幼稚園を楽しめるようになるまで

2021年11月1日

幼稚園・保育園

私の子どもは、幼稚園へ入るまで場所見知りや人見知りが強く、他人に対する警戒心が非常に強い子でした。
児童館や子ども向けのイベントなどもとても嫌がり、唯一、嫌がらずに行けたのは開放的な公園くらいです。
しかし、公園で人が近づいて来たり、他のお母さんが私に話しかけようとすると泣いて嫌がっていました。

このまま親子だけで過ごす環境はあまり好ましくないと感じ、2歳児クラスのプレ幼稚園へ行かせて子どもの世界を広げてあげたいと思いました。

その後、願書を出して無事に幼稚園へ入れることになりました。
次に、別日になりますが体験入園と入園前面接がありました。子どもが幼稚園の園内へとすんなり入ることは性格的にかなり難しいので不安でした。

子どもの幼稚園に対する不安感を少しでも和らげるために、幼稚園の楽しい話をしたり、幼稚園に行っている動物達のアニメを見せたりしました。
そして、お母さんと一緒に幼稚園を見に行くこと、先生のお話を聞きに行くという話を子どもに何度もして、自分の子どもがなるべく幼稚園へ行くイメージがしやすくなるようにしました。

体験入園を兼ねた入園前の面接当日、子どもは幼稚園に着くまでは自分自身が幼稚園へ行くことに納得して歩いているように見えました。
しかし、入り口付近に来るとやはり嫌がって泣いてしまい、なかなか中に入ることができません。

子どもが泣いて嫌がることを踏まえて約束の時間より早めに来ていましたが、後から来た子とお母さんがすんなり園内へと入って行きます。
一方、私の子どもは全力で拒絶し思いっきり私の腕を引っ張ったり、仰け反ったりしていました。焦りと悲しさでいっぱいになりました。

時間が近づいて来たので仕方なく、子どもが泣き叫んでいるまま抱っこをして園内に入りました。
園内から必死に出て行こうする子どもの気を引くため、子どもの好きな遊具へと関心を向けさせてどうにか園内に入りました。
体験入園なので、本来は保育室へ入って他の子どもたちと遊ぶのですが、私の子どもは遊具から離れず保育室へは入れませんでした。

面接の時間になり、とうとう中へ入ることになりましたが号泣して嫌がります。
仕方ないので泣いたまま連れて行きました。しかし面接の間中、子どもは入り口から離れずに出たがってずっと号泣していました。

面接担当の先生方は少し困惑していましたが、「お母さん、入園後は大変かと思いますが、少しずつ慣れていきましょう、一緒にがんばりましょう」と言ってくださいました。

体験入園から入園までまだ少し期間があったので、引き続き幼稚園のアニメを見たり、幼稚園の楽しい話をしたり、幼稚園の入園グッズを子どもの好きな動物のものにしたりしました。
少しでも子どもの幼稚園に対する不安感を取り除き、行きたくなるような期待が持てるよう努めました。

子どもに見せていたアニメは、幼稚園に行くのを嫌がっていた動物が実際に幼稚園へ行って見るととても楽しかったという物語です。
幼稚園へ行くことを不安がっている子どもの心情に近いものを選びました。

最初は「幼稚園行かない」とアニメを見るのさえ嫌がっていましたが、毎日1回はつけることでだんだん見慣れて浸透してきたようでした。
少し幼稚園の存在が気になり始め、「幼稚園行く?」と聞くと「行く」と言ったりするようになりました。

いよいよ、入園当日になりました。初日は1時間程で親同伴です。
子どもは場所になれるのに時間がかかるので、1番乗りになるように保育室へ行きました。

幼稚園に対する楽しいイメージが膨らんだのか、体験入園の時のように泣くこともなく、幼稚園へ入り保育室へ入れました。
体験入園の時には保育室に入ることができなかったので、子どもの変化に先生方も驚いていました。

子どもにとっては、見たことのないおもちゃが沢山あり、保育室にまだ人があまりいなかったのもあって自分のペースで遊び始めました。
まずは保育室へ入って普通に遊べたことにホッと肩を撫で下ろしました。

子どもはまだ遊んでいたかったようで、途中でおもちゃを片付けるのを嫌がり泣いてしまいましたが、幼稚園初日としては充分に頑張れたと思いました。

幼稚園は、慣れるまでは親同伴でいいということでしたが、上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子は、初日からお母さんが既に離れても泣かずに1人で遊んでいる子がいて驚きました。

保育日を重ねるごとに段階的に保育時間も延ばしていくということで30分くらいずつ様子を見ながら延びていきました。
私の子どもは、親同伴の間は幼稚園で遊べることに楽しさを感じているようで泣かずに過ごしていました。

しかし、あらかじめ幼稚園側が予定していた親同伴の期間より、子ども達のお母さん離れが進み、気づけば親同伴が続いていたのは私たち親子のみになりました。

先生から「試しにお母さん帰られてみますか」という提案があり、夢中になってお気に入りのおもちゃで遊んでいる子どものもとからそっと離れて幼稚園から出て行きました。
迎えに行くと子どもは号泣しながら自分のもとへ走って来ました。
短時間でも自分と離れた環境で過ごせた子どもに感動し、よく頑張ったと思いっきり抱きしめました。

先生からお話を聞くとお母さんがいないと気づいてからはかなり泣いていたとのことでした。
だんだん慣らしていきましょうと、子どもが遊びに集中し始めたところでそっと帰ることを引き続き提案されました。
しかし、子どもは途中で私が帰るかもしれないことを察知したのか、それから度々私の方を見て、私がちゃんといるか確認するようになりました。
次第に離れようとすると敏感に察知して私のもとへ泣きながら走って来るようになりました。

子どもは、なんでも自分が納得しないと受け入れられない性格です。
自分の知らない間に私が帰ってしまうことが置いていかれる恐怖になっているのではないかと思い、子どもに一言断ってから帰ることを先生へ提案しました。

しかし、なかなかスムーズにはいかず帰ろうとすると追いかけて来てしまいました。
先生には、泣いていてもそのまま行ってしまってくださいと言われ、後ろ髪を引かれる気持ちでしたが、思い切ってその場を去るようにしました。

子どもは幼稚園に行くとお母さんと離れてしまうと強く意識したのか、朝、幼稚園へ行くのもとても嫌がり泣くようになりました。
それでも、子どもをどうにか幼稚園へと連れて行き、「お母さんは絶対に迎えに行くからね、みんなといっぱい遊んで来てね」と言い続けました。

私が迎えに行くと、幼稚園にいる間に泣いた涙と鼻水の跡を顔に残しながら満面の笑みで自分のもとへ飛び込んで来ます。

それを繰り返すうちに、次第に子どもは幼稚園へ行くとお母さんと離れてしまうけれど、必ず迎えに来てくれると自分で認識してきました。
そして、幼稚園ではお母さんはいないけど、自分と同じくらいの子たちといつもお母さんとはしない遊びをするということがわかってきたみたいでした。

朝、幼稚園までの道のりを私の腕を引っ張りながら嫌がって泣いていたのですが、だんだん泣かなくなり嫌がる様子が和らいでいきました。
道の途中までは嫌がっているものの、いざ幼稚園が近づいてくると気持ちが切り替わるのか「バイバイ、またね、お母さん来るからね」と私の言っていたセリフを自分から言うようになりました。

その後、子どもは覚えた友達の名前を家で言ったり、幼稚園でした遊びを思い出して家でやってみたりし始めました。
子ども自身が幼稚園生活を体験しながら幼稚園は楽しい所だと実感していったようでした。

次第に「明日は幼稚園!」と自分から前日に言うようになり、翌日に幼稚園へ行くイメージをしているようでした。
また、あんなに嫌がっていた幼稚園までの道のりを自分から走っていくようになり、幼稚園に着くと「おはようございます!」と先生にタッチできるようになりました。

初めての集団生活は慣れるまでに個人差がかなりあり、自分の子どもは入園後2ヶ月くらいと長かったです。
しかし、やはり幼稚園でたくさんの人と触れ合えるのは刺激がたくさんあるようで、自分でここは楽しい場所だと感じていきました。

他の子と比較せず、人との競争ではなく、焦らずに子どものペースを大事にしながら、これからも子どもの幼稚園生活を見守っていこうと思います。

ベビーシッター派遣のハニークローバーは、幼稚園からの送迎保育もさせていただいております。幼稚園からご自宅、幼稚園から習い事など、様々な送迎をさせていただきます。習い事での見守りもさせていただきますのでお気軽にご利用下さい。

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