チャイルドシートを正しく着用することの大切さ

2021年11月1日

子育て

我が家にはもうすぐ7歳になる長男と、5歳になる次男が居ます。

自動車で出掛けるときは、上のお兄ちゃんは大人と同じように車のシートに座り車のシートベルトを着用し、下の弟はブースターシート(座面のみのチャイルドシート)に座ってシートベルトを着用させています。数年前まで使用していた乳幼児用チャイルドシート(以後ガッツリチャイルドシートと呼びます)の頃と比較するとかなり軽装備で自動車に乗れるようになり、乗せ下ろしもかなり楽になりました。

ガッツリチャイルドシートに初めて乗せた日である産婦人科の退院日から、年月の経過や子供の成長と共に段々と緊張感が無くなり、近所の移動だけだとシートベルトは未着用でただチャイルドシートに座らせているだけの状態が多くなっていました。

我が家はたまたま無事故で今日も過ごすことが出来ていますが、事故しなくても「シートベルトも着用していれば良かった~!」となるシーンもあり、総じて感じたことはチャイルドシートとシートベルトは正しく着用することは大切だ!と今では強く思うのであります。

どうしてそう思うのか、筆者の実体験をもとに筆者視点で感じた大切さについて記事化しました。

今まさにガッツリチャイルドシートが必要なお子様を持つ親御さんに向けた啓発になれば幸いです。

初めてのチャイルドシート!何としても自分が守らねばと強く思う産婦人科退院日

ガッツリチャイルドシートに初めて我が子を乗せたのは産婦人科を退院する日でした。

あんなに小さくて、か弱い赤ちゃんを車に乗せるなんて考えただけでも超緊張していました。退院時にマゴマゴしないように説明書をきちんと読み、イメトレまでしました。そのお陰で退院時には赤ちゃんをスムーズにチャイルドシートに乗せることが出来ました。家路までの帰路は10分程度でしたが、極力車を揺らせないように前車との車間距離を取ったり、交差点ではイエローストップを励行したりと、とにかく安全第一でゆっくり家路に着いたのを今でもハッキリと覚えています。

慣れと子供の成長、正直面倒臭いという思いからシートベルト未着用が増える2歳前後

産婦人科退院時のような緊張感はさすがに毎回続くわけではなく、徐々に慣れてきます。年月が流れ、長男1歳過ぎの頃。「近所だけだし、シートベルトまではしなくていいか」と思って1、2度シートベルトをしないことがありました。それが3回、4回になり、いつしかただチャイルドシートに乗せているだけでシートベルト未着用の機会がかなり増えていました。

当時の思いとしては、ガッツリチャイルドシートは子供をすっぽり包み込むような窪み形状になっているから、普通に走行するだけなら問題なくホールドしてくれるだろうと思っていました。正直な思いとしては子供には申し訳ないのですが面倒臭いが先行していたかもしれません。

2人目の出産で安全感度リセットするも、やはり数年でなぁなぁに・・・そして後悔!

2人目が産まれ、ガッツリチャイルドシートは2台になりました。

産婦人科を退院するときは1人目と同じようにガッツリチャイルドシートに専用シートベルトをきちんと着用し、長男にもきちんと着用させて家路に着きました。しかし、1人目のときよりも早い段階でなぁなぁになり、チャイルドシートに座らせているだけの状態になってしまいました。次男にも申し訳ないと思っています。

2人の子供を連れて外出したり、自動車に乗せて移動していると大人が動きたいペースの2倍も3倍も時間が掛かってしまい、どうしてもセカセカしてしまったり2人が言い合いの喧嘩をしているとこちらまでイライラしてしまいます。そのような状況下で自動車を運転していると、アクセルやブレーキ、ハンドル操作が荒くなってしまう傾向が私にはあります。

あるとき、車内で2人にペットボトルのジュースを飲ませながら走行している最中に、ふと前車の少し強めの停車に連られて自分も停車しました。助手席に置いていた荷物は落ちませんでしたが、後部座席からドスン!という音が・・・。2人とも足元に落ちていました。ケガはありませんでしたが、2人が手に持っていたジュースは全部、シートやフロアマット、運転席と助手席の背面、子供の服に掛かってビショビショになってしまいました。

「子供は悪くない、自分が悪い・・・シートベルト締めておけば良かったぁー!!」

率直にそう思い後悔しました。

それもこの件1回だけではなく、何回かありました。自分としては急ブレーキにならないように気を付けているつもりなのに、子供はコロコロ転げます。全く学習していませんね。

急ブレーキになってしまったときに、後部座席の子供の様子を見ると転げてはいませんでしたが直立して背もたれに掴まって平然としていました。

この件から思ったのは、チャイルドシートにただ座らせておくと体が完全にフリーなので少しの力が働いただけで体が動いてしまうけど、手で掴まるなりして体を少しでもホールドしていれば、少々の力が働いても耐えることができる、ということに気づきました。チャイルドシートにただ座らせておくくらいなら、立たせておいた方がまだ”マシ”ということです。(立たせておくことを勧めているわけではありません)

それからしばらくして、案の定、ブレーキ時に体が投げ出され、頭をシートの固いところにぶつけて軽いタンコブを作ってしまってからようやく我に返るのでした。

チャイルドシートを正しく着用することの大切さ

「事故したときに後部座席の子供が吹っ飛ばされて亡くなる」という話やニュースを度々目にることがあります。幸いにも我が家は今まで無事故ですのでチャイルドシートのベルト未着用でも大事にはなっていませんが、それは単なるラッキーであり、たまたま運が良かっただけだと思います。車が汚れたり、タンコブを作らせてしまったりと、自分の横着が原因で少なからずの被害は出しています。

警視庁・JAFのチャイルドシートの装着・着用のデータベースを見ても、世間一般的にはただ座らせているだけの方が4割以上を占めており、一般道においてはそれが実態のようです。

高速道路では乳幼児のチャイルドシートの正しい着用に加えて 全席チャイルドシートの着用が義務化されており、違反した場合は厳しい罰金と減点ペナルティがありますので、高速道路におけるチャイルドシート、シートベルトの着用率は8割以上とのことです。

恥ずかしながら、私自信は高速道路入口料金所を通過した直後に取り締まりをしていた警察官に停められ、切符を切られました。後部座席のシートベルト未着用のためです。ゴールド免許も失格です。

このような苦い経験をしながら、チャイルドシートとシートベルトは必ず正しく装着することが大切だと今は思うようになりました。チャイルドシートを使用するそもそもの目的は、大人向けに開発された自動車のシート形状を補って、万一の事故時の被害を軽減するためのものです。事故は万が一の確率で発生するものですが、私が経験した程度の急ブレーキなら移動距離に関わらず、運転している限りは毎日のように高確率で発生すると考えられます。

車のシートやフロアマット、洋服なら汚れたら掃除すれば良いですし、掃除で綺麗にならなければ交換が効きます。我が子は天地がひっくり返っても交換が効きません。親の横着が原因で我が子を失うことほど辛いことはないと思います。

こんな私が言える立場ではありませんが、私と同じように今日までラッキーで過ごせてこれた親御さんたちへ。明日事故が起きるかもしれません。でも明日出発するときから変えれば、防げるかもしれません。親の責務でもありますので、今一度、チャイルドシートは正しく取付けられているか?シートベルトは正しく装着させたか?の確認をお願いいたします。

前の記事へ

トイレトレーニングを子どもと楽しく進めていくコツ

次の記事へ

「年子って可哀想」について思うこと、上の子のフォローについて

関連記事

詳しく見る