自身の子供が健常児ではないと認めるまで

2021年10月13日

発達障害

言葉が遅いと感じる2歳

私には5歳と3歳になる息子がいます。

まず簡単に息子たちの紹介をさせてください。

5歳になる長男は現在、幼稚園に通っています。

幼稚園では加配の先生がついています。

長男と長男と同じように一人だと少し困ってしまう子の2人に対して、先生が1人ついています。

幼稚園が終わると療育に通っています。

病院で診断名はつけられていません。

ですが母親であるわたしは、限りなく発達障害に近いと思っています。

というより発達障害だと思い、息子と接しています。

ですが3歳の息子と対応は何一つ変えません。

普通のいわゆる健常児といわれる子達と関わる時と変わらない態度で接しています。

彼は動物と絵本を読むことが大好きです。

途中で諦めることが嫌いです。

そして3歳の次男は今年から兄と同じ幼稚園に通い始めました。

人と話すことの大好きなお調子者です。

極度の負けず嫌いであまのじゃくです。

彼にはいまのところ発達障害等の傾向はありません。

そんな2人の息子と毎日ドタバタな毎日を過ごしています。

今回は長男についてお話しさせていただきます。

長男は生まれた時からあまり手のかからない子でした。

よく食べてよく寝る。

健診では身長も体重も優良児。

簡単な知能検査も再検査など引っかかったことはありませんでした。

歩きだしたのもも1歳2ヶ月のころでした。

まさかその時はその後にこんなに悩み苦しむとは思っていませんでした。

近くに2ヶ月違いで生まれた同級生の子がいました。

1歳半を過ぎるとその子には発語がどんどん増えました。

ですがうちの息子は何一つ意味のある言葉を発しませんでした。

私自身、その時はおかしいとは思いませんでした。

周りも「男の子だし遅いんだよ、そのうちペラペラ話し出すよ」と言われていたからです。

そしてなによりも、こちらの話すことはなんでも理解していました。

これして、あれしての指示に言葉では返せなくても行動では反応できていたのです。

そのため、私もはじめての育児だったしこんなもんなのかな〜程度に思っていました。

ですが2歳の誕生日を目前にしたあたりから少しずつ気になりだします。

1歳半検診で保健師さんに心配の旨を相談すると、じゃあ別途見てもらおう。

と提案していただきました。

心理士の先生にお子さんを見てもらえるので、この日に来てくださいと言われたのです。

実際その日に行ってみるとお母さんから離れたところで同じ年の子たちとの関わりを見てみるという内容でした。

約40分の間、息子と離れて様子を見てもらいました。

そのあと心理士さんとお話しした時に言われたことは、この子は周りの状況が見えているから大丈夫。

ただ本当に言葉が遅いだけだからそのうち話すと思うよ。と言われました。

安心したと同時に新しい息子の一面を見れた瞬間でした。

それが2歳目前のころでした。

その頃彼には弟ができ、新しい生活が始まります。

兄弟ができた時よく聞くのは、上の子が赤ちゃん返りをする。

ですがうちの長男は全くといってもいいほど赤ちゃん返りがありませんでした。

むしろ弟を気にするような素振りもありませんでした。

ですがそのような時でも母親である私はこの子はこんなものなのかな〜くらいにしか思っていませんでした。

その頃少しずつ意味のある言葉を話し始めます。

ですが初めに発した言葉はよくある「ママ」ではなかったのです。

1から10までを英語で数える、英語の歌を歌う。

英語での発語の方が多かったのです。

彼の親である私たちは純日本人です。

英語を日常生活で使うことはありませんでした。

ですが私自身が英語を使う職業をしていたため、子供には絶対に英語が話せるようになって欲しいと強く感じていました。

そのため私は初めて与えたファースト絵本は洋書の絵本でした。

おもちゃも日本語のものと同じくらい海外のものを与えていました。

今考えるとそのせいだったのかもしれませんがアルファベットのパズルでさえもAからZまで1人で並べられ発音することもできていました。

その頃私は発達障害=知的障害と認識していたため、発達に遅れがあることは疑わなかったのです。

5歳になった今も彼は英語がとても得意であり、好んで英語を学びます。

初めて知った言葉に対して「○○は英語でなんていうの?」などと聞いてきます。

現在同じ施設の療育に通っている同世代の子でも、英語が得意または自分の気持ちを英語で伝えるなどの子たちがたくさんいます。

その親たちもまた日常で英語を使っているわけではなく、子供たち自身が自分から学び発しているのです。

私は不思議に思い、発達について数ヶ月に一回みてもらいっているドクターに聞いてみました。

「英語で自分の気持ちを伝えることや英語を好むことが多いのですがよくあることですか?」

その時のドクターは「このような子たちは英語の方が単純のため気持ちを伝えやすいと思っている子が多い」と言っていました。

要するに発達の遅れがある子で、英語が得意ということは決して珍しいことではなかったのです。

少し話がそれましたが私はその時それでも良いと思いました。

英語が好きが好きなら日本語より英語の方が得意で自分の気持ちを伝えやすいのならどんどん伸ばそう!

おかしいかもしれませんが、日本語でさえもままならない2歳の息子にそう思いました。

それからは洋書の絵本や英語と日本語2か国語が載っている辞典、おもちゃ、ほとんどを英語が入っているものを選ぶようにしました。

そうするといつの間にか英語と日本語の両方を話し出すようになりました。

それに並行して私自身も英語を勉強し直し、英語を話すときはなるべく英語で会話をすることを心がけました。

息子は動物が大好きなのですが、特に象が大好きです。

「好きな動物は何?」と英語で質問すると「エレファント」と英語で返す。

反対に「好きな動物は何?」と日本語で聞くと「ゾウさん」と日本語で返答する。

そんなことをしているうちに単語での発語が増えました。

ですがやはり、それ以外の2語文や人に対して問いかけるなどの行動や発語はみられませんでした。

そして1人の世界に入っての独り言が増えてくるようになりました。

ですが親である私にとっても理解不能な言葉ばかりでした。

その頃から、少しずつもしかしたら…。と思い始めます。

発達の遅れがあるお子さんをお持ちの保護者の方なら、一度は思ったことのある方が多いと思います。

「まさかうちの子が…」と思うと同時に、信じたくない気持ちと、でもあれもできるしこれもできるし違うよな。

そういうふうに思う人も多いと思います。

私自身がそうでした。

ですがどんどん彼の成長とともに疑問が増えたり不安が増えてくるのです。

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他人より疑われる発達の遅さ

意味のない独り言が増えたり会話が成り立たないことが、2歳半を超えた長男に対する不安ですが私は3歳から幼稚園に入れようと思っていました。

入園したら周りの刺激で話し出すかもしれない、そう感じていたのです。

そこで幼稚園の見学に連れて行くことにします。

見学に行った幼稚園はのちに彼が通うことになる幼稚園です。

大きな幼稚園ではありませんが、水泳や体操、空手や食について大切にしていること。

そして少ない人数のため先生たちの目が行き届くだろうと思い、規模の小さい幼稚園を選びました。

その際にも言葉が遅い旨、話をしますが先生にも周りに刺激されて話だすと思うのであまり気にしないでくださいと言われます。

3ヶ月後の入園を前に、私が本気で長男の発達の遅さ、周りとの違いに考えさせられる日は始まります。

きっかけは親類の家に子供たち連れて行った時のことでした。

そこは私の母の従兄弟に当たる人の家で、孫もたくさんいました。

うちの子供たちと同じぐらいの年の子達ばかり集まっていたのです。

初めて訪れた家だったこともあり、長男の気持ちは完全にその家にあったおもちゃに向いていました。

私の主人、つまり長男にとっては父親も一緒にお邪魔していたのですが、主人はそこの家の子供たちを遊んでいました。

ですが長男はその仲間に入らず、1人で遊んでいたのです。

後日、私の母伝いにいわれたのです。

「長男、なんかちょっと変じゃない?」

それを聞いた時の私が出た言葉は、「は?」の一言でした。

「なんで?」とか「どこが?」と思う前にすごく腹が立ったのです。

理由を聞いてみると「自分の大好きな父親が他のこと遊んでいても見向きもしなかった」

これがその親類の長男に対しての印象でした。

今考えてみても私自身あまり納得入っていません。

確かに発達障害の子の特徴として、ヤキモチを妬いたりお友達の輪の中に入れない。

といってことがあるでしょう。

ですが私は「そんな風に他人に言われるほどおかしなことなのか」と正直今も思っています。

ですが他人の目からするとおかしなことだったのでしょう。

親類も何も考えず私に言ったわけではなく、早めに気づいた方が良いと思いいってくれたのだと思います。

そこから私の眠れない日々が続きます。

一度気になってしまうと結果がわかるまで納得できない私は、ネットで毎日毎日調べ始めるのです。

当たり前ですがそんなことで自分の子供が発達障害かなんて結果が出るわけではありません。

むしろ不安ばかり増えていくのです。

そんな不安を抱えたまま長男の入園の日を迎えます。

息子たちが通う幼稚園は3歳児クラスがなく4歳の年少さんのクラスに、3歳の誕生日を迎えた日から入園します。

入園して1週間経ったころ先生から、まだお友達に関心があまりないようです。といわれます。

慣れるまでの間、なるべく近くに先生がいるようにしますね!と配慮してくれることになりました。

長男の担任の先生は本当に親切で、毎日のようにその日の様子を教えてくれました。

ですが聞けば聞くほど「やっぱり普通の子と少し違うのかもしれない。」と感じモヤモヤする気持ちをどうにかしたいと強く思うようになります。

数ヶ月後に市町村の3歳児検診があったのでそこで相談してもよかったのですが、きちんとこの子を見てほしいと思い、自治体の発達支援センターに連絡します。

発達支援センターで見てもらえるのには時間がかかるだろう、と周りの人に言われました。

ですが連絡してみると運よく日にちが空いていてすぐに見てもらえることになります。

あっという間にその日が来ました。

緊張しながらも、長男と発達支援センターに向かいました。

着くと優しそうな先生2人が待っていてくれました。

1人の先生は長男と一緒に簡単なテストを。

積み木が積めるのかということや、物の名前、言っていることを理解しているか。

もう1人の先生は熱心に私の話を聞いてくれました。

そして誰にも相談できなかった不安を思い切って全て、その先生にぶつけてみました。

とても熱心に聞いてくれました。

私は今まで誰にも話せなかった不安や悩み全てぶつけることですごくスッキリしたのです。

私の話と長男の様子を見て先生方からいわれたのは、「お母さんの判断だけど、通ってもいいし通わなくてもいい」という言葉でした。

結論から言うと、絶対に通った方が良いレベルではないし、でもお母さんがもし通わせたいのなら何らかのお手伝いは出来ると思う、ということでした。

私は迷わず、「じゃあ通わせてください」と即答しました。

あれから2年経ちますが、長男は今も発達支援センターに月2回通っています。

発達支援センターでは、彼の成長具合について相談に乗ってもらう。

または私の不安事聞いてくれることもあります。

それ以外にも幼稚園と支援センターが連携をとってくれています。

そして定期的に支援センターの先生が幼稚園に彼の様子を見に行ってくれるているのです。

本当にありがたいです。

私が知らない幼稚園での様子を発達支援センターの先生から聞くこともあります。

もちろん彼の成長についてみてくれているとこでもありますが、親の拠り所にもなってもらっています。

ちょっとした心配事も一緒に考えてくれるため、他人には相談できないことも先生たちには相談できるのです。

幼稚園に通い始めて数週間経った頃、初めての参観日がありました。

幼稚園に行くとホールに園児が全員集まって並んでいました。

長男の姿を探すと、ホールのど真ん中で大の字になって横になっていたのです。

その時に思いました。

「あぁ、これはみんなと違うな」と。

その傍らには長男が大好きなおばあちゃん先生に長男につきっきりでした。

それはもう入園してから1ヶ月以上経っていました。

この先も先生についてもらわないとこの子は幼稚園でやっていけないんじゃないか。

と強く感じた1日でした。

すぐ後にあった運動会も、長男は大好きな先生に抱っこされたり泣いてばかり。

もしかしたらこの子にとって幼稚園は辛いものなのかとも考えました。

だけど自分の気持ちを話さない、話せない長男たちのことを幼稚園の先生たちは本当に可愛がってくれました。

ただほっとくのではなく、何か一つでもできることを増やそうと試行錯誤してくれたのです。

きっとそんな幼稚園はあまりないと思います。

感謝感謝の毎日に担任の先生から電話がありました。

「お母さん、長男君が幼稚園を心から楽しめるようになるまで、みんなと遊べるようになるまで加配の先生をつけてサポートしたいんですがいかがですか」と言っていただきました。

わたしは本当に感謝の気持ちでいっぱいで、加配の先生についてもらうことで長男が過ごしやすくなるならお願いしますと、先生にお願いしました。

そこから長男に加配の先生がつくようになります。

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幼稚園にで加配がつく

幼稚園の先生から、「長男が幼稚園ですごしやすくなるまで、お手伝いのために加配の先生をつけませんか?」

と言っていただき入園から2ヶ月経った頃、正式に加配の先生がつくようになりました。

その頃の長男はクラスの中でお友だちと同じことをすることが全くできませんでした。

お友だちと遊ぶことも、教室の中にいることも、お返事をすることもままならなかったのです。

幼稚園で撮ってもらった写真をみてもいつも1人で違う方向を向いている。

整列することも出来ませんでした。

そんな中、救いだったことはクラスのお友だちとがみんな優しかったこと。

長男のクラスは3歳児のみのクラスではなく、途中入園のため年少のクラスに一緒に生活を送ります。

一つ年上のお兄さん、お姉さんたちが可愛がってくれ助けてくれました。

そのおかげで長男は、幼稚園に行きたくないと言ったことは1度もありません。

それが私にとっての救いでした。

長男が生きづらいと思うような幼稚園生活だけは送ってほしくない。

それはいつも、常に私が感じていることでした。

担任の先生と加配についてくれている先生、また違うクラスの先生や副園長先生、全ての先生にとても可愛がってもらっています。

毎日違うクラスの先生でも、今日こんなことしてましたよ!などど常に情報を共有してくれます。

長男から幼稚園の様子が聞けないため、先生たちから聞く長男の様子が私の毎日の楽しみでした。

幼稚園に通い始めて初めての長期休暇。

私を含めた夫婦、それから私の両親は長男の成長に驚かされます。

単語でしたコミュニケーションを伝えられなかったのが、幼稚園の朝の挨拶をしっかり覚えていたり格段に話す言葉が増えたのです。

相変わらずコミュニケーションは取れませんでしたが、長男にとっては大きな進歩でした。

さまざまなお友だちに囲まれ、楽しい園生活を送ることで発語がどんどん促されていったのだと思います。

その時に心から、幼稚園に通わせてよかったと思いました。

長男に対しての不安を共有できる人がいる、という安心もあったと思います。

その後に行われた発表会も、長男は隣で踊るクラスメイトをよそに先生に抱かれているだけ。

正直、みていることで涙が出そうになったことが何度もありました。

ですがどのようにしたら彼がみんなと同じようにできるのか。

その時は漠然といつかできるようになる。

そう思うしかありませんでした。

幼稚園に通い始めて1年が経ったころ、定期的に通う支援センターの先生が幼稚園での長男の様子を見に行ってくれました。

その時の様子は、作業などしている時も違う部屋に行って1人違うことをしている。

それは1年経っても改善されていませんでした。

「お母さん、加配についてくれている先生に長男は甘えすぎているのかもしれない。だから先生を思い切って変えてもらうというのはどう?」

そう言われたのです。

確かに長男についてくれていた加配の先生は優しすぎるくらい優しい先生でした。

私は長男が環境の変化に戸惑うかもという不安もありましたが、一歩違う景色も体験させるために、その提案に乗りました。

支援センターの先生が幼稚園と話し合いをしてくれて、次に長男についてくれた加配の先生はベテランの方主任先生でした。

常に隣にいてくれる先生が代わり長男のが乱れることを想定していましたが、意外にも長男はすんなり受け入れました。

それどころか長男は主任先生のことをすごく気に入って、主任先生にすごく懐いたのです。

長男が通う幼稚園ではコロナ禍の参観日は、オンライン配信でした。

オンライン配信を自宅で見ている際、やはりクラスの中にはいるものの1人だけ長男は違うことをしていました。

長男は生まれたことから、母親である私でなければダメなくらいで父親と2人では寝られないくらいだったのです。

そんな父親にもやったことのない頬擦りを、主任の先生にしていたのです。

私は長男が主任先生に対する態度を見て、私以外の人に懐いてる姿を見てホッとしました。

私の他にも心を許せる人がいるんだなぁ。ととても嬉しかったのです。

主任先生は優しいだけでなく、初めての経験をたくさんさせてくれました。

そのあたりから幼稚園側とそれまで以上に、密に連絡を取るようになりました。

周りの方から聞く限り、ここまで1人の園児にきちんと向き合ってくれる幼稚園は珍しいとのことでした。

私も頭が上がらないくらい、幼稚園には感謝しています。

そして長男、園での生活がまた変化していきます。

今まではやりたくないことは無理にやらせていなかったのですが、できることを増やすためにさまざまなことに挑戦させてくれたのです。

その頃から「今日の幼稚園どうだった?」と私の問いに対して「楽しかったよ」などと聞いたことだけには答えてくれるようになりました。

それまで月2回の支援センターと平日の幼稚園のみでしたが、何か新しいことに挑戦させようと思い始めます。

そこで見つけたのが、個人療育と集団療育の療法を行ってくれるところでした。

療育というものは月2回の支援センターで受けていましたが、とても日常的とはいえませんでした。

その事業所は全国にあるものでカリキュラムなどもしっかりしていたのです。

何よりも個人での療育と、集団での療育、両方を行ってくれることに魅力を感じました。

私は、今一番長男に必要なことはこういうことだ。と感じすぐに見学を申し込みます。

長男の妊娠が分かった時、大きくなったらこんな習い事をさせたい。などたくさん考えていました。

ですが長男のような子が通える習い事は、ほとんどありません。

英会話スクールのようなところも集団行動が苦手なので通えません。

それといって、1対1のようなマンツーマンレッスンも、発達障害のような子を受け入れてもらえるところはほとんどありません。

これが長男を育てていく上で、本当にガッカリしたポイントです。

そのような中で、長男のような子たちに対して通えるのは療育というものしかないのです。

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療育を受け始める

保護者のニーズに合わせて、先生たちも対応してくれます。

療育というものを本格的に受けたことがなかったため、まずは体験に行ってみることにしました。 およそ45分の療育の中で、その子その子にあった教材で進めてくれる場所でした。

また親の相談も親身に聞いてくれます。

私はまたここで、幼稚園の先生たちと同じくらい信用できる先生たちと出会うのです。

体験は、長男にとってとても新鮮なもののようでした。

先生との1対1でのマンツーマンレッスン。

決して無理をさせず、それでいてできることだけではなく様々なことに挑戦させてくれました。

その場で通うことを決め、週2回通い始めます。

そこで、長男が座っていられない理由を初めて知るのです。

長男は1歳2ヶ月で歩き出しました。

それほど遅いとは感じませんが彼は、ハイハイをせずいきなりつかまり立ちをして、いきなり歩き出しました。

それはあまり良くないことのようです。

結果、幼稚園で同じクラスにいられないのも、椅子に座っていられないのも座りたくないわけではなかったのです。

座っていたくても座っていられなかったという方が正しいように感じます。

体幹が健常児の子よりないため、長い時間座っていられなかったのです。

そこで先生たちは、きちんと地面に足がつくように台を用意してくれたました。

また、椅子に座っている際に滑っていかないように座布団を敷く。

そのようにして様子を見ようと言ってくださいました。

やはりその頃の長男は45分のマンツーレッスンも、ほとんど座っている事ができませんでした。

立ち上がり落ち着きがなかったのです。

ですが不思議と長男はそこの療育を気に入り、療育をする部屋から出たいということもありませんでした。

療育といっても様々な問題を解決してくれる場です。

長男のように発語の問題、また人間関係について学ぶところもあれば体幹をつけるための体操教室。

また、働いているお母さんのために幼稚園のあとや放課後に預かってくれるサービスがあります。

何をどうしていいかわからない親にとっては、本当に頼りになる場所です。

発達障害児は見るだけではわからない子もたくさんいます。

集団生活に馴染むことのできない子。

または癇癪を起こす子や感覚の過敏性がある子。

本当に様々で1人として全て同じ症状という子はいません。

そして病気ではないので薬というものもありません。

目の前の問題を、その子自身が、生きていきやすいようにクリアしていく必要があるのです。

それは健常児も同じだと私は思います。

人よりもできないことをクリアするのに少しだけ時間とお手伝いが必要だということ。

その分健常児の子よりも優れているところももちろんあります。

我が家の長男と次男でもその差は歴然です。

コミュニケーションが苦手な長男は本を読むことと絵を描くことがとても好きです。

また、YouTubeを見ることも大好きです。

YouTubeは悪い教育のように言われていますが、私自身はそんなに悪いことだとは思いません。

悪いのはyoutubeなどの道具に親が頼ってしまうこと、また制限をかけないことだと思います。

うちの長男でいうと4歳の誕生日には自分の名前も、動物の名前もアルファベットも自分の描きたいように描くことができました。

それはyoutubeや本で見たことを絵に書いたりすることで自然と覚えていったのです。

5歳になった今では、紙芝居を絵と文字両方を自分でこなし作り上げる。

また、英単語も自由に操り書きたいこと書き遊びます。

その面だけでいうと発達の遅れは全くないと思っています。

それに比べ健常児である3歳次男は、絵本もあまり好きではありません。

ですがコミュニケーションの取り方やお友だちとの協調性に長けています。

同じ親から生まれた子どもでさえも、成長の発達は様々です。

その成長の発達の凸凹の足りない部分を療育という場面で補うのです。

私自身、療育という機関がなかったらと思うと恐ろしいくらいです。

そのくらい発達障害児や発達に遅れのあるお子さん、または親にとって療育機関は大切なのです。

また、うちの長男の場合、幼稚園と市の支援センター、療育機関全てが密に連絡をとって下さっています。

これは親としては本当にありがたいことです。

長男がその時困っていること、また親が不安に思うことなどもプロの皆さんでどうしようか考えてくださいます。

このように連絡を密にとってくれることはあまりないことだとも思います。

形式上、連絡を取り合うことはあります。

ですがわざわざ幼稚園の先生たちが数人で療育機関に、長男への指導の仕方などを共有しに行ってくれること。

これは本当に大変なことだと思います。

誰でもできることではありません。

ですが親は本当に困っていたり、どうして良いかわからない場合があります。

そのような時、親ではない誰かが自分と同じように子どものことを想ってくれる人がいたら心が救われるのです。

その後長男はまた新しいことを始めます。

長男が通う幼稚園では、月に数回水泳の授業がありました。

不思議なことにその水泳の授業だけは、クラスの子のそばを離れることなくみんなと授業を受けられることを聞きました。

もしかしたら水泳が好きなのかもと思い、習わせたいと私自身思い始めます。

ですがよくある子どものスイミングスクールのように、小集団での授業を長男は受けられません。

そうなると長男の事情をわかった上で、水泳を習わせてくれるところを必死に探しました。

私の住む地域は栄えているところではありますが、そのようなところでも僅か1件しかなかったのです。

ですが私は絶対に通わせたかったのです。

体幹の弱い長男にとって水泳は、体幹も鍛えられる最適な場所だと思ったからです。

ですが親も一緒にプールに入り授業を受けることが条件でした。

それでも体験に初めて行った時の長男の反応は、驚くものでした。

今までに見たことのないほどの笑顔で楽しんでいたのです。

それを見て私は、片道50分の道のりがあっても毎週通わせようと決めました。

そのおかげなのか今は体幹もある程度つき、1時間であればじっと椅子に座っていられるようになりました。

その頃支援センターの先生よりある相談を受けます。

「就学まであと2年くらいだから1度発達の検査を受けてみない?」

その頃の私は。なんとなく発達障害かも知れないという思う日もあれば、違うかも知れないと思う交互の日々だったのです。

ですがその時にそのような提案を受けます。

私は長男の実力を知るためにも、受けさせたい。そう思いました。

ですが主人の反応は違いました。

主人はまさかの検査を受けることへ反対をしたのです。

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親がきちんと発達障害を認められたとき

市の発達支援センターの先生に医療機関での発達の検査を勧められ、即時に受ける決断をした私をよそに主人の意見は真っ向から反対でした。

理由は焦って検査をして、一生背負うものができるかも知れないという理由でした。

ですがその考えに私自身も真っ向から対立。

例え、結果として彼にとって一生背負うものがあったらという考えは、私にとってずっと昔の悩みだったのです。

やはり、常にそばにいる母親と休みの日だけに触れ合う父親とでは想いにギャップがあったのです。

私の考えは例え、彼が一生背負わなければいけないものがあったとしても長男自身が生きやすい未来ならそれで良いと思ったのです。

長男が生きていて楽しいと思える未来、私はずっとそれだけを考えていました。

きっと長男がこれから就学や、その先の就職の際に困ることがあるかもしれない。

だけどその特性をわかってもらうことで、人生を楽しい方向にして欲しかったのです。

私は今でもその考えが正しいかはわかりません。

でも、今でもそう感じています。

私の本心を主人に話したのはその時が初めてだったので主人は私の考えとのギャップ心底驚いていました。

ですがその時に2人で今までにないくらい話し合い、これからの長男についてきちんと向き合う心構えを決めたのです。

遅かったと思います。

でもそれがきっかけできちんと長男に向き合える気がしたのも事実です。

結果、発達の検査を受けることを決め予約をします。

まずは長男の特徴やできることや苦手なことを、ドクターと話し合います。

別日で、母親から離れた場所で発達の検査をします。

内容としては健診の時に行うような、検査をしてくれる方の指示に答えられるかなど。

または知能だけではなく、体の発達についての検査も併せて行いました。

約1ヶ月後に検査結果が、ドクターよりあります。

結果は発達障害とははっきりとはいえない、いわばグレーゾーン。

おおよそ実年齢と知能や身体年齢が半分以下の場合に、発達障害や何らかの診断名がつくことが多いようです。

長男のその時の年齢は、4歳7ヶ月。

診断された発達年齢は分野によって多少異なりますが、約3歳。

やはり発達の凸凹が大きく、できないこととできることの差が大きいのが特徴でした。

発達障害という診断が出ないことに、安堵とともに何となくモヤモヤがありました。

これから成長していく中で、少しでも発達の凸凹の差を縮めること、ここに重点を置くべきだと思ったのです。

そこで力を入れようと思ったのは、療育と体の発達について。

それまで週2回通っていた個人療育を週3日。

体の発達についても、理学療法士の先生がいるあらゆるところを探しました。

ですが条件に合うところがなかったのです。

療育として体操を教えてくれるところも数年待ちという実態。

難しいとは思いますが、このように発達の凸凹で困っている子どもが通えるところは本当に狭き門なのです。

今は1クラスに約2.3人いるといわれている発達障害児。

私たちのような今の大人が子どもの時代には、あまり重要視されなかったことも今は違います。

黒板の板書が苦手な子でも支援級に入る必要があったり、少しの発達の凸凹で療育が必要と診断されます。

果たしてそれが良いのか、悪いのかはわかりません。

ですがこういう子どもに触れ合うことがなければわからなかったことがたくさんあります。

今現在、長男は加配の先生が幼稚園でついていますが1対1ではなく、長男のような発達に凸凹があるお友だち2人に対して先生が1人ついています。

療育に通うようになりできることも確実に増えました。

ですが療育だけではなく、幼稚園のおかげももちろんあります。

平日の約半分の時間を過ごす幼稚園で、向き合ってくれる先生によって成長のスピードは絶対に変わります。

全ての先生が真摯に向き合ってくれるわけではありません。

真剣にこの子をどうにかしてあげたいと思う先生の方が少ないでしょう。

それは先生も人間なので当たり前だと思います。

ですが少しでも発達の凸凹がある子が生きやすい社会になるよう。

発達障害児だけでなく、身体や知能に遅れがある子が少しでも生きやすい未来になって欲しいと思います。

病院に定期的に長男を診てもらっていますが、その病院には本当にさまざまな子がいます。

身体が不自由な子や、知能に遅れがある子、どんなに苦手なことがあったとしても親が子どもに対する気持ちは皆同じなのです。

少しでも子どもたちに生きやすい社会になることを親は感じているのです。

そしてそのような不自由がある子どもたちに優しくしてくれる社会に本当に感謝しているのです。

私は長男が発達障害児とわかるまで、他人で発達障害児のような子がいてもどのように対応して良いかわかりませんでした。

周りがそういう環境でなければそのように思って当たり前でしょう。

私の両親、長男にとっては祖父母も長男に対してどう対応して良いかわからないことが今でもあります。

それでも長男の特性を知ってもらうことで、少しでも発達障害に対して理解を持ってもらいたいと思います。

年配の方など、あまり関心がない方は発達障害というものが治る病気だと思っている方がいます。

ですが発達障害は病気ではありません。

その子その子の特性なのです。

とある大学の子どもの発達を研究していらっしゃる教授の話を聞いたことがありますが、ある海外では発達障害児に対して日本とは全く異なる考えを持っています。

国民全てに障害があり、その障害となる苦手な部分が多いか少ないかの違いで診断名ををつけることではない。

有名な発明家や、芸能人またはスポーツ選手は発達障害の方が多い。

それは1つのことにすごく秀でているため、その分できないこともあるが得意なことを見つけたときはものすごい能力を発揮すると。

そのように考えていらっしゃる教授の話を聞いたとき、私は息子のことを誇らしくそして愛おしく思ったのです。

できないことばかりに注目し、どうにかしようと思うのではなく得意なところをもっと伸ばしてあげたいと思いました。

この先長男は、色々な壁にぶつかるでしょう。

でもそれは健常児である次男も変わりません。

人間関係に悩んだり、勉強や仕事のことで悩んだり色々あると思います。

ですが私の大切な子どもということには変わりどちらも変わりありません。

だから私は今発達障害というものについてものすごく、前向きに考えることができています。

もしかすると長男は何かすごい特技があるのではないかと日々模索しているからです。

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