子供の発熱で急な保育園からの呼び出しの体験記

2021年10月15日

病児保育

午前10時に鳴った携帯

保育園からの連絡で一番嫌なもの。それは子供の病気連絡だと思います。子供だって病気は辛いんですから、かかりたいと思ってなっているわけではない。仕方がないのは分かっているのですが、仕事のことなどを考えるとやはり辛いものです。
 これは下の子が1歳になり、職場復帰して2ヶ月が経った頃の話です。私は当時、今まで勤めていた部署から少し業務量の少ない部署に移動していました。午後5時半の終業時間には退社できる部署です。職場結婚でしたので、旦那は同じフロアの別部署で働いています。旦那も育児には積極的で何でも任せられる状態なので、夫婦のどちらかがすればいいという協力体制も出来上がっていました。全てが順調に進んでいると思っていました。
 しかしそれは甘かった。午前10時、普段は私用携帯に電話なんてかかってこない時間帯に携帯が鳴りました。画面を見ると保育園の番号が表示されています。とうとう来たか。上の子の時は散々悩まされたあの呼び出しだろうと心構えして通話をタップします。
「済みません。お熱が下がらなくて」
 保育士さんの申し訳なさそうな声を聞きながら、頭の中では既に私と旦那の予定をつき合わせながらリスケジュールを開始していました。

急な仕事はどうやってシェアしよう

お迎えが決まってしまった以上は速やかに動かなければいけません。たまたま別の仕事でこちらの課に来ていた旦那を呼び寄せ、どちらがお迎えに行くか会議です。
「熱が出たらしくてお迎えに行かないといけない。今日は通常業務だったと思うけど行ける?私午後から会議があるんだよね」
 聞いた旦那は渋面です。
「今日当直入るように言われてて・・・」
「聞いてないよ?」
 多分凄い顔をしていたのだと思います。旦那の言い分が徐々にトーンダウンし、ほとんど言い訳のようになってきました。一部始終を見ていた上司がとうとう助け舟を出してくれました。
「内容知ってるから会議は出とくよ」
 よくよく聞けば、旦那の方も急な案件が入った関係で今日当直に入る予定だった人が入れなくなってしまったとのことでした。会社としても代替えが効く会議出席よりも当直業務の方が緊急かつ重要案件です。資格が必要なので当直に入れる人も限られています。仕方がないのでお迎えは私に決定しました。
 旦那の方も申し訳ないとは思ってくれたようで、次からは仕事を受ける前に相談すると約束してくれました。

間に合え午前診療

決まった以上は動くしかありません。子供に会うまでに気持ちを切り替える必要もあります。一人目の時に学習したので母子手帳なども常に持ち歩いていました。カバンひとつ持てばお迎え準備完了です。
 駅のコンビニでコーヒーを買ってJRを待ちます。同時にかかりつけの小児病院に電話です。発熱は別窓口になるので開けて貰わないといけません。そこで当日二番目の難関につき当たります。
「今日は午前中診療なんですよ。間に合いますか?」
 つまり受付終了時間は午前11時ということです。電車にも乗っていないのに、あと30分しかありません。かなりギリギリのタイムスケジュールです。間に合わせますと宣言して予約し、歩けば15分の距離でしたがタクシーも予約しました。お財布には痛いけれど仕方ありません。
いちど発熱してしまえば伝染病でないことを確認しないと一週間ほどは通園できません。園の決まりなのでそこは守るしかありません。もし明日解熱しても病院を受診していなければ明日は通園できないのです。つまり仕事も休まなければならない。何としても今日受診する必要がありました。
ジリジリとした気持ちで電車に揺られた後、保育園の最寄り駅に到着するやいなやダッシュでお迎えに行きました。保育士さんから状態の引き継ぎを受け、呼んでおいたタクシーに飛び乗って病院に向かいます。
幸運と言いますか、その日は駅前通りで一度も信号に引っ掛かりませんでした。それもあって無事3分前には何とか病院に到着。ホッとひと息です。

ベビーシッターさんにお願いしよう

伝染病だったらどうしようという心配も杞憂に終りました。お迎えに行った時から38度の熱があるにしては元気だなと思っていたのですが、案の定ただの風邪でした。お薬をもらって無事病院ミッション終了です。
 帰ってお薬を飲むと流石に疲れたのか、子供は寝てしまいました。そうなると気になってくるのが明日の予定です。手帳を確認してみると月末の報告関連の締切が近付いています。子供が心配ないなのなら何としても出社したいところ。しかし旦那が当直となると午前中までは旦那もスケジュールが埋まっています。
 ではどうするか?ふと育休復帰前にベビーシッターさんの登録をしていたことを思い出しました。確か追加料金で病児保育もやってくれていたはず。電話をすると急なお願いにもかかわらず快諾してくれました。そして何とこちらも伝染病では預かりができないとのこと。つくづく病院に行けて良かったと胸を撫で下ろしました。
 よくよく考えてみると下の子が熱で早退するのは初めてでした。保育園に行く前から上の子に色々と病気をうつされていたせいかも知れません。上の子の時は復帰2ヶ月で5回は早退していたように思います。
 可愛い寝顔を見ながら、上の子のお迎え時間までしばし昼寝しました。

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親の健康も大事でした

しかしこれで話は終りません。昼寝から起きると背筋に悪寒が走りました。嫌な予感がします。とりあえずは葛根湯を飲んで様子を見ながら上の子のお迎えに行きました。下の子を寝かせておきたいところではありますがそこは仕方ありません。
 夕方から夜にかけての家事タスクをこなし、ようやく布団に入りました。するとやはり何だか背筋がゾクゾクします。ここまでくると間違いありません。風邪が移りました。熱を測ると37度8分、体感を考えるともっと上がる気がします。
 ベビーシッターさんにはメールで親も感染した旨を伝え、可能なら明日は親が居ても保育をお願いしたいと連絡しました。もちろん旦那にも情報共有です。当直なので午前中が終れば退社できるはず。状況からしてヘルプは必須です。

共有フォルダで仕事をしていて良かった

案の定それから2日は私の方がダウンする羽目になりました。子供の方は翌日の夕方には熱も下がって元気いっぱい。ベビーシッターさんと当直明けの旦那がいなければかなり辛い状況でした。今思えば家でもマスクをするなど感染対策が必要だったと思います。
 仕事の方は全く問題ありませんでした。休み中も電話がかかって来なかったので順調なのだろうとは思っていました。しかし何と月末の報告関連までやってくれていたのです。聞けば上司が休みはもっと長いだろうと思っていたらしく、忙しい月末になる前に報告を作ってしまったそうです。
 一人目の時に業務引き継ぎでかなり職場に迷惑をかけたので、今回は全ての作業を共有フォルダで行なっていました。メールも全て課内全員に共有していたので、業務に支障はなかったそうです。
 とはいえ通常は私がやる仕事をしてもらっているのですから大変じゃなかったはずはありません。それを嫌な顔ひとつせずに受け入れてくれた同僚とあの時の上司には本当に感謝しています。

後で分かった市の病児保育事業

久しぶりの早退というハプニングを経て、旦那とも話し合いました。我が家は転勤族なので親とは離れたところに住んでいます。頼れるのは保育サービスだけという状況です。そして再度よく調べたところ、何と市が小児病院と共同で伝染病でも使える保育サービスを開始していたのです。もちろん直ぐに事前登録しました。こういうサービスは日進月歩なので一度子育てしたことがあるからと言って情報収集を怠ったらダメだと痛感しました。
 旦那との情報共有、職場の仕事を誰が見ても進捗が分かるようにしておく準備、そして保育サービスを何重にも用意しておくこと。やることはたくさんありますが、子供が小さい頃の準備は働き続ける上で必要不可欠です。今回の体験を経て我が家の育児体制もより強固なものになったのではないかと思っています。

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