2021年10月13日
子育てパパ
初めまして。私は1児の父として、現在1歳の男の子を育てています。
私は子どもが生まれたときに、育児休暇を取得できる環境にいたにも関わらず、取得したない選択をしました。その代わりに、「残業をしない」と心に決めて仕事を続けました。結果的には子どもが生まれてから1歳になるまでの1年間の残業時間を合計で約10時間に抑えることができました。
この章では1年間の残業時間が10時間だった私が、どんな仕事をしていて、どんな1日を過ごしているのか紹介します。
まずは私の自己紹介として簡単に経歴などを紹介します。
年齢は31歳です。現在は妻と1歳の息子と生活をしています。学歴は理系の大学院の修士課程を修了しています。卒業後は大手の非鉄金属メーカーに就職しました。就職後5年目のタイミングで子どもが生まれ、1児の父となりました。
私が勤めている会社や業界について紹介します。
私は大学を卒業後に大手の非鉄金属メーカーに就職しました。院卒ということもあり、商品開発の部署に配属されました。非鉄金属メーカーと言われても、どんな業種かわかりずらいと思います。私自身の仕事としては、ビーカーを使って理科の実験をやっていると思っていただけると大丈夫です。金属メーカーの商品開発ということもあり、時間的な制約は少なく、地道に実験を行う日々を送っています。
業界としては比較てホワイトな企業が多く、特に私が勤めている会社は扱っている商材の単価が高いということもあり、過酷な労働を強いられるようなことは全くありません。1ヶ月の残業時間も20時間以内に抑えるように管理されています。また近年では男性も育児休暇を積極的に取るように働きかけてくれています。
子どもができたときのことを想定して、ホワイトな業界を選んで就職活動をしたわけではありません。私が就職した頃は今ほど働き方改革も進んでいませんでした。しかし大手の上場企業ということもあり、積極的に働き方改革に取り組んでくれましたので、運よく働きやすい環境に身を置くことができたのだと思います。
残業をしない私の1日のスケジュールを、子どもが「0〜6ヶ月の時期」と「6〜12ヶ月の時期」に分けて紹介します。基本的にはどちらもあまり変わりませんが、各時間での詳細が異なるので分けて解説します。
私は朝型の人間なので4時ごろ起床します。起床してから家を出るまでの時間は、読書をするなどして自分の時間に使ったり、子どもの相手をして過ごします。子どもが低月齢の時期は睡眠のスパンが短いので、朝の時間帯は妻に変わっておむつを変えたり、ミルクを飲ませたりしました。17時まで仕事をして17時半には帰宅します。帰宅後に夕食を作って妻と一緒に食べます。(我が家では食事の準備は父の担当です)夕食後は18時半を目処に子どもとお風呂に入り、入浴後は私が子どもの寝かしつけします。最初はなかなか寝てくれなくて苦労しました。そして22時には私も就寝します。妻が夜型の人間なので夜に子どもが起きたときは妻が対応してくれます。
6ヶ月ごろから離乳食もが始まったり、1回の睡眠時間が長くなったことで、生活スケジュールも変化して行きました。起床は変わらず4時のままです。ただし子どもの1回の睡眠時間も長くなってきたので、明け方に子どもの対応することは少なくなりました。それでも6〜7時には子どもが起きます。離乳食が3回になってからは、朝の離乳食は私が準備して食べさせています。その後は仕事をして、17時半には帰宅します。夕食を食べて、子どもと遊びつつ、19時ごろには子どもと一緒にお風呂に入ります。子どもを寝かしつけて、私も22時には就寝します。このくらいの月齢になると、子どもすんなり寝てくれるようになったので、すごく助かりました。子どもが夜中に起きたときは妻が対応してくれます。
日中に子どもと過ごす時間が取れない中で、子どもに「この人は父親で、安心できる人なんだ」と認識してもらうために、自宅にいる時間は可能な限り子どもと過ごすように心がけていました。妻の負担も軽減できるので、一石二鳥です。
どこの家庭にも家族のルールがあると思います。我が家で実践しているルールを3つ紹介します。
1つ目は家事の分担です。分担と言っても、料理と買い物が私(夫)の担当で、その他は妻が担当しています。頼まれれば、状況に応じてフォローする形をとっています。この役割分担になった背景としては、妻が料理が嫌いだったからです。私自身は料理は家事の中でも好きな部類なので、気分転換と思って料理をしています。また、「ご飯を作らないといけないから残業なんてしてられない」という考えになるので、残業をしない理由作りの1つになっています。家事をしていないときは、子どもと積極的に遊ぶようにしています。料理以外の家事については、妻がこだわりを持っているで、手を出さないようにしています。
2つ目は子どものナイトルーティンです。子どもの寝かしつけに苦労する人が多いと聞いていたので、我が家では子どものナイトルーティンを徹底しました。その理由は、お風呂や睡眠を毎日同じ時間ににすることで、子どももしっかり寝てくれるようになるという情報があったからです。結果的には寝かしつけで深く悩むこともありませんでした。
我が家のナイトルーティンを簡単に紹介します。
18:30からルーティンをスタートします。まず父とお風呂に入ります。入浴後、母が保湿をしておっぱい(ミルク)を飲ませます。その後、寝室に移動し父と一緒に寝て終了です。
ポイントはルーティンのスタート時間を固定することです。成長に合わせて18:30を19:00に変えたりもしました。最初は寝るまでに1時間かかったりしていましたが、1ヶ月もすると30分もかからずに寝てくれるようになりました。日中の過ごし方も影響しますが、夜の生活リズムを一定にすることは、寝付きの早さにも大きく影響します。
寝かしつけのために始めたことですが、子どもと過ごす時間を増やすことで、子どもへの愛着増し残業せず早く帰宅したという気持ちになります。
3つ目は夜中の子どもの対応です。0歳児は大人と同じくらい長時間寝ることはできません。月齢が浅い時期は続けて3時間寝てくれれば長い方です。だからといって親も3時間ごとに起きていたら体がもちません。そこで、私(夫)と妻で就寝時間をズラすことにしました。具体的には「夫は22〜4時に寝る」「妻は1〜7時に寝る」としました。こうすることで、子どもが夜中に目を覚ましたときにも起きている方が対応できるので、一方の睡眠時間を長く確保することができます。2人とも寝ている時間帯もありますが、夫婦で同じ時間に就寝していたころに比べると、夜中に起きる回数が減り疲れも軽減されました。もともと私が朝型で、妻が夜型の人間なので功を奏した形になりました。
妻の子育ての負担を軽減するためにも、男性の育児休暇の取得がすすめられていますが、残業をしないだけでも子どもと過ごす時間を確保したり、妻のフォローすることは十分可能です。「残業をしないだけでもこれだけの時間を子どもと過ごすことができるのか!」とわかっていただけると嬉しいです。
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この章では私が育児休暇を取らなかった理由と残業をしないことを選んだ理由、残業に対する考え方を紹介します。残業に対する考え方が曖昧だと、残業をしないための行動も中途半端になり残業をする生活が続いてしまうので、ぜひ参考にしてください。
育児休暇を取らなかった理由は大きく3つあります。
・生活費がギリギリだった
・残業をしない選択ができる環境にいた
・妻が納得してくれた
1つ目の理由は、生活費がギリギリだったことです。ギリギリと言っても2つのギリギリがありました。1つが、毎月の収入に対する支出です。もう1つが、貯金が十分ではなかったことです。
育児休暇を取得とった場合、過去1年間の収入の3分の2の金額を受け取ることができます。さらに税金がかからないので、過去1年間の手取り額から考えると、3分の2よりも多い金額を受け取ることができます。これを踏まえて、夫婦で育児休暇を取得した場合の収支を考えると、収支がマイナスになることはないけれど、プラスマイナス0に近い状況になることがわかりました。さらに、妻は悪阻やコロナウイルスの影響で労働時間が減っていたため、明確な受給額を算出することがでませんでした。今後の生活を考えると生活費に不安があり状況です。
また、育児手当は初回の受け取りまでに3ヶ月間かかります。恥ずかしい話ではありますが、3ヶ月間生活するにはギリギリの貯金しかありませんでした。3ヶ月の間に突然の大きな出費が発生してしまうと生活もできない状況になってしまいます。
これらの生活費がギリギリの状況を考慮して、育児休暇を取りませんでした。
2つ目の理由は、残業をしない選択ができる環境にいたことです。勤めていた会社が「残業時間を減らす」方針だったこともあり、育児休暇を取らなかったとしても、残業をしない選択ができました。また、上司も育児への積極的な参加をすすめる人だったので、帰りやすかったです。
残業をしなかった場合、17:30には帰宅できるので、そこから家事をしたり、妻に変わって子どもの相手をすることができます。これだけの時間が取れるだけでも十分だと判断しまし、育児休暇を取りませんでした。
3つ目の理由は、残業をしない選択に妻が納得してくれたからです。生活費がギリギリとは言っても、妻が納得しなければ、育児休暇を取らない選択はできません。残業しなければ17:30には帰宅できますが、それでも日中は妻が1人で子どもの相手をすることになります。低月齢の時期は夜も十分に眠ることができず疲れが溜まっている状態なので妻の負担が大きいです。それでも「日中は1人で大丈夫。」と言ってくれたので、育児休暇を取りませんでした。
残業をしないことを決めた理由は大きく2つあります。
・妻の負担を減らしたいから
・子どもが好きだから
1つ目の理由は、妻の子育ての負担を減らしたかったからです。子どもが退院して数日後、たまたま仕事の長期休暇が重なり10日ほど妻と子どもと一緒に過ごすことができました。初めての子育てということもあり、慣れないことの繰り返しや睡眠時間の少なさから毎日疲れきっていました。特に睡眠時間を子どもに合わせるのが大変で、私はしっかり寝ていましたが、妻は寝ることができず寝不足が続いていました。そんな妻の姿を見たときに、子育ては大変だと聞いていたものの、想像以上の大変さであることを痛感しました。仕事も大変ですが、子育ても大変であることを知ったので、妻の負担を減らすためにも仕事が終わり次第、帰宅するようになりました。「負担を減らしたい気持ちがあるなら育児休暇をとるべきだ」という意見もあると思いますが、金銭的に育児休暇をとる余裕がなかったので、せめて残業はしない選択しています。妻も「残業があるからいつ帰ってくるかわからない」という状況と、「この時間までがんばれば夫が帰ってくる」という状況では気持ちが全然違うと言っていました。
2つ目の理由は、子どもが好きだからです。もともと子どもは好きなのですが、自分の子どもとなるとかわいくてたまりませんでした。子どもと過ごす時間は一生の内の数%しかありません。「今しかない時間を子どもと過ごさないのはもったいない」と思い、子どもとの時間をできるだけ長くとるために、残業をしない選択しています。子どもと触れ合う時間が長いほど子どもへの愛情や父親としての自覚が強くなるので、子どもと過ごす時間をできるだけ長くとることをおすすめします。
「子どもがいるから残業しないぞ!」と意気込んでも、残業に対する考え方が曖昧だと、残業をしない生活を継続することができません。そこで、私の残業に対する考え方を紹介します。残業が当たり前になっている人は、参考にしてもらえると嬉しいです。
紹介する考え方は次の3つです。
・「残業をする=仕事をがんばっている」ではない
・残業は生産性が低い
・残業代を家計に含めない
1つ目は、「残業する=仕事をがんばっている」ではないことです。残業はがんばっている証拠だからプラス評価になると思っている人もいるかもしれませんが、私は定時後に仕事しているのは仕事をさばけていないからマイナス評価だと思っています。仕事が多いなら時間内で終わらせる方法を考えて提案し、実行した方が評価は上がります。残業はマイナス評価と思えば、残業もしなくなるのではないでしょうか。毎日残業しないといけない状況があるとすれば、会社側の問題なので気にする必要はありません。
2つ目は、残業は生産性が低いことです。1日中、仕事をしていれば徐々に疲れが溜まり、集中力も低下していきます。集中力が下がれば仕事のパフォーマンスも下がり、1時間で終わる仕事が2時間かかってしまうこともあります。無理に残業して仕事をするよりも、翌日の朝に短時間でやった方が効率的です。人間の脳は朝が最も活性化している状態なので、朝の時間を効率的に使う方法を考えることをおすすめします。
3つ目は、残業代を家計に含めないことです。残業に対する考えとはズレていますが、大事なことなので紹介します。残業代ありきで家計を考えていませんか?残業代ありきで家計を考えていると、残業しなかったら生活できないということになります。そうなれば、残業をしない選択ができなくなってしまいます。もし残業代をあてにして生活しているのであれば、家計を見直して、残業をしなくても生活できる状況を作ることをおすすめします。保険を見直す、スマホを格安SIMにする、外食を減らすなど家計を減らす方法はあります。
「残業をすべきではない」という考え方が身についた状態になることで、次の章で紹介する、残業をしない方法を実践しやすくなります。
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この章では、残業をしないために仕事で実践したことを紹介します。
実践したことは大きく2種類あります。
・仕事を効率的に進める
・仕事のパフォーマンスを上げる
「仕事を効率的に進める」は「仕事中に実践したこと」です。「仕事のパフォーマンスを上げる」は「仕事以外で実践したこと」です。それぞれ具体的に実践したことを紹介します。
仕事を効率的に進めるために実践したことは次の3つです。
・時間管理(スケジュール作成)をする
・作業時間がわからない仕事は朝する
・残業する必要がある仕事は断る
時間管理(タイムスケジュール作成)をすることで、仕事の効率がアップし、残業を減らすことができます。その理由は、就業時間内に仕事を終わらせようとするからです。スケジュールを立てずに仕事をするということは、終業時間があって、ないようなものです。終わりの時間が決まっていないと、人はだらだらと仕事をしてしまい、残業することになってしまいます。残業しないためには、時間管理が必要です。
時間管理の方法は、一日の業務内容を整理し、時間ごとに振り分けることです。手順は次の通りです。
・一日の仕事内容を確認する
・仕事の優先事項を決める
・時間ごとに仕事を振り分ける
まず一日の仕事内容を確認します。このときに各業務にどれくらいの時間がかかるのかをチェックしておきましょう。
次に優先順位を決めます。優先順位は会議などの他の人と一緒に行う業務や緊急度の高い業務が上位になります。
優先順位を決めたら、優先度の高い業務から時間を設定します。個人で行う業務を隙間に入れていくと、うまく時間配分を調整できます。
これを始業後の10分ほどでできると、仕事もスムーズに進みます。
作業時間がわからない仕事は朝(午前中)に行います。時間管理をすると言っても、作業時間がわからない仕事もあると思います。作業時間がわからないとは、終わりの時間が読めない仕事です。例えば、初めて行う(慣れていない)業務、発表の資料作り、情報収集などです。私の場合は研究の仕事なので、実験もこれに当たります。実験はいつ反応が起こるのかやってみないとわからない要素が多いため、想像以上に時間がかかることもあります。
作業時間がわからない仕事を朝に行う理由は、仮に予想以上の時間がかかったとしも就業時間内に終わらせる可能性が高いからです。言い換えると、作業時間がわからない仕事を午後に行うと、就業時間内に終わらず、残業をすることになるからです。
作業時間がわからない作業ほど朝(午前中)に終わらせることで、残業が減ります。
残業する必要がある仕事は断ります。「仕事を断るなんてできない!」という人も多いと思います。しかし、会社が残業を強制することはできません。家族のために残業をしないと決めたならば、残業は断りましょう。
残業を断ったら「他の人が困る」、「評価がさがる」と思う人もいます。しかし、残業をして困るのは誰でしょうか?あなたやあなたの家族です。家族のためと思って行動してみましょう。
依頼された仕事をどうしても断れない場合は、話しやすい人に相談したり、完了までの時間を長めにとるのもおすすめです。
仕事のパフォーマンスを上げることで、仕事を早く終わらせて、残業を回避することができます。仕事のパフォーマンスを上げるために実践したことが次の3つです。
・睡眠の質を上げる
・昼食を食べ過ぎない
・15分昼寝をする
睡眠の質を上げることで、仕事中に眠くなることがなくなり、パフォーマンスが上がります。睡眠不足の状態で仕事をすると、眠くなり集中力が低下してしまいます。集中力が低下すると、30分で終わるはずの業務に1時間かかったり、ミスをして余計に時間がかかったりして、就業時間内に終わるはずの仕事が終わりません。仕事のパフォーマンスを高めるには睡眠は重要な要素です。
睡眠の質を上げるために次の4つを実践しました。
・毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
・寝る60分前からスマホを見ない
・お風呂に入るとき、湯船に浸かる
・自分にあった枕を使う(オーダーメイド枕がおすすめ)
4つとも効果があったので、ぜひ試してみてください。
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることで、生活リズムが安定し日中に眠くなりにくくなります。平日だけでなく、休日も実践することがポイントです。休みだからとお昼まで寝るのは意味がありません。
寝る60分前からスマホを見ないようにしています。その理由はスマホを見ることで脳が覚醒して目が覚めるからです。スマホをナイトモードに設定するのがおすすめです。
お風呂に入るときは湯船に浸かります。その理由は、湯船につかることで疲れが取れやすくなるだけでなく、体温が程よく上昇して眠りやすくなるからです。「ガス代がもったいない」と思っていましたが、それ以上に生産性がアップします。
自分にあった枕を使っています。自分にあっていない枕を使っていると、睡眠が浅くなったり、肩こりになり、日中の仕事のパフォーマンスが低下します。少し値段が高いですが、オーダーメイド枕がおすすめです。寝起きの肩こりがなくなりました。
昼食を食べ過ぎると仕事のパフォーマンスが下がります。その理由は血糖値が上昇して眠くなってしまうからです。午後の仕事中に眠くなる人は、昼食の食べ過ぎが考えられます。私自身も以前はお腹いっぱいになる量の食事をとっており、午後から眠くなっていました。これはよくないと思い、昼食の量を減らしてからは、眠くなることも減りました。
本来は食事の量よりも、何を食べるかがポイントになります。しかし、食事のメニューまで考えるのは大変なので、まずは量を減らすことから考えてみてください。私は腹5分目ほどの量にしています。
10〜15分昼寝をすることで頭がスッキリして、午後からの仕事のパフォーマンスが上がります。その理由は、眠くなることを防ぎ、集中力も高くなるからです。私自身も昼寝をすることで午後の仕事でも眠くなることが少なくなりました。
昼寝の長さは科学的に10〜20分程度が良いことがわかっています。昼寝が長過ぎると、睡眠モードから仕事モード切り替えるのに時間がかかり、逆に仕事のパフォーマンスが下がります。昼寝を30分していた時期がありましたが、そのときは「昼寝をしたはずなのに疲れているな。」と感じていました。結果的に15分ほどの昼寝がおすすめです。
目を閉じているだけでも効果があるので試してみてください。
残業をしないための方法として、仕事中と仕事以外で実践したことを紹介しました。
仕事中に実践したことは、次の3つです。
・一日の仕事内容を確認する
・仕事の優先事項を決める
・時間ごとに仕事を振り分ける
仕事以外で実践したことは、次の3つです。
・睡眠の質を上げる
・昼食を食べ過ぎない
・15分昼寝をする
就業時間内に仕事を終わらせることは、残業をしないだけでなく、仕事の評価アップにもつながるのでぜひ試してみてください。
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この章では、残業をせず、良い人間関係を保つために実践したことを紹介します。コロナウイルスの関係で飲み会は全くなかったので、仕事中に実践したことです。
人間関係は大きく3種類あると考えています。
・上司(管理職)
・同僚・先輩・後輩
・パートナー(妻)
人によっては親との関係もあると思いますが、私の場合は一緒に住んでおらず、子育てに口出もしなかったので、特に気にしていませんでした。
それぞれの人との関係を保つために伝えたい2つの考えがあるので先に紹介します。
私は人間関係を保つ上で2つのことを意識しています。それは次の2つです。
・最も大切な人は家族
・考え方が合わない人は必ず存在する
家族や友人、職場の人など生きていて関わる人はたくさんいますが、その中で最も大切な人は家族です。この考えを持っておくことで、仕事と家族のどちらを優先するか天秤にかけたときに、家族を選ぶことができます。残業しないことで職場の人に悪い目で見られるのと、残業したことで家族が悲しい思いをするのであれば、家族を守る方を選びます。職場の人は転職すれば変えられますが、家族は変えられません(離婚すれば変えられますが)。だから私は家族を優先します。
人が10人集まれば、必ず1人は考え方や価値観が合わない人が存在すると言われています。「高校などの仲良しグループは10人くらいだったけどな?」と思う人もいるかもしれませんが、それは気の合う人が集まっていて、気の合わない人とは関わっていなかっただけです。しかし、仕事の場合は考え方や価値観が違う人とも関わらなければなりません。私の職場にも考えが合わない人はいました。考えが合わない人は残業しない私のことを否定します。しかし、それは考え方が違うのでしょうがないことです。「この人は考え方が違うんだ。」と考えるだけで、対応が変わります。
この2つの考え方を持った上で、私は上司、同僚や先輩、パートナーとの人間関係を保つために実践したことを紹介します。
1つ目は上司との人間関係です。上司と人間関係を保つために実践したことは、与えられた仕事をしっかり果たすことです。
幸運にも私の上司(男)は、すでに家庭を持っていることもあり、家族との時間を大切にすることに非常に肯定的です。「産後の恨みは一生続くから」と言って、残業せずに帰宅するように薦めてくれました。また、会社が残業を減らす方針だったこともあり、上司は残業をしていないことをプラスに捉えてくれました。一見、上司がたまたまよかっただけにも思えますが、残業をしない状況が作れたのは与えらたれ仕事を果たしていたからだと考えています。しっかり仕事を果たすことで、上司の評価が上がり、定時で帰りやすい状況を作ることができました。まずはしっかり仕事をやり切ることをおすすめします。
2つ目が同僚や先輩、後輩との人間関係です。上司とは異なり、同僚や先輩、後輩の場合、残業をしないことに肯定的な人と否定的な人が存在します。残業をしないことに肯定的な人は全く気にする必要はないので、残業しないことに否定的な人との関わり方で実践したことを紹介します。それは、必要以上に関わらないことです。
先にお伝えしたように、人が10人集まれば考え方が合わない人が必ず存在します。当然、私と考え方が合わず、残業しない私のことを否定する先輩がいました。最初はいい関係を築こうと努力していましたが、疲れるだけであることに気づきました。その先輩は私のことを否定したいだけなんです。残業をしなかったから先輩に迷惑がかかることもなかったので、必要以上に関わらないようにしました。具体的には挨拶や業務連絡だけです。すると、だんだんと残業をしない私のことを否定することもなくなりました。もちろん、就業時間内に仕事を終わらせることは前提条件なので、仕事を全力で終わらせましょう。
無理して良い関係を保とうとせず、割り切るのもありだと思います。
ただし、あまりにも接し方が酷い場合は、上司や人事、労働組合などに相談することをおすすめします。
3つ目がパートナーとの人間関係です。パートナーとの人間関係と残業には関係性がないように思う人もいると思いますが、そんなことはありません。パートナーとの人間関係を良くしようという考えは残業をしない行動に繋がると私は思っています。そこで、パートナーとの人間関係を保つために実践したことを紹介します。
それは「子育ては、授乳以外のことは全てできる!」と思って行動することです。抽象的な表現になりますが、この考えを持って日々過ごすだけで、子どもへの接し方が積極的になります。積極的になった結果、妻からの評価もアップし良好な関係を保つことができました。
具体的には、ミルクを飲ませる、お風呂に入れる、保湿する、着替え、寝かしつけ、読み聞かせなど、妻より下手くそでも、時間がかかってもいいから、とにかく挑戦しました。その結果、妻が困っているときにもフォローできるようになり、信頼を得ることができました。今でも良好な関係が続いています。
「産後の恨みは一生続く」という話がありますが、これは事実です。妻の夫への愛情は子どもが生まれると同時に低下していきます。これは子どもが生まれたことによるものなので、仕方のないことです。しかし、産後の夫の対応によって、愛情の低下を抑えることことができます。子どもが大きくなってからも、良好な夫婦関係を保ちたいと思っているのであれば、仕事を捨ててでも家族の時間を大切すべきだと思います。
残業しないために人間関係で意識したことを紹介しました。
まず、次の2つのことを大切にしました。
・最も大切な人は家族
・考え方が合わない人は必ず存在する
核となる考え方を持っていることで、状況判断がしやすくなります。
その上で、上司、同僚や先輩、パートナーの3人との人間関係を保つために意識したことがこちらです。
・上司:与えられた仕事を果たす
・同僚や先輩:気にしない
・パートナー:授乳以外の子育てを何でもやってみる
家族は一生付き合っていく関係なので、大切にしましょう!
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この章では、育児休暇は取らなかったけれど、残業をしない生活を1年間継続してわかったことを紹介します。「私自身が感じたこと」、「妻が感じたこと」の2つの視点からお話しします。また、これから父親になる人へのメッセージもあります。妊娠中の子どもがいる人や子どもが生まれたばかりの人は参考にしてください。
紹介することの理由が、「残業しなかったから」とは完全には言い切れないことはご了承ください。あくまでも1年間子育てをして感じたことや気持ちの変化の紹介です。
父親として、残業をしない生活を1年間継続して感じたことや自分に起こった変化を紹介します。私は育児休暇は取りませんでしたが、「子どものために早く帰りたい!」という気持ちで仕事に取り組むことができました。その結果、感じたことがこちらの3つです。
● 父親としての自覚が生まれた
● 育児に積極的になった
● 子どもが好きになった
1つ目は父親としての自覚が生まれたことです。私はコロナウイルスの影響で出産に立ち会うことができませんでした。退院して妻の実家に帰って来たときに、初めて子どもを見たんです。たまたま連休が重なり、その後の数日間は子どもと過ごすことができましたが、なかなか「自分の子どもである」という父親としての自覚が持てませんでした。
「このままではよくない」と思ったときに、子どもと接する時間を増やすことが必要だと考えました。子どもとの時間を増やすために選んだのが、「残業をしない」です。仕事以外の時間は子どもと接するように努力した結果、いつの間にか父親としての自覚が生まれていました。
父親としての自覚があるかどうかで、子どもへの接し方も全く異なると思います。
2つ目が育児に積極的になりました。0歳児は成長が早く、子どもの変化を観察することがすごく楽しくなりました。子育ては大変ですが、楽しさを見出すことができたので、大変なことや面倒なことでも、行うようになりました。夫がなかなか子育てをしてくれないという人は、子どもと過ごす時間を増やし、その中に楽しさを見つけることを実践してみてください。
3つ目が子どもが好きになりました。もともと子どもは好きだったのですが、より一層好きになった状態です。あまり大きな声では言えませんが、育児休暇をとって、一日中子どもと過ごすのは無理だと思います。日中は仕事をすることで、一時的に子どもと離れる時間を作ったことで、子どもと会える時間がより貴重なものとなり、子どもへの愛情が増しました。仕事の時間と子育ての時間をバランスよく保てたのだと思います。この点では、妻は1日中子どもと過ごしているので、感謝するとともに、尊敬の念を抱きます。
残業しない夫と1年間過ごして感じたことを妻に聞いてみました。そこで得られた回答がこちらです。
● 孤独感がなかった
● 安心して子どもを任せられる
● 1年経ってもいい夫婦関係
1つ目が孤独感がなかったことです。私たち家族は3人で生活しています。それぞれの実家は同じ県内にありますが、すぐに移動できる距離ではないので、親の力を借りることなく子育てを行っています。また、コロナウイルスの影響で地域の子育てイベントや施設の利用が全くない状況でした。つまり、妻は完全に1人で子育てをしなければならない状況でした。その中で、育休は取らなくても、子どもの相手をしてくれる夫の存在は心の安定になっています。残業があるからいつ帰って来るのかわからない夫を待つのと、帰宅時間がわかる夫を待つのでは気持ちが全く違うと思います。
2つ目は安心して子どもを任せられることです。妻のプライベートの予定で、私が1人で子どもの相手をすることが何度かありました。そのような場合でも安心して任せることができるのはよかったです。また私自身も1人で子どもの相手をする自信があったので、「今日は僕が相手をするから、ゆっくり好きなことをして過ごしなよ」と、妻にリラックスする時間を提供することができました。夫婦で協力しながら子育てをすることが重要です。
3つ目が1年経ってもいい夫婦関係であることです。妻の友人の話を聞いていると、夫が子育てに非協力的で、夫への愛がなくなっている人もいるようです。「夫はいなくてもいい」、「お金があれば離婚する」と思っている人もいます。そんな中で、私の妻は「いつも助かっている。これからもよろしく。」と言ってくれます。育児に積極的になったことで、いい夫婦関係を維持できています。
実は、いい夫婦関係を維持するために実践していることがもう1つあります。それをこの後紹介するので、読んでみてください。
これから父親になる人に伝えたいことが2つあります。
● 育児休暇をとって欲しい
● パートナーに感謝の気持ちを伝える
この2つは1年間子育てをして強く感じたことです。これから父親になる人はぜひ実践してください。
1つ目は「育児休暇をとって欲しい」です。「育児休暇をとっていない人が何を言ってるんだ!」という状況ですが、私自身も育児休暇を取らなかったことを後悔しています。その理由は、残業をしない生活を通して、子育ての大変さを知ったからです。私達が子どもの頃は、祖父母も同じ家に住んでいたり、近くに住んでいることが多く、母親が完全に1人で子育てをしている家庭も少なかったと思います。しかし、現代は核家族世帯が多くなっている状況です。ネットで様々な情報を集めることができる時代になったとはいえ、もしものことがあったときを考えると母親は不安でなりません。
先にお話したように、子どもと過ごす時間が長くなることで、父親としての自覚もうまれます。パートナーのためにも、子どものためにも育児休暇をとって欲しいと思います。
パートナー(妻)に感謝の気持ちを伝えてください。その理由は、感謝の気持ちを伝えることで、パートナーの気落ちが楽になるだけでなく、夫婦関係を良好に保ことができるからです。さらには、あなたも感謝されるようになります。
実際に私が実践してことは、寝る前に「今日も1日ありがとう。」と言うことです。これは、1日子育てや家事をしてくれたことへの感謝の気持ちです。具体的なエピソードを添えられるともっといいです。例えば、「寝かしつけをしてくれてありがとう。」「晩ごはんを作ってくれてありがとう。」などです。長く一緒に生活していると、子育てや家事をすることが当たり前になって、感謝の気持ちを持たなくなる人が多いです。しかし、毎日寝る前に伝えるようにしておけば、いつまでも感謝の気持ちを持つことができます。これが夫婦関係の維持に繋がります。また、感謝された方は「また頑張ろう」という気持ちにもなります。
お返しに「お仕事頑張ってくれてありがとう。」と言われると、夫が頑張るエネルギーになりますよ。
これからの時代の子育てには夫の協力が必須です。「お金を稼いでいればいい」と考えず、自分は父親である自覚を持って過ごしてもらえたら嬉しいです。
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