侮れないインフルエンザの合併症

2021年12月9日

病児保育

インフルエンザの合併症

早生まれの娘が3月の誕生日を迎え、もうすぐピカピカの一年生になるのを目前に、ウキウキしていた保育園最後の3月半ばのことでした。周りではインフルエンザのピークも過ぎてきたか、と言う時期、娘はおまけのように、3月にインフルエンザAに罹ってしまいました。

朝から発熱があり、もしかすると風邪ではなくて、インフルエンザかもしれないと、当時まだ区画整理で近所に新しくできた小児科は一件のみ。まずはそこへ連れて行きました。娘の弟がまだ小さく連れて行くのは大変な労働でしたので、保育園に行ってくれている間に、娘を早めに診察してもらうことができましたが、発熱からすぐに来院した為、やはりインフルエンザそのものの検査はしてもらえず、解熱用の頓服薬をもらえただけでした。

38℃の熱があり、やや高めの熱でしたが、まだ午前中は自分で歩いてクリニックへ行けるだけの気力はありました。喉が痛むようなので、念のため私は「クループ症候群」を疑い、先生に尋ねてみましたが、そうでは無いと否定されて、納得いかないまま一度帰宅しました。

「クループ症候群」と聞いて、初めて聞く方もいらっしゃると思いますが、小児にとってはとても恐ろしい緊急性のある危ない病気なのです。大人も風邪をひくと、喉が痛くなることがありますが、とくに唾をごくんとした時にズキンと喉の奥の方が痛み、声枯れをするような時は、声帯のあるところがウイルスによる炎症を起こし腫れている可能性があります。声帯のある部分は気道が狭くなっている小児にとって、この声帯のある部分の気道は、身体が小さいために、腫れが進むと気道を塞いでしまうことがあり、窒息死の恐れがあり、かかると目が離せない緊急性のある病気なのです。

喉が痛いのと少し声がかすれていた娘を見て、そうではないかと疑っていましたが、帰宅してからも、声のかすれはひどくなる一方。どうしてももう一度、診てもらわなければ不安でした。午後3時からの診療で再度並び、声のかすれと熱と、症状が激しくなっているので、何か処置をしてもらえないかと頼むも、抗生物質も出せない、クループ症候群ではないと、またしても簡単に否定されました。親としては悔しくて腹が立ったくらいです。

インフルエンザの検査も当たり前のようにしてもらえなかったその対応は、やるだけやってみようという前向きな医師がいる中、そのクリニックは小児に対しての対応があまりにも冷たく、きちんと診てもらえてないような気持ちになりました。

そして、娘は喉の痛みからご飯は食べられないので、飲み物やゼリーを口に運んであげた夕食後のことでした。熱はまた上がり39℃を超えて、昼間の元気はなく、今度はぐったりしたまま眠っていました。急いで家事を終えて、様子を見に近づくと、呼吸に変な音が混ざり始めて、ヒュゴー、ヒュゴーという、乾いた空気がかすれて漏れるような音が、喉のあたりから聞こえてきました。間違いなく「クループ症候群」だと確信し、急患で診てもらえる小児科医のいる病院を紹介してもらい、土地勘もあまりないままとにかく車で向かいました。着く頃には夜の20時を過ぎていたと思います。家を出る頃には40℃を超えてしまっていたので、カロナールを飲ませてから家を出て、病院に着いた頃には38℃台まで下がりました。

待合室には、やはりまだまだインフルエンザのお子様たちが溢れていました。

喉をよく目視して診てもらい、その日一日の変化を事細かに話すと、案の定、インフルエンザからくる合併症の「クループ症候群」でした。

そして先生に言われました。

「お母さん、連れてきて正解でしたよ!今夜このまま過ごしていたら、とても危なかったです。緊急入院します。大丈夫ですよ!」と励ますように言われ、そのまま24時間体制で監視の小児病棟の隔離部屋に、1週間の入院となりました。当然私もそのまま帰宅できず、隔離部屋に一緒に付き添い入院となりました。

入院前の検査がたくさんあり、体力もふらふらの娘にはとても酷でしたが、頑張ってと励ますしかできなかったのが、歯痒かったです。血液検査を3本とるとき、お母さんは外で待つよう言われ、中からギャーギャーと、かすれて声にならない叫び声が聞こえてきました。きっと、ゆっくりと採血している場合ではなかったのでしょう。動かないよう押さえつけられたそうです。でも命が違っているのですから仕方がありません。

夜中は当然、目が離せず、また息がおかしくならないか不安で不安で眠れませんでした。娘の口には、もくもくと湿度を保った空気が出るマスクが付けられて、柵のついたベットで点滴をして朝まで眠っていました。当然トイレなどは、柵から出して備え付けの便器を使用するため、大人の介助がなければなりません。コンビニに飲み物を買いに行くのもダッシュで、急いで娘のところに戻る、と言った具合でした。

明け方四時ごろになると私もだんだんと、起きているのが辛く、疲労困憊とはこのことだと、頭痛が激しく、眠るに眠れない状態になりました。何せ付き添い入院とはいえ、恐らく病状が山だったからか、私に用意されたのはパイプ椅子だけで、横になって眠れるようなストレッチャーなどはありませんでしたから。仮にストレッチャーがあったとしても、きっとその日は眠れずにいたと思います。ですが、流石に看病ともなると、体力勝負なところもあり、仮眠が30分でもしたかったです。

呼吸が苦しそうな娘は、高熱からは免れ、翌日は少しずつ下がってきました。恐らく苦しくて辛くて、娘も長く眠ることはできなかったのだと思います。みていてとても可哀想な夜でした。ですが、時折にこにこと可愛らしい笑顔を見せてくれるあどけなさが、痛々しかったです。こちらも笑顔で支えました。

まさか1週間もの入院になるとは思わず、本当にクループ症候群は小児にとってはとても恐ろしいと実感しました。

また高熱と苦しさで辛い最中、病院に駆けつける時、私は娘を抱っこして走っていましたが、必死で走る私を心配してか、声にならない声で娘に言われた言葉を今でも忘れません。

「ママ…走らなくていいよ。」

そんなことを言われても、一分一秒でも受付をしたいのです。年長ともなると体重は20キロくらいありますから、決して軽くはない娘を、あの時は重いとは一瞬も感じませんでした。まだ家で看病している時は、こんな時にお父さんがいたら、とは思いましたが、ここまでくると、もう自分が可能な限りやるしかないという、ただただ娘の気道が塞がらないうちに連れて行くこととの競争でした。

先生によると、インフルエンザのウイルスがたまたま声帯のとこにつき、炎症を起こしてしまったことが原因だとのことでした。たまたまの不運から起こった合併症でした。クループ症候群は、娘がもっと小さな時に、風邪からなりかけたことがありましたが、そこまで酷くならないうちに熱も下がり治っていきました。小さければ小さいほどリスクも高いと聞いていた経験があったので、年長の娘の体調の変化にいち早く懸念できたのだと思います。子供は夜に熱を出すと言いますが、娘の場合は、夕方から数時間で一気に容態が変わり、声もみるみるかすれていきました。クループ症候群の怖さを知っていただけに、あまりの変化の早さに恐怖しかなかったのを覚えています。

あの日のことは、私と娘の中で伝説となっています。

近所付き合いの大切さ

娘のインフルエンザから1日走り回り、夜に熱が一気に上がり、容態が悪化し急患で診てもらうという、この流れの間、私は子供の世話だけをしていたわけではありませんでした。

私が住むエリアは、区画整理地内にあり、外部からたまたま子育て世代が移住してきているマンションエリアでした。そのまた隣の駅には別の区画整理管理組合が管理する戸建てエリアが広がっています。2つの駅が並ぶ周辺には、若い子育て世代が年々増えてきておりました。保育園や幼稚園に通わせる世代も多く、保育園の待機児童も多くいました。そのために市役所に申請する希望保育園数は、通常なら第三志望までの記入で済むところ、当時は第七志望まで書きやっと第七志望の保育園に入れると言った状況でした。それ程、子供がこのエリアには溢れ、人も多く住んでいました。

私にとっては、保育園繋がりのお母さんたちだけでなく、同じマンションの隣の部屋の方なども子育てをしている関係で、自然に親交を深めていました。何より同じマンション内に信頼のおける人がいると言うことが、小さな子供を育てる上で、大変心強く感じていました。

夕食を一緒に食べたり、子供同士が遊んだり、と言った仲でしたが、信頼がおけるという近所付き合いが、後々いざという時には大変助けになっていくということは、最初は思ってもみませんでした。

熱のあった当日の午後、私は娘の病状に、インフルエンザだけではなくクループ症候群という合併症も疑いましたが、いきつけの医師はそれを否定。午後に悪化した病状をまた診てもらうも同じ診断で返されたことを、隣の知り合い、いわゆるママ友に連絡し、相談していました。勿論主人にも連絡はしていましたが、当時転職をしたばかりの会社で残業続きで、緊急な時にはあまり頼れませんでしたので、日々私も仕事をしながら、出来るだけ家事育児を一人でしていました。

隣の部屋のママ友には、同じマンションに知り合いの看護婦さんがいました。

「インフルエンザだと思うんだけど、声枯れと喉の痛み、高熱があって、クループじゃないかと思ってる。炎症を抑える薬などは、もらえなかったんだけど、何処かいい病院ないかな?」と相談をすると、「〇〇ちゃんに聞いてみる!」とその看護婦さんに病状を説明してくれたそうです。すぐに返信が来て「今すぐ〇〇病院に行ったほうがいいって!△△病院じゃなくて〇〇がいい!」とのこと。

そして高熱の娘を抱いたまま夜間急患で病院に行く際、下の子を一緒に連れて行くのは難しく、一刻も早く娘を連れて移動がしたかったので、部屋の鍵を隣のママ友に預け、下の子が寝ている間、時々部屋に入ってみてもらうことを頼む他ありませんでした。部屋が隣なので、すぐに来てもらい、下の子を見守ってもらうことになり、私は安心して家を出ることができました。

その事を主人にも連絡して、主人の帰宅時間をママ友にまた連絡しました。片道40分ほどの移動で主人は帰宅し、スムーズに近所のママ友とバトンタッチができました。

家のことを近所のママ友に委ねられた事で、私はスムーズに病院へ動けましたし、何より困った時の細やかな情報網はとてと助かりました。

子育て世代同士のコミュニケーションや、繋がりは、普段の生活の中では、なくては困るということはあまり感じないかもしれませんが、いざと言う時こそ、やはり人の助けが必要になる事や、緊急の時こそ一人では対応しきれないこともあり、必要不可欠だと思いました。

私自身あまり人付き合いが上手いとは思っていません。初めての土地に住み、娘を産み、保育園に入るまでは、周りにあまり知り合いもいませんでした。子供サポートセンターへ、娘と一緒に遊びに行ったのが最初で、そこへ足を運んだのは、何をして育てたら良いのか分からなかったり一人で育てるのが辛かったり、誰かと交流したかったからかもしれません。子育ては辛いという想いも少なからずありましたから、子供サポートセンターなどで、子育て中のお母さんたちと話すことは、慣れないながらもストレスが解放されました。

“遠くの親戚より近くの知り合い”とはよく言ったもので、今回のこの騒動でその言葉の意味を身をもって感じました。

辛い時に、共感し合える仲間や同じ境遇の子育てママさんたちとの繋がりが持てるようになってから、今思えば楽しく子育てができるようになったように思います。

そしていざ、子供の体調が崩れてしまった時の近所のサポートは、娘の入院中にもありました。主人が帰宅した翌日は、昼に私と主人がバトンタッチし、私は前日からの疲れで猛烈な頭痛を抱えたまま帰宅しました。バタバタとした中で息子を保育園には預けられなかったため、私がフラフラと帰宅した時には、隣のママ友が下の息子を数時間預かってくれたのです。その間、私はやっと安心して眠ることができました。

主人も、その時は近所付き合いに本当に助けられたね、大事だねと言っていました。親が不在の息子にとっても、私や主人は精神的にも助けられ、何より娘のために私が動けるよう協力してくれた事に、心より感謝しました。とても心強く、その事を実家の母にも共有しましたが、近所にそういう人たちがいて本当に良かったねと心から言っていました。自分が親になり、実母の気持ちを思うと、いざという時直ぐに駆けつけられない距離の親からしたら、きっと近所に頼れる友人や知り合いがいてくれることを、頼もしく思い、安堵すると思います。

実家を離れて暮らす子育て世代にとっては、やはり横のつながりや何かのネットワークが本当に大切です。たまたま隣の部屋の方に救われましたが、マンションではなく戸建てだったとしても、同じことが言えると思います。子育て世代が近所にいなくても、近くに知り合いを作っておいたり、地域の連絡を取り合うくらいのお付き合いができる人が、居ると居ないとでは、心も身体も負担が少なくなるものです。

そして、ご近所付き合いのあることを家族間で共有することも大事だと知りました。今回のような場合に、急に知らない人が家にいても怖いですよね。

子供の体調は、急変することも多いので、子供がかかった病気や、流行りのものなどの情報が防衛手段の一つとなり得ることもあり。またどんな症状の時には、〇〇病院がよい、など地域の情報も豊富なので、ネットにはない口コミに助けられることもありました。今回の件以外にも私は、やはり同じ子育てをするご近所仲間に救われたことがありますので、滅多にないことかもしれませんが、相談できるご近所さんがいる事はありがたい存在だと思います。

子供を預かってくれる以外にも、私自身が体調を壊してしまった際に、買い出しや料理をサポートしてもらったこともありました。子供の宿題を見てもらったこともありました。子供の検査入院で病院から戻れない時は、上の子を夕食から入浴までしてくれていたこともありました。

全て違うご近所さん方のお力を借りて、このようなことがあった事を振り返ると、子供が小さいうちこそ、大人1人ではお世話がしきれない場合もあり、育児は手がそれほどかかると言うことなのだと思います。このことは、世の中の子育て中のお母さんたちだけが背負うものでもなく、出来れば、働くお父さんたちにも理解してもらいたいことです。協力とはいろいろな形があって良いと思いますので、持ちつ持たれつ、良い関係性を保てるようこれからも心がけて行けたらいいなと思います。

子育て世代の繋がり

少子化と言われている世の中でも、子育てをする世代の横の繋がりは欠かせません。

地方に行くと、同じ年頃の子育て世代の親が近所にいることは少ないことも多いです。私の住む街は、子育て世代が多くいそうな、あるいは増えそうなエリアでした。区画整理地とはある意味住宅ローンを組みやすい年代の30代の子育て世代が割合的に多くなるのが必然的です。その為、新しい家族と外部から移り住んで子育てをする上では、この環境はとても良かったです。

こう言った街の特徴は、子供関係で繋がる人脈と、子育て世代の交流の場の多い事、またそのネットワークが自分に繋がっていれば、情報も多く入ってきます。

夜中に子供の体調が悪くなった際にも、或いは怪我の際にも、夜間小児科の先生がどこの病院にいるかまで教えてくれる場合があります。夜間はスムーズに帰宅できる病院もあれば、時間のかかる病院もあったりと、季節によっても様々です。

そんな時、夜中に体調を崩した子の兄弟姉妹を一緒に連れての病院は、一人では本当に一苦労です。ベビーカーを押しながら、或いは歩かせながらは、子供にも負担がかかる上、緊急な場合には誰かの協力が必要になることもあります。

働いている親御さんたちにとっても、会社に子育てをされている人がいると、時々子供関係の情報交換をしたり、または世間話からもたくさんの情報を得ることができます。それと同じように、子供の住む学区の子育て世代とのつながりは、ある時にとても頼れる存在だと感じています。

もしも、子育てを一人で抱え、近隣との情報交換や、交流のないまま過ごしていたらと思うと、私の経験した、我が子の夜中の救急時には、きっと家で待機する子供を放置してしまい兼ねませんでした。そのまま入院となる今回のような場合、人を頼らざるを得ない状況になり、改めて周りの方々に感謝いたしました。

余談ではありますが、私自身もヘルニアの手術で入院をした経験があります。ちょうど末の子が新一年生になり新学期が始まった時期でした。小学一年生の一学期の始まりは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、親が下校の途中まで迎えに行かなければなりません。当日、病院のベッドから近隣のお母様たちにLINEで子供の下校の様子などをお知らせしてもらっていました。身が一つしかないのですから、地域のみんなで子供を守ることができる環境は、安心かつ大きな救いです。こう言った持ちつ持たれつの関係を、普段から大切にしておくよう心がけるように、私自身も変わりました。子育て世代との連携は、自分たち家族を救ってくれるお守りのようなものです。

私が娘のクループ症候群で病院に走り込んだのはその一回だけで済みましたが、たった一回でも、10年たった今でもその時のことが鮮明に残っています。そしてその時一番優先しなければならない事に専念できたのも、子育て世代のママ友のお陰です。当時はラインと言うものもまだなかったので、メールのやり取りが主でした。

今はLINEでグループを組めることもあるので、当時より便利に情報発信が可能な世の中です。何かの際に一度の連絡で複数人が連携をとって助けてくれることもあるので、LINEなどを活かすと良いと思います。

冒頭で申し上げたように、地方に行くと近隣に同じ子育て世代の方がいないこともあります。少なくとも私の実家では、そのような状況です。そこで使えるのがLINEです。いざと言う時がないに越したことはありませんが、備えあれば憂よしと言うではないですか。助け合える手段はたくさんあったほうが安心です。

子育てに必要なツールの一つとして、LINEなどを上手に活用すると便利で大変な時は救ってくれ、そういった環境を作ることが親の役目でもあります。

働きながらは難しい、と言うお母さんもいると思いますが、普段子供が活動する世界は、学校や家の周りです。なかなか近隣との時間が取れない環境であるなら、近隣とのコミュニケーション手段を、ラインなどのツールに頼ることもありだと思います。

また、LINEなどのコミュニケーションツールが煩わしく感じる方もいるとは思います。自分に合った環境で子供を守れるよう、一度考えてみるのも良いかもしれません。

また、まだまだ日本は先進国の中で子育てする女性へのサポートが少ない国です。働きながらの子育てはとても大変で体力も必要です。子供に夜中に何かあった時、私のように、周りを巻き込まなければならない場合の備えは、どこに住んでもやはり、周りからの情報や連携が大事です。

可能であれば、緊急時にはしっかり家族と連絡が取れるのが望ましいでしょう。

わたし自身の中では、将来実家に戻る予定でおりますので、1番の課題は、子育てをする上で地元の方々との連携と、同じ世代の方々とのコミュニケーションの場が減ってしまうのではないかという不安です。過疎化が進んでいるエリアでは、正直子育ては難しいのではないかと懸念しております。

今後このような不安を抱いて住む街を選ぶ子育て世代の方々は、少なからずいます。どの街に住んでも、子育てのしやすい環境を整える事は、少子化の日本の未来には必要ではないでしょうか。

生活する上で助け合える場で子育てが行えるのは幸せな事です。高齢化が進む最中、これから益々、3世代が上手く共存できる社会が必要になると思います。子育て世代の横の繋がりがあれば、子世代のためは勿論、子育てをする親世代のサポートにまでつながると思います。

核家族が進んでしまった結果、少子化の今では、とても子育てがしにくくなった上に、母親にかかる負担はとても大きいです。仕事と家事と育児の三役をこなすことは、ただでさえ並々ならぬエネルギーを使います。もっと暮らしやすい環境の中で、どのエリアでも、お互いを支え合える、そんなネットワークや取り組みがあると、子育てへの救いになるでしょう。

わたしの周りの子育て中の方々は、保育園や幼稚園、学校や、その他習い事などで、子育て仲間同士が繋がっていっているようです。そしてわたし自身も、子供の保育園繋がりから親同士が繋がってきました。子供同士が仲良くなり、ご縁を頂いたり休日に親子同士で公園に行ったりと、こうしたささやかなお付き合いが、緊急時の救いになってくれたりもします。

また習い事によっては、特にチーム制のある習い事などでは、親同士の繋がりが保ちやすく、連携が取りやすいのが特徴です。お勉強系の習い事とは違う付き合い方が生まれますので、お得で面白いですね。

今ではLINEで様々な方と繋がれるメリットがありますが、我が家は子供が3人いる都合で、そのお付き合いするお母さんたちとの数も、自然に増えました。そのお陰でLINEでの情報交換は、3人それぞれ異なる内容が繰り広げられています。つまり、一人っ子さんにとっても、周りにご兄弟、姉妹の多い方がいらっしゃると、その分入ってくる情報量も違い、まだ分からない将来の進学のことや、行事のこと、周辺の習い事事情、医療関係などに詳しく、とても参考になります。経験者から学ぶこともでき、改めて自分たち親で考えることもでき、一石二鳥ですね。勿論してもらうだけではなく、お互いに支え合えるよう、信頼関係を作っていく事は大事です。我が家はこうした関係に命を救われたと、今でも感謝しております。子育て世代の繋がりは、なくてはならない存在で、ないと困る存在です。

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