2021年12月27日
子育て
「魔の2歳児」という言葉はよく聞きますが、いざ目の当たりにすると「うちの子だけ?」「私の育て方がいけないの?」と育児に自信が無くなってしまうかもしれません。
「怒ってはいけない」と分かっていてもつい感情的になってしまい、寝ている子どもの顔を見て落ち込んでしまうこともあるでしょう。
しかし2歳児のイヤイヤ期は、実は成長過程の中でとても大切な事なのです。
今回は2歳児の男の子がイヤイヤ期を迎える理由と接し方をご紹介していきます。
2歳児の男の子は個人差はありますが少しずつ言葉の発達が進み、ママの言っていることを理解して行動することができます。
コミュニケーションが取れるようになってきて「育児が楽になった」と感じられる場面も増えたのではないでしょうか。
2歳児の発達がどんな風に進んでいくのか「身体的」・「精神的」と分けて紹介していきます。
2歳児の身体的な発達(発達には個人差があります)
・まっすぐ走れるようになる
・階段や坂道を手をつかずに登ることが出来る
・鉄棒などに腕の力でぶら下がることができる
・ジャンプができる
など
2歳児になると個人差はありますが、身長も伸びまたひとつ幼児に近付くような体型になってきます。
重かった頭も身体が大きくなったことでバランスが取れるようになり動きもどんどん変わってくるでしょう。
子どもの走るスピードが速すぎて追い付けないといった経験をされているママも多いのではないでしょうか。
1歳児の頃はおぼつかない足取りで見ているこっちがヒヤヒヤするような場面も、2歳児となると安定してすいすい自分で出来る事ことが増えるためママもビックリすることがあるでしょう。
公園遊具など難しいものにもどんどんチャレンジしようとするので外での怪我の心配が増えてくる時期にもなります。
男の子は「とにかく外遊びが好き!」という子が多い傾向にあるようです。
「子どもは遊びの天才」なので遊具がないような原っぱなどでも楽しく遊ぶことが出来ます。
身体を動かすことは子どもの健やかな成長に欠かせないことなので、パパにも協力してもらいながら積極的に外に連れ出してあげると良いでしょう。
個人差はありますが、2歳児になると言葉の発達も進んでいきます。
言葉が進んでくることにより自分の欲求を伝える手段が増えるため、子どもの“泣いている理由が分からない”といったことはほとんど無くなるでしょう。
しかし、2歳児とはいえまだまだ赤ちゃんな部分も残っています。特に男の子は女の子と比べると甘えん坊な子が多いようです。
何をするにもママに見てほしい・ママに認めてもらいたいなど、ママに対しての承認欲求が強い傾向にあります。
ママに笑ってもらおうと“おふざけ”を始めるのもこの時期からが多いです。
2歳児の成長は著しいものです。物事の理解力が上がり手先も器用になってくるため、1歳の頃と比べるとできることが格段に増えるでしょう。
出来ることが増える嬉しさ・褒められる嬉しさから達成感を覚えます。
すると「もっと自分でやりたい」という気持ちが芽生えてくるのですが、この気持ちを伸ばしてあげることがとても大切なことなのです。
「やりたい」という子どもの意志を尊重してあげることで好奇心旺盛になり、チャレンジ精神が付いて視野の広い子に育っていくでしょう。
また大事なことは失敗してもいいから最後までやり遂げさせることです。
途中で手を出してしまうとせっかくの意欲が失われてしまうので、手を差し伸べたい気持ちをグッと堪えて子どもの成長を見守りましょう。
2歳児の男の子にイヤイヤ期が訪れる理由は、心(精神面や認知面)の成長と言葉の成長が大きく関係しています。
2歳児になると理解力は大きく成長し、大人の言葉をしっかりと理解して行動できるようになるのです。
しかし男の子は女の子と比べると言葉の発達が少しゆっくりな傾向にあります。
特に3歳までは個人差も大きく、上手にお話が出来る子もいれば単語でしか自分の要求を伝えることが出来ない子どもも多いです。
そのため十分に周りの状況や環境・言葉を理解しているのに口にして伝えることの出来ないもどかしさから何に対しても「嫌」と言ったり、所かまわず寝転び泣き叫んだり、というような癇癪に繋がっていきます。
癇癪は何を言っても伝わらず泣き叫ぶこともあるので、ママは不安になることもあるかもしれません。
しかし実は2歳児のイヤイヤは心が健全に成長している証拠です。
イヤイヤは子ども自身に「こうしたかった(して欲しかった)」といった気持ちがあるからこそ現れる行動のひとつで、子どもにしっかり自分の意志があることが分かります。
自分の意志を表現する手段がまだ少ないために癇癪になってしまうだけなので、言葉の成長と共に少しずつ落ち着いてくる子がほとんどです。
男の子にイヤイヤ期が訪れる理由が分かったところで、いざ癇癪を目の当たりにするとどう対応していいか分からなくなることもあるでしょう。
頭ごなしに怒ってはいけないと分かっていても外出中は人の目もあり特に辛いものです。
ここではいざ子どもが癇癪を起こしてしまった時に、すぐに実践できる対処法をご紹介します。
子どもが癇癪を起こしたときは一旦その場から離れることもひとつの手段です。
海老ぞりになって泣いて叫ぶ子どもを抱えてでもいいので1度場所を変えてみましょう。
まずは目に映るものに変化を与えることで気持ちを落ち着かせることが出来ます。
場所を変えてから「どうしたかったの?」や「〇〇したかったんだね」など子どもに寄り添う言葉掛けを行うと効果的です。
2歳児は出来ることが増えてくる時期です。
出来なかったことが出来るようになる嬉しさや達成感から、「もっと自分でやりたい」という気持ちが生まれます。
この気持ちを育ててあげることは子どもが成長する上でとても大切なことです。
あまり自分でやりたがらない子には、どんな小さなことでもいいので身近なことから子どもにお願いをするのが効果的。
「ティッシュを1枚取ってくれる?」「リモコン取ってちょうだい」など簡単なことで構いません。
2歳児はママに頼ってもらうことにとても喜びを感じます。
「お手伝いが出来た」「ママが喜んでくれた」という経験は子どもの自己肯定感のアップにも繋がるでしょう。
「何でも自分で出来る!」という気持ちが生まれるとトイレトレーニングも進みやすくなります。
小さな“出来た”を積み重ねながら子どもの意欲をどんどん育てていきましょう。
ダメなことを「ダメ」と伝えることは大切ですので叱ること自体は悪くないのですが、大事なのはタイミングです。
癇癪を起こした状態の子どもには何かを伝えてもほとんどママの声は届きません。
感情的に怒鳴ってしまうと子どもはビックリしてしまうだけで何の解決にもならないでしょう。
子どもに話を聞いてほしいときはまずママが一呼吸おきます。心の中で10秒数えてみるのも効果的です。
ママが落ち着いたら次は先述した方法で子どもを落ち着かせてあげてください。
お互いが落ち着いたときに「さっきは〇〇がしたかったんだね。でも△△は××だからダメだよ。」と子どもの気持ちに寄り添いながらダメな事はダメと伝えましょう。
そうすることで子どもも素直にママの言葉を受け入れてくれるようになるはずです。
育児に困ったときは自分自身だけで解決するよりも、周りの力を借りることが大切です。
人の意見や経験を聞くことで新たな発見を得られることもあります。
2歳の男の子はママの心の変化に敏感で、ママに元気がないと子どもも不安になってしまうものです。
育児をする上で最も大切なことは相談できる相手がいるかです。
保育園の先生に相談してみたり、子育て支援センターなどで他のママと情報交換をするのもいいでしょう。
普段から子どもと接する機会のある人のアドバイスは明確ですので、「こうすれば良かったんだ」という発見に繋がるかもしれません。
もちろん子ども1人1人違う個性を持っているので、同じような声掛けで効果があるとは限らないでしょう。
ですが、子育てにおける手段をたくさん持っていた方が子どもへの対応の幅もグッと広がります。
育児に行き詰ってしまった時はベビーシッターを呼ぶのもいいでしょう。
ベビーシッターは保育士資格を持ち、実際に現場で働いていたという方も多くいます。
また子育て経験者の方も多く在籍していることが特徴です。
子どもを預けて一息つくのも良しですし、あえてママも出掛けずに子どもとシッターのやりとりを見させてもらうのもいいでしょう。
育児にはママの心の健康が必要不可欠です。
ベビーシッターを利用するのには内閣府から配布される割引券(条件あり)もあるので、負担金が少なく子どもを預けることも可能になっています。
プロとはいえ我が子を預けることは不安だと感じている方も少なくないでしょう。
ベビーシッターの派遣を行っている会社ハニークローバーは、アプリで保育状況をリアルタイムで見ることが出来るので安心です。
また会社が1人1人面接をした上での雇用となっているため、信頼して預けることが出来るでしょう。
子育てに行き詰ったときの手段の1つとしてベビーシッターの利用はとてもオススメです。
いかがでしたでしょうか。
2歳児の男の子のイヤイヤは自分の意志を持っている証拠で心が健全に成長している証です。
癇癪がひどいときは一旦場所を変えてから子どもの気持ちに寄り添う言葉掛けをしましょう。
日々の子育てでママの心が苦しい時はベビーシッターなど早めに周りに助けを求めることが大切です。
いざというときの預け先のひとつとして、ベビーシッターに登録をしておくこともいいかもしれません。