【3歳差育児】実録!赤ちゃん返りした上の子への対応

2021年10月4日

子育て

はじめに-第二子出産

 わたしは、現在3歳の長女と4ヶ月の長男の育児に奮闘中のママです。

夫は、会社を経営しており、ほぼ家にいないためワンオペで家事と育児をどう回して生活するかに頭を悩ませています。

この記事では、第二子を出産し、赤ちゃん返りをした上の子への対応を実体験を交えてお伝えします。

 わたし自身年子の姉妹のお姉ちゃんをしてきました。

母も若く年子育児でとても大変だったと思いますが、お姉ちゃん(第一子)であるが故の我慢が多かったと幼いながらも記憶しています。

「お姉ちゃんなんだから。」にとても嫌な思いをしてきました。

なので、第二子を妊娠したときから、

絶対に長女に我慢させたり、お姉ちゃんを強要しないことは、決めていました。

コロナ禍の妊娠、出産でとても不安な思いもありましたが、順調に妊娠が経過し、経産婦ということで、比較的安産で長男を出産することが出来ました。

長女と約1週間も離れるのは、長女にも私にも初めての経験でした。

コロナ禍のため、夫や家族でさえも面会は許されない状況で寂しさもありました。

しかし、約3年ぶりの新生児は、とてもかわいく、まったくお世話は苦になりませんでした。

第一子を出産したときは、一人の女性から母へのアップデートに心を削られる感覚でしたが、比較的大きな産院で同時期に出産した産婦さんの中で、一番余裕のあるママであったと自負しています。

長女も筆者が出産で入院中は、ママがいないなら、いないなりに私の両親や義理の母の助けもありながら生活できているようでした。

しかし、夫から寝かしつけようと布団に横になると、「ママに会いたい」と泣くから困るという報告をもらい、少し胸が痛くなりました。

日頃育児に参加していない夫が、どれだけ家事と育児を一人でまわしていくことが大変か実感してもらういい機会になりました。

あっという間に上げ膳下げ膳、赤ちゃんをいつでも預かってくれる、家事もなし。

という最高の入院生活が終了しました。

産後のホルモンの影響で、新生児がかわいくて泣いたり、長女に会いたくて泣いたり、久しぶりのおっぱいマッサージが痛くて泣いたりもありましたが、非常に幸せな、

恐らく最後の産婦人科での入院生活でした。

可愛くない金額の入院費用を精算したとき、現実に戻ってきたと実感しました。

タクシーで自宅に戻ると、娘は保育園にいっており、赤ちゃん用のベットが設置されていました。

娘が保育園から帰ってきて笑顔で「ママー!赤ちゃん産んでたの?」と聞いてくれたことは、一生忘れません。

少し会わないうちに大きくなったなぁ。と感慨に浸ってしまいました。

そして、弟との初対面。

赤ちゃんのほっぺを手で触り、すりすりしていました。

「これ、私の弟なの。」と誇らしげでした。

このときは、まだ2歳9ヶ月にしては意思疎通が図れてなんでも自分でやる意思の強い長女が、激しく赤ちゃん返りするなんて思ってもみませんでした。

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第二子出産の感動と興奮

 第2子と自宅に帰宅して、はじめの1ヶ月の新生児育児は、一度経験があるとはいえ、過酷です。3時間おきの授乳で、深夜も起きなければなりません。常に頭はボーっとしているし、赤ちゃんとまだ2人で1人の生活が続きます。車で15分程度の場所に住んでいる実母が自宅に手伝いに来てくれました。

 わたしは、母乳がたくさん出る体質で、羨ましがられることもあるのですが、母乳過多も悩ましい問題です。胸はすぐ張るし、副乳という脇の辺りが常に痛い状態でした。頻回で授乳していたので、第1子の際に何度も悩まされた乳腺炎になるのは、なんとか防ぐことがでました。常に胸に痛みがあったので、妊娠中もやっていた長女の抱っこに応える事が難しくなり、今まで長女が収まっていたママの腕の中は、もちろん常に第2子に奪われていました。しかし、最初は、長女はうまく順応しているように見えました。常に家に赤ちゃんがいることに、若干の興奮を感じているのかな?と考えていました。

 3時間の授乳の間にうまく寝かしつけに成功しても、夜中の赤ちゃんの鳴き声で起きてしまうのです。そして、授乳している赤ちゃんを覗き込んでは、「かわいいね。おっぱい飲んでるね。」と教えてくれるのでした。最初は、とてもほほえましかったです。やはりお姉さんだから、一緒にお世話しようと頑張っているんだな。すごい2歳児だなと感じていました。

 しかし、徐々に、第二子が授乳と授乳の間の2時間でうまく寝かしつけを行おうと私や私の実母で頑張って、トントンしたり、眠くなる絵本を読んだり、眠くなる音楽をかけていても、ずっと寝ないで起きていることが増えてきました。第二子の声が少しでも聞こえると、すぐに飛び起きて「泣いてるよ」と教えてくれて、寝るのが深夜0時になるなんてこともざらでした。

 そして、わがままも増えてきました。朝起きる、食事をとる、保育園に行く、保育園から帰ってくる。全てのことに、イヤイヤを爆発させているようでした。深夜に寝るので、朝はもちろん起きれません。やっと起きて食事を取ると、納豆がひきわりじゃなくつぶつぶなのがイヤと泣いていました。保育園への送りは、義母にお願いしていました。その際は、ママと行くと言って座り込み、ようやくジュースを手に連れて行くと、ずっと蟻をみていて進まないらしかったです。保育園でいつもよりお昼寝を長く取るようになり、家ではまた寝ないの繰り返しでした。

 このような状況に、これが巷で言う「赤ちゃん返りか・・・」と思っていましたが、これは、赤ちゃん返りの序章に過ぎなかったのでした。

二人の育児の不安と疲労

 どうしても赤ちゃんのお世話に手がとられる中で、長女は不安定と興奮を繰り返していました。お姉ちゃんでありたい自分と、ママが取られて悲しい気持ちと戦っているようでした。深夜0時まで寝かしつけに時間がかかっていたとき、長女に、

「お姉ちゃんは大変だね。ママも妹がいるお姉ちゃんだから我慢する大変さわかるよ。」

と話をしました。すると、長女は頷き、涙を少し流しながら眠りについたのでした。もうすぐ3歳になる2歳児の女子も、大人女子と同じように、共感してもらいたいのだと気づきました。言葉は多い長女ですが、やはり気持ちの言語化はまだまだ難しいようです。私自身大人になった今も、気持ちを言語化するのは苦手で、難しいと感じます。なので、話をするときには、「寂しい気持ちになったよね。」「悲しい気持ちになったよね。」「ごめんなさいの気持ちだけど、謝りたくないよね。」と長女の気持ちを言葉にすることを意識して話しました。わたしに理解されていると感じると、少し安心して落ち着いてくれることが増えました。

 しかし、疲れが出たのか、長女が発熱しました。長女が1歳半から私が職場復帰し、保育園に預けて以来、病院にかかることは幸い少なかったです。小規模保育園で、園児が少ない影響もあったのかもしれません。しかし、家にまだ1ヶ月に満たない赤ちゃんがいる大切な時期に保育園でRSウィルスが流行し、長女にも感染してしまったのでした。

RSウィルスとは、呼吸器の感染症です。2歳までにほぼ100パーセントのお子さんがかかると言われています。乳児期に感染すると、肺炎などの重篤な症状を引き起こす可能性があります。長女の症状は、風邪のような症状でしたが、生まれたばかりの赤ちゃんが感染すると入院等が必要な場合もあるようで、非常に気を使いました。長女も第二子のまだ1ヶ月にも満たない赤ちゃんとスキンシップを取りたい様子で、顔を触ったり、ほっぺにキスをしたりするのです。長女と第二子を実家、義理実家の協力でなんとか隔離し、1週間程度で通常の生活に戻ることが出来ました。実家や義理実家が近いので、なんとか協力を得て乗り切ることが出来ましたが、実家が遠方だった場合を考えた際、肝が冷えます。育児は、日々綱渡りであると実感する出来事でした。コロナ禍で家に帰ったら必ず手洗い、アルコール除菌、ハンドタオルは繰り返し使わない等感染防止対策を徹底していましたが、

それでも目に見えないウィルスをシャットアウトするのは、難しかったです。今回は、RSウィルスであったので、まだ良かったものの、これが新型コロナウィルス感染症だった場合を想定した際、一家庭では、対応しきれないと考えるきっかけにもなりました。そもそも長女が疲れて体力が落ちていたところに、ウィルスが入ってきてしまったのです。育児は、日々の食生活や生活習慣が、回りまわって、自分に帰ってきてしまいます。たまに息抜きしながらも、和食中心の食生活で、早寝早起で育てていきたいと考えます。

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上の子からの嫉妬と愛情

 第二子は、無事に1ヶ月検診もパスし、順調に成長していました。長女を出産したときは、初めて育児に四苦八苦し、育児を楽しむ余裕はありませんでした。しかし、第2子の久しぶりの赤ちゃんは、可愛くてたまりませんでした。泣いてもウンチをしてもかわいい。我が家の家族計画は、第2子で最後の予定です。恐らく自分で出産する最後の赤ちゃん育児を全力で楽しんでいました。しかし、この赤ちゃん可愛いの感情は、あまり長女の前では出さないように注意していました。1カ月検診の際、赤ちゃんのお世話は、苦じゃないです。むしろ、おっぱいを飲むとすぐ寝てくれて、楽です。それよりも長女への対応に疲れます。と助産師に相談しました。すると、「赤ちゃん返りしない上の子のほうがおかしい。上の子の気持ちを想像してみて?大好きな彼氏を違う女にとられたみたいな感情らしいよ。」とアドバイスされました。

 彼氏に浮気されたらつらいよね。それは、泣いたりわめいたりしたくなるよね。と妙に納得してしまいました。しかし、上の子の赤ちゃん返りは、それだけでは収まりませんでした。なんと、赤ちゃんに対してパンチやキックをしたり、わざと近くを通って踏みつけたりするようになったのです。これには、さすがに長女を厳しく叱りつけました。全て嫉妬の感情からしてしまう行動だと理解しています。しかし、自分より弱いものに手を出したらダメなのだと3歳には理解して欲しかったのです。

 わたしの育児に対しての考え方は、3歳までは、まだ理解できないことも多いということを前提としています。怪我をしそうなことや命に関わること以外は、注意はするけど叱らないで育ててきました。それは裏を返せば、一人の個人としてはまだ認めていないということになるのかもしれません。しかし、3歳からは、違います。一人の個人として、子どもに接すると決めていました。長女も最初は戸惑っていたように感じます。「わからないよ。」と涙を流すことも増えました。しかし、もし、わからないことを理解しているのなら、わからないと泣けば許してもらうことができると感じているのなら、それは、大きな成長だと思います。1.2歳の頃は、子どもの行動全てにおいてフォローを全てにおいてフォローが必要で、手がかかり大変でした。それがイヤイヤ気を乗り越えて3歳になり、育児のステージがまた一段上がったと強烈に実感した出来事となりました。そのステージを一段上がるのが比較的早かったのは、第二子出産により、強制的に長女はお姉さんになったことも影響があるのかも知れません。

 第2子が3ヶ月になると、長女も第2子が家族になったことに慣れてきました。オムツを交換するのを手伝ったり、第2子が泣いていると、おっぱいのみたいのかも?と気持ちを代弁してくれるようになりました。長女の機嫌がいいときは、とても弟を可愛がってくれるようになり「これね、わたしの弟なの。」と保育園の先生や、道行くおばあちゃんに自慢するようになりました。

 また、長女は、寝かしつけの時間になると、「弟と一緒に寝たい。」といつも希望してきます。しかし、寝かしつけのとき、一緒に寝てしまうと、長女が故意ではなくても踏んでしまうリスクがあります。また、うちでは布団を2枚敷いて寝ているのですが、母と第2子の間に寝ようとしてわたしが第2子への目が届かなくなってしまいます。このように今長女は、寝る場所へのこだわりが強いので、第2子はベビーベッドで隔離して寝るのは徹底しています。第2子は、3ヶ月ごろになると夜泣きすることもなく一晩中寝るようになったので、ほんとうに助かっています。

 約3ヶ月程度で、長女との長い長い赤ちゃん返りへの対応が終わりました。

ーこれからに向けてー

 現在、第2子は4ヶ月を迎え、ずっしりと重くなり、どんどん表情も豊かになってきました。新生児の頃は、長女と第2子を二人にすることも心配でしていませんでした。しかし、どんどん二人が関わるようになり、長女が第二子にお気に入りのぬいぐるみを見せてあげていたり、第二子を患者に見立てて、聴診器を当て病院ごっこをしたり、いないいないばあ!と笑いあって遊んでいるのを見ると、こちらも幸せな気持ちになります

 第1子を出産し、初めての育児に奮闘していた際は、赤ちゃんとしっかり遊ばなきゃ。刺激を与えなきゃ。と赤ちゃんとの関わり方に試行錯誤し、義務感を感じていました。育児書どおりの発達をしないと、自分の育て方に原因があるのではないか?と考えてしまい、それがストレスになっていた面もあったと記憶しています。しかし、第二子に関しては、保育園から長女が帰宅後、たくさん遊んでくれているので、なにか赤ちゃんに対して刺激を与えなくてはと焦る気持ちは全くありません。また、長女の保育園の送り迎えのため、決まった時間に外出する為、日々の生活のリズムがしっかり定着しています。1日に1時間程度は、意識していなくても日光浴ができている状況なので、取り立て赤ちゃんのための散歩の時間を取る必要がありません。また、長女の育児の経験から0歳から1歳までの成長スピードがめまぐるしいことも理解しているので、もう赤ちゃんが終わってしまう。ゆっくり大きくなってくれて大丈夫だよ。と育児書を読むことはなくなり(読む時間もなく)日々の成長に焦る日々になってしまいました。

 長女が1歳になった頃、80代のご婦人に、「二人目は?」と聞かれたことがありました。その頃は、他人が家族計画に口出しするなんて、デリカシーの欠片もないのではないか?1人育てるのもギリギリでやっているのに、子どもが2人なんて考えられない。育てられるわけない!と思ったことがありました。しかし、実際に2人目を出産し、2人育ててみると、子どもは子どもと遊んでいるときが一番輝いていると実感します。そして、第2子からは出産育児の経験がある分、出産育児が比較的楽になるということを身をもって実感しています。そのご婦人は、ご自身も2人以上ご出産され、子どもが多くなる度に育児が楽になった経験があるのかもしれません。

 赤ちゃん返りへの対応に解はないでしょう。しかし、赤ちゃん返りはいつかは終わりがきます。そして、終わりは徐々に、しかし、突然やってきます。1ヶ月程度で終わったと教えてくれるママ友がいれば、半年くらいはかかったよと脅してくるママ友もいました。わたしは、長女の成長に依存した赤ちゃん返り対応に結果的になりました。しかし、一人の個人として長女に向き合ういい時間になりました。上の子には、思う存分赤ちゃん返りさせてあげればいいんだとまた一つ育児スキルをつけることができたと自信を持っています。

 育児は、振り返れば冷静に考えることができます。しかし、その瞬間その瞬間は、本当に大変です。全てのママたちが、一人で悩むことなく、パートナーと共に育児のその一瞬を乗り越えていける社会になることを切に願います。

櫻井さんより

育児で悩みなどがありましたらハニークローバーの事務局にお気軽にご相談下さい。ベビーシッターが対面でお話をお聞きすることもできます。ぜひお一人で悩まずにご連絡ください

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