2022年1月7日
子育て
新生児にミルクを飲ませた後は、必ずゲップをさせなければならないといわれています。背中を擦るなどして、うまく出させるようにしたことがある人は多いでしょう。
しかし、思ったようにゲップが出ず困ることも少なくありません。上手く出せず泣く赤ちゃんの姿に、多くの人が困惑した経験があるのではないでしょうか。
そこで今回は、ゲップしないときの対処法を解説します。赤ちゃんにとって必要な時期や出し方のコツも踏まえて紹介するので、参考にしてください。
私生児がゲップをしないと不安になってしまいがちですが、そもそも必要な理由を知っているでしょうか。
ゲップの必要な理由を把握しなければ、重要性も理解できず漠然とした不安だけを抱えてしまいます。まずは、新生児に必要な理由について理解しましょう。
1つ目の理由として、新生児が自分でゲップできないからです。大人であれば、自分である程度できますし、吸い込んだ空気は多くの場合血液に溶け込むのでたまにしか出ません。
しかし、新生児はその体のつくりがまだ成長していないため、自分で出すことができない状態です。また、血液にも溶け込むつくりも未成熟なので、ゲップを出してあげなければなりません。
吐き戻しの予防にもなることも、大きな理由です。新生児がミルクを飲んだ後は、ミルクだけでなく一緒に吸い込んだ空気で胃が膨らんでいる状態になっています。
この空気は、大人であれば出すことができる作りになっているのですが、新生児は上手く出せません。そのため、苦しそうにしたり、ミルクが逆流して吐き戻しをしてしまう可能性があります。
寝返り時などに吐き戻しをした場合、事故の危険もあるので、ゲップを出してあげる必要があるのです。
新生児にとってゲップがいかに重要かわかりましたが、それではどうやってその空気を出してあげればいいのでしょうか。
対応方法を知らないと、出ないときの心配もなくならないでしょう。ここからは、新生児のゲップのさせ方について解説します。
最もポピュラーな方法である、縦抱きにして背中をトントンたたく方法です。ミルクをあげた後はほとんどの人がこの方法を行っているでしょう。
赤ちゃんからみても、最もゲップが出しやすい方法になります。縦抱きをすると、赤ちゃんのお腹が抱いている人の肩にあたるので、空気が押し出されるからです。
それに加えて、背中をトントンと叩いたり擦ると、さらに空気が押しあがってきます。最もポピュラーな方法ですが、効果も期待できる方法といえるでしょう。
太ももの上に座らせる方法も有効です。手順は、新生児を太ももの上に座らせて、片方の手で顎を持ち上に傾けると同時に、体を支えます。
この時、新生児の首を締め付けないようにしましょう。そして、反対の手で背中を擦るかトントンと優しくたたきます。するとお腹の中の空気が押し出されやすくなり、ゲップが出る流れです。
3つ目の方法が太ももの上でうつ伏せにする方法になります。手順は、お腹を下にして太ももの上にうつ伏せにし、背中をさすったりトントンと優しくたたくだけです。
こうすることで、新生児の体重で程よくお腹が圧迫されて空気が押し上げられやすくなります。ただし、必ず膝の上などで行い目を離さないようにしましょう。
新生児をうつ伏せのまま放置すると、乳幼児突然死症候群のリスクを上げることになります。いくらゲップを出しやすい姿勢とはいえ、うつ伏せのまま放置せず必ず見守りながら行いましょう。
なかなか出ない新生児にゲップをさせるコツについても紹介します。方法に加えてコツを押さえておくと、どうしても出ないときに落ち着いて対応できるはずです。
このコツは、どの方法においても共通のものでもあります。基本的な考え方となるので、しっかりと理解しておきましょう。
1つ目のコツが背中を下から上に擦ることです。どのような姿勢でもこの基本は重要なコツになります。
背中を下から上に擦ると、お腹の中の空気が押し上げられる動きになるのです。すると自然と押し上げられた空気がゲップとして出てきます。
横向きに寝かせることも大きなポイントです。お腹の空気は、必ずゲップで出るというわけではありません。他にもおならや泣いたりすることで自然に出ていきます。
そのため、何度か姿勢を変えたり背中を擦ったりしてもゲップが出ないようであれば、苦しそうでないのであれば横向きにして寝かせましょう。
その際は、頭を少しだけ高い位置にしてあげるとより空気が押し上げられやすくなります。このコツを抑えたうえで、ゲップが出ないときには対応してあげましょう。
ゲップが出ないときの具体的な対応やコツについて把握できたところで、次は赤ちゃんにこの行為が必要な期間と回数について把握していきましょう。
ゲップは、何度も出ればいいわけではありませんし、逆に何度か出ればそれ以上出させる必要はないように思います。しかし、多くの人がその基準を明確に知らないでしょう。
無理にゲップを出させることのないようにするためにも、適切な回数や期間を解説します。
新生児にいつまでゲップをさせればいいのかと疑問に思っている人も多いでしょう。しかし、実は
適切な期間というものはありません。明確な基準はないのです。
ただ、一般的にはミルクの飲み方が上手くなってくる3か月から5か月頃が目安だといわれています。この時期になれば、ゲップをしなくてもお腹の張りも少ないです。
お腹の張りが少なく、赤ちゃんも苦しそうな状態でなければ、ゲップを無理にさせる必要はないでしょう。赤ちゃんの様子を見て必要があるかどうかを判断した方がいいといえます。
適切な期間はないことがわかりましたが、適切な回数についても気になる人はいるでしょう。回数については、個人差があり具体的な適切回数はありません。
赤ちゃんによっては、うまくミルクを飲めたためにまったくゲップが出ないことがあります。また、逆に1度で空気を出し切ってしまってスッキリするケースもあるでしょう。
一方で、何度か出してもまだ苦しそうに泣く赤ちゃんもいます。ゲップの回数については、赤ちゃんの様子を見たうえで、まだ必要かどうかを判断するといいでしょう。
ミルクを飲んだ後、ゲップが出るように対応しても、スムーズに出ないことは多々あります。赤ちゃんによっては、苦しそうに泣くこともあるでしょう。
その様子を見ると、体調が悪いのかと不安に思ってしまうものです。また、落ち着いていてもゲップが出ていないため、それも体に悪いのではと疑ってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、ハニークローバーに相談してベビーシッターサービスを利用してみてください。
対応方法など、経験豊富なシッターに相談できるので、不安もすぐに解消することができるでしょう。
新生児がゲップしないと、体調が悪いのではないかと不安になることはあるでしょう。お腹にたまる空気を出す行為はミルクを飲んだ後に必要なことなので、どうしても疑ってしまいます。
しかし、ゲップには回数や期間など明確な決まりはなく、赤ちゃんの様子が苦しそうでなければ無理にさせる必要はありません。赤ちゃんの様子を見ながら落ち着いて対応しましょう。
今回のコツや対応方法などの情報をもとに、不安に思いすぎることなく、赤ちゃんと楽しい時間を過ごしてください。