はじめての保育園『共働き家庭』入園前に確認・準備しておくと良いこと

2021年12月8日

幼稚園・保育園

お子様を保育園に預けて働く予定のご家庭にとって、保育園の入園が決まるとまずはひと安心だと思います。しかし、安心したのもつかのま、あっという間に入園間近という状況でないでしょうか。

お子様がはじめて保育園に通い始めるご家庭では、入園前の時期は、やらなくてはいけないことが山積みだと思います。

入園までに提出するもの・準備するべきことがたくさんあり、「何からやり始めたら良いのか?」、「何か忘れていることはないか?」と不安や悩みで心がおしつぶされそうになっている方もいらっしゃるかもしれません。

新入園にあたり、お子様も保護者も皆「はじめて」のことばかりです。「はじめて」の世界に対応するためには、事前の確認や準備をしっかりしておくと安心です。

自分の心をサポートしてくれるアイテムをたくさん準備しておくことで、きっと心強い味方になってくれることでしょう。

そこで今回は、「入園前に確認・準備しておくと良いこと」をご紹介したいと思います。
保育園での保育士としての経験と、園で保護者から質問を受けることが多かったことや保護者からお伺いした体験談を踏まえつつ、まとめてみたいと思います。

■入園前に確認/準備しておくと良い・12のポイント

はじめて保育園に入園するにあたり、入園前に確認・準備しておくと良いことをご紹介したいと思います。大きく分けて「12のポイント」としてまとめてみました。

①生活環境を整える

②食事

③お昼寝

④持ち物・使用するものの準備

⑤登園するまでの流れの確認

⑥送迎を誰が行うか

⑦保育園までの道のり・手段

⑧慣らし保育期間の対応

⑨緊急連絡先の順番

⑩緊急時・災害時の対応

⑪病気になった時の対応

⑫家事代行サービス等の確認・登録

パッと見て、「こんなにあるの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

保育園に通い始めると同時に、きっとお仕事も始まることでしょう。時間が全く足りず、バタバタと慌ただしい1日を過ごすこともあるかもしれません。

そのような状況の中で少しでも余裕をつくれるよう、「準備しすぎ」くらいがちょうど良いかなと思います。

保護者の方から、
「入園して様子をみてから準備しようと思っていたけれど、全くそのような余裕はなかった」というよくお伺いします。

準備万端に備えて、意外とあっさりと事が進めばラッキーだと思えば良いことです。

お子様が楽しく保育園に通えるように、そして保護者も新しい生活スケジュールをスムーズに進めるよう、良い準備ができると良いなと思います。

では、ポイントを1つずつご紹介していきたいと思います。

①生活環境を整える 

・1日の流れをイメージする

家族皆、一斉に新しい生活スケジュールになりますので、「1日の流れ」をしっかりとイメージしておくことが大切です。

細かなタイムスケジュールを自分なりにイメージして組み立て、限られた時間をどのように使うのか?、時間の使い方を考えておくと良いと思います。

もちろん、イメージ通りに1日の流れが進むとは限りません。ただ、イメージしたスケジュールを軸にして、予想外のことが起きた場合の対応をいくつか頭の中に入れておくことで、体力的にも精神的にも余裕をもつことができると思います。

お子様が突然ぐずりだすかもしれません。

家を出発する直前にトイレに行きたがるかもしれません。

予想外なことが起きることを前提として、「1日の流れ」をイメージしておくと良いでしょう。

・生活リズムを整える

「早寝早起き」のリズムを大切にしましょう。

お仕事の都合等で、保護者も一緒に…というのはなかなか難しいかもしれません。特に、就寝時間は、遅くなってしまうことが多いのではないでしょうか。

しかし、お子様も就寝時間が遅くなってしまった場合、やはりどうしても登園時に気分がのらずぐずってしまうことも多いです。

また、体の中がまだしっかりと起きていない状態のため、朝のおやつや水分を取ることもできないお子様もいます。

お子様の状況によっては、少しだけ睡眠をとり、調子を整える等の対応をする場合もあります。

乳児クラスの時期は、個々のリズムを尊重し生活することが基本になりますが、月齢があがってくると、集団での活動も増えてきます。良い体調で元気に活動に参加するために、生活リズムを整えることはとても重要です。

もちろん、個々のご家庭でさまざまな事情があるかと思いますので、その際は保育士に相談してみてください。

新入園の頃は、お子様の様子にあわせて、いつも以上に活動等、臨機応変に対応するようにしています。

無理がないよう、少しずつリズムを整えながら、保育園生活に慣れていけたらと思っています。

②食事

「保育園ではじめて食べる」ということが、基本的にはないよう、できる限り、さまざまな食材に慣れておくと良いです。

保育園で初めて口にするものがあった場合、それに対してアレルギー反応が出てしまう可能性があります。

また、「はじめての保育園」で「はじめての先生・ともだち」の中で、「はじめての食べ物」となりますと、新入園のお子様の中には、食べること自体を拒否してしまう場合もあるのです。

水分やおやつ・食事を全く取れない状態が続いてしまいますと、長時間保育園でお子様をお預かりするのは危険という判断になってしまいます。

お仕事の都合等もあることは重々承知の上で、慣らし保育期間を延長し、少しずつゆっくりと保育時間をのばしていく、ということをご提案させていただくこともあります。

もちろん、ご家庭で食べたことがあるから絶対に大丈夫!ということではありませんが、ご家庭で様子を見ていただくことで、保育園でも対応がしやすくなります。

また、ちょうど幼児食になる学年のお子様の場合は、固形物に慣れておくと良いでしょう。

固形物とはいえ、もちろん、月齢に応じて、栄養士さん・調理師さんが大きさを調整してくれていますので、大人と全く同じものを…ということではないので安心してください。

また、「必ず食べておくように」ということではありませんので、ご家庭の状況にあわせて、無理のないよう、いろいろ試してみると良いと思います。

ご家庭での様子を、保育園と共有できると、食事の対応がスムーズになり、お子様にとってもストレスなく、食事を楽しめると思います。

お子様も、「はじめての保育園」の中でも、自分が「食べ慣れたもの」があると安心するようで、さっきまで泣いていた子どもがおにぎりを見たら泣き止み、少しずつ食べながら落ち着いた、ということもありました。

③お昼寝

保育園でのお昼寝は、基本的に、子ども用布団やコット(子ども用のお昼寝ベット)を使用します。ご家庭のお布団で構いませんので、お布団に横になることに慣れておくと良いでしょう。

保育園に入園するまで、「お昼寝=ベビーカー」というパターンが多かったというお話をお伺いすることがあります。お出かけの途中で眠ってしまうようなことも多いのではないでしょうか。

ただ、ベビーカーとお布団では少し感覚が違うと思いますので、保育園でお布団でお昼寝しようとすると、なかなかできないようなお子様もいます。

入園当初は、「眠いのに寝られない…」という悪循環に陥ってしまうような場合もあり、保育士はいろいろ試行錯誤しながら、お子様にとって良い眠りができる環境を探しています。

お子様にとって、睡眠はとても重要なものです。

入園当初はなかなか眠れないまま帰宅し、ご家庭でぐずぐずしてしまうようなことも多いようです。保育園でしっかりと良い眠りの時間がもてるよう、少し「お昼寝」に慣れておくと良いかなと思います。

ちなみに。
新入園のお子様で最初からお布団でしっかりとお昼寝できるお子様は、私自身の経験上、3分の1くらいです。

最初の頃は、「落ち着いて過ごせること」を第一に、抱っこのまま眠ったり、お布団をソファのようにしてみたりと、お子様の希望にそって眠りやすい環境をつくっています。

そして、少しずつ様子をみながら、お布団に移行できるような流れをつくり、1ヶ月くらいすると、ほとんどのお子様がお布団でお昼寝できるようになります。

④持ち物・使用するものの準備

・持ち物全てに名前を書く

保育園で使用するもの・持ち込むものには、「全て」名前を記入します。毎日使用するおむつにも名前を記入して持参する園が多いかと思います。

名前の記入は、「しっかり・見やすく」が基本です。

クラスには、同じ年齢のお子様がたくさんいます。同じ年齢ということは、持っているもの・着ているものも当然のように同じになることが多いです。

サイズもデザインもカラーも同じ。こうなると、見分けるものは「名前」のみです。迷子にならないよう、全ての持ち物に名前を書きましょう。

「全て」のもの、となると、かなり多くのものに名前を記入することになりますので、早めに名前記入をしておくことをおすすめします。

お名前スタンプを使用している方もわりと多いです。とても可愛らしくて良いのですが、どうしてもすぐに薄くなって名前が見にくくなってしまう場合が多いです。

もし可能であれば、お名前ペン等でハッキリ・しっかり書いておく方が、何度も名前を書き直すことも少なくなりますのでおすすめです。

・名前書き用マジック

「全て」の持ち物に名前を記入しますので、名前書き用のマジック等は何本かストックしておくことをおすすめします。

おむつを使用する年齢のお子様は、毎日、おむつ数枚に名前を記入します。まとめて記入するとしても、あっという間にインクがなくなってしまいます。

忙しくて時間がない中で、「ペンがない…」なんてことにならないよう、しっかり準備しておくと良いでしょう。

忘れてしまいがちな「靴」への名前記入。
玄関に、マジックを準備しておくと、靴を新調した際にも便利です。

・日々の洋服の準備

保育園用のお洋服は、「シンプルで動きやすい服」を基本に準備すると良いでしょう。

さらに、「着脱しやすい洋服」を意識しておくと、お子様がトイレトレーニングの年齢になった際にも、ストレスが少なくなると思います。

洋服については、園によってルールがあるかと思いますが、だいたい以下の6点は当てはまるかと思います。

*フードがないもの(外遊び用のアウターもフードなし)。
*スカートやワンピースは×。
*基本は、パンツスタイル。
*下着はつながっていないもの。
*下着は長袖以外のもの(半袖やタンクトップタイプ)。
*大きな飾りやボタンがないもの。

もちろん、通園する予定の保育園に確認した上で、ということになりますが、基本的にはこのようなルールが当てはまる場合が多いと思います。

そして、入園前に洋服をまとめ買いする際には、「乾きやすい素材」の洋服がおすすめです。

各園いろいろですが、基本的に、保育園関係の洗濯物はとても多いです。毎日のことですから、気兼ねなくザブザブ洗えるもの、そして乾きやすいものを選ぶと、小さなことではありますが時短になるかなと思います。

・下着の準備

下着は、「つながっていないもの」を準備しましょう。

股下にボタンがついたものや、ロンパースタイプの下着はNGという保育園が多いように思います。

ただ、お子様の様子等、各ご家庭の事情もあるかと思いますので、その場合は、保育園に相談してみてください。

また、保育園内は、一年中、しっかりと温度管理されており暖かいです。

「長袖タイプの下着」は暑くなってしまう場合が多いので控えた方が良いでしょう。

新陳代謝の良い子どもたちは、タンクトップタイプの下着でちょうど良い場合が多いです。

・靴

「はきやすい(はかせやすい)・「ぬぎやすい(ぬがせやすい)」靴を選びましょう。

ニューバランスの靴は、はいているお子様が多い印象があります。(もちろん、靴箱に同じ靴が並ぶことになりますので、名前必須です。)

スリッポンは、素材にもよりますが、大人が思っている感覚とは少々違うようで、お子様にとっては意外とはきにくいようです。

また、お子様は、すぐに足が大きくなってしまうので、ついつい大きめサイズを買ってしまいこともあるのではないでしょうか。

ただ、やはり足がきちんと固定されず不安定になり、転びやすくなったり、うまく歩けないような場合もあります。

「ちょうど良いサイズ」を選ぶことをおすすめします。

・園指定のものの準備

保育園によっては、園で決まっているもの(制服や持ち物等)があります。

園指定のものがある場合は、きちんと確認し、早めに準備しましょう。

また、お昼寝用のシーツを園の規定サイズでつくらなくてはいけない園もあります。

慣らし保育期間終了後に持参という場合もありますが、入園と同時に持参する場合もありますので、早めに確認しておくと良いです。

⑤登園するまでの流れの確認

・起床時間

お子様よりも少し早めに起きて、先に自分自身の準備をしておくことがポイントです。

体力的にも精神的にも余裕をもつために、ご家族でしっかり役割分担した上で、起床時間を決めましょう。

お子様の起床時間は、入園前から少しずつ調整して早めていき、希望の起床時間に慣れておくようにすると良いです。

お子様は、出発直前にトイレタイムになったり、ぐずってしまったり…ということもありますので、その辺りも考慮して起床時間を設定することをおすすめします。

・家族の役割分担

主に、「お子様の準備を誰がどのようなタイミングで行うか」、決めておくと良いでしょう。

「役割分担」というと、どうしてもお母様のご負担ばかり多くなってしまい、バタバタしてしまうというお話をよくお伺いします。

ご家族皆さんそれぞれが忙しい朝の時間。うまく分担して、準備ができるように入園前に話し合っておくことをおすすめします。

朝の時間のバタバタは、イライラにつながり、心がモヤモヤしたまま登園することにもなりかねません。

理想論になってしまうかもしれませんが、ご家族皆、良い一日のスタートがきれるよう、お互いに思いやる気持ちを忘れないように対応できたら良いなと思います。

・保育園の連絡ノート記入

朝、起床後に記入する欄(起床時間・排便・朝食・検温等)を誰が記入するのか、明確に決めておく必要なないかと思いますが、常に「連絡ノートの記入」をご家族皆さんで意識しておきましょう。

どうしても、朝の忙しい時間は、記入忘れが多くなってしまいます。

連絡ノートは、ご家庭での様子、今日のお子様の様子等を確認するための大切なものです。

保育園との情報共有のためにも連絡ノートを記入する時間を確保できると良いなと思います。

・検温

検温は、お子様の健康状態を把握するためにとても重要なものです。毎日、忘れずに検温する習慣をつけましょう。

忘れずにしっかり検温できるよう、体温計を数本、用意しておくと便利です。

保育園によっては、「37.5℃」を最初のラインとしているところも多いです。

ただ、もともと体温が高めのお子様もいます。37℃前半くらいが平熱のお子様もいますので、入園前から、可能な限り毎日検温し、平熱をしっかり把握しておくことをおすすめします。

⑥送迎を誰が行うか

出勤時間・退勤時間の関係で、各ご家庭でいろいろ対応が異なると思います。

通勤時間も含め、お子様の送迎を誰がするのか、ある程度決めておくと良いでしょう。それに伴い、朝の時間の準備等、よりイメージしやすくなると思います。

・登園時

朝、登園時に園内で保護者がするべき準備を確認しておきましょう。

おそらく、入園説明会等でおおまかな説明があるかと思いますが、気になる方は、場所を確認させてもらうと安心材料が増えると思います。

登園時の「朝の準備」にかかる時間をある程度把握しておくと、保育園に到着する時間・園を出発する時間等がみえてきて、スケジュールがイメージしやすくなると思います。

入園当初は、皆さんかなり時間がかかりますが、1ヶ月もするとほとんどの方がご自身でスムーズにできる方法を見出しているような印象です。

そして、登園時間については、皆さん同じような時間帯になることが多く、時間によってはかなり重なってしまうこともあります。
これについては、入園後にしか分からないことですので、入園当初は(4月入園の方は特に)、余裕をもって登園することをおすすめします。

・降園時

降園時は、持ち帰らなくてはいけない物がありますので確認しておきましょう。

朝の時間ほど、慌ただしくはないと思いますので、時間配分等はそこまで気にしなくて大丈夫です。

保育園によっては、週末にさまざまな荷物(布団やシーツ等)をまとめて持ち帰るところもあります。保護者自身の荷物・お子様の日常の荷物・週末用の持ち帰り荷物…と、かなりの荷物になる可能性があります。

事前に確認しておき、状況によっては週末のみ移動手段を変更する等、ある程度選択肢を用意しておくと良いでしょう。

⑦保育園までの道のり・手段

・保育園までのルート確認

まず、自宅から保育園までどのくらいの時間がかかるのか、事前に実際に足を運んで確認してみることをおすすめします。

自宅から保育園までのルートと所要時間を確認しておくことで、送迎するにあたって、自宅や職場を出発する時間を把握することができます。

バス登園等の場合は、保育園指定の集合場所までの所要時間を確認しておきましょう。

ルート確認の際は、是非お子様と一緒に行ってみて下さい。ルートによっては、お子様にとってとても魅力的なものがあり、なかなか前に進めない…という可能性も。

事前に知っておくことで違うルートも検討できます。

もし可能であれば、保育園までのルートは複数確認しておくと良いでしょう。ルートの途中で道路工事をしている等、緊急的に何かあった場合、すぐに対応することができます。

・保育園までの送迎手段

保育園までの送迎手段としては、「徒歩(ベビーカー)」・「自転車」・「車」の方が多い印象です。

お子様の月齢にもよりますが、保育園の入園が決まり、「電動自転車を購入した」というお話もよく伺います。もちろん、お住まいの地域の事情や、通園する保育園の場所等にもよりますが、やはりとても便利なアイテムのようです。

スムーズに送迎できる手段は何か、入園前にいろいろ試しておくと良いでしょう。

ベビーカーを使用して登園する予定の方は、事前に保育園に置き場所を確認しておくと良いです。まれに、園ではベビーカーの預かりはしない場合もありますので注意してください。

・天候が悪いときの送迎手段

雨や雪等、天候が悪い時の送迎に関して、事前に確認しておきましょう。

天候がかなり良くないような場合は、タクシー等はほぼつかまらないようです。それを踏まえて、事前に予約しておくという方もいらっしゃいました。

手段によっては、保育園までの所要時間が変わってくると思いますので、入園前にさまざまなパターンを考慮しておくことをおすすめします。

・自転車や車の駐車スペースの確認

自転車や車で送迎をする場合は、駐輪・駐車スペースの確保は必須です。

特に、車については、保育園の立地によっては、登園・降園時間にあわせて、駐車禁止の取り締まりが行われる場合もあります。

保育園によっては、送迎時用の一時的な駐車スペースを準備していることころもありますが、数が少ない場合が多いです。そのため、近隣の駐輪・駐車場を月極で契約している方もいらっしゃいました。

入園前に、保育園周辺の様子もあわせて確認しておくと良いでしょう。

⑧慣らし保育期間の対応

慣らし保育は、(保育園によりますが)だいたい1週間~4週間くらいの期間、行うことが多いです。

お仕事の開始時期とのバランスはとても重要です。
慣らし保育と同時にお仕事なのか、慣らし保育期間終了してからお仕事開始なのか、状況により対応が変わってくると思います。

しっかりとお仕事のスケジュールを確認しておきましょう。

慣らし保育の最初の頃は、1~2時間からスタートするパターンが多く、短時間保育がしばらく続きます。

・誰が送迎するのか?
・お休みを取るのか?、半休を取るのか?
・慣らし保育のあとお仕事に行く場合の預け先はどうするか?
(祖父母にお願いする等々)

入園前にご家族でしっかりと話し合っておくことをおすすめします。

慣らし保育は、お子様の様子に合わせて進められます。基本的に、あまりないことではありますが、お子様の様子によっては、半日保育等の短時間保育でしばらく様子をみるような場合もあります。

様々なパターンを考え、対応できるようにしておくと良いでしょう。

なお、保育園によっては、ご家庭の状況により、慣らし保育期間を調整してくれる場合もあります。ただ、この場合は、お子様の様子によっては、お子様も保護者も精神的にかなり負担が大きくなることも予想されます。

そのことも踏まえつつ、保育園と相談してみてください。

⑨緊急連絡先の順番 

保育園入園の際に、「緊急連絡先」を提出する場合が多いと思います。その際、連絡先の順番(誰から連絡するのか)を記入します。

・必ず連絡が取れる人

基本的に、「必ず連絡が取れる人」の会社番号や携帯番号を記入します。

お迎えが必要な場合、「緊急連絡先1番=すぐにお迎えに来ることができる人」というのがベストです。難しい場合は、「お迎えに来てくれる人の調整がきちんとできる人」でも構いません。

ご家族でしっかり話し合っておきましょう。

・祖父母等、家族への協力のお願い

緊急時の対応として、可能な限り多くの人にご協力のお願いをしておくことをおすすめします。

事前にしっかりと調整しておくことで、緊急時の対応の幅が広がり、臨機応変に対応することが可能です。

もし時間的に可能であれば、お願いした人と一緒に、一度保育園に行っておくと、保育士に顔を認識してもらうこともできるので、いろいろ対応がスムーズになると思います。

⑩緊急時・災害時の対応

・病気やケガ等の対応

いつ、病気やケガなど不測の事態が起き、保育園から保護者に呼び出しの連絡が入るか分かりません。

そのような緊急時に、慌てることなく素早くお子様を迎えに行けるよう、「緊急連絡を受けて、誰が園にお迎えに行くのか?」、きちんと相談して決めておきましょう。

・大雨や台風、地震等の自然災害時の対応

近年、大雨や台風、地震等の自然災害が多く起きています。保育園は、幼稚園や学校等とは異なり、基本的に休園はなく、開園している場合が多いです。

ただ、やむを得ず休園する場合や、早い時間のお迎えのお願いがある場合もあります。

どのような状態の場合に休園になるのか?、緊急的に避難する場所はどこなのか?等、緊急時・災害時の対応は保育園ごとに決まっています。

書類等で保護者に事前にお知らせがあると思いますので、しっかりと確認し、さまざまな状況を考慮しておくと良いでしょう。

また、電話等、連絡が全くつながらなくなってしまった場合はどこで合流するのか、ご家族で必ず話し合って決めておきましょう。

⑪病気になった時の対応

保育園では、病気のお子様をお預かりすることはできません。また、保育中に、発熱や嘔吐等の体調不良の状態になった時には、保護者にすぐに保育園にお迎えに来ていただく必要があります。

登園許可証が必要な病気にかかった場合には、医師の許可があるまで登園することはできません。

病気にかかった時に、どのような対応をするのかをご家族でしっかりと話し合っておくことが大切です。各ご家庭の事情にあった対策を事前に準備しておくことをおすすめします。

・お迎えに行く人

保育園からお迎えのお願いの連絡があった場合、誰がお迎えに行くのか、話し合っておきましょう。

・病院受診の準備

病院を受診するにあたり、誰が行くことになってもすぐに対応できるよう準備しておくことをおすすめします。

基本的に、お母様以外の方が受診対応する場合、すぐに対応できないことも多いようです。
ご家族で話し合っておくと、対応がスムーズになると思います。

・病児保育&病後児保育の確認・登録

看護師や保育士が、病気のお子様の看護・保育を行う「病児保育施設」や「病後児保育施設」を確認しておきましょう。事前登録が必要な場合が多いので、入園前に申請・登録しておくことをおすすめします。

なお、感染症の流行期には予約がいっぱいで利用できないこともあります。また、感染力の強い病気(施設で規則があります)の場合には、利用することはできない場合がありますので注意が必要です。

・ベビーシッター/市町村の保育ママやファミリーサポート等の確認

ご家族での対応が難しい場合のため、ベビーシッターや各自治体で実施しているファミリーサポート制度等を確認しておきましょう。

事前登録が必要な場合が多いですので、早めにチェックしておくことをおすすめします。

・ご家族が病気でお子様の対応ができない場合

お子様が病気の時だけでなく、ご家族が病気にかかってしまい、お子様の対応ができないような場合も可能性としてあるかと思います。

緊急的な対応として、話し合っておくと良いでしょう。

⑫家事代行サービス等の確認・登録

お子様の保育園入園と同時に、環境が大きく変化し、さまざまなことに対応しなければいけなくなり、心が休まる暇もないような状況になることも多いかと思います。

「仕事」「家事」「育児」…と、頑張らなくては!とかなり気を張って過ごしていらっしゃる方も見受けられます。

最初はそれでも何とか乗り切れるかもしれませんが、時間の経過とともに、やはり精神的にも肉体的にもつらい状態になってしまうことも多いようです。

子どもは大人の心を敏感に感じ取ります。

親子で、イライラ・ぐずぐず・いやいや・モヤモヤ…負の感情の無限ループになってしまうこともあるかもしれません。

ご家族の精神バランスを整えるためにも、ご家族での役割分担はとても大切なことです。

そして、無理をしないこと。
とはいえ、なかなか簡単に切り替えることも難しいと思いますが、「無理しないと意識する」だけでもだいぶ違ってくるかと思います。

さらに、掃除や食事づくり等をしてくれる家事代行サービスを利用してみるのもおすすめです。

ベビーシッター会社でサービスを提供しているところもありますので、お子様の緊急時対応等の登録とともに、確認してみてはいかがでしょうか。

入園前に、一度お試しで利用してみるのもおすすめです。使い勝手が良ければ、どんどん積極的に利用してみましょう。

周りから何か言われることもあるかもしれませんが、大切なことは、ご家族が「笑顔で過ごせること」です。

■入園前に分からないことや質問等があった場合 

*気になったこと、確認したいことをまとめておきましょう。

*電話で確認する場合は、「12:30~15:00」頃がおすすめです。
(保育園によりますので入園説明会等で確認しておくと良いでしょう。)

*電話の場合には、「何時頃にかけても良いか」確認するのも良いです。

*メールでの問い合わせの場合は、携帯電話等の連絡先も記載しておきましょう。
(メール内容によってはお話しした方が伝わりやすいと判断し、連絡する場合もあります。)

「はじめて」のことですから、さまざまな質問や疑問、確認したいことがあるのは当然のことです。
どんな些細なことでも構いません。

保育園側は、対応する準備をしていますので、気にせず連絡してみてください。

保育園入園にあたり、いろいろと不安なことも多いかと思います。

「はじめて」の世界に飛び込むわけですから当然のことです。

その「不安」を少しでも小さくできるよう、入園前に準備・確認できることは、可能な限り進めておくことをおすすめします。

「はじめて」の世界を楽しく穏やかに過ごせるように、そして、皆が笑顔でいられるよう心から願っています。

前の記事へ

生後8カ月で新型コロナウイルスに感染。わかりづらい症状と自宅での過ごし方。

次の記事へ

実家に頼れない共働き夫婦の子育て法

関連記事

詳しく見る