2022年1月25日
病児保育
育児をしていると、赤ちゃんの成長と共に怪我や病気にならないかどうかを心配すると思います。
赤ちゃんは自分の体調もわからなければどこが痛いのかなどを伝えることもできません。
赤ちゃんはちゃんと健康なのかな、よく泣いているのはどこかが痛いの?と不安になりますよね。
では赤ちゃんの様子がいつもと違うような時にどうすればいいのか、私が今まで行ってきた対応などをお話します。
赤ちゃんは泣くことで自分の意思を伝えようとしています。
しゃべることができない赤ちゃんにとって、泣くことが自己表現であり大切な仕事なのです。
赤ちゃんが不機嫌な理由として、まずはお腹がすいた、おむつが不快、眠いなど1日の中でよくあるケースを考えると思います。
この3つを試せば大抵泣き止むような気がしますよね。
これらを試しても機嫌が直らないようであれば、風邪・熱などを疑います。
鼻水や咳は様子を見ていればわかることですし、熱を計れば発熱にも気付きやすいです。
赤ちゃんは平熱が高めなので、普段から赤ちゃんがどのくらいの体温なのかは把握しておきましょう。
37度くらいは騒ぐ熱ではありませんよ。
ただの風邪や熱ではないとなると、感染症や病気の可能性。
そして、私はあまり考えたことはありませんが怪我をしている可能性があることも片隅に置いておく必要があります。
生まれてきた赤ちゃんには免疫があるのを知っていますか?
赤ちゃんはお母さんのお腹の中で、お母さんの胎盤から免疫を受け取っています。
さらに母乳の中にも免疫物質が含まれているため、母乳をあげることが大切だと言われているのはこのような理由もあるのです。
免疫と言っても、どんな風邪にも感染症にもかからないわけではありません。
そして母乳から受け取れる免疫は生後半年程までと言われていますので、それ以降は免疫がグッと下がり風邪や病気にかかりやすくなると言われているのです。
怪我に関しては、自分ではあまり動くことができないためあまり怪我などはしないように思うかもしれません。
しかし、自分で怪我をする可能性がなくても誰かがさせる可能性があるということです。
まず、赤ちゃんに対してよく問題になっているのが”揺さぶられ症候群”です。
赤ちゃんのことを激しく揺さぶってしまうことで赤ちゃんの脳を損傷してしまうことです。
他にも、赤ちゃんと遊んでいるつもりでも赤ちゃんにとっては遊びではなく怪我につながってしまうようなこともあります。
赤ちゃんの様子がおかしければ、自分の行動を振り返ってみることも大切ですよ。
わかりやすい例だと、首も据わっていないのに首を支えず脇を抱えて抱っこしたりたかいたかいをするなどは赤ちゃんにとって危険ですのでやめましょう。
赤ちゃんは自分で辛さや痛みなどを伝えることができないので、それらを伝えたくても普段と同じように泣いて訴えます。
そのため、いつもと泣き方が違う、おむつを替えてもミルクをあげても何をしても泣き止まない様子であれば、他の可能性を考えてみましょう。
私は、さっきの抱っこの仕方が悪くて何か起こったのかな、昨日食べた物が何か悪かったかななど、考えられる可能性は全て考えて原因を探りました。
体の調子が悪いということは赤ちゃんにとってとても不安なことです。
不調を伝えられず辛い赤ちゃんのために、お母さんが安心させてあげることが大切です。
私は「大丈夫だよ、お母さんここにいるからね」と言いながら抱っこをしていました。
何をしても赤ちゃんが泣き止まないとお母さんも不安になったり焦ったりすると思います。
しかしそこでお母さんが焦ってしまうと赤ちゃんの不安を拭ってあげることができません。
特に赤ちゃん以外に自分しかいないとなると焦りが増してしまいます。
私も初めて焦る場面に遭遇した時にはあたふたしてしまい、主人に声をかけられ落ち着くなのですとができました。
それ以来は常に落ち着きを保って対応することを心がけています。
そのためには、日頃からの準備も大切ですよ。
休日診療の確認をしておくことや、こんな症状が出たらどの病院にかかるか、どこに電話をするのかなどをしっかりまとめておきます。
自分だけでなく家族みんなで同じ対応ができるよう共有しておくことも必要です。
みんなで赤ちゃんを守ることを意識しています。
赤ちゃんは理由がなくても泣きます。
どうしたのかな、なんで泣き止まないんだろうと悩みに悩み色々調べたのに、気がついたら赤ちゃんが寝ていた、ご機嫌になっていたというのはよくあるケースです。
さっきまでの激しさはどこに行ったんだ、こんなに心配して苦労したのに・・と私はよく放心状態になっていました。
しかしそれは赤ちゃんに何もなかったという証拠ですから一安心。
泣き止まない原因を探すことも大切ですが、原因を追い求めても疲れてしまうので難しいところです。
何をやっても泣き止まない時には赤ちゃんが泣き止むとされていることをとことん試したり、めげずにしっかり向き合ってみてください。
赤ちゃんの様子を常日頃から見て理解していれば、ただ不機嫌なだけなのか何がおかしいのかがきっとわかるようになりますよ。
そして、泣き止まない原因を追い求めることも無駄ではありません。
赤ちゃんの病気や怪我などについてより深く知ることができ知識として得ることができますから、いざという時に役に立ちますよ。
では次は具体的に赤ちゃんがいつもと違う様子だった時に私がどのように対応していったのかをお話していきます。
子どもは頻繁に風邪や熱の症状が出ます。
治ったと思ったらまた・・と繰り返したり、家族で移し合いになってしまったり。
では小さな赤ちゃんが風邪を引いてしまったり熱を出してしまったらどうしたらいいのでしょう。
私は、頻繁に風邪を引き熱を出す我が子に色々な対応をしました。
第一章でもお話しましたが、免疫力が下がってしまう生後半年頃から風邪を引きやすくなると言われています。
しかしそれまでは全く風邪を引かないというわけではないため、赤ちゃんは常に風邪を引く可能性はあるということです。
特に生後1ヶ月は病院以外の外出は控えるようにと言われていますが、それは生後間もない赤ちゃんが感染症などにかかっては大変なため注意されているのです。
私も赤ちゃんが生後1ヶ月になるまでは、出産した病院から指定された母乳外来に行くために生後2週間で赤ちゃんと外に出た以外は家に引きこもっていました。
お母さんが赤ちゃんを守るという意識が大切です。
産後の母体を休めるという意味でも、せめて1ヶ月はのんびり過ごしましょう。
”赤ちゃんは確実に何度からが発熱です”という決まりはありませんが、赤ちゃんは普段から平熱が高くなっています。
37度を超えたら微熱ということもなく、普段から37度以上の赤ちゃんもいるので発熱の判断がわかりにくいですよね。
そのため、面倒でも私は毎日赤ちゃんの検温をして記録をつけていました。
「寝て起きたばかりだからあったかいのかな?」「今までこの高さを出したことはないから発熱かもしれない」など、平熱がわかっていれば判断がしやすくなりますよ。
私の子どもの平熱は36.9だったため、少し高いだけで一瞬熱かと思ってしまったり病院でも勘違いされやすく少し面倒なこともありました。
まず私は、赤ちゃんは鼻水が出ているのか、咳が出ているのかなどどんな症状があるのかを確認しました。
それは一体いつから始まって、症状は変わりないのか悪化しているのかなど細かい情報があると病院の先生も風邪の判断がしやすくなります。
鼻水は、色がついているのか透明なのか。
咳は乾いた咳なのかたんが絡むような咳なのか。
わかる範囲でしっかり見てあげるようにしていました。
鼻水がひどい時は、鼻水吸い取り器で鼻水を吸い取って少しでも赤ちゃんの呼吸が楽になるようにしました。
咳がひどい時は、乾燥しないよう加湿器をつけたりこまめに水分補給をさせるなども大切に。
空気が乾燥しないよう暖房を消すのであれば1枚着せるなどもしていましたが、風邪だけでなく熱もあるようだとこもってしまうため厚着は注意です。
熱があるし寒そうだからと着せすぎないようにしましょう。
風邪なんてしょっちゅう引くものだから、とつい思いがちになってしまうと思いますが、病院にも行かず放置するのはいけません。
赤ちゃんを病院に連れて行くのは大変ですが、面倒でも病院で診てもらいしっかり風邪だと診断してもらって薬を飲ませるのがベストだと私は思っています。
何事も早め早めの行動で、風邪も早めに対処できるようにしましょう。
特に、鼻水を自分でかむことのできない赤ちゃんは副鼻腔炎になる可能性もあるとのことですので、薬を飲ませて早めに治せるようにしてあげています。
熱はいつ突然上がるかわかりません。
こまめに計って記録し、苦しそうにしていないか痙攣などを起こしていないかなどを確認し注意してみていました。
熱性痙攣が起こってしまった時には特に赤ちゃんの様子の観察が必要であると知り、気を付けています。
熱性痙攣とはm生後6ヶ月〜5歳の子どもが急な発熱に伴って意識障害や痙攣を引き起こす病気のことです。
38度以上の発熱の時に見られると言われてます。
そうなった場合、痙攣がどのように起こっているのか、左右どちらかなのか全体なのか、何分続いたのかなど細かな情報が必要になります。
高熱の時は赤ちゃんの側をなるべく離れないようにした方がいいですね。
赤ちゃんに掛け布団をかけて寝かせると窒息の恐れがあるというのを知ってから一切掛け布団を掛けていない私ですが、熱が出ていても寒そうにしていてもそれは変わりません。
寒さや暑さは寝る時の服装で調整すれば問題ありません。
特に高熱が出ていて汗をかいているようであれば、厚着はNG。
程よい服装でこまめに着替えさせてあげましょう。
汗をかいた服をそのままにしておくと体が冷えて悪化してしまいます。
汗をかくのは体温を下げようとしている証拠ですので、熱が下がるまで汗に注意しましょう。
寒がっている時には、厚着をさせると苦しくなったり動きが制限されて嫌がる赤ちゃんもいますので、着る毛布やスリーパーなどがおすすめです。
掛け布団を使用していないご家庭でしたら、スリーパーなどは日頃から使用でき夏も冬も活躍して便利なのでぜひ使用してみてください。
風邪を引いているわけではなく発熱のみ、という時に私が注意していることがあります。
何かの感染症の場合、風邪などの症状がなく発熱から始まってしばらくすると他の症状が出始めることが多くあります。
例えば夏風邪だと手足口病やヘルパンギーナです。
これらは高熱が出たと思ったら急にブツブツができ始めるのです。
赤ちゃんの様子を見ることも大切ですが、着替えの時には体の視診も忘れずに。
熱の症状しかない時は何かの感染症かも?と疑うようにしているので、様々な感染症について詳しく知ることができました。
赤ちゃんの風邪や熱は、悪化すると危険な状態になることもあるのです。
ちょっとした変化も見逃さず、赤ちゃんを見守ってあげてくださいね。
では次は赤ちゃんが嘔吐してしまった時の対応についてお話します。
風邪を引いたり熱を出したりするよりも、焦ってしまう可能性があるのが嘔吐です。
前触れもなく突然嘔吐することも多いのでびっくりしてしまいますよね。
私の子どもは嘔吐したことが数回しかないため、原因不明の高熱よりも嘔吐したことの方がとても焦ってしまったのを覚えています。
では赤ちゃんが嘔吐してしまった時の私の対応や赤ちゃんの嘔吐についてお話します。
赤ちゃんの胃は大人とは作りが異なり、トックリのような形をしています。
そのため、胃に入れたものが戻りやすいようになってしまっているのです。
さらに胃の入り口の締まりが悪いこともあり、大体生後3ヶ月頃までは吐きやすい赤ちゃんが多いと言われています。
赤ちゃんが吐いてしまうとびっくりしてしまうと思いますが、赤ちゃんの体の仕組みがわかると安心しますよね。
赤ちゃんへの授乳の仕方を学ぶ中で、赤ちゃんのゲップについて学んだのを覚えていますか?
赤ちゃんはお母さんの母乳やミルクを飲んでいる時、空気も一緒に飲み込んでしまっています。
そのため飲み終えた後はゲップをさせてあげることが大切です。
ついゲップを忘れてしまったり中々ゲップが出ない時もありましたが、私の子どもは母乳やミルクを吐いてしまうことはありませんでした。
しかし赤ちゃんによっては授乳後しばらくするとミルクを吐いてしまったり、ゲップをさせたのに吐いてしまうという赤ちゃんもいるのです。
また授乳出なくても吐きやすい赤ちゃんはいるので、泣いた時、起こった時、熱を出した時、咳のしすぎなど頻繁に吐いてしまいます。
先ほどお話したように、赤ちゃんがミルクなどを吐いてしまうのはゲップがうまくできなかったことが原因である可能性が高いです。
深刻に考えず、病院でも言われたので赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませるようにしていました。
赤ちゃんは自分がお腹いっぱいになるのがわからずつい飲みすぎてしまいます。
大量にミルクを吐いてしまったとしても、少しでも赤ちゃんに入っていればいいのだと病院でいわれました。
赤ちゃんの授乳は何事もプラスに考えるのがいいのですね。
赤ちゃんは泣くのが仕事です。
しかしあまりにも泣きすぎると吐いてしまう赤ちゃんも多いのです。
私の子どもは吐きにくい体質でしたが、周りではよく吐いてしまう子が多かったように思います。
赤ちゃんは具合が悪くて吐いてしまうことも多いでしょう。
熱があって吐いた、咳き込みすぎて吐いたなど色々な原因が考えられるので、病院にかかることはもちろんですが少しでも熱を下げることや咳を楽にしてあげられるよう工夫することも大切です。
咳き込みで吐いてしまうのを和らげるには、部屋を加湿して喉が乾燥しないようにしたり、こまめな水分補給がオススメですよ。
胃腸炎や感染症にかかってしまうと何度も嘔吐や下痢を繰り返す症状が出ます。
薬を飲まなければ落ち着かないパターンがほとんどですので、すぐに病院に行きましょう。
脳が損傷するなどを起こしている可能性が高いのですぐに病院に行く必要があります。
大変危険ですので迅速な対応を心がけましょう。
熱が原因なのか、胃腸炎や感染症かなど様々な可能性が考えられます。
自己判断では危ないため病院に行きましょう。
赤ちゃんは風邪などを移しあってしまうため、周りで何か流行っているのであれば移ってしまった可能性が高いです。
病院へ行き、この病気が周りで流行っていますと伝えましょう。
感染症や胃腸炎、他の病気なども考えられます。
嘔吐を繰り返すのは体力を使い大変辛いことなので、早く病院へ連れて行ってあげてください。
病院に行く時には袋やタオルを多めに持ち、途中で嘔吐しても対処できるようにしましょう。
寝ている時やまだ寝返りを打てない赤ちゃんが嘔吐すると、仰向けの状態で大変危険です。
すぐに体を横向きにし、嘔吐物が奥に流れ込み詰まって呼吸できなくなるのを防ぎましょう。
これはとにかく意識して行っていました。
そして声をかけながら背中をさすり、少しでも楽になるようにという気持ちとお母さんはここにいるから安心してねという気持ちを伝えながら行っていました。
吐いてしまうと体の水分が外へ出てってしまうので、少し様子を見てもう吐かないようであれば水分を摂らせてあげました。
この時、ジュースや牛乳ではなくお水やお茶を飲ませるようにしていました。
胃に負担をかけないようにすることが大切です。
嘔吐した原因がわからないと嘔吐物が大変危険です。
感染症などの場合、空気感染する場合もありますし嘔吐物を手で処理した時に自分に菌が移ってしまいます。
処理する時には大体この順序で行っていました。
(処理方法は様々ですのであくまでも私のやり方です。)
・まず新聞紙などを嘔吐物の上にしっかり被せ、覆う
(これで空気中に菌が飛び散るのを抑えるイメージです)
・窓を開け換気する
・手袋やマスクをつける
・嘔吐物に被せた新聞紙などの上から消毒液をたっぷりかける
・ゴミ袋を用意し、新聞紙で嘔吐物を丸め込むようにして袋に入れる
・袋は二重以上にする
・すくい切れない嘔吐物をしっかり拭き取り、消毒液で念入りに拭く
◎いつでも対応できるよう、手袋・マスク・ゴミ袋・バケツ・新聞紙などの嘔吐物処理セットを用意しておくと便利です。
吐いてしまったからと何か食べさせなきゃと思う必要はありません。
吐いたということは胃が食べ物を受け付けていない可能性があります。
私はなるべく水やお茶などの水分補給だけで済ませ、それでも本人が食べる意思があるようならばおかゆやゼリーなど、喉越しが良くツルッと食べられるような物をあげるようにしていました。
また吐いてしまうようであれば、その後は食べ物はあげないようにしてください。
泣きすぎたから吐いてしまったんだろうな、飲み過ぎ・食べ過ぎだろうな、などと赤ちゃんと一緒に過ごしていれば思う位当たる節がいつくかあると思います。
保育園に通っているのであれば風邪などが頻繁に流行りますので、保育園でどんな風邪が流行っているのかも確認しておきましょう。
私は、周りで胃腸炎などが流行っているようであればすぐに病院を受診していました。
そうでなくても原因が見当たらないようであればまず病院に行くようにするのがオススメです。
嘔吐には様々な原因が考えられますので、自己判断ではとても危険です。
辛い思いをしている赤ちゃんをしっかり支え、安心させてあげてくださいね。
では次は赤ちゃんに湿疹ができた時に私が行った対応についてお話します。
生まれたばかりの赤ちゃんに湿疹ができると、毎日ケアしているのになんで?と思ってしまいますよね。
なぜ生まれて間もない赤ちゃんの肌に湿疹ができてしまうのでしょうか。
私の子どもも生後1ヶ月もせずに顔にひどく湿疹ができてしまい、焦って皮膚科に飛び込んだことがあります。
では、赤ちゃんに湿疹ができてしまった時の私の対処法や赤ちゃんの湿疹についてお話していきます。
赤ちゃんの肌には湿疹ができやすいと言われています。
特に、汗をかきやすい場所や汚れがたまりやすい場所に出来やすくなっており、首のシワの間、脇の下、肘の裏、足の付け根、膝の裏などがその例です。
よく、赤ちゃんの肌はたまごのようにツルツルでもちもちで羨ましい、なんて言われていますが、肌トラブルも起きやすいのです。
赤ちゃんは自分で痒みや違和感を伝えることができないため、お母さんが気づいてあげられるよう体の視診を行うことが大切です。
生後2週〜2ヶ月頃に多く見られる湿疹を乳児湿疹と言います。
乳児湿疹がなぜできてしまうのかははっきりしていませんが、お母さんの胎盤を通して赤ちゃんに渡された女性ホルモンが皮脂の分泌を促すためだと言われています。
さらに赤ちゃんは毛穴は小さいため、皮脂が詰まりやすく炎症を起こしやすいのだと言われているのです。
湿疹は良くなったり悪くなったりと中々数日での完治は難しいですが、2~3週間で治ると言われています。
肌が荒れているからと何もせずそっとしておくのは違います。
洗う時は洗い、そのあとの保湿をしっかりするように心がけていました。
赤ちゃんのうちの肌のケアが大きくなってからも関係すると言われていますので、クリームやローションを塗った後にワセリンなどでふたをするイメージでケアをしていました。
赤ちゃんの肌は繊細ですので、ゴシゴシ洗ってしまうと摩擦によって肌が荒れてしまいます。
優しく洗ってあげましょう。
ガーゼで撫でたり、泡立てた石鹸で洗ってあげることで摩擦を防ぐことができます。
余分な脂も洗い流してしまうのではとお湯や水のみで洗うのではなく、汚れをしっかり落とすためにも石鹸を使ってあげるのがいいですよ。
乳児湿疹は誰にでも見られるものです。
薬を塗らなければ治らない訳ではないので、焦らなくて大丈夫です。
私は焦って皮膚科に行きましたが、しっかり保湿をしてあげるだけで大丈夫だと先生から言われました。
皮膚科に行けば赤ちゃんでも安心して使える薬を処方してもらえますので、行っては行けない訳ではありませんよ。
長く続くようであれば内科や皮膚科で適切な治療を受けましょう。
自己判断で何もしないことが一番いけません。
赤ちゃんには様々な湿疹ができます。
赤ちゃんの肌は繊細で敏感なため、肌トラブルが起きやすいのです。
では赤ちゃんの湿疹にはどんなものがあるのでしょうか。
赤ちゃんはとても汗をかきやすく、大人よりもあせもができやすくなっています。
新陳代謝も活発なので汗をかきやすく汗が乾きにくい、皮膚が擦れる場所にできてしまいます。
夏は注意して体を見てあげましょう。
アトピー性皮膚炎は全身に広がりやすく、他の病気も合併する恐れもあるため慎重に経過を見ていく必要があります。
他の湿疹と違うのは、かゆみが長く慢性的に続くようであればアトピーかもしれないという可能性を考えてみましょう。
生後4ヶ月~1歳頃の赤ちゃんが突然の高熱を出し、解熱後に体中に発疹が出てくるような症状です。
38度を超える熱が3日以上続き、小さな赤いブツブツができます。
発疹も3日程度で消えていきます。
清潔に保つ・保湿をする・摩擦を防ぐなど、日頃からのケアを心がけることです。
子どもの湿疹を治すために私は毎日心がけていたことが、湿疹を予防することにも繋がっていたのです。
また、注意したいのは洗い残し。
しっかり洗わなきゃ!と石鹸で洗うのはいいことですが、洗い残しがあるとそれが原因で湿疹につながることもあります。
正しいスキンケアを続けていけば、1歳頃までには湿疹が落ち着くと言われていますよ。
肌を清潔に保つためにと1日に何度も顔や体を洗うのは違います。
洗いすぎることも摩擦や乾燥につながりますので、朝と夜の2回や夜のお風呂で1回などにしましょう。
洗う時や保湿剤を塗る時の力加減にも注意し、力を入れすぎないよう優しくしてあげましょう。
お風呂から上がった後放っておいてしまうと肌が乾燥してしまいます。
上がって体を拭いたらすぐに保湿し、乾燥から守ってあげましょう。
肌の乾燥は湿疹ができやすくなるなどの肌トラブルにつながります。
爪で顔を引っ掻いてしまう、湿疹をかいてしまうため治りが遅くなるのを防ぎたい、という思いから赤ちゃんの手にミトンをつける方も多いでしょう。
実はミトンにはメリットもあればデメリットもあり、使うか使わないかはそれぞれです。
ではなぜ賛否両論あるのでしょう?
・爪で顔を引っ掻いてしまうのを防げる
どんなにこまめに切っていても、赤ちゃんはすぐに爪で顔に傷を作ってしまいます。
痛くて泣き、お風呂では傷にしみて泣き、そしてまた引っ掻く繰り返し・・
それを防ぐためにミトンをつける方は多いでしょう。
・湿疹を触るのを防ぐ
湿疹ができると痒くて掻いてしまい、血が出たりグジュグジュして治りが遅くなってしまいます。
「掻かないで」と赤ちゃんに言っても無理ですよね。
治りが遅いと赤ちゃんも嫌な思いをしますので、ミトンをつけて防止する方もいるでしょう。
顔に薬を塗っている場合、触って口に入れてしまうのを防ぐこともできますよ。
・指や手を使って遊べない
まだ生後間もない赤ちゃんでも、何かを掴んだり自分の手を不思議そうに見つめたりと手を使うことが多いです。
ミトンをしていると思うように手が使えないため、感覚を養うことができなくなり良くないのでは、という意見もあります。
・指しゃぶりができない
赤ちゃんにとって、手を口に持っていく動作もとても大切なことです。
顔のパーツの位置がわかったり手や指を舐めて能力を高めたりと、手を使ってできることがたくさんあります。
その動作を奪ってしまうのはもったいないと感じるでしょう。
しかし、結局は何を優先するかです。
湿疹を早く治してあげることが大切なのか、赤ちゃんに自由にさせてあげることが大切なのか、それは家族で考えてみてください。
赤ちゃんの湿疹を守るためにお母さんができることがいろいろあるのですね。
日頃のケアに気をつけて、赤ちゃんを守ってあげましょう。
では次は赤ちゃんの怪我の対応についてお話します。
赤ちゃんは自分で動けないのに怪我をするの?と思うかもしれませんが、赤ちゃんだって怪我をします。
少し動けるようになっただけでも怪我をしてしまう危険性があるので注意が必要なのです。
では赤ちゃんが怪我をした時にどうすればいいのか、怪我をしないためにはどうしたらいいのかをお話します。
赤ちゃんは時期によって怪我のしやすさは異なります。
まだ自分で動くことができない時期には自分で怪我をすることはあまりありませんが、誰かが怪我をさせてしまうことはあるでしょう。
自分で動けるようになってくると、大人では考えられないような場所やちょっとしたことでも怪我をしてしまうことも増えてきます。
赤ちゃんはなんといっても、何が危ないのか、何がダメなのかがわからないのです。
そのため、危ない場所に入ったり危ないものを持ったりと興味本位でいろいろなことをしてしまい、怪我に繋がってしまうのです。
赤ちゃんが自分で歩けるようになったり走れるようになってくると、切り傷や擦り傷が増えてきます。
外で遊んでいるとどうしても、すぐ転んでしまったりして手足や顔を怪我することが多くなります。
赤ちゃんは簡単に股関節脱臼や腕を脱臼してしまうことは知っていますか?
私は身近に脱臼しやす人がいたため、腕を急に引っ張ったりすると腕が抜けてしまうということを知っていました。
生後間もない赤ちゃんの腕や足を引っ張るなんてことがあれば簡単に脱臼してしまうのです。
引っ張っているつもりがなくても、おむつ替えで足を持ったり開いたりする時に脱臼してしまうこともあります。
自分で動けるようになってくると注意しなければならないのが誤飲です。
私も誤飲にはとても気をつけていました。
床に落ちているもの、手が届くところに置いてある物、なんでも手にとって口に入れてしまいます。
舐めるのも大好きですが、小さい物は口に入ってしまうため、そのまま飲み込んでしまう事故が多いのです。
特に危険なのは、電池・画鋲・薬・タバコなどです。
台があれば上り、台がなくても何でも踏み台にして上ってしまうのが1歳前後の行動です。
特に、ベランダには踏み台にできるような物を置かないようにしましょうと言われています。
何かに上ってベランダから転落してしまう事故が多いからです。
家の中でも、大人用の椅子やテーブルに上ってしまうことはよくあります。
上ることはできても降りられないことが多いので、ちょっとの高さでも落ちて怪我をしてしまいます。
赤ちゃんは全てを泣いて表現します。
いくら泣きやまないからと言って怪我をしているとは限りません。
しかし、私は子どもが怪我をした時にいつもと泣き方が違うな、と感じました。
まだ寝たきりでほとんど動けない赤ちゃんでしたが、エラの部分を爪で引っ掻いて血が出ていたのです。
まずはミルクをあげる、おむつを替える、抱っこする、好きなおもちゃを見せるなど、普段であれば絶対に泣き止むようなことをいろいろ試しました。
死角になっていたこともありしばらく傷に気付くことができませんでしたが、抱っこをしたりいろいろ角度を変えた時に気づくことができました。
しかし怪我の場合、何かをすればすぐ痛みが消えるわけではないため、例えば消毒液を塗っても絆創膏を貼ってもすぐ泣き止むことはないのです。
他にも痛いところがあるのか、その場所がただ痛いのか、判断に困りました。
普段は泣いて吐いたりしないのにあまりにも泣いて吐いてしまった、次の日になってもとにかく泣いているなど、いつもと様子が違うことがあれば病院に行くことをおすすめします。
子どもがつかまり立ちができるようになった頃、テレビ台がちょうどいい高さでよくつかまって立っていました。
角が鋭いためベビーガードをつけていましたが、気付いたら剥がされており、ちょうどその場所でバランスを崩して口を開けたまま歯茎が角に当たってしまったのです。
子どもは大泣きし、顔を見ると口から出血していました。
上唇をめくると上の歯茎から出血していることがわかり、すぐにガーゼを強くあて止血しました。
その時、何分間で血が止まったかも確認できるよう携帯の機能にあるストップウォッチをつけました。
これは、病院で聞かれることがあるとのことで調べていたので測りました。
実は同じことが2回あり、一度目は出血がわかってすぐ、止血をしながら歯医者に電話をして受診しました。
よほどのことがない限り、歯への影響はないとのこと。
2回目は落ち着いて対応できたため、血が止まってから念のため歯医者を受診しました。
2回とも特に処置などは行わず、縫ったりするほどの深い傷でもないとのことで安心しました。
しばらくは傷に染みるような食事を避け、同じようなことがないよう注意を払いました。
あまりにも泣きやまない時、自分が気づかないうちに脱臼させてしまったのかもしれないと考え腕や足の動きを確認しました。
しかしちゃんと動き、動かすことによって泣き方が変わるようなこともなかったため脱臼はないだろうと思いました。
身近で脱臼してしまった人は、腕を動かさないように固定ししっかり支えてあげながら病院まで連れて行っていました。
赤ちゃんとずっと一緒に過ごしていると、一切目を離さないなんて無理だということはお母さんたちみんながわかっていることだと思います。
それでも、なるべく目を離さないようにすること。
離れなければならないのであれば、危険がないように工夫することが大切です。
同じ空間で過ごしているのであれば、お母さんが何か別のことをしていても赤ちゃんが視野に入るように工夫して見てください。
キッチンからリビングが見えないのであれば、こまめにリビングを除いたりモニターをつけるなどして様子をみましょう。
トイレなど一定時間離れるのであれば、座って遊べるおもちゃなどを与えて危険がないようにするなどもできます。
外に出ると危険がたくさんありますが、道路を歩く時は手を離さない、公園では赤ちゃんだけ遊ばせて放置せず、遊んでいる様子をみてあげてください。
ちゃんと見ていれば、怪我を防げる可能性も高まりますし、防げなかったとしてもどうやって怪我をしたのかを自分の目で見ることができます。
家の中での怪我は防げることが多いです。
ここなら大丈夫だろうと思っても、赤ちゃんは興味のあるものを見つけると色々な手段を使って手に入れようとします。
触られたくないものは絶対に届かない場所に置くか、赤ちゃんが入れない部屋に置くか、置き場所を考えましょう。
物を落としたらすぐ拾う癖もつけ、誤って飲み込んでしまうなどがないようにすることです。
踏み台になりそうなものも置かないようにし、転落も防ぎましょう。
赤ちゃんを守るためにお母さんにできることがあるということがわかっていただけたと思います。
赤ちゃんはひとりでは何もできないと思いきや、気づくといろいろなことができるようになっているのです。
特に、いたづらが大好きですね。
風邪や病気など体調不良も含め、赤ちゃんの体についての知識を得ることはとても大切です。
知識があれば、すぐに対応することができます。
赤ちゃんのことをしっかり見守り、安全に健康で過ごせるよう頑張っていきましょう!