親子のコミュニケーションを助ける絵本8選

2021年11月16日

絵本読み聞かせ

お子様との接し方や過ごし方が分からないと感じる親御さんは多いようです。
中には親御さん自身が、幼少期に適切な親子関係を築けなかったために、コミュニケーション方法が分からないという方もいらっしゃると思います。

どのような言葉がけをしたらよいのか?そもそもどのような遊び方をしたらよいのか?
子供にとって何がいいのか?やっていいことはあるのか?やってはいけないことはあるのか?初めての育児だったり、ご自身もお仕事で忙しかったりでバタバタしてしまうと、お子さんとのコミュニケーションが希薄になってしまうこともあります。

そのような時、絵本を親子のコミュニケーションの潤滑油にすることが出来ます。

絵本の中には、読み聞かせというより「一緒に楽しむことが出来る」ものもあります。言葉を楽しんだり、挿絵を楽しんだりして、会話が弾むものも少なくありません。読み聞かせをするというより、「一緒に絵本を楽しむ」という感覚でお子さんと過ごすようにしてみると、親御さん自身も、子供に戻ったような純粋な気持ちになれることでしょう。その気持ちをお子さんと共有できることでしょう。

本記事では、現在も入手可能な絵本の中から「親子のコミュニケーションに役立つ絵本」を厳選して、8冊ご紹介していきたいと思います。「楽しみ方のコツ」もご案内いたしますので、少しでも参考にしていただければ幸いです。

せとうちたいこさん デパートいきタイ 中野ヒデ子・さく 童心社

タイのおかあさん、せとうちたいこさん。
「タイだって一度デパートに行ってみたい」。ある日デパートに出かけます。
たいこさんにとって、デパートはウキウキ、ワクワクがつまったお宝の宝庫。
好奇心いっぱいで「やってみたーい」を満喫します。そんなたいこさんが見たものは?!

【楽しみ方のコツ】

ページごとに、化粧品売り場、靴売り場、洋品売り場など、商品が描きこまれているので、お子様と「〇〇ちゃんだったら何を買いたい?」と話をして指をさしてみたりすることが出来ます。ショッピングを楽しむたいこさんの気持ちになって、親子で何を買おうか迷いながらページをめくると心も弾むことでしょう。

めっきらもっきら どおんどん 長谷川摂子作 ふりやなな画 福音館書店

一緒に遊ぶおともだちを探していたかんたは、しゃくになって大声でめちゃくちゃな歌をうたいます。すると木の穴の中から不思議な声が聞こえてきます。ひゅうっと穴に吸い込まれたかんたがその先で出会ったものは・・・!?奇妙なおばけのいる世界と、おかあさんがいる安心した世界を行き来した男の子の不思議なものがたり。

【楽しみ方のコツ】

「ちんぷく まんぷく あっぺらこの きんぴらこ」といったように独特の言葉が多々登場するので、リズミカルに読んで盛り上がることも出来ます。お子さんと一緒に声に出してみて、言葉遊びの楽しさを感じてみるのもよいと思います。

しろくまちゃんの ほっとけーき わかやまけん こぐま社

「わたし ほっとけーき つくるのよ」しろくまちゃんは ふらいぱんと ぼーると、大きなお皿を揃えてほっとけーき作りをはじめます。さて、出来上がりは!?

【楽しみ方のコツ】

ほっとけーきが出来る過程がとても丁寧に描かれているので、そのページで「美味しそうだね!」などと言って指をさしながら、目で食を味わうことも出来ます。自分でつくることへの好奇心も育てることが出来る絵本です。

すてきな 三にんぐみ トミー アンゲラーさく 偕成社

黒マントに黒い帽子。なんとも恐ろしく見える山賊たちが、捨て子の女の子に出会ってから孤児救済にかけ廻るようになるという意表をつくお話です。

【楽しみ方のコツ】

前半は金銀財宝を奪う黒づくめの山賊たちに怖い思いでドキドキします。後半はこどもたちを助けるようになった面白い展開でドキドキします。前半は低くおどろおどろしい感じの雰囲気で、後半は明るい感じの読み方で、といったように後半で声のトーンを変えてシーンの変化を一緒に楽しむのもよいですよ。

からすのパンやさん かこ さとし さく 偕成社

森の中のからすの街にあるからすのパンやさん。子育てをしながら毎日せっせとパンを焼きます。ある日、おやつパンが大人気となり・・・・

【楽しみ方のコツ】

きょうりゅうパン、うさぎパン、サボテンパン・・・。ユニークで美味しそうなパンがページ一杯に並びます。まるでパンが焼ける香りがしてきそうです。パンの挿絵を見ながら「どのパン食べたい?」などと語りかけながらコミュニケーションを取ることが出来ます。いろいろなカラスも登場しますので、この絵本を読んで外でカラスを見かけた時に「あれは赤ちゃんガラスかな」といったような会話も楽しめます。

せんたくかあちゃん さとう わきこ さく・え 福音館書店

せんたくが大好きなかあちゃんは、うちじゅうのものをたらいに放り込んで何でもごしごしと洗ってしまいます。ねこも いぬも ソーセージも げたも こどもたちも みんな庭にほしてすっきりしていると、ある日ものほしなわにカミナリさまが引っかかります。

【楽しみ方のコツ】

かあちゃんに洗われて、せんたくばさみでとめられた洗濯物の風景は圧巻です。そのページを眺めているだけで、「あんなものも干してある!」と笑いながら楽しくお話することが出来ます。最後には薄汚れた大量のカミナリさまたちまで洗うことになるのですが、発想が面白いので大人になってからも印象に残る絵本です。

こんなことってあるかしら? 長新太 さく クレヨンハウス

「これはナンジャといわれるか。これは団子の、コーソージュータクでありますよ。」
最初は串団子の住宅のシーンから始まります。次々にありえないカラフルな光景が出てくる、ユーモアのある絵本です。

【楽しみ方のコツ】

全てのページに奇想天外な光景が繰り広げられていて「こんなことってあるかしら?」と締めくくられています。「これはぜったいない」「これくらいだったらありそう」と親子で楽しく感想を言いながらページを進めていくことが出来ます。

ぷくちゃんのすてきなぱんつ ひろかわさえこ さく アリス館

おかあさんが、ぷくちゃんに素敵なパンツを買ってくれました。でもおしっこが「じょじょじょじょーん」と出てきてパンツをぬらしてくれます。でも大丈夫、「おかわりパンツ」がたくさんあるのです。

【楽しみ方のコツ】

おむつはずしのトイレトレーニングにも使えますが、巻末に「どのパンツがすき?」と24枚のパンツが並んでいるページがあります。うさぎさん柄くじらさんマークのついたパンツまで。「〇〇ちゃんは今日どのパンツがはきたい?」といって、会話をすすめるのもよいでしょう。パンツに特化した絵本はなかなかありません。おすすめです。

絵本のご紹介は以上になります。

私自身娘を一人育てた経験があるのですが、子育てをしている時にはどのようなコミュニケーションを取ったら良いのかわかりませんでした。元々、絵本の読み聞かせを始めたのは、親子の時間を充実させたいという思いがあったからでした。毎日、娘と絵本と共に過ごす時間を持ち、1歳の頃から小学2年生まで絵本の読み聞かせをしてきました。

笑ったり驚いたりしてさまざまな感情を感じました。絵本の中に出てくるユーモアの溢れる登場人物たちや、絵本の中の印象的なシーン一つ一つを一緒に味わいました。その時に共有したものは、年月を経ても色あせることはありませんでした。成人した娘とは現在でも絵本の話題で盛り上がります。ちょっとした会話の中にも絵本の中のセリフが出てきたり、時にユーモアのある絵本の1シーンについて語ったりして、お腹を抱えて笑っています。

今回は自身の経験をもとに、子育て時代に親子のコミュニケーションを助け、子供が成人してからも楽しく話題にのぼっている絵本をご紹介してみました。

素敵な絵本との出会いがありますように。

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