2022年3月26日
ワーキングママ
共働き家庭の強い味方といえば、保育園。遅くまで預かってくれる保育園のような場所がなければ、そもそも夫婦揃って働くことは難しいですよね。我が家の長男は、公立の保育園に通いはじめて、今年の4月で4年目、年中になります。幼稚園に3年間通っていた私からしたら、言葉もままならない1歳から親元を離れて社会の荒波に揉まれ、本当にたくましく育っているな、と我が子ながら思います。同時に、先生方には本当にお世話になっていて、トイレトレーニングやお箸の持ち方など、私一人だったら途中で放棄してしまっていたかもしれません。慣らし保育をはじめたころは、朝大泣きして私の腕から離れようとしない我が子を先生に無理やり押し付け、夕方のお迎えのときにも私の顔を見た瞬間大泣きされる日々。こんなに我が子を泣かせてまで預ける意味って何なのか、と何度も自問自答しました。社会人になってから10年以上経ちますが、何のために働くのか、恥ずかしながら真面目に考えたことがありませんでした。子どもが生まれてからというもの、その可愛さに一瞬で心奪われ、子ども中心の生活に早変わり。それまでは遊びに仕事、何事にも全力投球!な日々でしたが、仕事など、本当にどうでもよくなりました。仕事に復帰する日が待ち遠しい、とは思ったことがありません。それでも、共働きを続ける理由は?と考えたとき、お金のことを抜きにすると、やはり子どもが巣立った後の自分の人生にとって、100点満点ではないにせよ、仕事と子育てを両立できたということが自信につながり、何かしらプラスに働くのではないかと思うからです。仕事が育児の息抜きだという友人もいますし、出産を機に仕事を辞めた友人もいます。人それぞれですが、母親以外としての、自分の居場所がほかにあると、人生がさらに豊かになるような気がしています。働く私の姿を見て、幼い2人の息子たちがどう感じるのかは分かりませんが、自分のためにも働き続けようと思っています。
長男の育児休暇が終わり、仕事に復帰するタイミングで、隣の県から引っ越してきた我が家。「一番近くの保育園で良いよね?」と、あまり深く考えず、親が送迎しやすいという理由から、家から一番近い距離にある公立保育園に決め、運よく入園することができました。私は時短勤務ですが、正社員で共働きなので、保育園一択。通える範囲内にこども園はありませんでした。近くの幼稚園は、就業後30分以内に迎えに来ることが必要などの条件があったり、夏休みや冬休みの預かり保育がないことから、候補には入りませんでした。
私の通勤時間は、ドアドアで1時間半、夫は2時間かかります。夫は激務ということもあり、帰宅するのは子どもたちが寝静まったころ。毎日ほぼワンオペ状態です。現在は、次男の育児休暇中のため、時間的にも精神的にもまだ余裕がありますが。
引っ越してきてから分かったのですが、我が家から一番近い幼稚園は、市内でも有数のお勉強系の幼稚園でした。市外からも通う子も多い、大規模幼稚園です。その幼稚園では、最新のタブレット端末を一人一台使って、算数の基礎などのお勉強をしたり、園内に完備している室内温水プールで一年中水泳の授業があり、卒業までに泳げるようになることが目標だそうです。外部講師を招いて英語教室や茶道教室、芸術教室、運動教室などの活動も。園内でいろいろな体験をさせてもらえるので、子どもにとっても刺激があって良いですし、ここまでしっかりと幼稚園でやってくれると、親が習い事に連れていく必要があまりないので、親の負担という意味で楽ができると感じました。その点、我が子の通う公立の保育園はというと、幼稚園のような英語や算数の勉強はもとより、茶道などもすることはないので、小学校に上がったときに勉強についていけるか心配しています。幼稚園育ちの子も、保育園育ちの子も、小学校に入ったらそこまで大差がないとよく聞きますが、やはり公立の保育園に通わせている子どもを持つ親としては、どうしても気になってしまいます。近所の長男と同じ公立保育園に通っている年長の女の子は、月曜日から土曜日まで、毎日何かしらの習い事をしています。公文にピアノに英語に柔道、スイミング、サッカーまで。本人がやりたいということはすべてやらせてあげているそうで、毎日大忙しです。この女の子のお母さんと話していると、公立保育園は本当になにもやってくれない、という話になり、私にも焦りが。今は次男の育休中なので良いですが、復帰するとなると、平日のお迎え時間は毎日18時頃なので、帰ってから習い事に行くことは、子どもの体力的にも親の体力的にも精神的にも難しい。となると、休日の土日どちらかを習い事に充てる?とも考えましたが、ただでさえ、働いていて子どもと過ごす時間が少ないので、土日くらいはゆっくりと子どもと過ごしたいという結論に。幼保無償化がはじまって、その恩恵を受けている3歳児になり、つくづく、公立保育園って微妙すぎなのでは?と思ってしまっています。公立の保育園でも、愛知県東郷町や山梨県山梨市などでは、英語を母国語とする外部講師を招いて、英語活動を行っている市町村もあるようですが、まだまだ少ないのが現状。働く保護者からしたら、私立幼稚園やこども園で、今やほぼ当たり前になっている英語活動を公立でもやってもらえたら、とてもありがたいのにな、と思わずにはいられません。また、プールと言っても、20人が入ったらパンパンなくらいのビニールプールしかないので、やってもらえるだけでも大変ありがたいことなのですが、泳げるようになるためには、やはりスイミングスクールに通うしかありません。幼稚園が羨ましい…というのが本音です。でも共働きなので、預けられない。保育園は親の代わりに保育をしてくれる場なのだから教育面は求めても仕方ない、と言われればそれで終わりなのですが。
現在は、育休中ということもあり、親の希望ではありますが、長男を週1回英語教室に通わせています。ただ、私が仕事に復帰した場合は、レッスンに時間に合わない…本人も楽しんでいるので続けさせたいのですが、仕事を辞めるか、英語を辞めるか、休日クラスのある英語教室に変えるか、悩んでいたりもします。
1歳からお世話になっている保育園。私立の幼稚園などは、若い先生が多く、園によっては、保育の質にばらつきがあると言われますが、我が家は公立の保育園に通わせているので、公務員として長く務める方も多く、若手、中堅、ベテランと幅広い年代の先生たちがいます。どのクラスでも若い先生とベテランの先生がうまく均等に配置されているので、保育の質については、確保されている気がします。やはり自分の子育ても終えた、ベテランの先生たちは頼りになりますし、話しやすい雰囲気を作るのも上手く、育児の相談もしやすいです。先日、次男と一緒に長男を保育園まで迎えに行ったとき、次男が履いていたお下がりのズボンを見て、「そのズボン、〇〇(長男の名前)くんが履いてたやつだー!」と言って覚えてくれていたのには、こちらも驚きました。先生の記憶力にはいつも驚かされてばかりです。
園庭は広くはないですし、遊具も最新のきれいなものがあるわけではありませんが、ボールやフラフープ、集団遊びなどをして、外で遊ぶ時間は多く設けてくださっているようです。
保育園は、働いている保護者がほとんどなので、朝夕の送迎時間もバラバラで、親同士が交流する機会もほぼないので、関係性が築きにくい面がありますが、淡白な関係なので困った問題に巻き込まれることもなく心穏やかに、平和に過ごせています。
あんなに泣いていた息子はというと、今では保育園が大好きで、いつもより少しでも早く迎えに行くと、「早すぎる!もっと遊びたい」と言って帰りたがりません。帰りの車の中でも、「今日は給食のお当番だったから、いただきますのごあいさつをぼくが言ったよ」「今日は砂場で川をつくってあそんだ」などの報告を自らしてくれるので、私も彼からの報告が毎日のささやかな楽しみになっています。1歳児クラスから一緒の仲良しのお友達もたくさんいるようで、保育園で楽しく過ごせているようです。親としては、それが何より一番うれしいことなので、保育園に通わせて良かったな、と思います。教育面に関しては、幼稚園には及ばないですが、少なくとも家でできることは、家でやろうと思います。仕事に復帰後も、本人がやりたい、というなら休日にでも習い事に行かせてあげるつもりです。小学校受験などもさせるつもりはないので、基本的にはのびのびと、子どもらしく保育園生活を楽しめるようにしてあげたいと思っています。