2022年1月7日
子育て
「ダブルケア」という言葉をご存知ですか?同時期に2つのケアを担うことを指し当事者は「ダブルケアラー」と呼ばれます。
子育てと介護が重なるケースは決して珍しい話ではありません。さらに、ダブルケアを担う人は男性よりも女性の方が多いといわれています。
そこでこの記事では子育てと介護のダブルケアに疲れた場合の対処法と、併せて家庭と仕事を両立させる方法もみていきましょう。
ダブルケアの概念は比較的新しいもので2012年に行われた研究者の調査結果に基づいています。
最近では女性の社会進出やそれに伴う晩婚化により、ダブルケアラーは増加傾向にあるといっていいでしょう。
しかも専業主婦世帯の割合は低下しており、ダブルケアに加えて仕事を抱えているケースも少なくありません。
このようなダブルケアと仕事で疲れた時にはどのように対処すればいいのでしょうか。詳しく解説していきます。
まずは家族で相談して役割分担を決めましょう。家族で協力してダブルケアに臨む体制作りが大切です。
その際には夫や妻など誰かに負担が偏ることがないように注意しなければなりません。
また役割分担は定期的に見直しローテーションを組んで行うことがおすすめです。
育児や介護はそれぞれ大変さが異なります。両方を経験することが重要となるわけです。
育児と介護の両方を経験すればパートナーに対する尊敬と感謝の念を抱くようになるでしょう。
ダブルケアラーは女性が男性の2倍の人口となっています。また特に子どもが小さい時期は女性の育児負担がどうしても増えるものです。
育児と介護に加えて仕事までこなすとなると時には疲れてしまいます。そんな時には家族に任せて自分の時間を作りましょう。
お洒落なカフェで一息ついたりショッピングをするのもおすすめです。なにか趣味があるのならそれに没頭するのもいいでしょう。
自分の時間は自分を取り戻すためにはとても大切なものです。最低でも週に1度は設けるようにしましょう。
それからパートナーにもその時間を作ることを忘れないでください。
家庭と仕事を両立させるにはまず優先順位を決めることが大切になります。
また今の職場が育児や介護に対する理解が乏しいのであれば支援制度が整った職場への転職も考えましょう。
さらに地域の育児支援や介護支援サポートを活用することも有効です。それぞれ大事なことですから順を追ってみていきましょう。
家庭と仕事を両立させるにはまず優先順位を決めましょう。家事全般をこなした上でダブルケアを担い、さらに仕事まで背負ってしまっては潰れてしまいます。
例えば仕事で新たなプロジェクトが立ち上がりその重要なメンバーに選ばれたのならその期間は仕事を優先させる。
あるいは子どもが小さく手のかかるうちは子育てを優先させるなど、その時々の状況に応じて優先順位を変えて対応しましょう。メリハリを付けることが大切です。
今の職場が育児や介護に対する理解が乏しいのであれば、支援制度が整った職場への転職も選択肢の1つです。
現在では男性の育児休暇も認められつつありますが未だ十分とはいえません。
また介護に関しては介護休業制度が設けられていますが、厚生労働省の呼びかけに応じている企業の数は少ないのが現状でしょう。
しかし育児や介護についての理解や支援制度が整った職場も存在します。
転職する際にはよくリサーチをした上で、自分の置かれている状況について正直に話すことが大切です。
職場の理解が得られれば育児や介護の負担は軽減されます。
仕事と育児や介護を両立させるには地域の育児支援や介護支援サポートを活用することも有効です。
そのためにはまず役所に出向いて相談をしなければなりませんがここで問題が1つあります。
それは育児についての相談窓口と介護についての相談窓口が別であるということ。
高齢者福祉、児童福祉、障がい者福祉はそれぞれ縦割りになっており、そのため相談窓口が別になっているわけです。
ですから育児については児童福祉の窓口で手続を行い、介護については状況に応じて高齢者福祉もしくは障がい者福祉の窓口で、手続を行わねばなりません。
行政はダブルケアについての認識がまだ甘いのでワンストップでの対応が遅れているわけです。しかしサポートは必ず受けられますから活用しましょう。
家庭と仕事の両立に役立つ民間サービスは数多く提供されています。家事に重宝な食材宅配サービスや介護で頼れるヘルパー派遣サービス。
育児にはベビーシッター派遣サービスがあります。それぞれのサービスを組み合わせて活用していけば、ダブルケアと仕事の負担を減らすことができるでしょう。
それぞれのサービスについて詳しく解説していきます。
食材やミールキットの宅配サービスはコロナ禍で大きく需要が拡大しました。
緊急事態宣言下では飲食業界が大きなダメージを負いましたが、大手飲食チェーンの中には食材の宅配サービスに乗り出したところもあります。
こうしたことから食材やミールキットの宅配サービスには競争原理が働いています。
すなわちサービスの向上や価格競争ですが利用者にとってはありがたいことでしょう。
ただし食材やミールキットの宅配サービスは自分で調理をする必要があります。
しかし日々のメニューを考えたり食材の買い出しに出る手間は省けるので大いに利用しましょう。
介護ヘルパー派遣サービスも数多くの事業者が事業を展開中です。事業者にとっての悩みのタネは介護に当たるスタッフの人材不足ですがなんとか工夫をして対応しています。
国も介護スタッフへの給与アップに取り組み始めたので人手不足は収まるかもしれません。
サービスの内容はメニューが細かく用意されているので、自分たちの都合に合わせて利用することができるでしょう。
派遣されるスタッフは介護のプロなので安心して任せられます。介護の方法についてもアドバイスが得られるでしょう。
保育サービスには子どもを預けるスタイルと自宅にベビーシッターを派遣してもらうスタイルがあります。
子どもを預けるためにはその施設まで送らなければなりません。また時間が来れば迎えに行く必要もあります。
子どもがその施設に馴染めない場合もあるのでなかなか厄介です。
一方、ベビーシッター派遣サービスは、慣れ親しんだ自宅で子どもの世話をしてくれます。
自分たちは仕事や家事、あるいは介護に集中できますから負担は確実に減らせるでしょう。
もし子育てと介護と仕事が重なってしまったら1人で抱え込まないでください。
ダブルケアラーでワーカーでもあるというのは非常事態です。スーパーマンでもない限りは全てをこなすことなど不可能でしょう。
まずは肉親や行政、会社にも相談することが大切です。忙しさのあまり倒れてしまったら取り返しがつきません。
窮状を説明し理解してもらうことが先決です。真剣に話せば必ず相談に乗ってくれます。
周りには数多くの味方がいるということを忘れないでください。
介護や子育てには悩みがつきものです。もしもなにか悩んでいるのならその道のプロに相談するのが早道でしょう。
介護についての悩みなら介護ヘルパーに相談すれば解決するはずです。介護ヘルパーは介護のプロですから経験値が違います。
子育ての悩みならベビーシッターに相談してみてはいかがでしょうか。おすすめはハニークローバーのベビーシッター派遣サービスです。
同社のベビーシッターは子育て経験者です。しかもしっかりした研修を受けているので子育てのプロといえます。
親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
子育てと介護のダブルケアに疲れた場合の対処法と、合わせて家庭と仕事を両立させる方法についてご紹介してきました。
ダブルケアラーはじわじわと増える傾向にあります。
少子高齢化に歯止めがかからない以上、そのしわ寄せは働き盛りの若い世代に向かうでしょう。
ダブルケアラーでワーカーでもあるというのは非常事態です。ぜひ声を上げて助けを求めてください。手を差し伸べてくれる人が必ずいます。