2021年10月19日
知育
みなさんご存知の方も多いと思いますので、再確認の意味も込めて簡単に説明したいと思います。
怒る・・・目的もなく自分の怒りの感情をぶつける
叱る・・・相手の成長の為の注意やアドバイス
怒るは、自分の感情が抑えきれず爆発してしまい、八つ当たりも同然です。
しかし、叱るは相手の為を思っており、感情の押し付けではないものです。
最近は教育に関しても、受け止める、否定しない、自己肯定感を育む、
などの新しい考え方が主流となりました。
怒ると叱るの違いは、その考え方に近いものがあり、その子自身を認めてあげた上で、
いけなかった言動や行動のみに、注意やアドバイスを行うので、自己肯定感をさげることはありません。
「怒る」と「叱る」の違いがわかっているのに、うまく対応できていないのが実情です。
私が実際に怒ってしまう場面を具体的に紹介したいと思います。
① 兄弟喧嘩
兄弟喧嘩の仲裁は多くの方が一度は経験し、頭を悩ませた経験があると思います
兄弟喧嘩といっても様々な場面があります。
・上の子が叩いた、意地悪をした
・下の子が叩いた、意地悪をした
・おもちゃやチャンネルの取り合い
・上の子と真ん中の子で遊んでいるものを一番下が壊した
・ママの取り合い
・おやつをとる順番
・ぶつかった
などなど、喧嘩の理由はもっとたくさんありますし、兄弟の年齢差、性別により家庭ごとに内容は変わってくると思います。
しかし、共通して感じるのは親からみると「そんなことで」と言いたくなるようなことばかりです。
放って置く、その場からそっといなくなるという方法を見たことがありますが、私の場合はうまくいかないことが多いです。
喧嘩をして泣いた方の子供が私を探しに来るのです。泣いて「ママ~ママ~」と言われてしまうと、どうしてもずっと放って置くことはできません。
また泣いてない場合も、喧嘩の詳細を伝えにきたり、自分は悪くない相手が悪いのだと説明にやって来たりします。
初めは、慰めたり、優しく諭したり、話を聞いたりしていますが、喧嘩が連続したり、あまりにもひどかったりすると、私も冷静さを失い、瞬間湯沸かし器の如く怒りに変わります。
② 同じ事を何回も注意した時
兄弟喧嘩のところとも少し話が重複しますが、同じことを何度も何度も言わなければいけない時、私は怒ってしまいます。
何度も説明したこと、さっき言ったばかりだったこと、「わかった」と反省した様子だったのに同じ繰り返しであることに、イライラしてしまうのです。
子供は何回言ってもそんなものだと思ってしまえばいいのかもしれませんが、わたしも視野が狭くなり、そのまま本気で怒ってしまいます。
③ お友達への態度や言葉遣い
これは6歳の一番上の子に対してです。やはり6歳くらいになってくるとお友達との関わりが増えてきますし、お友達同士での関係性もうまれてきます。
幼稚園での関わりはコロナ禍もあり、直接見ることはほとんどないのですが、近所のお友達との関わり方を見ていると、どうしても言葉きつかったり、見下した口調であったり、お友達が傷ついているのではないか?思う場面が度々見られました。
その時に注意したり、怒ってしまったりと続きましたが、ある日お友達に八つ当たりをしているのを目の当たりにしました。私は今まで言い聞かせてきたのに、とイライラしつつお友達と別れた後で怒りました。そして「なんでお友達に優しくできないの」「何回言ったの」と怒っているうちに、「何回も何回も言ったのに」という思いから、自分もヒートアップして怒りの悪循環にはまり、完全に爆発してしまいました。感情的に怒りをぶつけてしまい、とても傷つけてしまいました。
これでは、私が注意していることを、そのまま子供にしてしまっているし、注意する資格なんてないと落ち込みました。
また、ここまで怒ったのは初めてだったのですが、私の日々の態度がそうさせているのか、親の真似をするとよく言うし、私が気づかないうちにそういう嫌な態度をとってしまっていたのか、などとても悩みました。
④ ずっと泣き止まない時
さすがに上の子は少なくなりましたが、いつまでもいつまでも泣き止まない時、怒ってしまいます。受け止めてよしよししてあげよう、泣きたいだけ泣かせてあげようと思うのですが、自分に余裕がないとついつい「いつまで泣いているの」という言葉が出てしまいます。
共通するのは「何回も言った」ということと、「自分に余裕がない時」と感じています。
「何回も言った」というのは、説明したのに、この間も言ったのに、さっきも言ったばかりなのに、と自分の努力が無駄になったような、わかってもらえないような悲しい気持ちになっているのかもしれません。
前に本で読んだのですが、怒りは二次感情であり、必ず一次感情が隠れていると書かれていました。私は、自分が何度も何度も子供の為、と思って本気で伝えていることが理解してもらえず、悲しくて怒っているのかもしれないと思いました。
もう一つは「自分に余裕がない時」と書きましたが、基本的にいつも余裕がありません。
性格的なものもありますし、2才差の3人姉弟なので特にバタバタ、ごちゃごちゃ、全員に手がかかります。私の最近の切なる願いは「分身したい」です。物理的に手が足りないと日々感じています。
1つ目は、いい意味で関わり過ぎないように心がけています。
私は、自分の親がしてくれたように手をかけてあげることが愛情だと思っている部分があり、心配する、一緒に遊んであげたい、何かをやってあげたいという気持ちが強いです。しかしその思いに縛られて余裕がなくなり、パンクして怒っているようでは本末転倒だと思えるようになりました。
2つ目は1回でわかる訳がないといい意味で諦めることです。
自分だって仕事で同じミスを繰り返すことがあるのにどうして子供だけ責められるのかと思いました。10回、20回言って分かってくれたらラッキーくらいでハードルを下げておけばそこまで怒りが爆発することは少ないはずです。
3つ目は、人に話すことです。一人で悩んでいると悶々として余計にストレスをためてしまいます。
私も先程の具体例③で書いたようなお友達との関わり方というのは初めての経験だったので、こういう言い方は人を傷つけるよ、と話しても繰り返してしまうことが6歳としてどうなのかわからずにいました。
そこで幼稚園の担任に先生に相談すると、
・幼稚園で見ている限り、目立ってお友達を傷つけるような発言はしていない
・口調がきついことは確かにあるが、その時に伝えるとわかっている
・6歳の子はまだまだそういう場面が多くみられるし、子供同士で学んでいくことも多いので心配はいらない
という言葉を頂きとても安心しましたし、自分の言動を振り返るいい機会にもなりました。
私はお友達が傷ついてしまったのではと勝手に解釈し、お友達に謝り、子供が嫌われたらどうしようと、自分の事のように勝手に悩んでいたのかもしれません。
その為、過剰に反応して子供の言葉に目くじらを立てていました。前も言ったのに前も言ったのにと怒ることで自分の頭に中にその言葉が残り、悪循環に陥っていました。
それが勘違いや、考え過ぎによるものもあったのだなと改めて感じました。一人で考えていたら絶対に出てこない考えだったので相談してみて本当によかったと思います。
本当は怒らず、何度でも冷静に、優しく伝えられたら…そう後悔したことは数え切れません。
先程、心がけていることを三3つ書きましたが、いつでも実践できている訳ではありません。日常に追われてすぐに忘れてしまいます。
それでも、思い出せる時は何度でも思い出して、この考え方を定着させることを諦めないでいたいと思っています。
諦めずにいれば、自分の考え方を上書きしていけるはずです。
そして、こんなに怒っている私でも子供たちは大好きだと言ってくれること、自分のことを丸ごと好きだと言ってくれる存在がいることに感謝の気持ちも忘れずにいたいと思います。
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