2022年1月21日
食育
私の息子は、卵と小麦のアレルギーを持っています。
息子の場合、卵のアレルギーの症状はよくある発疹などではなく消化管に表れるタイプのようで、表面にはなにも症状が現れませんが、軟便、下痢になったり、多く食べ過ぎると嘔吐することがあります。
アナフィラキシーなどを起こす可能性は低いようで、いつか食べられるようになるため、お医者さんと相談しながら少しずつ負荷をかけて食べる量を増やすチャレンジをしています。
20分固ゆでしたゆで卵の卵黄を耳かき1さじの量あげることから始め、まるまる卵黄(20g)をクリアしたら同様のゆで卵の卵白をまた耳かき1からになります。長い道のりですが、最終的に卵を丸々クリアできるよう、日々少しずつチャレンジしています。
そんな息子ですが、卵アレルギーで食べられなくても、アレルギーのない子と同じようにいろんなものを食べてほしいという思いで、毎日様々なメニューを作るようにしています。
その中で、特に卵アレルギーの子どもにおすすめだと思うものが4つあります。
~材料~
高野豆腐 16g程度(新あさひ高野豆腐1枚使用)
にんじん 1/2本
白菜 1枚
醤油 小さじ1
みりん 小さじ1
だしの素 1ふり
1.高野豆腐をたっぷりの水に15分程度浸けてもどし、1㎝角に切る。
にんじんはいちょう切り、白菜は1㎝程度の角切りにする。
2.鍋にたっぷりの水を入れて1の材料をすべて中火で煮る。
3.柔らかくなってきたら醤油とみりんを加え、水分がほぼなくなる程度まで煮詰める。
4.野菜が柔らかくなり、高野豆腐が煮立ってとろとろに溶けたら完成。
同じ月齢の子たちが卵とじや親子丼を食べていると聞いて、うらやましくなって代用できるものを探していたところ、このメニューを思いつきました。
離乳食初期に高野豆腐をとろとろにして食べさせていたことから使用してみたのですが、思った以上に卵とじに近い見た目になって気に入っています。
高野豆腐や豆腐など、大豆製品が大好きな息子は、このメニューがお気に入りです。本当はスプーンで食べてほしいのですが、手づかみですごい勢いで食べ終わってしまいます。
高野豆腐をしっかりと水に浸け、ふやかしておくとうまくいくことが多いです。戻し具合が足りないと、いつまでも溶けずに食感が残ってしまい失敗してしまいました。
にんじんと白菜の他、玉ねぎ、ねぎ、ほうれん草、キャベツ、油あげなど、その時にあるどんな食材を入れても結構おいしく仕上がります。
~材料~(2食分)
かぼちゃ 30g
牛乳 50g
片栗粉 小さじ1
塩 1ふり
サラダ油 適量
1.かぼちゃをゆでる又はレンジで加熱し、柔らかくする。スプーンで身のみくりぬく。
2.かぼちゃに牛乳を混ぜ、泡だて器でなめらかになるまでしっかりと混ぜる。
3.片栗粉を塩を2に加え、しっかりと混ぜる。
4.フライパンにサラダ油をしき、キッチンペーパーで余分な脂を拭きつつ広げる。
2回分に分けて、3をお玉でフライパンへ薄く広げて弱火でじっくり焼く。
5.焼いている間に、ご飯1食分にケチャップを混ぜてケチャップライスを作る。
6.片面にしっかり焼き色がついてかたくなったら、フライ返しでひっくり返す。
両方に焼き目が付いたら火からおろし、ケチャップライスにのせてケチャップを少量飾り完成。
私が管理栄養士になるために大学へ通っていた時、授業で用事のアレルギー食として学んだメニューです。その時はまさか自分の子がアレルギーを持っているとは思いもしていませんでしたが、今になって役立っていて嬉しいです。
授業の際は、きちんと中のケチャップライスも鶏肉や玉ねぎを入れて炒め、チキンライスにしていましたが、息子はまだ1歳3か月で味の濃いものや硬い食感のものは食べられないので、ただのケチャップライスにしています。もう少し大きくなったら、きちんと炒めたチキンライスにしてなんちゃってオムライスとして出してあげたいです。息子は炊き込みご飯などの味付きご飯が大好きなので、きっと気に入ってくれるのではと思います。
はじめて息子にこの料理を出したときは、なんだこれ?といった表情で、ひたすらつんつんして遊んでいました。1口口に入れてあげると、美味しかったようで眼を見開いてもっとと催促してくれたので嬉しかったです。かぼちゃの卵風がすこしもちっとしているので、はがしてにぎって食感を楽しんでいることもあります。
今はまだ、友達とのご飯で自分が食べられないものがあることを意識することはありませんが、成長してそのような認識を持つようになった際、できるだけ友達と同じような見た目のものを出してあげられたらなと考えています。
~材料~(5㎝程度のシリコンカップ8~10個分)
ホットケーキミックス 70g
豆乳(牛乳も可) 100ml
バナナ 1/2本
油 適量
1.ホットケーキミックスに豆乳を混ぜ、だまがなくなるまで混ぜる。
2.1へ角切りにしたバナナを加える。フォークでつぶして入れても良い。
3.シリコンカップなど耐熱容器へ入れ、電子レンジで1~2分加熱する。
4.つまようじを刺して生地がくっつかなければ完成。
息子は小麦アレルギーも持っているので、米粉のホットケーキミックスを使用しています。普通のホットケーキミックスよりももちっとしますが、それはそれでおいしいです。
私は可愛くて食べやすいのでシリコンカップを使用していますが、面倒なときは大きめの耐熱皿で混ぜるところから加熱するところまで同じ皿でやってしまいます。大きな蒸しパンを、息子とほぐしほぐし食べるのも楽しいです。
普段パンを食べられない息子は、このメニューが大好きで、加熱している最中からはやくくれと催促してきます。出来立ては熱いので冷ます時間が必要で、よくその間に泣かれてしまうほどお気に入りです。
バナナの他に、きなこ、野菜パウダー、りんごなどを入れてもおいしいです。また、ツナやコーン、青のり、粉チーズなどを混ぜておかず系蒸しパンにしても息子には好評です。
~材料~
さつまいも 1/2本
りんご 1/8個
ヨーグルト 大さじ1
1.さつまいもとリンゴをゆでて柔らかくする。
2.1をマッシュし、ヨーグルトを加えて混ぜたら完成。
定番のポテトサラダではマヨネーズを使用するので、卵不使用のマヨネーズをわざわざ買わなければ卵アレルギーの息子は食べられない為、このさつまいものポテトサラダを作ることが多いです。さつまいもとリンゴをゆでるところまでやって冷凍しておき、食べるときに解凍してヨーグルトと和えて出すと便利です。
さつまいもとリンゴの甘みで、ヨーグルトの酸味が抑えられて食べやすいようです。プレーンヨーグルト単体ではそれほど食いつきの良くない息子ですが、このサラダはパクパク食べてくれます。炭水化物、たんぱく質、ビタミンが取れるので、重宝しています。
基本的に何でもよく食べる息子ですが、以上のメニューはいつ出してもよく食べてくれます。そんな息子を見るのがうれしくて、もっと色々なメニューを試してみたいな、と日々考えています。
卵アレルギーだから、とあきらめる事のないように、見た目も味もよいメニューをこれからもいっぱい作ってあげたいです。