離乳食の進め方のポイントを解説|離乳食を食べさせる際の注意点もご紹介

2022年1月6日

食育

赤ちゃんは母乳やミルクを飲んで大きくなり、だんだんと大きくなってくると離乳食を食べ始めます。

ですが、離乳食には進め方があり、赤ちゃんにいきなり食べ物をあげても上手く食べられません。

今回は、子育て初心者のママやパパでも分かりやすい離乳食の進め方のポイントを詳しく解説していきます。

離乳食を開始する時期や与える食材の種類、赤ちゃんに離乳食を食べさせる際の注意点なども一緒にみていきましょう。

離乳食を開始する時期

赤ちゃんがある程度成長してくると、母乳やミルクだけでなく離乳食を食べさせなければなりません。

では、ある程度とはどのくらいなのか離乳食を開始する時期として、目安になる赤ちゃんの成長をみていきましょう。

生後5〜6カ月が最適

赤ちゃんが成長し月齢が生後5~6カ月頃になると、離乳食を始める目安の時期とされています。

首がすわる・支えがあれば座れる・食べ物に興味があるなどの成長がみられる時期で、これらの成長がみられれば離乳食を始めてみましょう。

支えがあれば座れる状態とは、ハイローチェアなどに赤ちゃんを座らせてみて倒れない・ゆらゆら揺れないなどの状態です。

体が小さい子でも座りやすいように、ベビーチェアに座らせる際はクッションなどを背中に挟むと安定して赤ちゃんを座らせられます。

赤ちゃんの様子を見ながら判断する

時期の目安としては生後5〜6カ月頃ですが、赤ちゃんによって個人差が大きく成長具合も異なります。

目安の時期は迎えているけれどまだ赤ちゃんの成長が追いついていないという場合も多く、生後6カ月を過ぎても焦らず赤ちゃんの様子を見ながら始めましょう。

食べ物に興味があるかわからないという場合は、ママやパパが食事する際に赤ちゃんを隣に座らせてみてください。

食べ物や食べる姿をよく見ている・よだれが出ているなどの状態がみられれば、赤ちゃんは食べ物に興味を示しています。

離乳食を開始する前に赤ちゃんを隣に座らせて、まずはママやパパと一緒に食卓を囲むことから始めてみるとよいでしょう。

離乳食で与える食材の種類

離乳食はまずアレルギーが出にくいおかゆから始めます。

おかゆに慣れてきたらだんだんと野菜や魚を増やしていきますが、初めて食べさせる食材は1日に1種類までにしてください。

もしも赤ちゃんにアレルギー反応が出た場合、1度に何種類も初めて食べさせる食材があると、どの食材からアレルギー反応が出たのかわかりません。

1度に1種類ずつ増やしていけば、アレルギー反応が出てもどの食材から赤ちゃんにアレルギーが出ているかを特定しやすくなります。

離乳食の進め方のポイント

赤ちゃんが離乳食をスタートしたら、食材や量を増やしていき栄養や離乳のために離乳食を進めていきます。

しかし、離乳食の進め方といってもどのように進めたらよいのかと戸惑うママやパパも少なくありません。

赤ちゃんの離乳食をスムーズに進められるように、次は離乳食の進め方のポイントをみていきましょう。

少量から始める

赤ちゃんの離乳食は小さじ1杯の少量から始めます。

最初にあげるおかゆの量はひとさじ分と記載されている離乳食の本やネット記事が多いですが、ひとさじとは小さじ1杯のことです。

離乳食用のスプーンでは5回分ほどで小さじ1杯のおかゆを少しずつ分けて食べさせ、翌日は小さじ2杯分と少量ずつ増やしていきます。

小さじ1杯からスタートし、1番最初はおかゆの上積み、トロトロした水分のところから始めてみると赤ちゃんが嫌がらずに離乳食をスタートできます。

数日かけて小さじ3杯分(大さじ1杯分)食べられるようになったら、野菜も同様に小さじ1杯の少量から始めましょう。

1日の離乳食の回数は徐々に増やす

離乳食は1日1回食から始めます。赤ちゃんのおなかがすいている授乳前に食べさせますが、万が一何かあったとき病院を受診できるように午前中や昼すぎの時間帯がおすすめです。

赤ちゃんの授乳時間・ママやパパのライフスタイル・赤ちゃんの機嫌がよいときに合わせて、毎日同じ時間帯に食べさせましょう。

1回食を1カ月ほど続けたら2回食にしていきます。1回食で赤ちゃんが食べていた量を午前中に1回、夕方に1回と1日に2回食べさせます。

2回食も1カ月ほど続け、生後9カ月頃には3回食をあげられるようにペース配分してください。

まだまだ食べる量が少ない子や食べムラがある子も多いです。離乳食後には母乳やミルクをあげ、赤ちゃんの月齢に合わせた量を好きなだけ飲ませてあげましょう。

離乳食を食べない・母乳やミルクを飲みすぎでは?と心配になるママやパパも多いですが、赤ちゃんにも個人差があるため焦らず成長に合わせて3回食へ移行していきましょう。

成長にあわせて食材の固さを調節する

まだ母乳やミルクなどの水分しか口にしたことがない赤ちゃんにとって、おかゆのような柔らかな食べ物でも飲み込むのは難しいです。

おかゆの上澄みを最初に与え、翌日や翌々日は10倍がゆ、おかゆが食べ慣れてきたら野菜やたんぱく質である豆腐や魚をペースト状にして食べさせていきます。

生後5〜6カ月頃はゴックン期(初期)、7〜8カ月頃はモグモグ期(中期)、9〜11カ月頃はカミカミ期(後期)、1歳〜1歳半頃はパクパク期(完了期)といわれています。

このように離乳食の目安時期は赤ちゃんの食べ方の名称にもなっており、食べやすいように成長に合わせて食材の固さを調整してあげましょう。

ゴックン期は食材の固さが残らないペースト状、モグモグ期は舌で潰せる固さ、カミカミ期は歯茎で噛める固さ、パクパク期は潰す噛むができる固さが目安になります。

大人が実際に食べて舌で簡単に潰せる固さか、筋が残っていないかなどを確認するのも大切です。早いうちに固いものをあげると消化不良や窒息の恐れもあるため注意しましょう。

離乳食を食べさせる際の注意点

赤ちゃんに離乳食を食べさせる際には注意点もいくつかあります。ママやパパが事前に気を付けておけば、あらかじめトラブルを防げるため注意点を覚えておきましょう。

アレルギー症状がないかチェックする

赤ちゃんが初めて口にするものを食べさせたときは、アレルギー症状がないかをチェックしましょう。アレルギーの症状は食後2〜3時間以内に出るといわれています。

食べ物を食べた後に蕁麻疹や嘔吐、口まわり・顔・全身が赤くなっている、息苦しそうなどの症状がみられたらアレルギー反応が出ているかもしれません。

赤ちゃんにアレルギー症状が出たら早めに病院を受診し、息苦しさや嘔吐などの症状がひどい場合は救急車を呼ぶ対応をすることも頭に入れておきましょう。

アレルギーは小麦・牛乳・卵・甲殻類に出やすく、稀に粉ミルクにアレルギーが出る子もいます。

とくに卵はよく食べる食材ながらもアレルギー反応が出やすいため、初めてあげる際は加熱後の卵黄を耳かきひとすくい分からあげましょう。

食材を全て加熱する

赤ちゃんに食べさせる離乳食は、全ての食材をしっかりと加熱しましょう。とくに卵は黄身の中心までしっかりと加熱してから食べさせてあげてください。

野菜も生のままでは消化不良になるため、きちんと加熱して柔らかくしましょう。魚も同様に中心まで加熱してから与えます。

さらに注意が必要なのがはちみつです。はちみつにはボツリヌス菌が含まれており、1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけないと厚生労働省でも注意喚起がされています。

ボツリヌス菌は加熱しても死なず、赤ちゃんが食べてしまえば最悪の場合死に至るケースもあるため、はちみつは絶対に与えないようにしましょう。

スプーンを口の奥に入れすぎない

離乳食を食べさせる際は、スプーンを赤ちゃんの口の奥に入れすぎないようにしてください。

スプーンで離乳食を赤ちゃんの口に運び、口が閉じたら引き抜きます。奥まで入れずに手前の方で行いましょう。

上顎や上唇に擦り付けたり奥までスプーンを入れたりすると、赤ちゃんが上手に食べられません。

上顎にずっと引っ付いたままになったり舌で潰さずにそのまま飲み込んでしまうため、食べる練習にならず窒息の恐れもあります。

離乳食の進め方で困ったら育児のプロに相談しよう

離乳食のあげ方や進め方はわからないことも多く、慎重になりすぎて全然進まない・赤ちゃんがなかなか食べてくれないなどの悩みも少なくありません。

離乳食の進め方で困ったときは、育児のプロに相談してみましょう。保健センターなどにいる保健師さんや市町村の子育て相談窓口なら話をしやすくアドバイスを貰えます。

また、実際に離乳食をあげながら相談をするならベビーシッターを利用するのもおすすめです。

ベビーシッターなら自宅に来てくれるため、離乳食の際に一緒に赤ちゃんにご飯をあげたり相談したりできます。

ハニークローバーでは子育て経験のあるベビーシッターも多いため、離乳食の相談にものりやすいです。困ったときはぜひハニークローバーにも気軽にご相談ください。

まとめ

赤ちゃんの離乳食にはあげ方や進め方があり、注意点も多く戸惑うママやパパも多いです。

実際に離乳食をスタートしても赤ちゃんが食べてくれないと悩むことも少なくありません。しかし、食べる喜びやおいしさを覚えれば徐々に食べてくれるようになります。

赤ちゃんによって個人差も大きく食べる量やペースもバラバラです。焦らずに楽しく離乳食を進め、家族みんな笑顔で食卓を囲みましょう。

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