2021年12月16日
食育
子供には人それぞれ違いはありますが、少なからず好き嫌いの食材があることでしょう。ここでは嫌いな食材にフォーカスをあてて、親としてどのような対応がよいか考えていきたいと思います。
子供は、どのような理由から好き嫌いをするのでしょうか。詳しく紹介していきます。
食べ物の味覚には、甘味、旨味、塩味、酸味、苦味があります。この中で甘味、旨味、塩味は比較的馴染みやすく、スムーズに取り入れやすい味といえます。そのため、子供も自然に美味しと感じながら食べることができるでしょう。
問題は、残りの酸味と苦味になります。酸味とは酸っぱい味覚を示していて、子供からするとどうしても食べにくい味となってしまいがちです。そして苦味とは名前からも分かる通り、苦い味になります。これは子供の大半が苦手としている味ではないでしょうか。食べた瞬間に苦い味が口いっぱいに広がったら、イヤだと感じるのも無理ありません。
食材を口にして好き嫌いを判断する上で、味覚はとても重要な要因と言えるでしょう。
食べ物の食感には、カリカリやパリパリといった少し硬めのものから、モチモチなどの弾力がしっかりとある物、サクサクやシャリシャリといった歯切れのよい物や、フニャフニャやグチャグチャといった噛む必要があまりないようなものまで、多岐に渡ります。
食感の好みは、子供だけではなく大人も人それぞれ異なることでしょう。子供にとって特に不人気の食感は、噛み切りにくく硬い物とグチャっとした食感の比較的柔らかいものになります。
食感に対する好みは、それぞれの子供の歯の生え揃い具合や生え変わり状況などにも左右されやすいので、個人差がとても大きくなるのも特徴的です。
食べ物の見た目は、好き嫌いを判断する上でとても重要になります。目で見てすぐに分かる色味で好みではないと判断し、一口も食べない子供も多くいることでしょう。また、初めて見る物や見慣れない食材がある場合や、何が入っているか分かりにくい料理が出されると、食べない子供もいることでしょう。
子供が食べ物に対して好き嫌いを判断する代表的な理由を3点挙げてきましたが、これに限らず人それぞれさまざまな理由で食の好みは出てきます。
では、具体的にどのような食材を子供は苦手としているのでしょうか。次に、実際に子供に嫌われがちな食材について、紹介していきます。
ここでは、子供からあまり人気がない嫌われ者の食材について紹介していきます。
ピーマンが子供に嫌われてしまう最も大きな理由は、味覚の中の苦味が強いからといえるでしょう。さらに味覚だけでなく、ピーマンの深緑色を好まない子供も多くいます。その鮮やかな緑色ゆえに他の食材と混ざっていても発見されやすく、給食ではピーマンだけ上手によけていて残されているお皿をよく見かけます。
トマトは、好き嫌いがとてもはっきりと分かれる食材です。トマトを好む子供は、毎日のように食べていたりお弁当には必ずトマトが入っていたりします。またトマト嫌いの子供は、トマトの皮が口の中に残るからという理由や、噛んだ時に中身がグチャッとなる食感が嫌いという話をよく耳にします。
しかしピーマンとは異なり味覚が嫌いという声はさほど多くなく、意外にもトマトは嫌いだけれどトマトジュースは飲めるという意見もあります。トマトの甘みと爽やかさを兼ね備えた味わいは、子供に馴染みがあるようです。
比較的子供に嫌われがちな葉物野菜の代表として、ほうれん草を紹介していきます。味覚も食感もあまりクセがないほうれん草が、なぜ嫌われてしまうのでしょうか?答えは、おそらく見た目ではないでしょうか。子供は、野菜類の中でも特に緑色の野菜を嫌う傾向があります。そのため、緑色の葉物野菜ということから嫌われてしまっているようです。
またそれ以外の理由として、ほうれん草は箸でつかみにくくフォークでも刺しづらい食材です。少し食べにくい食材ということも、ほうれん草が子供に嫌われてしまう要因といえるでしょう。
ブロッコリーはどうして子供に嫌われてしまうのでしょうか?まずは緑色の野菜であるがゆえに、見た目で判断されて嫌われてしまっているようです。さらに、茹でても茎がしっかりとしていて噛み切りにくいというのも嫌われる要因になってしまっています。
また、ブロッコリーは小さくカットするといっても限度があります。調理法を工夫したり、他の食材と組み合わせても、どうしても存在感が強くなってしまうのがブロッコリーの特徴です。ブロッコリーを好きな子供からすれば嬉しい限りですが、嫌いな子供にとってはチャレンジするのに敷居が高い野菜となってしまっているようです。
きのこ類といえばシイタケ、エノキ、マイタケ、エリンギ、シメジなどさまざまありますが、共通していることは食感と見た目になります。きのこ類は全体的に茶色ベースの彩りで、お世辞にも華やかとは言い難い食材です。子供は、赤色、黄色、オレンジ色といった鮮やかな食材を好む傾向があります。そんな子供にとって、茶色という落ち着いた雰囲気の色はどうしても馴染みにくいようです。
嫌われるポイントのもう一点は、食感にあります。きのこ類は、どれも口の中で噛んだ瞬間にグチャッというイメージの食感があります。大人からすると旨味が溢れていて美味しいと思うことが多いですが、子供はこのグチャっとした食感があまり好きではないのでしょう。
上記で紹介した子供が嫌うことが多い食材への対応方法を、親はどのようにしたらよいでしょうか。おすすめしたい方法を紹介していきますので、子供の好き嫌いに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
どうして食べさせなくてよいの?と疑問に思う親も多いかと思いますが、小さな子供に苦手な食材を無理強いする必要はありません。少しの声掛け程度で食べられるようであれば問題ありませんが、無理させることで食事の時間を嫌いになってほしくないのです。
食事の時間とは家族団欒の時間であり、1日の中でもとても楽しい時間のはずです。そんな素敵な時間に、子供に無理させる必要はありません。美味しい物を楽しく食べながら、笑顔いっぱいの時間にしてほしいと思います。
子供の頃は好き嫌いが多くても、大人になってまで食べられない食材だらけという人はそんなに多くはいません。幼稚園や学校での集団生活の中で自然に食べられるものが増えたり、もっと大きくなってから外食や旅行などのタイミングで好きな食べ物が増えたり、さまざまな機会があるのでさほど気にする必要はありません。
では、好き嫌いが多い子供の足りていないであろう栄養はどのように補ったらよいのでしょうか。次に説明していきます。
栄養不足を考えると、無理にでも食べさせたいと思ってしまう親もいるかもしれませんが、栄養素はさまざまな食材に重複して含まれているものです。子供が苦手としている食材の栄養素を知り、その栄養を補える代わりの食材を見つけてあげるとよいでしょう。
そうすることで、子供は嫌いな食べ物を無理に食べる必要はなくなり、親も苦労して食べさせる必要がなくなり、ストレスなく楽しい食事の時間を過ごすことができるはずです。
上記で紹介した嫌われ者の食材の、実際に代わりになる食材については、次に詳しく紹介していきます。
上記にて嫌われ者の食材として紹介した、ピーマンとトマトについて栄養素を含めて詳しく解説していきます。そして栄養素の観点から、ピーマンとトマトの代わりになることができる食材を紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
ピーマンとトマトがどのような食材であるか、詳しく解説していきます。
ピーマンはスーパーや八百屋さんなどに通年で出回っている、鮮やかな緑色が眩しい食材になります。豊富に含まれている栄養素としては、β-カロテンやビタミンCになります。ここでは最もポピュラーな緑色のピーマンについて紹介していますが、他に赤ピーマンと黄ピーマンがあります。赤ピーマンは緑ピーマンと比較すると、β-カロテンやビタミンCが約2倍も多く含まれています。また、黄ピーマンも緑ピーマンの2倍近くのビタミンCを含んでいます。
トマトは年間を通じて市場に出回っていますが、旬の時期はいつだか知っていますか?答えは7月~9月頃になります。トマトは、れっきとした夏野菜といえるでしょう。栄養素は、ピーマンと同様にβ-カロテンやビタミンCを豊富に含んでいます。さらにグルタミン酸やアミノ酸も豊富に含んでいることから、煮込み料理に使うことで旨味が増すとされています。
煮込み料理以外にも、生野菜として食べたり炒め物やスープに使ったり、デザートに使われたりと使用方法は多岐に渡ります。
上記で解説した通り、ピーマンとトマトにはβ-カロテンやビタミンCが豊富に含まれています。これらの栄養素は、他にはどのような食材に含まれているか注目していきたいと思います。
ピーマンやトマトの他には、にんじん、かぼちゃ、柑橘類、すいかなどにもβーカロテンが豊富に含まれています。
ピーマンやトマトの他には、柑橘類、いちご、いも類などにもビタミンCが豊富に含まれています。
これらのことから、子供がピーマンとトマトが苦手でも親は無理に食べさせる必要はなく、ここに紹介した食材で栄養素を補うことができるのです。
では実際に、βーカロテンとビタミンCはどのような働きをするのでしょうか。詳しく紹介していきますので、参考にしてみてください。
まずβーカロテンは、ビタミンAと似たような働きをします。ビタミンAの働きとは、発育促進、肌の健康維持、暗いところでの視覚の順応性を促進、鼻や喉の粘膜に働きかけ細菌から体を守ってくれるなどが挙げられます。それ以外にも、有害な活性酸素から体を守ってくれる抗酸化作用や免疫増強作用などがあるとされています。
ビタミンCは、体の細胞と細胞の間のコラーゲンを作ることに不可欠な栄養素です。それ以外にも、皮膚や粘膜の健康維持、鉄の吸収促進、βーカロテンと同様に有害な活性酸素から体を守ってくれる抗酸化作用、動脈硬化や心疾患の予防などが挙げられます。
またビタミンCの重要な働きとして、ストレスへの抵抗力を高めるということがあります。ストレスの種類は多岐に渡り、寒さや暑さ、疲労や苦痛、過労、睡眠不足など人によってさまざまです。そのため、抱えているストレスが多いほどビタミンCが必要といわれています。
βーカロテンとビタミンCの重要性が伝わったでしょうか。次に、ピーマンとトマトが苦手でも、代用品でこれらの栄養素をしっかりと摂ることができるレシピを紹介していきます。
ピーマンとトマトを使って作るレシピを、代用品で補う場合の作り方を紹介していきます。
【材料】
じゃがいも
豚バラ肉
ごま油
オイスターソース
酒
塩コショウ
白ゴマ
【作り方】
【材料】
にんじん
キュウリ
鶏ガラスープの素
塩昆布
ゴマ油
白ゴマ
【作り方】
1.にんじんはスライサーを使って、薄くスライスしておく。
2.キュウリは包丁の背で軽くまんべんなく叩いてから、一口大の乱切りにしておく。
3.大きめのボウルににんじんとキュウリを入れて、鶏ガラスープの素、塩昆布、ゴマ油、白ゴマを入れてよく絡めたら完成となる。
時間があれば、冷蔵庫で冷やした方が美味しく召し上がれます。にんじんは薄くスライスしていますが、子供が噛み切りにくいという場合にはサッと下茹でするかレンジで加熱してもよいでしょう。トマトをにんじんに置き換えても、βーカロテンはしっかりと補えます。
【材料】
かぼちゃ
天ぷら粉
塩
水
揚げ油
麺つゆorポン酢など
【作り方】
1.かぼちゃを薄くスライスする。硬くて切りにくい場合には、少しレンジで加熱することで切りやすくなる。
2.ボウルに天ぷら粉、塩、水を入れて泡だけ器などでザックリと混ぜる。少し粉が残っているぐらいで問題ない。
3.揚げ油を熱して、天ぷら粉をくぐらせたかぼちゃを投入する。
4.軽く焦げ目がつく程度に揚がったら、完成となる。
5.お好みで麺つゆやポン酢などにつけて、いただく。
ピーマンをかぼちゃに置き換えても、βーカロテンはしっかりと補えます。かぼちゃはそれだけで甘いので、きっと子供は食べやすいことでしょう。
【材料】
みかん(みかん缶でも可)
アボカド
レモン汁
塩
オリーブオイル
酢
【作り方】
1.みかんは皮を剥いて、粒ごとの薄皮も剥いておく。みかん缶の場合は、そのまま使用する。
2.アボカドは縦に切ってから、中の大きい種を取り除く。皮を剥いてから、一口大のさいの目切りにカットする。色が変わらないように、レモン汁をかけておくとよい。
3.ボウルにみかんとアボカドを入れて、塩、オリーブオイル、酢を加えて和えたら完成となる。
トマトをみかんに置き換えても、βーカロテンとビタミンCをしっかりと補うことができます。みかんの皮を薄皮まで剥くのが手間な時には、みかん缶を使うと便利です。
【材料】
さつまいも
ちくわ
ゴマ油
和風だしの素
砂糖
醤油
白ゴマ
【作り方】
1.さつまいもはよく洗ってから皮ごと棒状に切り、水にさらしてアク抜きをしておく。耐熱皿に移してラップをかけて、レンジで加熱して少し柔らかくしておく。
2.ちくわは、斜め切りにしておく。
3.フライパンにゴマ油を熱して、さつまいもとちくわを入れて炒める。
4.和風だしの素、砂糖、醤油で味を調えて、白ゴマをふりかけたら完成となる。
ピーマンをさつまいもに置きかえても、ビタミンCをしっかりと補うことができます。ピーマンと比べてさつまいもは格段に甘味が強いので、子供にとって食べやすいことでしょう。
上記にて嫌われ者の食材として紹介した、ほうれん草とブロッコリーについて栄養素を含めて詳しく解説していきます。そして栄養素の観点から、ほうれん草とブロッコリー の代わりになることができる食材を紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
ほうれん草とブロッコリーがどのような食材であるか、詳しく解説していきます。
ほうれん草は緑黄色野菜の代表格で、栄養豊富でとても優れています。具体的には、β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、鉄などを豊富に含んでいます。和洋中問わずにさまざまな料理に用いやすく、和食ではおひたしや和え物など、洋食ではグラタンやクリーム煮など、中華ではスープや炒め物など多岐に渡り活躍する食材といえるでしょう。旬の時期は冬ですが、通年で市場に出回っているのも魅力のひとつといえます。
ブロッコリーは通年で出回っていますが、11月~3月の出荷量が多くお求めやすい価格で販売されているのも嬉しいポイントです。ほうれん草と同様に栄養価がとても高く、β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、食物繊維などを豊富に含んでいます。
上記で解説した通り、ほうれん草とブロッコリーにはβ-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸などが豊富に含まれています。さらにほうれん草は鉄も豊富で、ブロッコリーは食物繊維も豊富に含まれています。
これらの栄養素は、他にはどのような食材に含まれているか注目していきたいと思います。
ほうれん草やブロッコリーの他には、にんじん、かぼちゃ、柑橘類、すいかなどにβ-カロテンが豊富に含まれています。
ほうれん草やブロッコリーの他には、豚肉、レバー、豆類などにビタミンB1が豊富に含まれています。
ほうれん草やブロッコリーの他には、レバー、卵、乳製品などにビタミンB2が豊富に含まれています。
ほうれん草やブロッコリーの他には、柑橘類、いちご、いも類などにビタミンCが豊富に含まれています。
ほうれん草やブロッコリーの他には、レバー、枝豆、いちごなどに葉酸が豊富に含まれています。
ほうれん草の他には、レバーや魚介類、大豆製品、海藻類などに鉄が豊富に含まれています。
ブロッコリーの他には、いも類、豆類、果物などに食物繊維が豊富に含まれています。
これらのことから、子供がほうれん草とブロッコリーが苦手でも親は無理に食べさせる必要はなく、ここに紹介した食材で栄養素を補うことができるのです。
では実際に、βーカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、鉄、食物繊維はどのような働きをするのでしょうか。詳しく紹介していきますので、参考にしてみてください。
まずβーカロテンは、ビタミンAと似たような働きをします。ビタミンAの働きとは、発育促進、肌の健康維持、暗いところでの視覚の順応性を促進、鼻や喉の粘膜に働きかけ細菌から体を守ってくれるなどが挙げられます。それ以外にも、有害な活性酸素から体を守ってくれる抗酸化作用や免疫増強作用などがあるとされています。
ビタミンB1は糖質からのエネルギー産生を促したり、脳神経系の正常な働きに関与しています。また、皮膚や粘膜の健康維持を助けています。
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをしています。また糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーへと変換し、代謝を支える働きもしています。
ビタミンCは、体の細胞と細胞の間のコラーゲンを作ることに不可欠な栄養素です。それ以外にも、皮膚や粘膜の健康維持、鉄の吸収促進、βーカロテンと同様に有害な活性酸素から体を守ってくれる抗酸化作用、動脈硬化や心疾患の予防などが挙げられます。
またビタミンCの重要な働きとして、ストレスへの抵抗力を高めるということがあります。ストレスの種類は多岐に渡り、寒さや暑さ、疲労や苦痛、過労、睡眠不足など人によってさまざまです。そのため、抱えているストレスが多いほどビタミンCが必要といわれています。
葉酸はDNAなどの核酸を合成する重要な役割を担っています。具体的には赤血球の細胞の形成を助けたり、胎児の神経系の発育不全のリスク軽減に役立っています。
体内の鉄の7割は赤血球を作っているヘモグロビンの成分になっていて、呼吸によって取り込んだ酸素を肺から体の隅々まで運ぶ役割を担っています。
食物繊維は腸内環境を整えることで、便秘予防に役立っています。また、心筋梗塞や糖尿病や肥満などの生活習慣病の予防も担っています。
βーカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、食物繊維 の重要性が伝わったでしょうか。次に、ほうれん草とブロッコリーが苦手でも、代用品でこれらの栄養素をしっかりと摂ることができるレシピを紹介していきます。
ほうれん草とブロッコリーを使って作るレシピを、代用品で補う場合の作り方を紹介していきます。
【材料】
かぼちゃ
ベーコン
たまねぎ
バター
小麦粉
牛乳
コンソメ顆粒
塩コショウ
【作り方】
1.かぼちゃは一口大にカットして、電子レンジで加熱するか下茹でしておく。ベーコンは短冊切り、たまねぎは薄切りににする。
2.フライパンにバターをひいて、かぼちゃ、ベーコン、たまねぎを炒める。
3.火を止めて小麦粉をまぶして、再度火をつけて牛乳を入れる。
4.コンソメ顆粒と塩コショウで味を調えたら、完成となる。
ほうれん草をかぼちゃに置き換えても、β-カロテンをしっかりと摂ることができます。かぼちゃが硬くて切りにくい場合には、電子レンジで少し加熱することで切りやすくなります。
【材料】
枝豆
じゃがいも
鶏もも肉
鶏ガラスープの素
塩コショウ
レモン汁
ゴマ油
【作り方】
1.鶏もも肉は一口大にカットして、鶏ガラスープの素、塩コショウ、レモン汁、ゴマ油を揉み込んでおく。
2.枝豆は茹でて1粒ずつ取り出しておく。じゃがいもは電子レンジで加熱するか下茹でして、食べやすい大きさに切っておく。
3.フライパンを加熱して鶏もも肉を入れて、フタをしながら火を通して両面焼く。
4.枝豆とじゃがいもを加えて、全体的に味をなじませて軽く焦げ目がついたら完成となる。
ブロッコリーを枝豆とじゃがいもに置き換えても、ビタミンC、葉酸、食物繊維を摂ることができます。枝豆が旬の時期ではない場合には、冷凍のものも便利でおすすめです。
【材料】
海藻類
トマト
ドレッシング
【作り方】
1.海藻類はぬるま湯に浸して、戻しておく。
2.トマトは一口大に切っておく。
3.海藻類とトマトをお好みのドレッシングで和えたら、完成となる。
ほうれん草を海藻類に置き換えても、鉄を摂ることができます。ドレッシングは和風がおすすめです。
上記にて嫌われ者の食材として紹介した、きのこ類について栄養素を含めて詳しく解説していきます。そして栄養素の観点から、きのこ類の代わりになることができる食材を紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
旨味たっぷりで美味しいけれども子供には嫌われやすいきのこ類の代用食材を、ぜひ見つけてみてもらいたいと思います。
きのこ類の中には、椎茸、シメジ、エノキタケ、エリンギ、なめこなどが含まれています。これらには、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維などが豊富に含まれています。 さらにそれぞれがどのような食材であるか、詳しく解説していきます。
椎茸はスーパーや八百屋さんでは通年で出回っていますが、旬の時期は3~5月の春の時期と9~11月の冬の時期になります。椎茸の旨味と香りは大きな笠の表面にあるので、調理する際には水洗いせずにそのまま使うようにしましょう。調理法がさまざまあり、煮物や鍋物から炒め物や焼き物さらには揚げ物まで多岐に渡ります。
生椎茸はもちろんですが、乾燥椎茸も日持ちするのでとても使い勝手がよい食材です。
現在販売されているシメジの多くは人工栽培品であるため、旬の時期はなく通年で安定した価格で販売されています。椎茸と同様に様々な料理に用いやすく、和洋中問わずに使い勝手がよい食材です。外食すると、思っている以上にさまざまな料理にシメジが使われていることに気づくことがあります。
エノキタケの旬の時期は11月頃で、寒くなり始めてちょうど鍋の時期の到来とともに美味しくなる食材です。冷蔵庫で長持ちしそうなイメージですが、鮮度が落ちてくるのが早いので、購入後はなるべく早めに食べるように心掛けましょう。食感がよいので、他の食材とも組み合わせやすいという特徴も持っています。
きのこ類の中では、わりと新しい種類の食材になります。香りはあまりありませんが食感が特徴的で、イタリア料理によく用いられている食材です。火を通してもシャキシャキの食感が保てるのが、エリンギの特徴といえるでしょう。
なめこは、独特のぬめりと食感が特徴的な食材です。購入の際には真空パックのような状態で売られているので一見日持ちしそうに見えますが、よく見ると「生物なのでお早目のお召し上がりください」と記してあることが多いです。意外とアシが早いことを忘れないようにしましょう。購入後は、3日以内に食べるようにした方がよいようです。
上記でも紹介した通り、きのこ類には、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維などが豊富に含まれています。これらの栄養素は、他にはどのような食材に含まれているか注目していきたいと思います。
きのこ類の他には、豚肉、レバー、豆類などにビタミンB1が豊富に含まれています。
きのこ類の他には、レバー、卵、乳製品などにビタミンB2が豊富に含まれています。
きのこ類の他には、いも類、豆類、果物などにビタミン食物繊維が豊富に含まれています。
では実際に、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維はどのような働きをするのでしょうか。詳しく紹介していきますので、参考にしてみてください。
ビタミンB1は糖質からのエネルギー産生を促したり、脳神経系の正常な働きに関与しています。また、皮膚や粘膜の健康維持を助けています。
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをしています。また糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーへと変換し、代謝を支える働きもしています。
食物繊維は腸内環境を整えることで、便秘予防に役立っています。また、心筋梗塞や糖尿病や肥満などの生活習慣病の予防も担っています。
ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維の重要性が伝わったでしょうか。次に、きのこ類が苦手でも、代用品でこれらの栄養素をしっかりと摂ることができるレシピを紹介していきます。
きのこ類を使って作るレシピを、代用品で補う場合の作り方を紹介していきます。
【材料】
山芋
スライスチーズ
塩コショウ
【作り方】
1.山芋は薄めにスライスして、水にさらしてアク抜きをしておく。
2.アルミホイルを用意して、山芋の水分を軽く拭き取ってから重ならないように並べる。
3.山芋の上にちぎったスライスチーズをのせて、その上に塩コショウをふりかける。
4.オーブントースターで、軽く焦げ目がつくまで焼いたら完成となる。
椎茸を山芋に置き換えても、食物繊維を摂ることができます。チーズはスライスチーズにこだわらなくても、ピザ用チーズなど家庭にあるもの使って問題ありません。
【材料】
油揚げ
小松菜
和風だしの素
麺つゆ
【作り方】
1.油揚げは油抜きしてから、短冊切りにする。
2.小松菜は、3cm幅程度に切っておく。
3.小鍋に湯を沸かして、和風だしの素と麺つゆで味を調える。
4.油揚げと小松菜を入れて、煮立てたら完成となる。
シメジを油揚げに置き換えても、ビタミンB1と食物繊維を摂ることができます。油揚げの油抜きは、わざわざ下茹でしなくても熱湯にくぐらせる程度で問題ありません。
【材料】
レバー
天ぷら粉
塩
揚げ油
【作り方】
1.天ぷら粉を袋に表示通りの分量の水で溶き、塩を加えておく。
2.揚げ油を熱する。
3.レバーを天ぷら粉にくぐらせて、サクッと揚げたら完成となる。
エノキダケをレバーに置き換えても、ビタミンB1とビタミンB2を摂ることができます。お好みで天ぷら粉にマヨネーズを少量混ぜ合わせると、マイルドなフリッターが出来上がります。
【材料】
豚肉
豆苗
ゴマ油
鶏ガラスープの素
塩コショウ
【作り方】
1.豆苗は根の部分を切り落としてから、3cm程度にカットしておく。
2.フライパンにゴマ油をひいて、豚肉と豆苗を炒める。
3.鶏ガラスープの素と塩こしょうで味を調えたら、完成となる。
エリンギを豚肉に置き換えても、ビタミンB1を摂ることができます。豚肉は種類は問い
ませんが、炒め物なので薄切りの方が火の通りが早くて調理しやすいと思います。
【材料】
じゃがいも
和風だしの素
味噌
【作り方】
1.じゃがいもは皮を剥いてひと口大に切り、水にさらしてアク抜きをしておく。
2.小鍋にじゃがいもと水を入れて加熱して、和風だしの素を加える。
3.味噌を加えたら、完成となる。
なめこをじゃがいもに置き換えても、食物繊維を摂ることができます。じゃがいも以外に豆腐も加えると、ビタミンB1もしっかりと摂ることができるのでおすすめです。
子供に嫌われやすい食材の代用品を多々紹介してきましたが、レシピと照らし合わせることでイメージがわきやすかったのではないでしょうか。おそらく、栄養素がさまざまな食材に重複して含まれているのを知ってもらえたことでしょう。
ぜひ栄養素を考えつつ、子供が喜んで食べられる食材でごはんを作ってあげてもらいたいと思います。