2022年1月7日
幼稚園・保育園
子どもを保育園か幼稚園、どちらに入園させるか迷うママやパパは多いです。
幼稚園がいいけれど両親が働いているため保育園に入園しなければ、と思っている人も少なくありません。
しかし、保育園や幼稚園の他に子どもの預け先として、認定こども園というものがあるのを知っていますか?
今回は、認定こども園についてご紹介します。サービス内容やメリット・デメリットについても詳しくみていきましょう。
そもそも認定こども園とはどんなものかを知らない人も多く、まだまだ詳しく知られていない施設です。
そのため、子どもの預け先として候補に入れない親もみられます。では、まずは認定こども園の認定基準について概要をみていきましょう。
認定こども園とは、法律によって定められた項目があり、それを満たしている場合に与えられる称号です。
園に在職している先生たちの資格や子どもたちの学級編成について、主な基準が定められています。
保育園の先生は保育士資格、幼稚園の先生は幼稚園教諭の資格が必要になりますが、幼保連携型の認定こども園の先生は3歳児以上の子どもを保育する場合、両方の資格が必要です。
学級編成にも基準があり、満3歳児以上の保育・教育をする際に、共通の時間を過ごす4〜5時間程度は学級を編成しなければなりません。
これは、認定こども園に通う子どもたちは年齢がそれぞれバラバラですが、同じ学年の子ども同士で同じクラスになるということです。
一般的な保育園や幼稚園と変わりなく、朝から14時頃までは年少・年中・年長組に分かれて保育・教育を行いましょうという意味になります。
保育園と幼稚園が合体したような施設が認定こども園ですが、その中でも4つのタイプに分かれます。
保育所型:保育園は基本的に両親が働いてなければ預けられませんが、保育所型の認定こども園なら両親どちらかが働いていなくても幼稚園のように子どもを預けられます。
時間的には保育園に通わせつつ、サービス内容としては幼稚園のような教育が受けられるというイメージです。
幼稚園型:幼稚園は基本的に保育教育時間が4〜5時間程度ですが、幼稚園型の認定こども園なら4〜5時間以上の保育が必要な子どもも預けられます。
幼稚園に子どもを入れたいけれど親が働いていて夕方まで預けられないといったニーズに答え、幼稚園に通わせつつ幼稚園終了後は延長保育のように利用できます。
幼保連携型と似ていますが、元々が保育園ではないため1歳・2歳児は預けられません。幼稚園に保育所がプラスされたイメージです。
幼保連携型:幼稚園と保育園が合体したのが認定こども園で、3歳未満でも受け入れてくれる施設が多いです。
3歳未満では保育園として通わせ、年少以降は幼稚園のような教育を受けながら保育園のように預けられるため、子どもが年少になって親が働いていても転園の必要がありません。
地方裁量型:幼稚園と保育園の認可がない地域にある施設を認定こども園とし、子どもの保育や教員を行います。
それぞれ少しずつ違うため、気になる・お近くの認定こども園はどのタイプになるか調べたり施設に問い合わせたりして確認しましょう。
保育園と幼稚園が合体したような認定こども園では子どもはどんなことするのか、サービス内容についてもみていきましょう。
子どもだけでなく親にとって嬉しいサービスもあるため、あえて認定こども園を探す人も少なくありません。
認定こども園は保育園と幼稚園が合体したような施設のため、保育・教育も合わせて行います。
先生が見守り子どもたちが自ら遊びを通して学ぶ保育、先生が子どもたちに教えることで知性を育む教育を一緒にできるということです。
認定こども園に通う子どもたちはのびのびと遊びながらもさまざまなことを学べるため、保育と教育のよいところを取ったサービスになります。
教育の面では小学校での教育へスムーズに移行できるようにとの認定基準もあるため、小学校での勉強について行けるのかという不安も減らすことができます。
子育てをしているママやパパが孤独を感じないよう、認定こども園では定期的に集まる場所を提供しています。
認定こども園に子どもを通わせているママやパパは働いている場合も多いため、絶対参加ではありませんが子育て支援の1つとして嬉しいサービスです。
また、子育てに困ったとき相談できる場所としても位置付けられており、園や自宅での子どもの保育・教育などについて悩みがあれば気軽に相談ができます。
サービス内容が充実している認定こども園に子どもを通わせると、さまざまなメリットがあります。
保育園と幼稚園が合体したような施設だからこそ感じられるメリットを詳しくみていきましょう。
保育園は両親が働いている・子どもを保育できる大人がいないなどの理由がなければ預けられませんが、認定こども園は保護者の就労と関係なく入園できます。
共働きだから幼稚園には入れられないと諦めず、幼稚園を希望しているのであれば共働きでも教育のサービスを受けられる認定こども園を選択するのもおすすめです。
園によっては、親の仕事の都合上など日によって幼稚園の時間帯のみの保育を希望する、保育園のように長時間保育を希望するなどの選択もできて便利です。
子どもが小学校に入るまでの乳幼児の期間はとくに脳や体の発達が凄まじく、性格や人格の形成・学習能力・運動機能の発達がみられます。
さまざまな面が成長する大切な時期に、幼稚園に通っていなくても幼児教育を受けられるのが認定こども園のメリットともいえます。
保育園ののびのびとした学習環境もありつつ教育に熱心に取り組むという園多く、小学校への準備期間としては申し分ありません。
認定こども園は、保育園組と幼稚園組が一緒に過ごす共通の4時間ほどは同級生同士のクラスになりますが、それ以降は多年齢の子と一緒に過ごすクラスに変わる園が多いです。
クラスを移動して多年齢の子どもが1つのクラスに集まり、兄弟がおうちで過ごすように年齢の違う子と日常的に触れ合いコミニュケーションを取ります。
ホームクラスと呼んでいる園も多く、保育や教育を受けながらもご家庭にいるような温もりを感じられるため、ママやパパも安心して子どもを預けられます。
また、多年齢同士の保育は、年齢が上の子の真似したり下の子の面倒をみたりすることで、心身の発達を促す効果もみられるでしょう。
認定こども園にはたくさんのメリットがありますが、メリットがあればデメリットもあります。
次は、認定こども園のデメリットについても詳しくみていきましょう。デメリットをあらかじめ知っておけば、入園後のトラブルや焦りも防止できます。
保育園に子どもを通わせている場合、働く保護者を考慮してイベントは土日祝日に行われることが多いです。
しかし、幼稚園と合体したような認定こども園は、イベントは平日に行われることが多く親が参加する行事も保育園に比べると多めです。
子どもの行事には行ってあげたいけれど平日は仕事の都合を付けにくいという場合は、入園前にどの程度のイベントが年間で行われるのかをあらかじめ園に確認するのもよいでしょう。
認定こども園に通う子どもは保育園組と幼稚園組で降園時間が違うため、幼稚園組の子どもたちが帰ったあとも保育園組の子どもたちは園で遊んだり学んだりします。
そのため、同じクラスの子ども同士でも過ごし方に差が出ることをデメリットと捉える人もおり、子ども同士も羨ましがりあったり親に無理を言ったりすることも多いです。
認定こども園に幼稚園のように子どもを通わせている場合、園にいる時間が長い保育園組のお友達を羨ましく思うお子さんがみられます。
反対に、保育園のように子どもを通わせている場合は幼稚園組のように早く迎えに来て欲しいと、親に無理を言う子も少なくありません。
幼稚園や保育園の他に、子どもの預け先として認定こども園があることも知っておくと、就学前の子どもをどこへ通わせるかの選択肢が広がります。
他にも子どもの預け先としてはベビーシッターもあり、自宅で保育するようベビーシッターに頼めば送り迎えが必要ありません。
また、お子さんの教育に力を入れたいという場合もベビーシッターに頼めばマンツーマンで教育・保育をしてくれるため、お子さんのペースでさまざまなことを学べます。
認定こども園に通わせるか迷うという人は、とりあえずベビーシッターに子どもを預け、お子さんの様子を見ながらゆっくりと考えるのもよいでしょう。
ハニークローバーでは、就学前のお子さんをお世話するのが得意なベビーシッターも多数在職しています。困ったときは、ぜひお気軽に相談・利用をしてみてください。
認定こども園は保育園や幼稚園とは少し違い、メリットやデメリットもあります。
しかし、デメリットがあまり気にならないようであれば、お子さんを通わせるメリットは大きいです。
子どもを保育園・幼稚園に通わせるときは、認定こども園も選択肢に入れて、お子さんの性格や家庭環境に合った場所を選びましょう。