病児保育はかわいそう?病児保育を利用する理由やよくある不安について解説します

2022年1月6日

病児保育

皆さんは病児保育というと、どんなイメージをお持ちでしょうか?

病気の子供を預けて仕事に行くなど、可哀想で考えられないという人もいるかもしれません。

ですが世の中には、病児保育を利用せざるを得ないママたちがいる事は事実です。

病児保育について理解を深め、子育てしやすい環境を目指していきませんか?

病児保育を利用するにあたって、様々な不安もあると思いますが、メリットもたくさんあります。

病児保育はかわいそう?

机に伏せる双子

病気や熱で苦しむ子供を病児保育に預けて仕事に行くというのは、なんだか子供より仕事を優先している様で、かわいそうだと感じる人が多いのではないでしょうか?

世間的にはまだまだ、病児保育は可哀想だというイメージが払拭されていないのが現状です。

その先入観や罪悪感から、病児保育の利用に踏み切れないママさんが多数いる事も事実です。

よくあるイメージ

病児保育を利用するまでは、体調が悪い子供を普段と違う環境に連れて行き、見知らぬ人達と過ごさせる事に抵抗があったママさんが多い様です。

また、周囲から「病気の子供を施設に預けるのは育児放棄」「子どもの看病をせず無責任でかわいそう」などと偏見の目で見られる場合もあります。

実際の病児保育

笑顔の子供と保育士

病児保育には施設型と訪問型があり、子どもの性格などによって使い分ける事もできます。

施設型の病児保育では併設された小児科などの病院施設で、手厚い診断や治療を適時受けながら、他の子どもとの交流や様々な玩具で遊ぶ事ができるなどのメリットがあります。

慣れない環境で知らない人達と触れ合うのが苦手な子供には、訪問型の病児保育が向いているでしょう。

訪問型の病児保育では、普段の生活環境で保育を受けれるので、子供の心理的ストレスを和らげる事ができます。

病児保育施設には小児科医や病児保育士・栄養士・看護師など、知識と経験が豊富な人達が在籍しているので、安心して子供を任せれますよ。

「かわいそう」と思うのは仕方ない

並ぶ4人の子ども

確かに、病気や体調不良で苦しんでいる子供を、知らない人に預けるのはかわいそうと感じてしまうかもしれません。

ですが「可哀想」というのはあくまでも客観的な感覚であり、病児保育に預けられた子供はいつもと違う玩具で、保育士さんや他の子供たちと遊ぶ事が出来る特別な環境を楽しんでいる場合も多いです。

病児保育に子供を預ける事が一概に“かわいそう”だとは言えませんし、かわいそうだとしても、家庭の事情で預けざるを得ない状況であれば仕方ないといえます。

病児保育を利用する理由

保育士と子ども

最初は病児保育の利用に抵抗があるママさんも、やむを得ない事情で病児保育に子供を預ける事になるかもしれませんが、どのような事情で病児保育の利用を決意するのでしょうか。

いざ病児保育に子供を預けてみると、様々なメリットやプロの手厚いサポートがある事を感じて、引き続き利用するママさんが多いです。

症状や状況に応じて柔軟に対応してくれる

医者

病児保育施設では小児科医や看護師、保育士さんが回診により子どもの病状を記録し、病状の悪化など、体調に変化があれば症状や状況に応じて診察・対応してくれます。

また、インフルエンザなどの感染症の子どもについては別室に隔離する為、感染の可能性も下がるのです。

一日の様子や体調を報告してくれるのはもちろんの事、検温や与薬対応もしてもらえ、預ける病児保育施設によってはアレルギー除去食の準備がしてもらえる事もあります。

感染症で出席停止になると期間が長い

熱を測る子ども

ワーママにとって、子どもがインフルエンザなどの感染症にかかる事は収入の減額にも繋がりかねない事態です。

通常の保育園ではインフルエンザに感染した場合、発症から5日経過し、更に解熱後2〜3日経過するまでは登園する事ができません。

いくら有給休暇があったとしても、そんなに長期的に休むと職場に迷惑がかかってしまうので休めないという人が多いはずです。

病児保育を利用すれば、感染症の子どもでも預かってもらえ、安心して仕事に取り組む事ができます。

仕事を諦めたくない

カフェで仕事する女性

自身の夢だった職業に就いた人や、将来管理職を目指す人たちにとっては、仕事も子どもと同じぐらい大切です。

子どもたちとの豊かな暮らしの為に仕事を頑張っているともいえますね。

子どもが体調不良や病気になってしまうのは仕方ない事ですし、もちろん自分が看病できれば一番いいのですが、それによる休暇や退職は極力避けたいものです。

仕事を諦めたくない人は、積極的に病児保育を利用しています。

病児保育の流れ

保育園での見送り

病児保育を利用するには登録や面接が事前に必要な場合が多いです。

事前に病院で病歴や予防接種歴、アレルギーなどの確認をして登録票をもらわなければいけません。

利用の際には、基本的に前日までに電話やネットで予約する必要がありますが、利用する病児保育施設により予約の受付方法が違います。

実際に子供を預ける際には、病児保育施設ごとに定められた持ち物を用意して、当日に施設の医師や病院で診察を受けた後に「お預かり」となります。

預け先によっては、食事やおやつを準備してくれるところもありますが、お弁当やおやつを持参しなければいけない病児施設も多いので要確認です。

病児保育施設では基本的に激しい運動などはせず、自由遊びやお昼寝などで一日を過ごします。

子どもの症状に変化があった場合などには、電話やメールで経過報告をしてもらえ、引き取り時には子どもがどんな1日を過ごしたか、話を聞かしてもらえたり記録をもらえます。

預け先によっては、体調や体温・食事やお昼寝の時間・排泄の量や回数・遊びの様子や機嫌などについて細かく記録してくれる病児保育施設もありますよ。

病児保育のよくある不安

大人に抱きつく子ども達

一度利用してみれば、病児保育に対しての不安は消える場合が多いのですが、最初は様々な不安を感じるママさんが多いです。

病児保育を利用するにあたって、ママさんがよく感じる不安を紹介します。

しんどい子を見知らぬところに連れて行く不安

病気でしんどい思いをしている我が子を、見知らぬ人達がいる慣れない環境に連れて行くのは不安な事です。

ですが病児保育の保育士さんたちはとても優しく、我々よりも育児や子どもの扱いに慣れている為、さほど心配する必要はないでしょう。

また、他の子どもたちと遊んだり、違う環境で過ごす事で社交性や順応力も身につく為、教育の一環という見方もできます。

万が一の時にそばにいられない不安

ソファで横になる子ども

やはり子供を預けている以上、万が一何かあった時にそばにいてあげられないのが一番の不安です。

先述したとおり、病児保育施設には小児科医や看護師が在籍している場合が多い為、万が一の事があった際にも状況に適した対応をしてもらえます。

そういった面では、家庭で過ごすよりも病児保育に預けていた方が安心だと言うママさんも多いです。

困った時こそプロの力を借りよう

保育園​​

子どもの体調不良や病気による仕事への影響は、働きながら子育てをしているママさんの大きな悩みです。

子どもの為にも頑張っていた仕事を失う訳にはいきませんが、預け先が無いママさんは困っているのではないでしょうか。

追い詰められてしまう前に、プロが子どもを手厚く見てくれる病児保育を利用し、プロの力を借りましょう!

まとめ

公園で遊ぶ親子

はじめは、病児保育を利用する事に不安や抵抗があるのは当たり前ですが、まずは一度利用してみる事をオススメします。

病児保育に預けるのが向いていない子もいるかもしれませんが、預けてみない事には分かりません。

普段から幼稚園や保育園に通っている子どもであれば、すぐに慣れて楽しんでくれる可能性が高いですよ。

病児保育を利用する事で育児と仕事を両立して、充実した子育てライフを目指してみてはいかがでしょうか。

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