2021年10月20日
病児保育
幼い我が子が急に熱を出すとびっくりしてしまいますよね。
小さな子どもは体調不良を上手く周りに伝えることができません。
パパママの「気づき」も重要です。
では我が子の発熱に気づくのは、一体どんな時でしょう。
・なんとなくいつもより元気がない
・体を触ってみたら熱かった
・ほっぺが赤くなっていた
・機嫌が悪く、食事や睡眠がとれない
など、さまざまなことがきっかけで気づくパパママが多いと思います。
普段から子どもの様子をよく観察することは、とても大事なパパママの役割でもあるんですね。
子どもが急に熱を出すのには、いくつかの原因があります。
ここからは、小さな子どもが「急に熱を出す」「よく熱を出す」原因についてお話していきます。
赤ちゃんは、生後しばらくは胎内にいる間に母体からもらった免疫で体を守っています。
しかし、生後6カ月頃になるとママからもらった免疫が減り、自分の力で免疫を作るようになってきます。
そのため、子どもの発熱は「生後6カ月頃」から始まることが多いのです。
また、子どもは体内で作られるエネルギー量が多いため、大人に比べて体温が常に高めです。
個人差がありますが、小さな子どもの平熱は36.5~37.5℃くらい。
気温や室温が高い場合は37.5℃を超えることもあります。
普段から子どもの平熱を知っておくことも大切ですね。
子どもが熱を出す場合、原因の大半はウイルスや菌などが体内に侵入したことによるものです。
みなさんも、「発熱=ウイルスや菌」のイメージが一番強いかと思います。
体内に有害な異物(ウイルスや菌)が入ると、異物を追い出すための免疫機能が働き、全身の筋肉を使って体温を上げる仕組みになっています。
ウイルスや菌は高温に弱いのです。
そのため高い熱を出して対抗します。
発熱は、病原菌を外に追い出すために戦っている証拠でもあるのですね。
体を守るために必要な反応でもあるため、水分や栄養、睡眠がとれていれば、無理に熱を下げる必要はありません。
中には何度も繰り返し熱を出す子どもいます。
成長に伴って免疫力がついてくると、熱が出る頻度は減っていきます。
安心してください。
丈夫な体をつくるために必要なプロセスとして、成長を見守ってあげてくださいね。
発熱の原因となりやすい菌やウイルスは、以下のようなものがあります。
・風邪
・突発性発疹
・麻疹(はしか)
・連菌感染症
・インフルエンザ
・手足口病
・風疹
・尿路感染症
・気管支炎
・ヘルパンギーナ
・水ぼうそう
・中耳炎
・咽頭結膜炎(プール熱)
・肺炎
・髄膜炎
など、発熱の原因はさまざま。
「風邪かな?」と自己判断せずに、医療機関を受診し、かかりつけの小児科医に診てもらうようにしましょう。
保育園や幼稚園に通っている場合、今クラスで流行している病気がないかどうか、担任の先生に確認し、医師に伝えることも大切です。
また、小児科を受診する際は、発熱に気づいてからの症状や、発熱の推移が分かるメモなどを持参していくとよいでしょう。
上記のような菌やウイルスによる発熱以外にも、熱を出す病気はいろいろあります。
・川崎病
・熱中症
・脱水
・小児白血病
などが挙げられます。
川崎病は、いまだ原因不明とされている病気です。
・高熱が続く
・発疹が出現する
・目が赤くなる
・唇や舌が赤くなる
・手足が腫れる
・首のリンパ節が腫れる
などの特徴があり、子どもに起こる病院です。
心臓の血管にまで炎症がおこると「動脈瘤」ができて重症になります。
最近は早期に診断・治療することで、だいぶ治療も進んできました。
熱が続いて目や舌が赤い、手足や首が腫れてきたと気づいたら、一度小児科を受診している場合でも再度受診しましょう。
ほかにも、熱中症や脱水でも発熱します。
子どもは大人よりも体内の水分量が多く、汗っかきであることはよく知られていますね。
小さな子どもにとっては、真夏に限らず一年中こまめな水分補給が必要です。
睡眠から起きた時、お風呂上がり、遊びの後などは、特に十分な水分補給を心がけましょう。
白血病の場合も発熱しますが、長期にわたり熱が続きます。
白血病の初期症状は貧血の症状(めまい、ふらつき)や、風邪の初期症状(発熱、だるさ、不機嫌が続く)と似ています。
白血病にかかると免疫力が低下するため、「あざができやすい」「鼻血が出やすい」などの特徴も。
子どもが保育園に通っている場合、保育士さんが川崎病や小児白血病の兆候に気付くこともありますが、ぜひパパママも知識として覚えておきましょう。
十分な睡眠と栄養をとることは、免疫力のアップにつながりますね。
反対に不規則な生活が続くと免疫力が落ち、体調を崩しやすくなるのは、大人も子どもも同じです。
規則正しい生活をし、バランスのよい食事を心がけることで、風邪に負けない体を作ることも大切です。
熱を出しやすいといわれる年齢は、個人差はあるものの、だいたい生後6ヶ月から6歳くらいまでといわれています。
この時期は早寝早起きを心がけ、朝食をしっかりとるような生活を送りたいですね。
しかし、早寝早起きをさせてあげたいなのに、「なかなか寝てくれない」と悩んでいるパパママも多いと思います。
ここで、寝かしつけのワンポイントを紹介します。
・背中を優しくトントンする(子どもの呼吸に合わせたスピードでトントンするのがポイント!)
・添い寝やスキンシップで安心感を与える(子どもの手足を温めるようにさすってあげるのがポイント!)
・CDを流す(ピアノやオルゴールの曲でテンポの遅いものがおすすめ。毎日同じCDを流すことがポイント!)
・部屋は真っ暗にせず自然な暗さにする(真っ暗な環境は子どもに不安感を与えるため、常夜灯や間接照明を使うのがポイント!)
寝かしつけに苦戦している!というパパママは、ぜひ試してみてくださいね。
最近はYouTubeでも「安眠BGM」などがたくさん投稿されています。
BGMとして上手く活用することで、CDを購入する手間も省けますね。
それでも寝ない場合は、一度起きて別室で遊ばせるのも一つの手です。
遊ぶ場合は、パズルやブロックなど頭を使う静かな遊びがおすすめです。
頭を使うことで徐々に眠くなる効果があります。
動画やテレビを観ると目が冴えてしまうので注意しましょう。
睡眠は元気な体を作る基本です。
子どもが熱を出しやすくて困っているという場合、睡眠を見直すだけでも体質改善につながる可能性があります。
病児保育ベビーシッターのハニークローバーは、病院未受診のお子様についても病児保育をさせていただきます。当日手配料、入会金、年会費全てが無料でご利用いただけます。
パパママがご家庭で子どもの発熱に気づくきっかけについて、上記にて説明しました。
では、発熱に気づいたら、次に何をすればいいのでしょう。
小児科を受診できない時間帯であったり、小さな下の子の預け先を探してからでないと受診できない!という場合もありますよね。
発熱に気づいても、すぐに受診が必要な場合と、少し様子を見てよい場合があります。
発熱に気づいてからすぐに受診できない場合のご家庭での対処法や、夜間でもすぐに受診したほうがよい危険な発熱などについて解説します。
発熱に気づいたら、数時間おきに熱を測り、体調に変化がないか観察しましょう。
まずやることは、検温と体調観察です。
現在の体温や子どもの状態を把握したうえで、体を冷やしてあげたり、水分を与えたり、状態に沿った対応をしましょう。
測定した熱や体調の変化については、メモを取り、記録に残しておくと、小児科を受診する際に役立ちます。
また、記録があることで、具合の悪い子どもを抱えながら、小児科医に一から時系列で説明する負担も減ります。
子どもの急な体調不良で病院へ行く場合、パパママも気が動転しまうことも。
メモを見せながら小児科医に話すことで、「落ちついて話せる」というメリットもあります。
発熱時にチェックする点と、様子を見てから小児科を受診して大丈夫な場合orすぐに受診すべき場合について以下にまとめました。
・発熱はあるが機嫌はよく元気である
・水分がとれておりぐったりしていない
・睡眠がとれている
・会話ができる
・発疹がでている
・嘔吐・下痢がある
・水分があまりとれない
(夜間の場合、夜間救急を受診してください。)
・ぐったりしており反応が悪い
・脱水症状のサインがある(*下記「脱水」の見分け方を参照してください)
・会話ができない
・呼吸が苦しそう
・目がうつろである
・けいれんがある(初回のけいれんや長く続くけいれんは、すぐに救急外来へ行きましょう)
・生後3ヶ月以下の乳児の発熱
・全く動けない
・意識レベル低下が低下している(名前を呼んでも反応がない)
会話ができていて、機嫌が悪くない、水分がとれているという場合は、朝、小児科が始まる時間まで様子を見てよいでしょう。
また、上記で紹介した「脱水のサイン」について、チェックのポイントは以下のようになります。
・1日5〜6回以上の多量の下痢がある
・立て続けに吐いている
・39°C以上の発熱が続いている
・機嫌が悪い
・ぼんやりして、眠りがち
・顔色が悪い
・汗をかかない
・泣いても涙が出ない
・尿量が減る
・尿の色が非常に濃い
・唇がカサカサしている
・手先や足先が冷たい
・舌が乾燥している
(唾液が減少することで舌の表面が乾燥します)
・皮膚をつまんでみる
(手の甲など皮膚をつまみ、つままれた形から3秒以上戻らなかったら脱水の兆候があります)
・親指の爪の先を押してみる
(赤みが戻るのが遅ければ脱水の兆候があります)
涙や尿の様子はパパママにも非常に観察しやすいポイントです。
また、舌や皮膚、爪の状態も、脱水症状の有無をチェックするための知識として、ぜひ覚えておきたいポイントです。
現在の体温や体調のチェックをしたら、次に状態ごとの対処をします。
寒気や悪寒のある場合は、まだ熱が上がりきる途中の状態です。
寒さを訴えることのできない低年齢の子どもの場合、顔や首筋、手足や背中を触ってみて体が冷たくないか確認しましょう。
鼻先や耳たぶを触ってみるのもおすすめです。
体が冷えている場合、鼻先や耳たぶも冷えていることが多いためです。
寒気がひどい時は菌やウイルスを体内から追い出すために、一生懸命熱を上げている状態なので、この時に解熱剤を使うのはNG。
*ただし、熱性けいれんの既往がある子どもの場合、主治医の指示に従って37.5°C以上など決められた体温でダイアップ座剤(熱性けいれん予防薬)を使用してください。
体が熱を作り出して体温を上げるためには、体力をかなり消耗します。
温かくしてゆっくり横にして休ませてあげてください。
エアコンや衣類、寝具、湯たんぽ、加湿器などで体を冷やさないようにしましょう。
可能であれば、温かい飲み物をあえてあげてください。
寒気が取れて体温が上がりきっている時は、すでに菌やウイルスと戦っている状態です。
寒気や悪寒が強かった時と比べ、機嫌もよくなり、起き上がれるようになる子どもも多いです。
普通に会話ができ、起き上って水分がとれる場合や、機嫌も良好な場合は、すぐに解熱剤を使う必要はありません。
水や麦茶、イオン飲料など水分を十分に与え、汗で衣類が濡れている場合はこまめに着替えをしましょう。
濡れたままの衣類や下着をそのまま着用していると、不快感が強いだけでなく、熱も放出しにくくなります。
着替える際に、蒸しタオルなどで優しく体を拭き、汗を除去しておくことも大切です。
適宜、水分補給や着替えをしながら、保冷剤やアイスパックを使って体を冷やしてあげてもよいでしょう。
発熱時に冷やす場所は、
① 後頭部や頸部 (首)
② わきの下(腋窩〈えきか〉)
② 股の付け根(鼠径部〈そけいぶ〉)
の3点を冷やすと効果的であり、これを「3点クーリング」と呼びます。
上記の3箇所は太い動脈があり、ここを冷やすことにより冷めた血液が全身に巡り解熱を促すためです。
注意点としては、
・嫌がる子どもは無理に3点クーリングしなくても可
・保冷剤はタオルやハンカチに包んでから体に当てる (直接肌に当てない)
・両わきを同時に冷やすと正確に検温できなくなるため「片方のわきの下」だけを冷やす
ことなどが挙げられます。
おでこに貼る市販の冷却ジェルシートについては、苦痛緩和には効果的ですが、体温を下げる効果は期待できません。
*出典:株式会社日本医事新報社より
冷却シートに解熱効果はないものの、ハッカやメンソールの効果で頭痛や気分不快を和らげる効果はあります。
子どもが嫌がらない場合、発熱時に活用してもよいでしょう。
今では考えにくいですが、一昔前は高熱を出して発汗している小さな子どもを、毛布で包み厚着をさせて小児科に連れてくる親御さんもいました。
熱を出した際の、「体を温める時」と「体を冷やす時」については、子どもの苦痛緩和のためにもぜひ覚えておきたいですね。
病児保育のベビーシッター派遣の派遣のハニークローバーは北海道から沖縄まであらゆる地域で対応をさせていただいております。お気軽にご利用下さい。
子どもの発熱時、状態により体を温めたり冷やしたり、水分補給をするということを「まず何をする?」の項目でお話ししました。
ここではさらに、発熱時に生活の中でやってはいけないことと適切な対処法を場面ごとに紹介します。
お腹が空いてるみたいだけど何を食べさせたらいい?
お風呂に一緒に入っても大丈夫?
水分は欲しがるだけあげていいの?
遊びたがっているけど休ませたほうがいい?
など、迷ってしまうパパママもいますよね。
発熱時の生活面について、ぜひ参考にしてください。
発熱時は胃腸の機能も低下し、あまり重いものは食べることができません。
胃へ負担が少ない消化のよい食べ物や、さっぱりとした口当たりの食べ物がおすすめです。
食べることで回復にもつながるため、無理のない範囲で少しずつ食事を促していきましょう。
<主食>
お粥、柔らかく煮たうどん、食パン、ロールパン
<肉・魚>
鶏ささみ肉、白身魚
<卵・大豆製品>
加熱した卵、豆腐、納豆
<野菜>
大根、白菜、キャベツ、にんじん、かぼちゃ、じゃがいも
<その他>
バナナ、りんご、桃の缶詰、フルーツゼリー、プリン、ヨーグルト、アイスクリーム
ほとんどの食材はやわらかく加熱することで消化しやすくなります。
風邪の引きはじめは、加熱した温かい食べ物を出しましょう。
温野菜や具だくさんのスープなどもおすすめです。
ビタミンやミネラルが摂れるフルーツなどを意識して食べましょう。
また、現在はレトルトのお粥も豊富にありますね。
好みの味を選んで、簡単にメニューに出すこともできるでしょう。
レトルトは保存が効くため、普段から買い置きしておくこともおすすめです。
発熱時に絶対に食べてはいけないものは、基本的にありません。
しかし、胃に負担がかかるものや、消化の悪いもの、刺激になるものは避けた方がいいでしょう。
消化する力が弱っている場合があるため、小さな子どもの場合、お腹を壊してしまうこともあります。
また、脂身の多い肉を使った料理や揚げ物などの脂っこいもの、スパイスや香辛料、カフェインなどの刺激になるものは避けたほうがよいでしょう。
熱がある時は、体のだるさや喉の痛み、鼻水、咳といった症状もあることも。
全身のつらさや咳き込みから、食欲が落ちてしまいがちになります。
つらいときは無理に食べる必要はありません。
水分補給はしっかりとしていきましょう。
しかし、回復するためにはエネルギーが必要でもあるので、できる限り食べた方が回復の手助けになります。
また長く食べられないことが続くと、体力が低下して治りが悪くなってしまうことも。
どうしても食事が食べられないという時は、栄養補給できるタイプのゼリーなどでエネルギーを補ってもよいでしょう。
熱がある時は水分補給を!と、よく聞くかもしれませんが、ポカリだけを飲まなくてはいけないという意味ではありません。
水や麦茶、子ども用のイオン水(アクアライト)、経口補水飲料などがおすすめです。
ポカリなど大人用のイオン飲料は糖分が高すぎる場合も。
経口補水飲料がない場合、自宅で作ることもできます。
経口補水飲料の作り方はこちらです。
・湯冷し 1リットル
・砂糖 40グラム
・塩 3グラム
・レモン果汁 お好みの分量で
① 湯冷しの中に砂糖と塩を入れ、よくかき混ぜます。
② 冷蔵庫に入れるか常温で、飲みやすい温度にします。
③お好みによりレモン果汁やグレープフルーツ果汁を混ぜて、さらによくかき混ぜます。
熱がある時の水分は、ほしがるだけあげて大丈夫ですが、甘すぎるジュースや炭酸飲料は避けたほうがよさそうです。
また、吐き気や嘔吐を伴う発熱の場合は、”吐き気が収まったら少しずつ”など、主治医の指示に従って水分を与えましょう。
子どものころ「熱がある時はお風呂に入ってはいけない!」と言われてきたパパママも多いかもしれません。
汗を流してさっぱりさせてあげたいけれど、熱がある時の入浴は、どうしたらいいのでしょう?
・38.5度以上の高熱がある時
・ぐったりしている時
などは、体力を消耗させないように入浴は控えましょう。
発汗が激しい場合は、蒸しタオルなどで優しく体を拭いて着替える程度で十分です。
しかし、熱があっても機嫌がよく、そこそこ元気もあるようでしたら、さっとお風呂に入れてあげても大丈夫!
ただし、熱い湯に長く浸かると、思った以上に体力を消耗します。
湯船につかるとしても、39度程度のぬるめの湯に2~3分間程度にしましょう。
肌を清潔にするのが目的なので、石けんで綺麗に洗い、シャワーで汗を流してあげるだけでも十分です。
「湯舟でゆっくり温まらないと湯冷めをするのでは?」と心配になるパパママもいるかもしれません。
湯上がりのあとは、部屋を温かくし、体をよく拭いてから服を着せてあげましょう。
入浴後は室温調節しながら、白湯などを与え、早めに休ませるようにするとよいでしょう。
熱があって幼稚園や保育園を休んでいる間も、元気いっぱい家の中を走り回る子どももいます。
「熱があるんだからじっとしてなさい!」と言いたくなるところですが、機嫌がよく元気もあれば、家の中で好きな遊びを楽しんでも大丈夫!
走り回るような遊びは体力を消耗してしまうので、廊下などでパパママとキャッチボールを楽しむ程度の遊びがよいかもしれませんね。
本人が遊びたがっているのであれば、ブロックやお絵かき、お人形遊びなど、好きな遊びをパパママも一緒に遊んであげましょう。
大切なことは、急変に気づけるように大人がそばにいる状態で遊ぶことです。
熱がある子どもを1人で遊ばせ、目を離してしまうとで、「また急に熱が上がった!」という場合、対応が遅れることも。
また、発熱時は体力を消耗しているため、急に眠くなることもあります。
パパママの目の届く範囲で、一緒に遊ぶようにしましょう。
パパママとDVDや絵本を見たり、静かに過ごせる遊びもおすすめですが、DVDは長時間見せたり夜遅くまで見ると眠れなくなることもあるので、ほどほどにしましょう。
熱がある時は体力を消耗していることや、小児科から処方された薬の影響で、眠くなりやすい状態になります。
「昼間寝すぎると、夜寝てくれないから」と、日中無理に起こすのはNGです。
休みたい時にゆっくり休めるようにしてあげましょう。
幼稚園や保育園に通っていて、「生活のリズムが崩れると困る!」という場合は、回復期に入ってから徐々に普段の生活に戻していきましょう。
子どもは手先や足先が温まると眠くなるので、いつの間にかコタツやホットカーペットの上で寝てしまうこともあります。
コタツやカーペットで寝ると、乳幼児は体温調節が未熟なため、体に熱がこもって「うつ熱」や、低温やけどを起こしやすくなります。
「せっかく気持ちよく寝ているのだから」と、そのまま寝かせてあげたくなりますが、ベビーベッドや布団に移動して寝かせるようにしましょう。
病児保育のベビーシッター派遣のハニークローバーは、当日対応料金、入会金、年会費を無料でご利用いただけます。料金表はこちらです。
発熱は、菌やウイルスに対する反応として起こります。
発熱の種類は、
・発熱の持続が14日間以下 ▶︎急性
・14日間を超える ▶︎慢性
・小児の年齢
があり、子どもの発熱は「急性」であることがほとんどです。
乳幼児の急性の発熱は、たいてい感染によって起こります。
急性の発熱の原因は以下のものです。
・ウイルスによる呼吸器感染(風邪やインフルエンザ)
・ウイルスによる胃腸炎
・特定の細菌性感染
・耳の感染(中耳炎)
・副鼻腔感染
・肺炎
・尿路感染
また、急性の発熱の中でも、あまり一般的でない原因もあります。
・ワクチン接種や薬の副作用
・皮膚炎(蜂窩織炎 )
・関節炎(化膿性関節炎 )
・脳炎
・脳(川崎病 )
・脳を覆っている組織の炎症(髄膜炎 )
・熱中症
などです。
ワクチン接種による発熱は、接種後数時間から1日続きます。
しかし、接種の1週間後〜2週間後でも発熱を起こすワクチンもあります。(麻疹ワクチンなど)
熱中症は特に急激な高熱状態となるため、危険な発熱といえます。
慢性の発熱は以下のものです。
・ウイルス性の長引く病気
・ウイルス性の病気に続いて罹る場合(特に幼児の場合)
慢性の発熱は、感染性または非感染性の病気によって生じます。
慢性の発熱のうち、感染性の原因は以下のものがあります。
・肝炎
・副鼻腔炎
・肺炎
・腹腔内膿瘍(腹部内に膿がたまった空洞ができる)
・細菌や寄生虫による消化管の感染
・骨の感染症(骨髄炎など)
・心臓の感染症(心内膜炎など)
・結核
また、慢性の発熱の「非感染性(菌やウイルスに感染していない)」の原因としては、以下のものがあります。
・炎症性腸疾患
・若年性特発性関節炎
・がん(白血病 やリンパ腫など)
病院を受診しても2週間以上高熱が続く場合は警戒が必要です。
再度小児科を受診し、専門医に診てもらうようにしましょう。
【症状】
毎年流行する風邪の代表です。
急激な発熱・倦怠感・関節痛などが主な症状です。
感染力が強いため、集団生活の場では感染が広がりやすく学級閉鎖になることも。
【治療】
内服薬(タミフル・ゾフルーザなど)、
吸入薬(イナビル・リレンザなど)、
点滴の薬(ラピアクタなど)、
があります。
治療を開始すると、約48時間以内に解熱します。
【家庭での対応】
安静・保温が基本です。
高熱が続き、体力が消耗し、胃腸も弱るので、消化のよい食べ物を取りながら、こまめに水分補給をしましょう。
【予防】
マスクの着用・手洗いうがいの徹底・人混みを避けることなどが感染予防になります。
また、睡眠を十分に取って疲れを溜めない、日頃から栄養のバランスのよい食事を摂ることも大事です。
予防接種を受けておくと予防効果が期待できます。
【症状】
好発年齢は幼児期ですが、幼児以外でも罹ることがあります。
前腕・手のひら・膝回り・下腿・足の裏に米ツブ位のブツブツができます。
口の周りや肛門周囲、お腹や背中にもできることがあります。
舌・口の中の粘膜・のどの奥に粘膜疹ができると、痛みで食事が摂れなくなることもあります。
39°C台の高い熱を出すことが多いですが、概ね1~2日で自然に解熱します。
【家庭での対応】
湿疹に塗り薬は必要ありません。
ただし口内炎は、専用の塗り薬を塗ると治りが早くなります。
痛みで食事が摂れない時は、鎮痛解熱剤を服用することで痛みが落ち着き、食事を食べられるようになることが多いです。
意外かもしれませんが、カレーライスはカレー粉に含まるウコンの消炎作用により痛みを軽減させますので、手足口病の時に案外食べらるメニューです。
【登園・登校】
「いつも通りの食事が摂れていれば」登園や登校しても差し支えありません。
【症状】
元気だった子が、突然顔色が悪くなり、嘔吐を繰り返します。
最初は熱がない場合でも、嘔吐後12時間くらい経ってから急に熱を出す場合があります。
軟便から水様便の下痢も見られます。
ウイルスの種類によって、便が白くなることもあります。
【治療】
嘔吐や吐き気には、吐き気止めの飲み薬や坐薬を使用します。
下痢がある時には整腸剤を服用し、なるべく静かに過ごしましょう。
【家庭での対応】
吐き気が強い時や嘔吐がある間は、水分を欲しがっても与えないでください。
数口飲水しても刺激になり、その何倍もの水分を嘔吐することで、脱水症状を一気に加速させてしまうためです。
まずは処方された薬を使用して様子をみましょう。
食事が摂れない時は、吐き気が収まっている時にイオン飲料や経口補水液などを飲ませましょう。
【症状】
ウイルス性の風邪の一種です。
扁桃腺の炎症による痛みがあり、39~40℃近い高熱が4~5日間続きます。
子どもによっては朝はあまり熱が上がらず微熱程度で、午後から高熱になるという「弛張熱」を繰り返すこともあります。
軽い風邪症状や、目の充血、目やにが見られたり、下痢や嘔吐を伴うこともあります。
【治療】
ウイルス性の風邪の一種ですので、抗生物質は必要ありません。
ウイルスに対する特効薬も特にありません。
熱が高い割に元気なことが多いため、あまり解熱剤を使う場面はないのも特徴です。
しかし、高熱で眠れないような時には使ってもいいでしょう。
解熱剤は回復を早める薬ではありませんので、必要最低限の使用としましょう。
【家庭での対応】
高熱が続くので、経口補水液・イオン飲料・りんごジュース・野菜ジュースなどで、こまめに水分を摂取しましょう。
感染力が強いので、家族間でうつらないように、トイレの後や食事の前の手洗いをしっかり行いましょう。
オムツを替えた後や体液に触れた後は、パパママもしっかり丁寧に手を洗いましょう。
【登園・登校】
「2日間熱がないこと」を確認したのち、小児科医の許可を得て登園や登校を再開しましょう。
【症状】
主に3才未満の小児が罹る病気で、お盆休み明けくらいから徐々に流行が治まり、9〜10月頃にピークを迎えます。
4〜5日の潜伏期間の後、咳・鼻水の症状が2~3日続き、徐々に咳がひどくなってゼーゼーとした喘鳴を伴います。
症状が重い場合、39~40℃の熱が5日間ほど続きます。
年齢の低い乳幼児ほど重症化しやすく、全身状態・呼吸状態が悪い場合は、入院が必要することもあります。
【診断】
上記の症状・胸部聴診所見・既往歴・流行状況・胸部レントゲン写真より可能性を疑い、ウイルス抗原(鼻水で検査します)を検出することにより診断が確定します。
【家庭での対応】
こちらもウイルスそのものに対する特効薬はありません。
咳や鼻水の薬を服用し、喘鳴がひどい時は、吸入器を病院から借りて自宅でも吸入をします。
飲食ができなかったり、脱水がある場合は、点滴治療が必要となります。
【登園】
「解熱後1日以上経過し、元気があって食欲も戻り、咳や喘鳴が気にならない程度に治まってから」登園しましょう。
【症状】
熱中症は、高温多湿の状態である場所に長くいることで起こります。
・軽症(Ⅰ度)の場合→大量の発汗・めまい・立ちくらみ・生あくび・こむら返り・気分不良など
・中等症(Ⅱ度)の場合→頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・脱力感・集中力や判断力の低下など
・重症(Ⅲ度)の場合→高熱を伴ったり、意識障害・けいれんなど
といった症状が現れます。
熱を主体とする風邪や感染症と共通する症状も多いため、発熱、頭痛・嘔吐の症状から熱中症かも!と思うこともますが、基本的に高温多湿環境下にいなければ熱中症にはなりません。
【家庭での対応】
⑴体温管理:エアコンが利いている室内や、風通しのよい日陰など、涼しい場所に移して安静にします。
衣服を緩めて体を冷やし、氷があれば、首の両側や腋の下、足の付け根など、太い血管が走っている部位を冷やすと効果的です。
⑵水分・電解質(塩分)の補給:運動や屋外作業で大汗をかいている時の水分補給は、電解質が十分に入った経口補水液(OS-1・アクアサポート)で行います。
水やお茶で水分補給をしても電解質が入っていないため、すぐに尿として出て行き、脱水状態は改善されません。
嫌がらなければ、梅干しなど、塩分を含んだものを水分と一緒に摂るといいでしょう。
【救急搬送】
水分が摂れない、話しかけても反応がないといった場合は、すぐに救急車を呼ぶか、車で病院に搬送する必要があります。
【症状と経過】
多くは生後8ヶ月から12ヶ月前後の乳児が突然高熱を出します。
高い熱が3~4日間続き、熱が下がってから顔や身体に赤い発疹が出てきます。
下痢を伴う事もあります。
機嫌が悪く愚図ることも多いのが特徴です。
発疹は経過とともに薄くなり自然に消えます。
【治療】
発熱に対しては解熱剤の処方、下痢に対しては整腸剤の処方など、対症療法を行います。
【家庭での対応】
⑴発熱や下痢で脱水になりやすいので、こまめに水分補給をしましょう。(白湯、お茶、りんごジュース、イオン飲料など)
一度に十分な水分が取れない時は、回数を増やし少しずつとるようにしましょう。
⑵下痢の回数が多いときは、オムツかぶれをおこすこともあるため、お尻は清潔にしておきましょう。
⑶熱が下がれば、発疹はあってもお風呂に入ることができます。体を洗う際は強くこすらず、優しく洗ってあげましょう。
※頭痛や吐き気が強い場合や飲食が摂れない時は、一度受診していても、早めに再受診しましょう。
病児保育のベビーシッター派遣のハニークローバーは、あらゆる疾病に対応して承ります。当日の緊急のご用命にも無料で対応させていただきます。
子どもが急に熱を出し小児科を受診すると、多くの場合、解熱剤を処方されることと思います。
しかし小児科医から、
「38.5°C以上でぐったりしている時や機嫌の悪い時に使ってください」
「解熱剤に頼らない方が早く治ります」
などと言われると、判断に迷うこともありますね。
発熱は、自分の体を守るための「防御反応」です。
体温が上げることで、体内の細菌やウイルスの活動は鈍くなります。
発熱とは、ウイルスや細菌と闘うために、「脳からの命令で温を上げている」状態です。
ということは、解熱剤を使用して熱を下げることは、脳からの命令に逆らって闘いをやめてしまうことになります。
そのために小児科医は「解熱剤はむやみに使わないように」と言うのですね。
子どもは大人に比べ、体温の調節機能がまだ未熟です。
大人と違い、すぐに高熱を出し、40°C近くまで上がることも。
しかし、それによって細菌やウイルスの繁殖を抑えて自分を守っているのです。
大人よりも体力が弱く持久力もないので、短期間で熱を上げて勝負しています。
子どもが熱を上げることは自然な防御反応でもあるため、意外と大人のように熱のつらさを感じない傾向があります。
小児科で処方される解熱剤には、
・飲み薬
・座薬(座剤)
の2種類があり、いずれも頓服(とんぷく)として処方されます。
頓服とは、「必要な時だけ」使う薬で、時間や一日の回数を指定されて処方される薬ではありません。
解熱剤は無理に使わなくても病気は治ります。
しかし高熱でつらそうな時は、解熱剤を使って一時的に熱を下げることで楽になります。
解熱剤は数字(体温)だけで判断せず、必ず「子どもの状態」によって判断してください。
また、熱の出始めで、寒気のある時には、解熱剤は使用しないでください。
熱が上がりきっても、すぐに解熱剤は使わず2〜3時間は様子をみましょう。
熱があっても、
・機嫌が良い
・水分がとれている
・睡眠がとれている
という場合には、解熱剤は使わず様子をみましょう。
また、38.5℃以上の高熱があり、
・頭痛
・筋肉痛や関節痛などの体の痛み
・耳痛
・食欲がない
・眠れない
・水分がとれない
・機嫌が悪く何をしてもぐずりっぱなし
などが見られる場合は、苦痛を取り除いてあげるためにも解熱剤を使用してもいいでしょう。
体温が38.5℃以上だからといって、必ずしも解熱剤を使用しなければならないというわけではありません。
解熱剤の使用は、「6時間は間隔を開けて1日3回まで」など、必ず医師の指示に従って使用してください。
解熱剤の効果は、あくまでも「一時しのぎ」にすぎません。
6時間も経てば、また体温は上がってきます。
大人に処方される解熱剤(ロキソプロフェン、アスピリン、P Lなど)は、小児への安全性がまだ確認されていません。
大人用の解熱剤は決して小児に使用しないでください。
小児科に対しては、アセトアミノフェン(カロナール、アンヒバ、アルピニー坐薬など)は安全性が確認されています。
体重に対して適正な量であれば使用できます。
以前処方された解熱剤の残薬を使うこともおすすめしません。
子どもの場合、前回の受診時より体重が変わっていることも多く、適正な量でない場合もあり、自己判断での使用は危険なためです。
また、ウイルス性感染などによる高熱の場合、解熱剤を使用しても思ったほど熱が下がらないこともあります。
体温が下がらないからといって、短時間で何回も解熱剤を連続で使用することも避けましょう。
心配であれば、夜間救急や小児救急指定病院で診察を受けて下さい。
実際、小児科で処方された薬を飲ませる時、苦戦してしまったパパママもいるかもしれません。
解熱剤の座薬以外にも、症状に合わせて咳や鼻の薬、整腸剤なども処方されるケースも多いですよね。
症状を楽にさせてあげたいから飲んでほしいと思っても、イヤイヤされたり、ペッと吐き出してしまったり、はじめから完全拒否の子もいます。
「色んな方法を試してみたけどダメだった」というパパママがいましたら、「コツ」を試してみてください!
液体に溶かすと苦味が出ることがあります。
少量の水や白湯を加えてペースト状やだんご状にします。
薬は舌の上ではなく、味を感じにくい「頬の内側や上あご」に塗りつけるのがコツです。
それでも嫌がったら少量のジャムと練ってみるのも手です。
他にも、少しずつアイスクリームと一緒に食べたり、 工夫してみてください。
粉ミルクに溶かして飲ませるのはNGです。
子どもには「”あー”のお口を開いてね」と話し、パパママが”あー”の口の開け方の見本をみせてあげるとよいでしょう。
薬を与える前に軽く容器ごと振って、哺 乳瓶やスプーン、スポイトなどで飲ませましょう。
スポイトはシロップを飲ませやすいアイテムの一つです。
いざという時のためにご家庭で準備しておいたほうがよいでしょう。
歯ぐきとほっぺの間に、数回に分けて、少しずつ流し込むように与えるとと飲ませやすいです。
シロップ薬は基本的に長持ちしません。 1~2週間くらい冷蔵庫に保存したら捨ててるようにしましょう。
スポイトはネット通販でも簡単に購入することができます。
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水で飲みにくい場合は、 飲むタイプのゼリーを使うと飲みやすいです。
飲んだ後は、口の中やのどの奥に残っていないかチェックしましょう。
生後7ヶ月頃から使用できる小児用の服薬ゼリーもあります。
和光堂 お薬じょうず服用ゼリー りんご 150g×6個 [7か月頃から]
坐薬に水をつけて表面の滑りをよくするのがポイントです。
形のとがった方を先にして指のツメが隠れるくらいまで奥に入れます。
子どもにお腹の力を抜いてもらうよう声をかけたり、仰向けや横向き寝で入れる際は、膝をしっかり曲げてあげるとお腹の力が自然に抜けて入れやすくなります。
チョコレートアイス、ミルクココアなど 味の濃いものに混ぜてみるのがおすすめです。
苦いお薬専用のチョコレート味の服薬補助製品も販売されています。
森永製菓 にがいのにがいのとんでいけ お薬が飲みやすいチョコレート 5gX3包【5個セット】
・指定の時間に飲み忘れた
・子どもが嫌がって飲んでくれなかった
・薬を飲む前に眠ってしまった
という場合もあるかと思います。
次に飲む時間との間が下の表くらい空いていれば、気がついた時点で薬を飲ませても大丈夫です。
ぐっすり眠って体力を回復させるのは、病気の時にはとても大切なことです。
無理に起こして飲ませると機嫌が悪くなって、 逆に薬を飲まなくなったりしてしまいます。
ただし、 なかには熱性けんれんの薬のように、時間を守らなくてはいけない薬もあるので気をつけてください。
1日3回飲む薬 ▶︎ 4時間以上
1日2回飲む薬 ▶︎ 6時間以上
1日1回飲む薬 ▶︎ 8時間以上
表はあくまでも目安なので、医師や薬剤師の指示に従ってください。
病児保育のベビーシッター派遣のハニークローバーは、投薬、通院同行を無料でさせていただきます。病院未受診のお子様も対応させていただきますので緊急の際もご利用下さい。