離乳食を食べない子供にした工夫

2021年10月22日

食育

母乳や粉ミルクから少しずつ食事が取れるように生後5ヶ月から始まる離乳食、日本で推奨されているものでしたらまずは10倍粥など、ほぼ液体のものからスタートし月齢に合わせて少しずつ固形になってゆきます。私は離乳食が始まれば自然と食べるようになると思っていました。完全ミルク育児ですので離乳食の進みが良ければミルク代も浮くなーとかなり楽観的に考えていました。私も夫もよく食べるタイプですし妊娠中はホルモンバランスのせいか何を食べても美味しくどんどん胃袋に入るので本当によく食べ、お察しの通り12キロ増です。
そんな感じですので子供もよく食べる子だろうと勝手に思い込んでいました。

思うように進まない離乳食

生後5か月に入り離乳食がスタート。よーし!と気合を入れたは良いものの思っているように進みません。まぁ最初はこんなものかな?と思い、何日かお粥やペースト状にした芋などを与えたのですが中々進まない。いろいろと調べスプーンを変えたり「美味しいね~」と笑いかけるなど試しましたがあまり効果はありませんでした。フルーツもダメ、お粥もダメ、ジャガイモやカボチャも食べない。
月齢が上がるにつれ食べるものもかわることもあり手づかみ食べが出来るよう芋でお焼きを作ったりしたのですが、それもダメでした。
口を一文字にしてぎゅっと閉め、もう口に何かが入ってくること自体拒否という感じでした。

周りの子と比べ焦る

どんどんどんどん気持ちだけが焦ってしまい、SNSで同じ月齢の子がきちんと座って美味しそうにパクパク食べている姿を見て、ただただ焦り羨ましいと思う。見なければ良いだけなのですがつい見てしまう。可愛い我が子、私だってこの子の為に美味しいご飯を作ってあげたい美味しそうに食べる表情が見たい、そう思うのは私たち親が子供を愛し健康にすくすく育ってほしいと願っている証拠です。
ですが心のどこかにご飯を食べないと成長が遅れている、または食べさせようと努力しないことは母親としての役割を放棄していると周囲に“思われるのではないか”と勝手に周りの目を気にし「食べさせなければいけない」と固定観念に縛られました。
 
私には3人の甥と姪がいるのですが3人ともご飯を食べないというこはなく、ある程度の月齢、8ヶ月~1歳の時にはもうパクパク食べている姿を見ていただけに更に食べさせなければと必死になりました。

猛省・離乳食のお休み

そして子供が8ヶ月の時、食べてくれないことにイライラして泣く我が子の口に無理に食べ物を入れようとしたり子供がいる方向とは逆の方向に向けてお皿を投げたこともありました。ものすごい自己嫌悪に襲われ自分を毒親だ…と責め私も泣きました。思い出すと子供に申し訳ない気持ちと私自身の未熟さや後悔から今も泣きそうになります。
もう嫌だ、もう頑張りたくない。何をどう頑張っても食べないものは食べないし何より笑顔で楽しく子育てが出来ないのならやめてしまおうと思い一旦お休みしました。このまま先の見えない離乳食を続けていると子育てが嫌になりそうでした。
一旦休んだことで落ち着いて考えることが出来、親も子供も私たちはロボットではない。顔も体質も性格も成長も人それぞれ違うのだ。確かに子育てマニュアルでは5ヶ月から離乳食を進めると書いてあります。しかしその通り進められて当たり前だと思うことが間違いなのかもしれない、と思えるようになりました。
親も体調やメンタル的な面で食が進まない時もあるし食の好みも昨日はご飯だったから今朝はパンが良い等、気分もあると思うんですよね。赤ちゃんも同じだと思って絶対に食べさせなくてはいけないと思わずに食べる時も食べない時もぞれぞれ成長段階での違いがあって良いのだと思えるようになりました。
とは言え、ここで心配なのは栄養面だと思います。

根気よく続けるために頑張りすぎない

私も食べないのは良いとしても栄養面での偏りがとても心配でしたので区役所に常駐されている栄養士さんに相談しました。栄養士さんが仰るには粉ミルクでは鉄分が不足しがちになるのでやはり食事で補う必要がある、食事のリズムを付ける為に1日2回はミルク前に食事を与える必要があり、またいろいろな味を食べさせてみて、とのことでした。
ここでの私の気付きは2~3ヶ月前は食べなかったからと言って今も食べないと決めつけてしまうのは良くないということ。形、固さ、味付けによっては好んで食べるかもしれない、本音を言うと食べてくれないと落ち込んでしまうけれど、ダメな時はまた別のものそれもダメならまた次と切り替えていくことが大切。もちろん気持ちの切り替えも私自身の体調が良くメンタル面も安定している時でなければ難しいと思うので、その日の状態と向き合いながらやっていきたいと思います。栄養士さんがしきりに「ママ(私)に負担が無い程度に」と仰ってくださり気持ちが楽になりました。
100%のアドバイスをしてくださるのはそれが栄養士さんの仕事だからだといい意味で割り切り、この通りにきちんと進めなければと雁字搦めになり頑張り過ぎないよう気長にやってみようと思います。

尚、我が子は母子手帳の成長曲線を見ても痩せすぎや太りすぎということもなく1歳の今まで風邪一つひかず元気ですし排泄物もきちんと出ており至って健康ですので今のところ安心です。
そもそも、うちの子は食べることに興味を示さず柔らかいお粥は舌触りが苦手。1歳になった今、唯一食べるのが白米にほんだし、すり胡麻、青のり、鰹節を混ぜたものを大人の1口程度。これを1日2~3回ミルク前に与えています。加えてスプーンも堅いものが口に入ってくることが不快なのか嫌がる為、私の指で子供の口に入れます。それもタイミングによって食べないこともあるので難しいです。

ママの健康は子供の健康

1歳を過ぎるとイヤイヤ期も相まって今まで食べていたのに食べなくなったりするのはよくあることの様で10年前、私のいとこ(当時2歳)はお菓子しか食べなかった時期があり心配になった叔母は小児科へ。
ドクターにまったく何も食べないのかと聞かれ、お菓子は食べると答えると「お菓子を食べているのなら大丈夫」だと言われたそうです。
ドクターによっても見解は様々だと思いますが、このように本当に心配な時は小児科にかかるなり区役所の相談窓口で話を聞いてもらうこともアリだと思います。小児科にかかればドクターや看護師さんに「心配し過ぎ~」と茶化されてしまうこともあるかも知れませんが、それで私たち親の焦りや不安が落ち着き気持ちを切り替えられるのであればそれでいいと思うのです。
私は子育て歴はまだ一年なのでママルーキーが偉そうに!と思われるかもしれませんが、まずは親が心身ともに健康であることが子供の心身の健康を作ると言っても過言ではないと考えています。

子育ては待つこと
私は最近、この子が自発的に食べたい!と思う食品は何だろう?食べたいと思う日はいつだろう?と実験感覚で待ってみよう!と思うようになりました。私がイライラしてしまったら表情で子供も感じ取るだろうし、そんな食事時間が楽しいわけないですよね。それどころかどんどん食事の時間が嫌になると思うのです。それだけは絶対に避けたい!それに基本的に子育ては待つこと。100回言った200回言った300回目でようやく出来る、3年かかった5年かかった10年かかった、なんてこともざらだと思います。これもその為の修行だと思い待つことにしました。

時には休んだり時には誰かに相談したりしながらとにかく無理をせずに私も子供も健やかで楽しい毎日を過ごしていきたいと思います。

ベビーシッター派遣のハニークローバーは、お子様への離乳食の調理や差し上げることもさせていただいております。産前産後サポートでは一般家事も含めてお母様のサポートもさせていただきます。

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