SICK 病気・病状の説明子どもがよくかかる病気
お子様がかかりやすい病気について
その症状や対策についてご紹介いたします。
「突発性発疹」について
「突発性発疹」の症状の特徴
「突発性発疹」は、0~1歳の間にほとんどの乳幼児が感染するウイルス感染症で、39度前後の高熱が突然生じ、2,3日で熱が下がると全身に赤い発疹が生じます。発疹はかゆみや痛みを伴わず、一週間前後で自然に消えていきます。高い熱が出るわりには、いつもと変わった様子がなく食欲もあるのが特徴で、「はじめての発熱」の原因となることが多いとされています。しかし、熱性けいれんを引き起こすこともありますので、高熱が出ている時や熱の出始めには注意が必要です。
〈特徴的な症状〉
- 39度前後の高熱
- 全身に赤い発疹
- 熱性けいれん
「突発性発疹」の感染経路・かかりやすい季節
「突発性発疹」は、ヒトヘルペスウイルス6型、7型に飛沫感染・接触感染することで発症します。飛沫感染とは、ウイルスが含まれた感染者の咳やくしゃみのしぶきを近くにいる人が口や鼻から体内に取り込んでしまうことで感染するもので、接触感染とはウイルスが付着したものを他の人が触ることによって感染するものです。「突発性発疹」のウイルスは、唾液、鼻水、便などに含まれるため、床やタオル、寝具など発症した乳幼児の手が届きやすいところに付着している可能性があり、おむつ替えをした際に感染することも考えられます。
また、「突発性発疹」は乳幼児にとっては非常にありふれた病気であり、一年を通して感染する危険があります。
「突発性発疹」の予防方法
「突発性発疹」を予防するには、マスクの着用、手洗い、手指消毒など標準的な感染対策を行うことが大切ですが、好発年齢である0~1歳児は十分な予防策を講じることができないケースがほとんどです。しかし、「突発性発疹」は高熱が出るものの症状は軽度で数日で回復しますので、発症したとしても特に問題となることはありません。
〈予防のために行いたいこと〉
- マスクの着用
- 手洗い
- 手指消毒
「突発性発疹」の治療方法
「突発性発疹」には根本的な治療法はなく、高熱に対する解熱剤などの対処療法が主体となります。しかし、高熱や水分摂取量の不足などによって脱水症状を対している場合には点滴治療が必要になることもあり、場合によっては入院治療することもあります。
〈治療の際は〉
- 発熱に対する解熱剤などの対処療法
◆記事監修 医師(内科医) 成田亜希子 先生 2011年に医師免許取得後、臨床研修を経て一般内科医として勤務。公衆衛生や感染症を中心として、介護行政、母子保健、精神福祉など幅広い分野に詳しい。 日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会に所属。二児の母でもある。 |
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- 咽頭結膜炎(プール熱)
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- 手足口病 など