転勤族のドタバタ育児

2022年4月27日

子育て

1章 我が家の引っ越し歴史

我が家は主人の仕事の都合で、全国転勤があります。そう、我が家は俗に言う転勤族です。3~4年に1度の周期で全国を転々としています。転勤の有無、そして転勤先が内示される年始明けは毎回、ドキドキしてしまいます。

初めての引っ越しは、私が長男を出産した3か月後でした。新生児と一緒の引っ越しは、荷作り作業がとても大変だったのを覚えています。
まだ慣れない新生児との生活に、引っ越しという作業が加わり、私は情緒不安定になってしまったようで、荷作りをしながら泣いてしまう日が続きました。産まれたばかりの息子と一緒に、私達家族だけの誰にも頼ることの出来ない知らない土地へ行くことが、とても不安だった当時の気持ちを今でも覚えています。今まで私は両親に支えられて、周りの友達などに助けられてきたため、これから家族だけの孤独な生活が待っているようで、新しい土地へ行くことがとても怖く感じていたのです。
そんな私を旦那はすごく心配し、引っ越しの日は私と息子を実家でのんびりさせてくれたり、移動には負担の少ない飛行機にしてくれたりと、とても気を使ってくれました。家族で初めての引越し。住み慣れた土地を離れることは、旦那にとっても初めての経験であり、不安もあったと思います、しかしそんなことを全く私には感じさせずに頑張ってくれました。
新しい土地へ引っ越してからも、新生活に慣れるまで不安になったり、寂しくなったりすることもありましたが、旦那がしっかりと私を支えてくれました。
右も左もわからない土地での育児は、かかりつけの小児科を探すだけでも大変でした。新生児の時に任意で接種するロタウイルスのワクチンは、当時我が家の住んでいた地域では打つことが当たり前のようでしたが、引っ越し先の地域ではあまり推奨さていなかったようで、打ってくれる小児科を見つけるのにとても苦労しました。「新生児にこんなにワクチンを入れるなんて可哀そうだよ」と医師に言われて泣いたこともありました。
子育てが軌道に乗り始めると、話し相手や育児の相談相手が欲しくなりました。もちろん旦那が毎日仕事から帰るとたくさん話をしてくれたのですが、ほとんどの時間を長男の2人で過ごしていた私は、いわゆるママ友が欲しくなっていたのだと思います。幸い、我が家の近くの幼稚園や保育園では未就学児の活動に力を入れていた為、ベビーマッサージなどの活動に参加することによって自然と私も友達が出来るようになりました。子どもの年齢が近いこともあり、プライベートでも遊ぶようになり、私も充実した毎日が送れるようになりました。

次の引っ越しは約4年経ち、長男が4歳、次男が2歳の頃でした。住んでいる地域にも慣れ、子どもを通して出会えたママ友達と充実した毎日を送っていたので、引っ越しが決まった時はとてもショックでした。
子どもが増えたこともあり、前回の引っ越しの時よりも荷物が増えていて荷作りがとても不安でしたが、近くに住んでいたママ友が荷作りの手伝いをしてくれたり、公園で我が子も一緒に見ていてくれたりと、たくさん協力してくれたので、今回はスムーズに荷作りをすることができました。
長男は幼稚園へ通っていたので、転勤先での幼稚園探しがとても大変でした。次の転勤先の住居から、近くの幼稚園をインターネットで調べ、息子にあう幼稚園を探しました。幼稚園によっては人数の空きがなく、電話で断られることもあり、4月からまた幼稚園に通うことができるのかがとても不安でした。スムーズに幼稚園生活がスタートできるように、2つほど幼稚園を絞り、引っ越し後に見学をさせてもらえるように事前にお願いをしておきました。
また、長距離の引っ越しだったので、今回は移動手段にとても気を使いました。子ども達の負担にならないように、途中で道の駅によったり、公園によったりと、時間に余裕を持った移動を心がけました。2日間は船に乗っての移動だったので、数ヶ月前からチケット販売日に朝一で電話をし、和室の個室部屋を予約したり、ホテルの部屋を予約したりと、荷作りの他にもやることが本当にたくさんあり、思い出に残る大変な引っ越しでした。苦労しましたが、息子達はまるで家族旅行をしているかのように移動時間を楽しんでくれました。

そして3回目の引っ越しでスタートしたのは初めての北国生活でした。引っ越しした日はまだ雪が降っていて、道路も雪で真っ白。そんな景色にとてもビックリしたことを覚えています。子ども達はこんなに積もった雪を見ることは初めてだったので、初日から大はしゃぎで雪遊びをしていました。
慣れない北国での生活でしたが、息子達がいたこともあり、幼稚園や近所のママ達に色々な情報を教えていただいて、比較的スムーズに地域に馴染むことができました。北国ならではの生活。夏はキャンプやBBQ、そして冬はスキーを家族みんなで思いっきり楽しみました。

そして3年後。とても楽しかった北国生活にも別れを告げなくてはならなくなりました。短い期間でしたが、家族ぐるみで仲良くしていた友達や、息子達には親友と呼べる友達も出来ていたので、引っ越しを聞いたときはとても複雑な気持ちになりました。
引っ越し自体はもう数回経験していたので、次男の幼稚園探しも移動手段も比較的スムーズに行うことができました。長男が小学1年生、次男も幼稚園年中に成長していたので、ある程度の荷作りも自分達で出来るようになっていました。「自分の荷物は自分で片づける」を目標に兄弟で競い合うように、息子達が楽しそうに荷作りをしていたのを覚えています。
しかし、コロナ禍での引っ越し。突然学校が休校になり、息子達はそのままクラスのお友達に「さよなら」をいう事なく転校になりました。引っ越し当日に、息子達と仲が良かったお友達がお別れを言いに来てくれて、息子達はとても喜んでいました。

現在住んでいる場所は4回目の引っ越し先になります。やっと住めるようになった我が家の持ち家になります。息子達の将来を考えて5年前に購入していていた家になります。なので、我が家の引っ越し歴史はこれで幕を閉じる予定です。予定なのでわかりませんが…

引っ越し。毎回とても大変でした。私は体力的より精神的に大変に感じることが多かったです。
転勤が伝えられるたびに、不安と寂しさで胸がいっぱいになり、馴染の土地を離れる時は毎回泣いていました。そして新しい土地での生活は、毎回その土地に慣れるまでの数ヶ月がとても大変でした。しかし不思議ですが「住めば都」という言葉があるように、半年も経てばその地域が好きになっていました。
そして息子達のおかげで、各地域で仲良くしてくれるお友達ができ、楽しい思い出もできました。家族ぐるみで仲良くしてくれた友達もいて、遠く離れてしまった今でも時々近況を伝えあい、数年に1回程度ですが、長期休みなどの時などに予定を合わせて遊ぶ事もあります。久しぶりに会っても、不思議な事に、今まで離れていたと思えないくらい自然に距離が縮まります。これからも長く付き合っていきたいと思える家族友達ができました。
今思うと、転勤族生活は我が家にとって、とても大切な時間だったと思います。大変な事もたくさんありましたが、そのつど家族で助け合い、乗り切ってきました。「家族で支えあってきた」という気持ちは子ども達も同じようで、とても家族思いの優しい息子達に育っています。息子達が将来、新しく家庭を持った時には、今の我が家のように強い絆で結ばれた家族を作ってくれたらいいと思っています。

2章 我が家の引っ越しハプニング

我が家は転勤族です。今までも全国転勤を数回繰り返してきました。転勤の時には、必ず引っ越し業者にお世話になります。引っ越し業者を使っての引っ越しは、一人暮らしの頃から何回もたくさんの業者にお世話になっていたし、見積もりなどはプロのする作業だと思っています。なので、引っ越しでハプニングに巻き込まれることはないと、完全に思っていました。
今回はそんな我が家に起こった引っ越しでのハプニング話をしていきたいと思います。

それは、長男4歳・次男2歳になったばかりの春。そして、我が家初めての長距離引っ越しでの出来事でした。
初めは普段と変わらず、数社に引っ越しの見積もりをとってもらい、価格の比較などを行っていました。子どもが増えたこともあり、自然と荷物も増えていったのでしょう。そして長距離の移動も伴ったので覚悟はしていましたが、どの業者の見積もりも、我が家の前回の引っ越し金額よりもとても高い金額でした。
そんな中、1つの業者が他社と比べても安い金額で引っ越しが出来るという見積もりを提示してくれました。しかし、同時期に引っ越しをする4人家族と比べてあまりにも提示された金額が安かったので、少し不安になり、見積もりに来ていただいた担当の方にもう一度その金額で引っ越しをしていただけるのかを確認しました。「大丈夫です。もしかしたら段ボールが少し入らないかもしれませんが、トラックを追加するより、段ボール数個を宅配で送った方が安いです。」とのお返事でした。さらにCMなどでも見かける有名な引っ越し会社だった事もあり、我が家は安心して引っ越しをお願いしてしまいました。

そして迎えた引っ越し当日。大きな家電や家具から順番にトラックに積み込まれていきました。子どもが幼かったこともあり、引っ越し作業がギリギリになってしまった私は、奥の部屋で最後の荷作りをしていました。すると旦那から「引っ越しの荷物がトラックに全部入りきらないみたい。」と知らされました。外へ行き、作業をしている人に話を聞くと「契約しているトラックの大きさだと大きな家具と家電くらいしか積み込めない」という事でした。また我が家の荷物を見て「本当に担当の人はこれでやるっていったの?」と作業の方も不思議そうにしていました。「何かおかしい…」家の中にはまだたくさんの段ボールが残っていました。担当の方に連絡をしましたが、現場に向かうことが出来ない為、状況がわからないので対応できないという事でした。仕方がないので、現場にいる引っ越し作業をしてくれている人と話し合い、無理を言ってトラックをもう一台出してもらい、とりあえず残りの荷物を家から運び出してもらいました。自宅も今日この後引き渡しになっていて、私達もこの後すぐに車で次の新居へ向かう予定だったのです。引っ越し予定時間はもうとっくに過ぎていて、真っ暗ななかで作業を続けてくれていた方々に本当に申し訳なく感じました。

数日後、新居に荷物が運ばれてくる予定でしたが、約半分の荷物しか運ばれてきませんでした。担当の方に連絡をとって初めて「荷物が予定より増えていたので、貨物の都合上、増えた分の荷物は到着までにあと数週間かかる」という事を知りました。子どものおもちゃやガスコンロ、掃除機、日用品や洋服などの数点がいつ届くかわからないまま、新居での生活がスタートしました。初日は途方に暮れ、「明日からどうやって生活をしていこうか」と、とても不安になりました。
子ども達のおもちゃがなかったのでとても心配しましたが、荷物の少ない新居でかくれんぼをしたり、押し入れの中で秘密基地のように遊んでみたりなど、息子達は毎日楽しそうに過ごしていました。普段は荷物があってなかなか遊ぶ事の出来ない場所なので、特別感が増して面白かったようで、息子達は引っ越しから数年経った今でも「また押し入れで遊びたいなぁ~」と当時を思い出して話をしてきます。
また、引っ越しで使用した段ボールに絵を描いたり、工作をしたりといった段ボールを使ったあそびも毎日飽きずに行っていました。
「子どもは遊びの天才」という言葉を聞いたことがありましたが、本当にその通りだと感じました。無邪気な息子達の姿を見ていて、私も「荷物がなくなってしまった訳ではない。残りの荷物はいつか届くのだから、今のこの状況を不便に思うのではなくて、良い経験に変えていこう。」と気持ちを切り替えて生活をスタートさせることが出来ました。
とりあえず、掃除機の代用品として、コロコロやクイックルワイパーを使用しました。いつもは掃除機でサッと済ませてしまう掃除ですが、掃除機を使わない掃除の仕方に子ども達は興味津々。掃除機よりもコンパクトなコロコロは子どもでも扱いやすかったので、一緒に布団の上や、ラグの上をコロコロして楽しみました。
フローリングの上も子ども達に雑巾で拭かせてみました。初めての経験だったので、目を輝かせながら雑巾がけを楽しむ息子達の姿に思わず笑ってしまいました。お手伝いというより遊びに近かったのですが、子ども達にはかなり達成感があったようで、仕事から帰ってきた旦那に「今日はママのお仕事のお手伝いをしたよ。見てみて、ココがキレイになったよ。」と毎日、自信に満ちて報告していた姿がとても印象に残っています。
ガスコンロは卓上コンロを購入して代用しました。火力が弱かったり、1口しかなかったりと、料理を作るにはとても不便でしたが「毎日、お鍋みたいにホカホカのご飯が食べられるね。」と喜ぶ長男に救われました。また、息子達が料理に興味を持ち始めた時期でもあったので、卓上コンロで料理をする私の姿を息子達は興味深く見つめていました。そのうち息子達も一緒に料理に参加するようになりました。家庭のガスコンロだと場所が狭かったり、身長の低い息子達には危なく感じたりしていましたが、卓上コンロを机の上に置いて料理をすることで、安全な環境で子ども達に料理の経験させることが出来たと思っています。普段通りガスコンロを使用していたら、このような発想は生まれなかったかもしれません。
ホットプレートでお好み焼きや餃子なども楽しみました。今まで我が家でホットプレートを使う事はあまりありませんでしたが、調べてみるとホットプレートを使ったレシピはたくさんあり、息子達は「毎日パーティーみたいだね。」と大喜びでした。
不便に感じていた毎日でしたが、今思い出すと息子達と貴重な体験ができた毎日のように感じます。どんなことでも楽しくしてしまう息子達は、本当に柔軟で素敵な発想の持ち主だと感心してしまいました。

そして数週間後、無事に新居に残りの荷物が届いたときはとても安心したのを今でも覚えています。引っ越し荷物が届かない毎日はやはり少し不安でした。
結局、引っ越し代金は見積もりしてもらった額の倍の額を請求されました。正直、他社でお願いした方が安かったです。担当の方からの謝罪の言葉は一言もなく、「もしかしたら段ボールが少し入らないかも」という事をお伝えしたという事でしたが、他人事のような態度にとても悲しくなりました。
幸い、その後はとても良い担当の方と巡り合うことが出来ていて、このようなトラブルは起きていません。今回の経験を話し、しっかりと見積もりをしてもらっています。今ではいい思い出で、笑い話になっている我が家の引っ越しハプニングですが、この先も引っ越し時にこのような事がないことを祈ります。

3章 子どもと楽しく引っ越しをする為の心得

旦那の仕事の都合で転勤族デビューをした我が家ですが、子どもが産まれてからの引っ越しスタイルが変わりました。育児をしながらの引っ越し準備は、思ったように荷作りが進まない事はもちろん、転勤先での子どもの幼稚園探しや新居での行政上の手続きなど、しなくてはならない事がたくさんあり、単身で引っ越しする時より比べ物にならないくらい大変で、正直気持ちの余裕がなくなることもありました。
今回は子どもと一緒に引っ越しを繰り返して、我が家がたどり着いた「引っ越しの心得」についてお伝えしていきたいと思います。慣れ親しんだ土地を離れ、新しい土地で生活をすることは誰でも不安になります。それは子ども達も同じです。そんな不安を希望に変えられるような、私達はもちろん、子ども達も楽しく引っ越しをする為に、私が常に心がけている事などをお話していきます。

引っ越しで一番大変な作業は荷作りです。子どもと一緒だと思ったように荷作りが進まなくて、イライラしてしまう事がたくさんありました。なので、私は日用品や子どものおもちゃ等は普段から衣類ケースやボックスチェストのような物にまとめて、使用しておくことをオススメします。引っ越しで荷物を運ぶ際に、このようなケースやチェストはそのままの形で運んでもらえます。中身を段ボールに入れ替えなくてよいのです。なので、引っ越し直前まで普段通り使用でき、そして新居でもすぐに取り出して使うことが出来ます。子どもにとっておもちゃは必須アイテム。おもちゃを段ボールに詰めることなく、引っ越しギリギリまで普段通り遊び、新居でもすぐにおもちゃで遊べることはとても便利です。そして、新居でもすぐに今までのような生活がスタートできることは、幼い子ども達にとってとても大切な事です。子ども達を安心させることにも繋がります。もし、ケースやチェストを使用していなかったとしても、子ども達のおもちゃやお気に入りの物は、すぐに取り出せるようにしておく方がいいと思います。

また、引っ越し先が決まって一番不安に思う事は、新居の周りの環境ではないでしょうか。どんなところなのか、何があるのか、今はインターネットで大まかな情報を知ることができます。なので、私は事前に必ず情報収集を行っていきます。
引っ越し先が決まって私がすぐに行う事は、幼稚園選びです。我が家の息子達は今まで3つの幼稚園に通いました。ほぼ毎年、幼稚園が変わっていることになります。私は最初に息子達を通わせていた幼稚園と、教育方針が似たような幼稚園を引っ越し先でも選ぶことを第一に考えています。子ども達が毎日通う事になる幼稚園なので、毎回時間をかけて、かなり慎重に選びます。引っ越しの日にちが決まったタイミングで、幼稚園に見学をさせてもらえるように連絡をとっておくことがオススメです。我が家は3月末の転勤がほとんどだったので、4月からの幼稚園生活がスムーズにスタート出来るように、他のどんな事よりも優先して幼稚園の手続きを済ませました。また、地域によって未就学園児の活動をやっていたり、いなかったり。延長保育の方法や金額など、など様々な違いがあります。事前にその地域の幼稚園事情を知っておくことも大切だと実感しています。
新しい幼稚園へ初登園の日は、子どももとても緊張しています。毎回私もこの時は途中入園で、息子がクラスのお友達に馴染めるかとても心配になりますが、数日経つとお友達の名前や幼稚園での出来事を話してくれるようになり、あっという間に子どもは新しい環境に慣れていきます。大人が思っているより、子どもはとても柔軟です。
子ども達が幼稚園に行くようになると、私も子ども繋がりで自然にママ友といった友達が出来るようになります。ママ友が出来るようになると、その地域の子育てや、生活などの情報をたくさん教えてもらえるので、自然と私の行動範囲も広がり、普段の生活も少しずつ楽しくなっていきます。毎回、人との繋がりがとても大切だと思う瞬間です。

また、転入届や住所変更などで市役所に行く際に、私は子育てに関する情報を必ず教えてもらいます。子どもがいる世帯は乳幼児医療費助成の手続き(引っ越し先が別の市町村の時のみ)を行うときがオススメです。新居から近い小児科や総合病院、親切な方だと個人的にオススメの情報なども教えていただけます。右も左もわからない知らない土地での生活をスタートさせるのに、このような情報はとても助かります。また、新居でご近所の方に挨拶をしに行くときも子どもがいることを伝え、地域での子育て情報などを教えてもらうようにしています。
我が家は新生活をスタートさせるときに、子どもが思いもよらないガや病気をすることがよくありました。以前、我が家の次男が2歳の時。引っ越しの片づけで部屋が散らかっていた為、転んでテーブルに額をぶつけてしまった事がありました。息子の額はえぐれてしまい、血が止まりません。まだ近所に助けを求められるような人もいなくて、パニックになりかけた時に、役所の方が「近くの小児科」を教えてくれていた事を思い出し連絡をとり、スムーズに病院へ行くことができました。
長男は幼い頃から体調が悪いと熱性けいれんを起こしてしまう事があったので、救急で小児科を受け付けてくれる病院などは、必ずチェックしていました。春先で体調を崩しやすい時期での引っ越しで、喘息をこじらせて入院したこともありました。
各家庭で異なるとは思いますが、よく利用する施設などは事前に場所の確認をしておくことをオススメします。

新しい土地での生活は、不安と同時にワクワクもあります。私が不安な気持ちでいると、子ども達も引っ越しに不安を感じてしまうと思うので、新しい生活のワクワクを探すように情報収集の時は心掛けています。
息子達が幼い頃は難しかったですが、幼稚園に通うようになってからの引っ越しは、一緒にインターネットを使って引っ越し先の情報を検索して楽しみました。
引っ越し先の周りをグーグルアースで見て、バーチャルお散歩をしてみたり、近くの公園や家族で楽しめるような場所、美味しい食べ物などを検索したりして、息子達が引っ越し先で「行きたいところリスト」「食べたいものリスト」などいろいろなリストを作って、引っ越し当日に私達にプレゼントをしてくれたこともありました。
もちろん、引っ越し先ではそのリストを少しずつ制覇していきます。インターネットで見たよりも面白い公園で大喜びしたり、思っていたのと違って少しがっかりしたり…大活躍でした。最近では息子達がリストを作るのが恒例になってきていて、毎回引っ越し先で楽しんでいます。

住み慣れた土地を離れる寂しさ。そして新しい土地へ行く不安と期待で毎回引っ越しを行います。「住めば都」という言葉があるように、新しい土地も住み慣れてしまうと、とてもいい所でまた離れるときには寂しくなります。
「転勤族」と聞くと大変と感じることがあると思います。実際大変な事もたくさんあるのですが、転勤族だから出来ることを子ども達とたくさん経験していきたいです。全国各地に友達がいる事。その地域ならではの遊びや体験が息子達の将来に生かされていくことを願います。
我が家にとっては、数年に一度の恒例行事になりつつある引っ越し。この恒例行事を、これからも成長していく息子達と一緒に我が家なりに楽しめていけたらいいと思っています。

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