2022年2月14日
子育て
私と一週間違いで男の子を出産した友人は元トリマーでミニチュア・シュナウザーとチワワという小さい室内犬を2匹飼っています。
私は昔から犬が大好きで飼うことが夢だけれど我が家はペット禁止のアパート暮らしだったりペットが飼える環境ではなかった為実現したことはないのですが、それより何よりお互い初めての出産ということもあり、私は赤ちゃんのお世話が大変過ぎて体も心もボロボロな状態。
友人も同じように”産後あるある”のバネ指に悩まされて湿布だらけの指で初めての子育てを頑張っていました。
そんな状態で更にペットのお世話なんて・・・当時の私は想像するだけでクラクラします。
子どもが生後半年程たった頃、息子を連れて友人宅に遊びに行った時のこと。
私はまだまだ子どもが小さいうちは犬に近づけるのは怖いんじゃないか?なんて不安でしたが、赤ちゃんよりも先輩として先に暮らしていたワンちゃん2匹は、うちの息子に対しても決して飛び掛かったり傷つけるようなことはしてきませんでした。
むしろ友人の息子くんの方が積極的にワンちゃんにちょっかいを出して遊んでいる状態。
犬は人間の2~4歳の知能を持っているとも言われており、それであれば当然、息子たちよりも大人な訳ですね。
そして犬は赤ちゃんを「自分よりも小さな守るべき存在」「大切な家族」という認識を持っているようで、まるで弟のように接していました。
きっとママが大切に赤ちゃんに接している姿を見て、感じ取っているのかも知れません。
本来は友人の子どもは一人っ子なのに、ワンちゃんがお兄ちゃんがわりになっているようで改めて羨ましいな、と思う私でした。
ちなみにこれがキッカケとなったのかうちの息子は犬が大好きに。初めて喋った言葉が「わんわん」で、公園などで散歩している犬を見かけると大はしゃぎするようになったのです。
また、産後、育児に疲れ果てている時に犬に癒されて救われた、という話も聞きました。
これは友人宅に遊びに行った時に私も実際に体験しましたが、”子供と2人きり”という状況に追い詰められていた私にとって、犬がいる、寄り添ってくれる、なでなでする、子どもと遊んでくれる、それだけで随分と癒されました。
犬も話すことは出来ないけれど、人間の気持ちが分かっているような気持ちが通じ合う感覚になりますよね。
そんな存在が育児という孤独を和らげてくれる。ペットと子育ては両立が大変というよりも、むしろ支えになることも大きいのではないかと感じます。
また、子犬であれば子どもと一緒に成長していく姿を見られる喜びも得られますよね。
子どもと犬を一緒に散歩に連れて行くことも、小型犬であればまったく問題ないようでした。(もちろん、力のある大型犬やよく走る犬の場合はもしかしたら難しいかも知れません。)
ある日犬のトイレにあるう〇ちを、友人の息子くんが食べてしまったとのこと…!
私は「大丈夫なの!?」とかなりびっくりしてしまいましたが、犬に慣れている友人からすればいつかやると思った「あるある」なエピソードらしく。
子どもの様子を見て大丈夫そうなら特に問題はないのだそうですが、体に良いものではないですからペットを飼っているご家庭はある程度赤ちゃんが動けるようになったら、トイレを鍵付きのゲージに入れるよう注意する必要がありそうです。
そんなこんなで赤ちゃんとワンちゃん2匹の生活は穏やかに過ぎていきましたが、うち1匹は既に結構な高齢となっていました。
元気なうちは良いのですが、やはり犬も高齢になると夜泣きをしたり病気になったりと人間と同様に介護が必要になります。
友人のワンちゃんも手術が必要になって通院や入院をしたり、自宅では子どもの夜泣きとワンちゃんの夜泣き、日中の子どものお世話とワンちゃんの介護に大変で、疲れが見える時も多くなりました。
そしてついにワンちゃんが旅立つ時が来て…。
その時ばかりは友人もかなり参っていて憔悴している様子がメッセージから受け取れ、本当に気の毒でした。子どもを妊娠する前から一緒に過ごしてきた大切な愛犬の死は、当然辛いもの。立ち直ることは簡単ではありませんが、そんな時は子どもの存在に助けられるそうです。
現在はまだ子どもが小さい為”死”ということを理解できていませんが、もう少し大きくなった時にペットとの別れを経験すると、悲しいことではありますが命の大切さを教えてくれる大きな存在にもなりえますね。
自分の子どもが生まれようと、ペットの命も同様に責任を持たなければいけません。中には子どもが生まれたことを理由にペットを捨てたり手放す飼い主も多いようです。
そこで子どもが生まれてペットと一緒に暮らす際に注意したいことやポイントについて友人から情報を聞いてみたので、これから出産の予定のある方はある程度の想定をして赤ちゃんを迎え入れる準備をしましょう。
1.アレルギー
ペットの毛やフケ、よだれ、排泄物などによって赤ちゃんにアレルギーが発症する可能性があります。
その為、赤ちゃんを迎え入れるにあたって室内を清潔を保つこと、ペットのシャンプーをマメに行いケアをしっかり行うこと、赤ちゃんとペットの寝室を分けること、空気清浄機を使用する等が有効です。
2.感染症
赤ちゃんのうちは抵抗力が弱い為、ペットの持つ感染症にかかってしまうリスクも高まります。
子犬や猫など室内で飼っている場合は赤ちゃんと接触する機会が増えますが、赤ちゃんの口や小さな傷口を舐められてしまうと感染するため注意しましょう。また、ペットに対して感染症の予防接種や定期健診を必ず行いましょう。
3.赤ちゃんの安全を優先に
まだ寝返り等ができない時期の赤ちゃんが寝ている上にペットが乗ってしまうと、毛を吸い込んでしまったり鼻や口が塞がれて窒息してしまう恐れもあります。
少しの時間でも親が目を離してしまう時間がある時には、必ずペットをゲージに入れたり、赤ちゃんのいる場所に入れなくする工夫が必要です。
ペットの性格が大人しいから大丈夫、というのもダメです。常に万が一のことを考え、赤ちゃんの安全を最優先にすることを忘れずにいましょう。
4.ペットのストレス
ペットを先に飼い、後から赤ちゃんを迎える場合にはペットもストレスを感じる事があります。
赤ちゃんに対する嫉妬心から、犬は無駄吠え、無駄噛み、尻尾を追いかける、行ったり来たりを繰り返す等といった行動をとり、猫は耳を低くしたり、マーキングをしたり、うなったりします。
そんな時は遊んであげたり、お散歩をしたり、ペットとスキンシップをとって安心させてあげましょう。
また、ペットが食事中、睡眠中、排泄中は赤ちゃんが邪魔をしないように気を付けましょう。
ペットから赤ちゃんに興味を示して来たら、赤ちゃんを抱っこして顔を見せてあげたり、匂いを嗅がせてあげると徐々に受け入れていくはずです。
5.役割を決める
特に共働きの家庭では、産休や育休があけて子どもは保育園に預けられてもペットはそういう訳にはいきませんよね。
これまでは毎日仕事から家に帰れば思い切りペットと遊ぶ時間を作れていたけれど、子どもがいると難しい状況です。
子どものお世話とペットのお世話(散歩や餌、遊び等)、誰がどの時間に行うのかといった相談を家族みんなで決めておくことも重要です。
子育てとペットの飼育を両立は、ペットの種類や性格にもよりますが、注意点に気を付ければ可能と言えます。
子どももペットも大切な家族であり命です。好きで飼った以上、最後まで責任を持ち、大切に育てて欲しいと説に願います。
また、両立させる為に生活習慣等、変えなければならないこともあるかと思いますが、子どもならベビーシッター、ペットならペットシッターという存在もあります。
このようなサービスを利用しながら両立することも、おすすめの方法です。