2022年1月6日
利用方法
障害児や病児を受け入れてくれる施設や法人は増え続けており、支援制度や保育内容も充実しています。
障害児保育の中でも近年注目を集めているのは、障害児をシッティングしてもらえるベビーシッターサービスです。
『障害児シッター』とも呼ばれていて、特別支援学校や保育園などに預ける事に抵抗があるママさんから絶大な支持を得ています。
働くことを諦めていたママさんも、希望を見出せたのではないでしょうか。
是非活用したい便利な障害児保育サービスですが、障害のあるお子様を預けるベビーシッター(サポーター)を探す際や預ける際に気をつけるべきポイントをご紹介します。
障害児保育には統合保育と分離保育があり、ご家庭の教育方針によって預け先を検討できます。
統合保育では健常児と一緒に過ごすことで社会性を身に付け、スキルアップを図ることが可能です。
分離保育では障がい児だけを保育している為、統合保育に比べ教育や訓練も障害児に特化した内容になっています。
障害児保育をして頂けるのは大変有難い事ではありますが、一方で慣れない環境や他の人との関わりが困難なお子様もいるのではないでしょうか。
障害をもった子どもはデリケートでストレスを感じやすい場合も多く、保育施設や特別支援学校で過ごすことが難しいというケースもあります。
入園できる保育施設が見つからない場合や、特別支援学校の就学基準に満たない為に自宅でお世話をしなければいけない場合もあるかもしれません。
かといって、親御さんが自宅で毎日お世話をするという訳にもいかないご家庭が多いと思います。
そこで利用したいのが、障がい児を保育してもらえる訪問型のベビーシッターです。
子どもが日常的な環境で過ごせる事や、子どもの送迎が不要な事など様々なメリットがある事から、定期的・継続的に利用するママさんが多いですよ。
お子様の障害の種類や程度に合わせて安全に保育してもらえる為、保護者の方も安心して預けることができるでしょう。
障害児保育に対応したベビーシッターを探す際には、家庭の事情や子どもの障害の種類、性格に合ったベビーシッターを探す必要があります。
子どもにとっても、楽しく成長できる日々になるのかストレスばかりの日々になるのか、生活の質が決まる重要な決断になります。
慎重にベビーシッターを探して、よく検討しましょう。
預けるベビーシッターによってサポートの範囲や内容が異なる為、事前にしっかり確認しておく必要があります。
特に、以下の点については要確認です。
・対応可能な障害の種類や程度
・対応可能なシッティング範囲(学習や入浴などの可否等)
・保育場所は自宅でも自宅以外でも可能か(散歩などの外出の可否等)
・予約が必要か(当日に連絡して対応してもらえるのか)
・利用可能な時間帯(24時間以上の保育の可否等)
・送迎サービスの有無
中でも、一番に確認する必要があるのは対応可能な障害の種類や程度です。
身体的障害や精神的障害、発達障害や知的障害など障害にも様々な種類があります。
自身の子どもの障害が対応可能かどうか、まず確認しなければいけません。
学習や療育などの対応が可能な場合や、深夜帯の保育が可能な場合もあります。
障害児保育に対応できるベビーシッターが見つかっても、まだ経験が無い場合や経験が浅い場合もあります。
プロフィールや経歴をよく確認して、障害児保育の経験があるシッターを探しましょう。
子どもを預ける側としては、経験が豊富なベビーシッターに保育してもらった方が安心できるのは言うまでもありません。
発達障害の子どもを預ける場合であれば『児童発達支援士』や『発達障害児支援士』などの資格があるシッターであれば尚良いです。
また、稀に元看護師や元小児科医という経歴を持つシッターもいる為、根気強く探してみましょう。
医療や障害に関する知識を有するベビーシッターに出会えれば、万が一の事態にも的確な対応をしてもらえる為安心です。
障害児保育に携わるベビーシッターは多くの子どもと接し、様々な障害児に対応しています。
もちろん、イヤイヤ期の子どもや泣いてばかりいる子どものお世話をした事も何度もあるはずです。
その中で学んだ知識や豊富な経験から、子育ての悩みを聞いてくれる良き相談相手になってくれる事でしょう。
ベビーシッターに障害児を預ける際に、事前に伝えておくべき事がいくつかあります。
信頼して子どもを預ける事ができそうなベビーシッターが見つかっても、事前の相談で了承を得て預ける事でトラブルなども防げます。
自分の子どもの障害がどの程度のものなのか、事前に伝えておく事でベビーシッターも対応可能か判断し、受け入れ態勢を整える事ができます。
障害によって、どういった症状が現れた時に日頃どういった対応をしているのか伝えておけば、ベビーシッターが困る事も減るはずです。
子どもの食事や着替え、排泄などに関してもどこまでサポートしてほしいのか教えておきましょう。
より具体的に、日常生活の中でできる事とできない事を伝えておくとスムーズなシッティングが行えます。
子どもを預ける前に性格や好きな遊び、楽しく話せる話題などを教えておく事で子どもは楽しく過ごす事ができ、シッターも保育がしやすくなります。
名前の呼び方や声かけの頻度、話し口調や言葉遣いなどについてなるべく事前に伝えておけば、快適な時間を過ごせるでしょう。
便利で助かる障害児シッターですが、必ずしも満足できる訳ではありません。
障害児を預けるベビーシッターを探す際に注意すべき点を紹介します。
障害児を引き受けられるベビーシッターは少ない為、自分の住む地域周辺にいない可能性もあります。
障害児保育ができるベビーシッターが在籍する法人は少数で、近年ようやく普及が盛んになってきました。
特に地方では障害児が利用できるベビーシッターサービスが限られていて、まだまだ普及途上というのが現状です。
住んでいる場所によっては、利用できる障害児保育ベビーシッターが見つからない場合もあるでしょう。
健常児の保育費用に比べ、障害児の保育費用はやはり高い場合/b>が多いです。
健常児の保育料金の相場が時間あたり1,500円程度であるのに対し、障害児の保育料金は時間あたり2,000〜3,000円が相場となっています。
確かに高額な障害児保育料金ですが、ベビーシッター利用に伴う補助金制度を利用する事で費用を抑える事ができますよ。
補助金制度の内容や金額については各自治体によって変わってきますが、クーポン券などを配布する場合が多いです。
障害児を保育してもらえる事が魅力のサービスですが、障害児でも対応出来ない場合があります。
対応できない理由として、主に以下のようなケースが想定されます。
・対応外の障害や程度
・利用可能エリア外
・対象年齢外
・常に予約が埋まっている
自身のお子様が利用できるかどうか、まずは問い合わせてみましょう。
ベビーシッターに障害児を預けることを考えている場合は先述したように、まずは自身の子どもが保育対象に当てはまるか確認しましょう。
事前に子どもの1日のスケジュールをまとめ、ベビーシッターに対応してもらいたい内容について伝える準備をしておけば引き渡しがスムーズにいきます。
また、「散歩に行きたい」や「男性のシッターの方が良い」などといった子どもの意見も聞き入れながら保育依頼する事も大切です。
確かに障害児を保育してもらえるのはとても助かるのですが、保育を受けるのは子どもである事を忘れず、子どもの事を第一に考えたシッティングになるよう努めましょう。
ハニークローバーのベビーシッターサービスなら、シッターのプロフィールで利用者からの評価や保有資格などを確認し、子どもに合ったシッターを選ぶ事ができます。
まずは自身の子どもが保育対象に該当するか、ハニークローバーにご相談下さい。
障害児シッターでの保育を上手く生活に取り込めば、充実した日々を送れるはずです。
これまで時間が無かったママさんも仕事や家事に励む時間ができ、子どもも刺激的な時間を過ごす事ができるのではないでしょうか。
障害児を預けるベビーシッターを探す際や預ける際には、事前に確認して伝えておくべき事などがある為、注意しましょう。
障害児をベビーシッターに保育してもらう際は少し割高になってしまいますが、補助金制度をうまく活用して積極的に利用してみて下さい。