SNS育児について

2022年3月17日

子育て

第一章 SNSを駆使する現代の私たちと母親世代の育児の違いについて

情報が社会の現代では、令和に起こっている様々な時代の変化と相まって「SNSで育児について情報収集を行う」ことが主流になっています。
家族の在り方も一昔前と比べると大きく変化する中で、私たちの母親世代の育児と比較しながら、現代の育児を探ります。

1 令和の現代に育児をするということ

令和に入って早4年目ですが、最も象徴的な出来事としては2020年にコロナウイルスが流行し始め、人々の生活が一変したことだと思います。

人との接触は最小限とされている中で、過去に類がないほど子育てや家族の在り方も大きく変わってきているのを実感します。

今まさに0歳児の子育て中である私の実体験も交えながら、令和時代の育児の様子を見ていきます。

1.1 コロナ禍での出産、育児

私は2021年6月に第1子を出産したので、妊娠・出産・初めての育児の全てがコロナ禍に入ってからでした。

妊娠中は、検診への父親の付き添いは禁止、両親学級やマタニティ向けのクラスは中止。出産の時は、父親や親族の立会いや面会が禁止。産後の子育ても、子育て支援センターや子育てサークルは実施を制限されているのが現状です。

妊娠から出産を経て現在に至るまで想像していたものと大きく異なりましたが、コロナが長引くにつれてこれが当たり前になってきているのを実感します。

1.2 在宅勤務という新しい働き方

コロナが与えたメリットというと語弊がありますが、感染予防の観点で在宅勤務が一気に加速したことは子育て中の家庭にとって良い面もあったのでは無いかと思います。

私の家庭でいうと、息子が産まれる前から夫は週の大半が在宅勤務になっていました。
なので、産まれてからも夫が日中も家にいるのが普通で、就業前や休憩時間は面倒を見てもらったり早く仕事が終わったらお風呂に入れてもらうことができています。

毎日出社で通勤時間のロスも考えたら、その分家で家族と一緒に過ごすことができるというのは父親と母親の双方にメリットがあります。

逆に在宅勤務という働き方ができるようになった今、元の働き方に戻ったら困る家庭も多いのではないかと思います。

1.3 父親の育児参加への追い風

在宅勤務により父親が家族と過ごす時間が増えたことに加えて、制度的な面も父親の育児参加の追い風になっていると考えます。

今後、2022年から2023年にかけて三段階で育児・介護休業法が改正されます。
これにより、育休を分割して取得できるためまとめて休むより取得しやすくなるというのと、企業は男性育休の周知だけでなく取得者数の公表も義務付けられます。

今までは制度としては取得できても、取りづらい雰囲気であったり、出世から外されるようなこともあるみたいですが、取得状況が公表されるので従来よりは取りやすくなるのではと言われています。

ただ、私が育児をしていて思うのは、数週間仕事を休んで集中して子どもの世話をしてくれるよりも、父親には「薄く長く」育児参加して欲しいということです。父親が育休を取っている期間は母親は少し楽になるのかもしれませんが、育休明けはまた元通りになってしまいます。

それよりは子どもが小さいうちは父親も気軽に時短勤務ができるような世の中になったら…と個人的には思います。

1.4 実家、義実家に頼らないもしくは頼れない状況

現代の家族の特徴は、「核家族」と言われているように父、母、子の1世帯で住むことが多いです。
特に都市部でこの傾向が強いと言われています。私の家庭も夫婦と子どもで暮らしており、実家、義実家が遠方なので物理的距離があり簡単には頼ることができません。

1.5 仕事も育児も頑張るワーキングマザーの増加

平成に入ってから女性の高学歴化が進み、男女雇用機会均等法などの法整備も相まって結婚、出産というライフイベント後も働き続ける女性が増えました。

私自身もそうですし、会社でも周りにたくさんの先輩ママがいたので、今思えば出産後の働き方やキャリアが比較的イメージしやすかったです。企業にとっても働き手が減っていく中で女性に働き続けてもらうことはメリットがあるので、今後さらに女性が働きやすい世の中になっていくと思います。

2 昭和、平成の母親世代の育児

ここまで、令和時代の育児の特徴について見ていきました。
そしてここからは、昭和・平成時代に子育てをしていた私たちの母親世代の育児を振り返っていきます。

2.1 昭和、平成時代の家族の在り方

平成に入って少子高齢化や労働人口の減少が問題視されるまでは、父親が外でバリバリ働き、母親は家で子供の面倒を見るという昔ながらの名残がありました。
現に私の母もまさにそうで、結婚を期に会社を辞めて子育てに専念していました。

また、アニメのサザエさん一家のように祖父母と同居し、おばあちゃんが一緒になって子育てをしているケースも一般的だったのではないでしょうか。近所づきあいも活発で、「子どもはみんなで育てる」という意識が今より強かったように思います。

2.2 昭和、平成時代の母親像

昭和、平成時代は結婚した女性は家庭に入るのが一般的であったため、家に帰ったらお母さんがいるのが当たり前の風景でした。また、時間に余裕があるお母さんが多かったため、当時はママ友付き合いや幼稚園、小学校のPTA活動も活発だった記憶があります。

2.3 昭和、平成時代の父親像

一方、昭和と平成の中頃までは長時間働くことが美徳とされていた時代だったので、父親は夜遅くまで働き、子どもが起きる前に家を出て寝ている夜中に帰ってくるのが普通でした。子どもと一緒に過ごす時間は少なく、父親自身のマインド的にも育児は母親がするものという認識があったのだと思います。

2.4 「女性は家事、育児に専念」が当たり前で育った私たち

「外で働くのはお父さんで家事・育児はお母さん」というのが当たり前の世の中で幼少期を過ごした世代が今お母さんになっている頃です。私もそんな1人ですが、幼少期の頃の母親の姿と今の自分を比べると戸惑うことがあります。

今度は、現代の育児と母親世代の育児のどこが違うのか具体的に見ていきます。

3 育児おける母親世代とのギャップ

私は「時代の変化」、「父親と母親のマインドの変化」、「コロナの影響」などが複雑に絡み合って現代の育児の在り方になってきていると感じます。具体的に大きく違うと思っている点について取り上げます。

3.1 SNSで情報収集

私の中で一番大きく違うと思うのは、若いころからSNSに慣れ親しんでいたため育児に関しても情報収集をSNSで行うということです。代表的なSNSとしてはTwitterやInstaglam、Youtubeなどがあります。

今の母親がSNSで育児の情報を得る理由としては、上で取り上げた、核家族化やコロナの影響が大きいと思っています。一昔前であれば、自分の母親やママ友に教えてもらったり、支援センターで相談に乗ってもらうことが気軽にできましたが、「人に会いづらい状況がSNS育児を加速させた」と考えられます。

私もInstaglamで先輩ママのアカウントをフォローし、離乳食の進め方やねんねトレーニングなどかなり参考にしながら子育てをしています。

3.2 社会の手を借りながら働く

女性が出産後も働き続けるためには、父親の育児参加はもちろんのこと保育士さんやベビーシッターの方など社会の手を借りながら育てていく必要があります。昔であれば、用事があれば祖母や近所の人に少し子どもの面倒を見ていてもらうなんてこともできましたが、現代では難しい家庭も多いはずです。

私も4月から子どもを生後10ヶ月で預ける予定です。申し訳ないという思いが強かったのですが、とある方が「ごめんねと思うことはなくて、ママが生き生き働いている姿は子どもにとっても嬉しいはず。保育園に迎えに行くときは笑顔でね!」と言われ、本当にその通りだなと思いました。

今の時代で母親自身がやりがいをもって働くために保育のプロに子育てを一緒にしてもらうことに罪悪感を感じる必要はありません。

3.3 ラクする育児

昔は母親が専業主婦で子育てに専念していたので、子どものお世話に手間暇掛ける時間的、精神的余裕がありました。ですが、母親が働いている場合、仕事と育児を上手く両立するためには、いかに仕事終わりの短い時間の中で効率的に家事・育児をこなすかが大事です。

SNS上にはラクする育児のライフハックもたくさんあります。時短離乳食の作り方などは私もよく参考にしますが、世の先輩ママのライフハックはすごいなと日々関心しています

3.4 父親の育児参加

私たちの父親世代は仕事優先せざるを得ない風潮で、育児は母親に任せっぱなしで父親は休日に育児の「お手伝い」のような立ち位置でしたが、母親も働く現代ではそうもいきません。

父親の育児参加は国としても制度を拡充していっていますが、まだ取得率は低いままです。ただ、コロナ禍で在宅勤務が加速し父親が家にいる時間が増えた今、追い風になっていると感じます。現に私の会社でも在宅勤務がメインになってから家族と濃い時間が過ごせるようになったと言っている方がいました。

4 まとめ

時代の変化と共に家族の育児への関わり方は変わってきていますが、令和に入ってからはコロナウイルスが流行したことで、大きく家族や育児の在り方が変化してきているのを実感します。私たち世代は今やSNSを使うことが当たり前になっていますが、育児においても「人に会えない、頼れない」状況だからこそSNSで「人と繋がる」育児が加速していると言えるのではないでしょうか。

第二章 SNS育児のメリットとデメリット

第一章では私たちが今まさに子育てをしている「現代」と私たちの母親世代の「昭和、平成」の育児の在り方を比較しました。

その中で、現代の「人に会いづらい、簡単に頼れない」時代だからこそ人と簡単に繋がれるSNSを活用した育児が当たり前になってきていると述べています。第二章ではSNS育児をさらに深掘りすべく、SNSを使うことで育児にもたらされる効果とリスクについて見ていきましょう。

1 現代の育児はSNSをフル活用した育児

現代の私たちの生活ではSNSが無くてはならない存在ですが、SNSといってもさまざまです。連絡手段としてLINEを使ったり、Facebookで近況報告したりとそのSNSの特色に合わせて私たちは自然とSNSを使い分けています。

では、最近の育児の場面ではどういったSNSの使われ方をしているのでしょうか?

1.1 現代の育児でSNSを使う場面

育児の場面でどのような使われ方をしているのかについて、代表的なSNSごとに見ていきます。

①チャット系SNS:LINEなど
LINEは、昔でいうショートメッセージやメールの代わりとして2010年前後から多くの人の間で使われるようになったチャットアプリです。

LINEは家族や友だちとの連絡手段として使う他、企業や団体がLINEで情報発信をしている場合もあります。子育ての場面では、実際に助産院や保育園が情報の発信や双方向の連絡手段として使われる場面に遭遇しました。

②日記系SNS:Instaglam, twitter, Facebookなど
Instaglamやtwitter、Facebookは、日常の出来事をSNS上の”友だち”に共有するSNSです。Instaglamは写真、Twittwrは短文、Facebookは長文かつ実名登録で発信するという特徴があります。

InstaglamとTwittwrはハッシュタグ機能を使って自分の知りたい情報を簡単に検索することができるので、育児の場面でもとても便利です。同じ月齢の全国のママさんと繋がることができますし、他の方の有益で生きた情報を得ることができます。

私は、簡単に作れる離乳食レシピや子育てで買ってよかった物などを発信しているアカウントをフォローし、毎日参考にしています。現役の他のママさんの経験から投稿されているので、育児本には書かれていなかったり、人に聞きづらいことも知れたり、特にInstaglamは育児で欠かせないものになっています。

③動画系SNS:Youtubeなど
子どものなりたい職業ランキングの上位にYoutuberが入っているほど人気のYoutubeですが、育児の場面でもかなり参考になるコンテンツが多くあります。

動画コンテンツの良さは、視覚に訴えるので分かりやすく、サクッと見れるところです。私は妊娠中にコロナの影響で母親学級がなく、陣痛、出産のイメージが付かなかったのですが、Youtubeには出産レポとして動画が多数あるのでとても参考になりました。

Youtubeは欲しい情報をピンポイントで探しに行け、動画で分かりやすく解説されているので、知りたいことが明確になっているときはとても便利です。

④共有系SNS:みてね、Timetreeなど
家族間で写真やスケジュールなどの共有に特化したSNSもあります。
みてねは写真を無制限でアップでき、家族間で共有、コメントし合えるSNSです。アプリに保存するだけで遠くにいる祖父母に孫の近況報告ができるので、とても便利です。

Timetreeはスケジュールを夫婦間で共有することができるSNSです。共働きで子育てをする夫婦が多いので、毎日のスケジュールを共有し合って育児を上手くシェアしてヌケモレなくスケジュールを管理するのに役立っています。

⑤質問系SNS:Yahoo知恵袋、ママリ
分からないことを匿名で質問し、その答えやヒントを知っている人が回答するといったSNSもあります。Yahoo知恵袋は育児だけでなく全般的な質問箱として使われていますが、育児に特化した質問系SNSとして「ママリ」があります。

育児の素朴な疑問に対して経験者のママさんが答えてくれるのですが、かなり質問内容が網羅されているので、既に質問されている内容から知りたい情報を検索すると大抵のものはヒットします。

1.2 なぜSNSをそんなに使うのか?

さまざまな種類のSNSがありますが、現代の母親たちが育児でSNSを活用する理由としては以下の3つが考えられます。

①便利だから
一つにはSNSを使った情報のやりとりが便利で私たち世代は若い頃からそのやり方に慣れ親しんでいるためです。

SNSはその特色にあった使い方をすることでより利便性が増します。子どもの世話や家事に仕事と忙しいからこそ手軽にぱぱっと情報共有できたり、疑問を解消できるSNSが今の時代に合っていると言えます。

また、SNS自体もどんどんアップデートされて便利になってきているので、時代の変化に柔軟に変化できるという側面も利便性に繋がっています。

②他の手段が無いから
2つ目の理由としては、疑問を解消するためにSNSを使う場合について、聞ける人が周りにいないからというのが考えられます。

第一章で触れたように、核家族とコロナの影響で他の人との接触が避けられるこのご時世なので、聞きたくてもすぐに聞けない状況です。そういった状況下では、SNSを通して不特定多数の人から情報を得る方が手早く欲しい情報が手に入ります。

③みんなが使っているから
SNSは多くの人が使って賑わえば賑わうほど便利になるという特徴があります。みんなが使っているからこそ便利に思える反面、使わないと不便を感じるためSNSを使うという場面もあると思います。

2 SNS育児のメリット

育児の場面でも便利に使われているSNSですが、どのようなメリットがあるのか見ていきます。

2.1 情報量が多い

SNSに限ったことではありませんが、ネットにはあらゆる情報が集まっているので、情報量が多いほど知りたいことへの答えが見つかります。

育児に関する一般的な疑問から少し珍しい疑問であっても、同じような境遇の人が情報発信しているので、何かしらの糸口が見つけられる可能性が高いです。

2.2 情報がアップデートされる

SNSの情報は日々アップデートされていくというのもメリットです。親族の子育ての体験談も参考にはなりますが、特定の人に紐付いた経験談なので、アップデートされずに時が止まっているとも言えます。

育児のやり方は時代とともに変化していききます。もちろん変わらないこともあるかもしれませんが、医学の進歩や家族のあり方など変化に伴い、育児においても試行錯誤され変わってきているのです。

2.3 アイデアをもらえる

SNSの中でも特にInstagramやtwitterなどのフォローしあえるSNSは、他の人の投稿でアイデアをもらえるという特徴があります。

検索して疑問を解消するという使い方の他に、例えば育児に関して有益な情報を発信しているアカウントをフォローしておくことで、受動的に自分に合った情報が入ってくる仕組みになっています。

2.4 同じ境遇の人と繋がれる

先ほどのフォローしあえるSNSにはもう一つのメリットがあります。それは、同じ境遇の人と簡単に知り合えることです。なかなかママ友を作りづらいこのご時世ですが、SNSを使えば気軽に全国のママさんと繋がることができます。

もちろん繋がりの深さは現実で知り合った人とは浅いかもしれませんが、今はそこから近くに住んでいる人と友だちになるといったケースもあるのです。

3 SNS育児のデメリット

SNSが便利ゆえに育児の場面で使うことへのデメリットもあります。

3.1 情報が多すぎて混乱する

メリットで「情報が多い」とお伝えしましたが、情報が多いことがデメリットにもなりえます。ネット上には様々な情報が存在し、特にSNSはそれぞれの経験に則した投稿が多いので、どの情報を参考にすればいいのか迷ってしまいます。

3.2 誤った情報もある

SNSで紹介されている情報には誤っている情報も含まれている可能性があります。育児の場面で活用するときに注意が必要なのは、健康など生命に関わる情報です。

SNSの情報を参考にしつつも他の権威者が投稿している情報で裏を取ったり、医者や看護師、助産師など専門家に相談する必要もあります。そのため、SNSを参考にする場合はネットリテラシーが重要です。

3.3 隣の芝が青く見える

SNSにはキラキラした投稿がたくさんあります。あくまで生活の1場面を切り取っているだけですが、育児で余裕のない時は比較してしまって自分は駄目な母親だ…と思ってしまうこともあります。

特に育児で落ち込んでいるときには精神衛生上あまり見ないほうがいいかもしれません。

3.4 SNSに依存してしまう可能性がある

SNSの情報は終わりがないので、探し続けてしまう可能性があります。

SNSで見る他の人の育児をそっくりそのままスライドするのではなく、その子の個性も踏まえたうえで自分の子どもと向き合う時間が大切です。

4 まとめ

情報社会の現代では、SNSを使った育児が当たり前になっていて今やそれなしでは不便を感じるほど私たちの生活に浸透しています。ただし、SNS育児は良いことだけではなくリスクもあるので、それをしっかり把握したうえで上手に付き合う必要があるのではないでしょうか。

最終章 最近のママの間で流行っているSNSの使い方

現代の育児ではSNSをフル活用して育児がされているとお伝えしましたが、実際に最近のママの間ではどのようなSNSの使い方が流行っているのでしょうか。

コロナの影響もあり人になかなか会えない、相談しずらい昨今ですが、その分オンライン上で人との繋がりが活発になっています。ママ友作りから育児の勉強など様々な場面で便利にSNSが使われている様子を見ていきましょう。

1 SNSを使ってママ友を作る

ママ友を作る目的としては以下のようなものを挙げられます。

 子育ての情報を得る
 子ども同士の交流
 ママの気分転換

ですが、ママ友が欲しいと思っていてもどのように出会ったらいいか分からなかったりとママ友を作るハードルが高いと考える人もいるはずです。しかし、最近ではSNSを使って全国ないし近所のママ友と知り合いになることができるので、ご近所付き合いの延長上でのママ友付き合いよりハードルが下がってきていると言えるのではないでしょうか。

普段使っているSNSでママ友と出会えるのはもちろんのこと、ママ友の出会いに特化したアプリも開発されています。

1.1 身近なSNSでママ友を作る

普段使っているInstaglamやTwitterなどの気軽に日常を投稿できるSNSでは、ママ友間のやり取りも多く比較的簡単にママ友を作ることができます。

例えばInstaglamでは、ハッシュタグ機能を使って同じぐらいの月齢のママさんを見つけることができますし、単にフォローし合うだけでなくDMやコメント、アンケート機能などを活用すればオンライン上であっても交流が深まります。頻繁に連絡を取り合うフォロワーのママさんはたとえ近所に住んでいなくて会うことがなくても「ママ友」と言えるのではないでしょうか。

また、これは私も意外だったのですが、いらないものを安く他の人に譲るフリマアプリでもママ友を作ることが可能です。CMでも耳にしたことがある「ジモティー」はオンライン上での地元の掲示板の役割をしていて、その地域でママ友を募集している人を探したり自分が募集をかけたりすることができます。

1.2 ママ友のマッチングに特化したアプリもある

普段使いしているSNSの他に、ママ友同士のマッチングを目的としたアプリも存在します。

例えば「fiika」や「MAMATALK」というアプリでは、子育て中やプレママ同士の出会いの場として使われており、登録している近所のママさんの中から共通の趣味など気が合いそうなママ友を見つけることができます。

また、近年特に大都市圏で保育園への入園倍率が激化していますが、地域の特化した情報として保育園の口コミや保活状況などの有益な情報もあります。割と最近できたアプリなので利用者数がそこまで多くはありませんが、男女のマッチングアプリがここまで主流になってきているので、ママ友のマッチングアプリも今後多くのママの間で使われるようになっても不思議ではありません。

2 SNSで情報を共有する

SNSはその特性上、育児の情報共有の場としても力を発揮します。子どものかわいい写真や動画を投稿するだけでなく、子育てをする中で見つけた便利なアイテムや方法をお互いにシェアし合うことで育児のノウハウを共有しあえます。また、SNSのアカウントで子どもの洋服や離乳食関連のものなどのお得情報を発信している人も多くいます。

私も日々SNSで育児情報をインプットしていますが、SNSでアンテナを立てておけば効率的かつお得に育児ができるということは実感しています。自分や自分の周りの過去の体験からのみ育児をするよりもはるかにたくさんの新鮮な情報をもとに育児ができるのです。SNSで発信される育児の情報はどんどんアップデートされていくため、毎日見ていても「こんなやり方があるのか!」と見ていて飽きることがありません。

また、オンライン上でできたママ友と実際に会ってリアルなママ友になるケースも多いそうです。実際、私がInstaglamでフォローしているママさんインフルエンサーの方が地域ごとのママ会開催を実施しようとしていました。全国のママ友と繋がりつつ、近くに住んでいるママ友の輪ができるので時代に合ったママ友の輪の広がり方だと感じています。

3 SNSで育児を学ぶ

子どもが成長する過程で育児に悩みは尽きませんが、SNSを悩み解決の糸口を見つけるツールとして活用することができます。先ほどまでの「SNS上での育児情報の共有」はSNSの特性上、受け身でも勝手に入ってきますが、今抱えている悩みに合わせて知見のある人の情報を参考にする方法もあります。

3.1 悩み解決に繋がる投稿から学ぶ

SNSではママが育児で抱える悩みに寄り添ったり、解決のヒントとなる投稿をしている人がたくさんいます。子どもの発達スピードや離乳食の進め方、寝かしつけが上手くいかない…など、特に初めて子育てをする人は「こんなこと誰に聞いたらいいんだろう」という悩みが尽きないのではないかと思います。

そんな時、簡単に検索してヒントを得られるというのはSNSのメリットです。特にYoutubeは動画で分かりやすく解説されているので悩みが明確になっているときはおすすめです。

また、悩みだけでなく、ママさんインフルエンサーが発信するおしゃれな子育ても大変参考になります。例えば、私の場合ですが、百日祝いやハーフバースデーなど赤ちゃんの誕生をかわいくお祝いしたいと思っても自分ではアイデアが浮かばないことが多々あります。そのような時にInstaglamで他のママが発信しているお祝いの仕方や飾りつけなどからアイデアをもらうことができるのです。

3.2 オンラインサロンで学ぶ

最近はやりのオンラインサロンはテーマごとにオンラインで集まるコミュニティサロンのことを指しますが、子育てに特化したオンラインサロンが最近ではたくさんあります。芸能人やインフルエンサーなど影響力のあるママさんや団体が主催している場合が多いですが、サロン内では講義形式であったり、自由にママ友同士が交流できたり、専門家に悩みを相談できたりと様々な活用のされ方をしています。英語学習やモンテッソーリ教育のサロンもあるそうです。

オンラインサロンによって値段はまちまちですが、平均500円前後で参加でき、お家で気軽に参加できるのでこの交流の仕方も時代に合っていると感じます。私自身はまだ参加したことはありませんが、機会があれば一度は参加してみたいと思っているママさん同士の交流の場の一つです。

4 SNSで稼ぐ

ここまではSNSでママ友と出会い、育児についての有益な情報を共有し合う場としてSNSを紹介してきましたが、SNSでフォロワーが増えるとマネタイズすることができるので稼ぐ手段にもなりえます。

最初は子どものかわいい姿を投稿したり、趣味の一環として育児の様子を共有していた専業主婦のインスタグラマーの人が、「ママが欲しい情報」を継続的に発信し続けたことでフォロワーが増え、広告収入で稼ぐことができています。

コロナで在宅ワークという働き方が浸透してきている今、SNS運用が子育てママの間で新しい働き方もしくは副業として注目されてきています。

5 おわりに

第一章では私たちの現代の育児と私たちの母親世代の育児の在り方の違いを、第二章では現代のSNSを使った育児のメリットとデメリットを考察しました。そして最終章では、実際に育児の場面でどのようにSNSが活用されているのか具体的な事例をご紹介しました。

人との繋がりが持ちづらい現代だからこそ、育児においてもSNSで同じような境遇のママ友と出会い、情報を共有し、効率的に育児をしています。今後もAIやIoTが加速していくとさらに便利な世の中になっていくと考えられますが、育児の在り方も柔軟に変化していくはずです。母親世代と比較してもかなり大きな違いがあったので、自分の子どもたち世代が将来どんな育児の仕方をしているか今から楽しみに思います。

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