞もあり、そちらは「0~6歳向けの絵本」に贈られるなので、より参考になるでしょう。
現在10歳の本好き男子が、2歳の時にお気に入りだった絵本をご紹介しましょう。
こぐま社といえば、『こぐまちゃんシリーズ』が大変有名で、50年のロングセラー作品です。世代を超えて愛されるキャラクターは、15冊ものシリーズが出版されていて、その中でNo.1人気が「しろくまちゃんのホットケーキ」だとか。
こぐまちゃんは、小さな目と鼻、ヘの字の口が特徴です。
どんな場面でも表情が一切変わらないのに、なぜこんなに愛らしいのでしょう(笑)
「しろくまちゃんのホットケーキ」で息子も私も大好きだったのは、ホットケーキを焼くシーンが見開きで表されているページです。
「ぽたあん」「どろどろ」「ぴちぴち」とホットケーキが焼けていくさまを表す擬音語が何とも可愛いのです。
「やけたかな」「まあだまだ」と今でも思わず口ずさんでしまうほど、何度も何度も一緒に言い合いました。
この絵本をきっかけに、一緒にホットケーキを作るという体験ができたことはとても良い思い出です。
しろくまちゃんが卵を落として割ってしまったシーンでは、「失敗しても良いのだよ」ということを教えることができました。
失敗しても良いから何でも挑戦してみようと、皮むきをしたり包丁で椎茸を切ったりし始めたのもこの絵本のお陰かもしれません。
赤と黒のみの、ちょっとレトロな雰囲気の絵本です。
消防車が出動するところから消火活動までがしっかりと描かれていて、可愛らしい絵からは想像できないほどの緊迫感さえも伝わってくるほど。
「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」はポンプ車なのですが、サイレンや鐘、吸込み口や放水口といった大切な道具や設備の名前が書かれていて、「これは何だっけ?」と言いながら読んでいました。
その一つ一つの道具を使いながら、消火活動をしていくスモールさん。
テキパキと仲間に指示をしながら、勇敢に火事へ立ち向かっていくスモールさんの姿はとても格好よく、消防士さんへの憧れの気持ちを持つお子さんは多いのではないでしょうか。
我が子もその一人。
この絵本を読んでから、消防車への憧れが消防士さんへの憧れへ変わったように思います。
お散歩で消防署の前を通るときの目線が車から人へ変わったのはこの頃からで、訓練や洗車している姿をキラキラした目で見ていました。
「スモールさん」シリーズは、実は他にも持っていましたが、その中でもこの「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」が親子ともにお気に入りでした。
まず表紙が思わず手に取ってしまう可愛さ。
「メケメケ♪フラフラ♪」というどのぺージにもあるフレーズが耳から離れなくなります。
このフレーズは人によって読み方が変わると思うので、各家庭の「メケメケ♪フラフラ♪」があるのではないでしょうか。
子どもが大好きな動物たちが次々と出てきて、ただひたすら踊っているだけの絵本なのですが、それが何とも言えない魅力な絵本です。
踊る前の神妙な顔つきから、踊った時の笑顔への変化が最高に楽しい気持ちにさせてくれます。腰振りもたまりませんね。
我が子はこの絵本を保育園で何回借りてきたかわかりません。毎週毎週、この絵本ばかり借りてくる時期があり、一度先生に相談したことがあるほど。
もちろん、「それだけ気に入っている証拠なので、一緒に楽しんでくださいね」と前向きなアドバイスをいただき、存分に楽しみました。
「さあ!きみも!」と最後に一緒に踊ることを促されるので、寝る前の読み聞かせには向かないかもしれないですね(笑)
0歳や1歳から楽しめる赤ちゃん本で、我が家でも早くから購入していた絵本の1冊です。
思い切りスキンシップが楽しめ、「大好き!」という愛情をしっかり伝えるのにピッタリ。
金魚やあひる、ぞうさんが「くっついた」「くっついた」というフレーズと共にくっついていきます。最後にくっつくのはもちろん・・・という流れなのですが、最後にほっぺとほっぺをくっつけるお決まりの動作を期待して待っている姿が、10年たった今でも思い出せるほど。
絵本を読んでいる時以外でも「くっついた」と言いながらスキンシップを取っていました。
また、この絵本の作者である三浦太郎さんの絵は、まあるい顔から何とも言えない温かさを感じます。
「くっついた」という絵本は、三浦さんが娘さんとのコミュニケーションの中で生まれた作品だと言うからなるほどですよね。
ノンタンシリーズは私も子どもの頃大好きだったのでたくさん集めましたが、40年以上のロングセラーだけあって、どれも魅力に溢れています。
ノンタンは何にでも興味津々で好奇心旺盛な猫の男の子。
自分中心でいたずらをしたり意地悪を言ったりと、子どもにとってお手本になる存在ではなく完璧ではないところが共感に繋がり人気なのでしょう。
「ノンタン サンタクロースだよ」は、2歳の息子がサンタさんにもらったクリスマスプレゼントです。
実は、日々のバタバタにプレゼントを用意できず、言葉は悪いですがやっつけで用意したものでした。しかし、サンタさんからもらったということも手伝ってか息子のお気に入りに。
一番大好きだったのは、色々な動物のサンタクロースが見開きいっぱいに描かれているページで、どの動物のサンタさんはどこにいるかと毎回一緒に探したものです。
何とうさぎさんがもらったプレゼントが、ノンタンの絵本なのですよね。自分もサンタさんから絵本をもらった息子にとって、それも嬉しいポイントだった様です。
そのうさぎさんがもらった「ノンタン おやすみなさい」や、他にも「ノンタン ぶらんこのせて」「ノンタン おねしょでしょん」なども大好きでした。
この本は我が家にとって大変思い出深い絵本です。
こちらも保育園で借りてきたのですが、それまでと比べものにならないくらい長かったこと、読み聞かせてみたら飽きることなくしっかり聞けたことからとても驚き感動しました。
次から次へ繰り広げられる楽しい世界。ページをめくるたびに新しいワクワクが生まれます。
舞台であるお風呂が、自分も毎日入っていることからイメージがしやすかったのかなと思います。
双子のペンギンが石鹸でお腹を滑らせたり、石鹸を飲み込んだオットセイが口からシャボン玉を吹き出したりという不思議な出来事に、我が家のお風呂にも色々な動物がいるかも!なんて想像していたのかもしれません。
元々お風呂は大好きな我が子でしたが益々お風呂時間が楽しいものになりました。
お風呂嫌いなお子さんにもぜひオススメしたい作品です。
モノクロで作られた不思議な世界観。当初子ども受けはどうなのだろう?と疑問でしたが、色がないことは子どもにとって関係なく、むしろ想像力を掻き立てていたように思います。
森へ散歩に来た男の子を自分に見立て、絵本を読んでいる間は主人公として冒険ができます。
自分が先頭になって多くの動物たちを引き連れ進んでいく姿は、お兄ちゃんお姉ちゃんになった気分を味わえるのでしょう。
動物たちと「はんかちおとし」「ろんどんばし」「かくれんぼう」といった遊びを楽しむ場面があるのですが、現実世界でも大好きな遊びばかり。ワクワク感が止まりません。
お父さんが迎えに来たラストシーンで言った「みんなまっててね。またこんど、さんぽにきたとき、さがすからね!」という言葉とおり、「またもりへ」という続きもあるので、まだまだ楽しみは続きます。
怖いもの見たさという言葉通り、子どもって怖い話が好きですよね。怖い話と言っても恐ろしいホラーではなく、ファンタジー感のあるものをチョイスしたいもの。
こちらはそんな選択肢にピッタリな絵本です。
ガイコツや幽霊と言ったちょっと興味が出始めているキャラクター達が次々と出てきて、程よく怖いのですが、リアルではない優しいタッチの絵やソバにはおじいちゃんがいてくれる安心感が、怖さを薄れさせてくれます。
おじいちゃんが話す自分の子供時代の話で進んでいくのですが、それが想像力を掻き立てられる話し方なのも、この本の魅力。子どもたちは色々なことを想像しドキドキが止まらないでしょう。
わらべうた絵本ですが、すぐに覚えてしまって「え?天才?」と思わせてくれた本です(笑)リズミカルさが覚えやすいのか、2歳くらいで覚えてしまう子はとても多いようです。
誰もが知る谷川俊太郎さんの詩と長新太さんの絵。最強ですよね。
最初のページが「めのまどあけろ」の詩なのですが、一日の始まりを感じさせるとても気持ちの良い雰囲気が醸し出され、その後のページもどんどんめくりたくなります。
ひらがなを2歳で完璧に覚えた息子ですが、この絵本のおかげ。
保育園でこの絵本のかるたをやっていたそうなのですが、絵が本当に可愛く本もあると知って購入しました。
どれもこれも美味しそうで可愛い食べ物ばかり。身近なものだからこそ、子どもの食いつきが良く、ひらがな習得へも繋がったと思います。
いかがでしたでしょうか。
10歳になった今も本が大好きな息子が、2歳の頃気に入っていた絵本を紹介いたしました。ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。