2022年1月7日
子育て
まだ言葉を発することができない赤ちゃんですが、実はさまざまなサインを発しています。
そこで親として見過ごすことができないのが「愛情不足のサイン」です。
子を持つ親なら、誰しもが愛情を注いで子育てしたいと考えるものです。
しかし、愛情を注いでいるつもりでも赤ちゃんにとっては足りなかったり伝わっていなかったりする場合もあります。
赤ちゃんが訴えている愛情不足のサイン、愛情不足を解消する方法を知って、よりよい親子関係を築いていきましょう。
赤ちゃんは、成長と共に「寂しい」「悲しい」という感情が芽生えてきます。
また、赤ちゃんにとってパパママは唯一無二のかけがえのない存在。そんなパパママからの愛情が感じられないとさまざまなサインで愛情不足を示そうとします。
愛情不足のサインは、「もっとかまってほしい」「一緒にいたい」という赤ちゃんの心の叫びでもあります。
愛情不足を訴えかけるサインにはどんなものがあるのかを知り、心当たりがないかチェックしてみましょう。
子供に多い爪を噛む癖ですが、爪噛みは欲求不満・緊張・不安などのストレスが原因といわれています。
ただの癖という可能性もありますが、爪を噛む仕草が頻繁な場合は、赤ちゃんが寂しさや不安などのストレスを感じているのかもしれません。
愛情不足のストレスが体調不良として現れる場合もあります。
また、まだ言葉を発することができない赤ちゃんは、ストレスを上手に発散できません。
そのため、ストレスが発熱や嘔吐、下痢などの症状につながっているとも考えられます。
赤ちゃんは体調を崩しやすいものですが、頻繁に体調を崩したり体調不良が続いたりする場合は、なにかしらのストレスを感じているのかもしれません。
赤ちゃんは親や周囲の人とのコミュニケーションのなかで感情や表情を学んでいきます。
しかし、親との触れ合いが少なく気持ちの共有ができないと、感情表現も乏しくなりやすいです。
赤ちゃんはなにか訴えかけたいとき、泣くことで意思を伝えようとします。
しかし、どんなに泣いても欲求が満たされずほっとかれてしまうと、泣くことも諦めてしまうのです。
感情表現が乏しく無表情の赤ちゃんはサイレントベビーと呼ばれることもあります。
サイレントベビーは深刻な愛情不足の状態といえますし、人格形成においても大きな支障をきたす恐れがあります。
親からの愛情不足を感じている赤ちゃんは、家族以外に甘える傾向もあります。
本来親から欲しい愛情が得られないため、家族以外の人から愛情を与えてもらおうとしているのです。
幼稚園や保育園の先生にやたらべったりする、家族以外の人に甘えて離れないなどのサインが見られる場合は、寂しさを抱えているのかもしれません。
無表情のサインと同様、親から愛情がもらえないと諦めてしまった赤ちゃんは泣いたりぐずったりといった赤ちゃん特有の言動が見られなくなります。
あまり泣かず静かな赤ちゃんは子育てしやすくいい子に見えるかもしれませんが、愛情不足によって感情表現をあきらめているのかもしれません。
また、愛情不足によって自己主張をしなくなる子供います。
愛情不足のサインとして泣いたりぐずったりするケースもありますが、静かすぎる場合も赤ちゃんにかまってあげることが大切です。
赤ちゃんによく見られる指しゃぶりですが、愛情不足のサインだと考える人も多いです。
しかし、赤ちゃんの指しゃぶりは本能に近い仕草のひとつで、愛情不足のサインではないことがわかってきました。
生後4~6ヶ月頃の赤ちゃんは、目についたものを口に入れて、ものの感触や味、かたさなどを学びます。
指しゃぶりは、五感を発達させる過程の行動のひとつなのです。
また、赤ちゃんは成長するにつれ愛情不足以外にもさまざまなストレスを感じるようになってきます。
そのストレスから気を紛らわすために指をしゃぶるともいわれています。指しゃぶりは赤ちゃんなりのストレス解消法なのです。
指しゃぶり以外にもタオルや毛布を離さないなどの行動は、赤ちゃんなりに感情をコントロールして立ち直ろうとしているサインといえます。
成長の証拠でもありますから、指しゃぶりに対して「愛情不足なのかも…」と過度に心配する必要はありません。
さまざまなサインで愛情不足を示そうとする赤ちゃんですが、愛情不足のサインを放置することはさまざまなリスクがあります。
愛情不足のサインを放置するということは、赤ちゃんが愛情を実感できないまま成長していくということです。
そのため、成長していくにつれて、次のような特徴が現れる可能性があります。
最近では、幼少期のトラウマを抱えたまま大人になった人をアダルトチルドレンと呼びますが、アダルトチルドレンの原因のひとつが愛情不足です。
アダルトチルドレンは、上記のリスクで挙げたように他人との関わりがうまくできず、生きづらさを感じやすい特徴があります。
愛情不足のサインを放置したことで必ずしもアダルトチルドレンになるとはいえません。
しかし、愛情不足のために「自分は愛されない」「もっと注目されたい」といった気持ちが強くなると、大人になったときに人間関係で苦労する恐れがあります。
我が子が大人になったときに人間関係や恋愛関係で悩むのは親としても苦しいことですよね。
将来幸せな生活を築いていく力を身に付けてもらうためにも、赤ちゃんのうちから惜しみなく愛情を伝えていくことが大切です。
我が子を最大限愛しているつもりでも、ちょっとしたことで赤ちゃんが愛情不足を感じてしまうこともあります。
もし赤ちゃんが愛情不足のサインを見せたらどのように対応すべきか、愛情不足を解消する方法をお伝えします。
抱っこやハグなどのスキンシップは、赤ちゃんが親からの愛情を実感しやすいコミュニケーションです。
親のぬくもりを直に感じることで、赤ちゃんは安心でき、寂しさや不安が解消されます。
手をつなぐ、頭をなでる、キスをするなどのスキンシップも赤ちゃんが愛情を実感できる行いです。
忙しくても1日数時間は赤ちゃんとのスキンシップの時間をつくるように心がけましょう。
「好き」「かわいい」と愛情を言葉にすることも大切です。
赤ちゃんはまだ言葉を理解することができなくても、パパママの表情をしっかり観察していますし、愛情のこもった言葉をちゃんと理解しています。
話しかけることは赤ちゃんの言語力を刺激することにもつながりますし、スキンシップと併せて愛情を言葉にして伝えていきましょう。
赤ちゃんと1対1で接する時間をつくることも愛情不足解消につながります。
じっくり一緒に過ごす時間が足りないと、赤ちゃんは自分の存在がないがしろにされていると寂しさを感じる場合もあります。
赤ちゃんのうちから「自分だけ見てほしい」という独占欲は少なからずあるものです。
特に兄弟がいる場合は、嫉妬心が愛情不足につながることもあります。
短時間でも赤ちゃんと1対1で接する時間を日々つくっていきましょう。
我が子に対する愛情があっても、現実的に赤ちゃんと一緒に過ごす時間をなかなかつくれないパパママも多いです。
特に共働きの家庭やシングルの家庭は忙しさから赤ちゃんと過ごす時間を思うようにつくれないかもしれません。
赤ちゃんのことが大好きなのに、愛情不足のサインが現れるのは親にとってとてもつらいことですよね。
もし赤ちゃんからの愛情不足のサインで悩んだら、1人で抱え込まず誰かに頼ることも視野に入れてみましょう。
パパママが一緒にいてあげることが最善ですが、仕事などで現実的に難しい場合は赤ちゃんをひとりきりにさせないことが大切です。
実家の家族やベビーシッターに子守りをしてもらうなど、他人と触れ合う機会を増やすことで赤ちゃんの寂しさが紛れることもあります。
また、家事代行をお願いして、空いた時間を子供と一緒に過ごす時間にあてることもできます。
ハニークローバーでは、シッターサービス以外にも家事代行オプションを利用して、掃除や洗濯などをお願いすることも可能です。
赤ちゃんの愛情不足のサインで悩んだら、シッターサービスを利用して生活パターンや環境を変えてみることも検討してみましょう。
赤ちゃんは愛情を与えられて成長していくものです。
しかし、愛情をしっかり伝えていくことは思うより難しく、子育てに悩むパパママも少なくありません。
まずは、赤ちゃんの愛情を求めるサインにいち早く気付いてあげることが大切です。
赤ちゃんの心の声に耳を傾け、赤ちゃんと触れ合う時間を大切にしていきましょう。