子供の教育(習い事の決め方や、やってよかった習い事・やっておけばよかった習い事)

2022年2月10日

知育

第一章 習い事をはじめる時期と選び方

※初めての習い事
初めまして。現在4人の子育てをしている主婦です。
子供の習い事をどうやって決めたのか、いつから始めたのか等々、お話させていただきます。さらっと説明すると、

長男2歳半~   英会話(現在中学一年生 継続中)
次男2歳~    英会話(小学1年生の時に「A」を「お山」と答えて、母気力を失い離脱)
長女・次女5歳~ ピアノ(現在小学2年生 継続中)
以上が、うちの子たちの初めての習い事と始めた年齢です。

※長男、英会話をはじめました。

まず長男がこの時期から習い事を始めたのは、次男の出産したことで寂しい思いをしていないかなと思い、次男を義母に預け1時間だけでも長男のために時間を使おうと思ってのことでした。
では、なぜこの習い事にしたのか?
選択肢は他にもありました。
水泳・ピアノ等々、二歳になればまだ小さいながらも多少の選択肢はあります、どれも魅力的だったのですが、
☆幼い頃から勉強する習慣を身につけてほしい
その気持ちで候補としてあげたのが、知育教室と英会話教室でした。
インターネットや雑誌などで調べていると。英語の発音は小さいうちでしか習得できないと、いうような話をちらほら目にしました。英語教育に力をいれていく、そんな話も教育関係で出ていた時代で、これから先に絶対に必要になると思い、当時近所にまだ知り合いもいなかった私は、インターネットの口コミを見て、ECCジュニアに通い始めました。

当時の先生(日本人)に経歴をお聞きしたところ、留学経験などはないが、ご自身がクリスチャンであり、日常的に教会でネイティブの方々と英語でコミュニケーションをとってらっしゃる方で、英語はとてもお上手でした。
初めていった体験教室では、英語の歌でのりのりに踊っている長男の姿をよく覚えています。アルファベットパズルや、英語の読み聞かせなどとても楽しい雰囲気で、ここにしよう!と決めた覚えがあります。
でも、後にこの英会話教室は、やめて他の教室に移ることになります。

※英会話教室やめました
長男は3年生で次男は年長の時にこの英会話教室をやめました。
主な理由は2つあります、

☆遠かった!!
当時、電動のついていない自転車で、二つお隣の学区にある教室まで、約20分かけて通っていました。そして、雨の日はペーパードライバーだった私には恐怖でしかない細い細い道を車で通いました。
距離的な問題は周りでもよく聞く問題で、近場にやりたことがないから仕方なくといった場合もありますが、雨の日の交通手段は本当によく確認した方がいいと思います。
もう1つの理由が

☆賢くない子が苦手な先生だった
独身の方で子育て世代の私たちより少し上のご年齢で、とても多趣味で素敵な女性の先生でした。うちの長男はどちらかというと地頭がよく、言われたことをすぐに理解ができる方で、授業中に先生の邪魔をすることがない、おとなしい子でしたのでとても可愛がっていただきました。
問題は次男でした。
母の膝からおりない。立って踊るときに踊らない。読み聞かせで寝てしまう。
まだ2~3歳のよくわからない時期なので、子育てをしていたらあるあるなのですが、先生にからは、あまりよく思われていないことがヒシヒシと伝わってきて、私もその空気が少ししんどいとかんじていました。
クリスマス会の時に次男が(当時3歳、一番年下でした)、自分なりにおもしろいと思った話をしたときに、真顔で首をかしげて「ちょっと何を言っているのかわかりません。」とおっしゃった時に、これ以上ここの教室は無理かもと、やめることを決めました。
幼い間の環境は親が作ってあげないと、子供はよくわからないうちに、居心地の悪さだけをかんじとってしまい、行きたくなくなりますからね。
やめることを先生にお伝えする時は、
「たくさんお勉強させていただいて、とてもよかったのですが、同じ幼稚園のお友達に一緒に習い事をしようと誘われたので、そちらにうつります。やっぱり友達と一緒がいいみたいで~。」みたいなことをお伝えしたように思います。

※やっぱり英会話は続けたい
習い事は近場もしくは、運転しやすい道がいいと、この時に心の底から思ったのでそこを重点的に考えました。
そして、幼児教育にも力を入れているところを探すことにしました。
その頃には、色々な情報がママ友から入るようになり、
自転車で数分、大通りに面した個人経営で、旦那様が英語ペラペラ(留学経験のある情熱家)、奥様がピアノの先生で元保育士さん、たまにネイティブの先生もいらしてくれる英会話教室に移ることになりました。送り迎えの負担も減り、小学校高学年からは子供だけでも安全に通うことができています。
長男は現在もこの教室でお世話になっています。

※長女・次女のこと
そして、長男、次男が2歳から英会話で、なぜ長女と次女が5歳からピアノという、始めるには遅く、違う習い事にしたかというと・・
長女と次女は双子なのですが、生まれた時には、上の子二人が他の習い事を始めていたこともあり、体力的にも気力的にも2歳児二人を習い事につれていくことが無理でした。
でも、これではあかん!と思ったのが双子の5歳誕生日の直前、このままでは兄妹間格差ができてしまうと、重い腰をあげて習い事を探し始めました。
また英語かな?と思ったのですが、2歳から英語を始めた兄たちをみて、

☆今、英語いるかな?
☆ネイティブの発音って本当に必要?
☆学校教育が充実されるなら通わなくても・・

などなどの疑問が頭にわいてきました。なぜそのような疑問がでてきたかというと、
次男がこの時にすでに英会話教室に通って、4年はたっていたはずが、まだABCが全部言えない、読めない、もう英会話教室やめよう。という話になっていた時でした。先生もだいぶ努力してくださったのですが、当時まだ授業中にウトウトと寝ていたようです。

ネイティブの発音はできなくても、本気で英語を習得したいと思ったら、大人になってからビジネス英語を独学で習得した人もたくさんおられるし、将来的に自分で頑張ってもらおうと英会話をこの時に省きました。
(当時は英語が必要な場面に出会わなかったことも多かったので、判断が難しかったのですが、英語教育が進み、長男がこの春に中学1年生になった時に心の底から英語を勉強させておいてよかったと思いました。驚く速度で授業が進んでいます、なので英語の勉強を早いうちにすることは、本当にお勧めです。)

※かしこく育ってほしいと思って、決めました
じゃあ、小さいうちに始めた方がいい習い事と、また調べだしました。
脳の発達にとてもよいとされるのが、ピアノだといきつきました。目で楽譜をみて頭で考えて、左右の指が違う動きをすることが素晴らしくいいのだそうです。集中力UPにもつながるそうです。東大生の2人に1人はピアノ経験者だとか・・。

兄たちの通っている英会話教室にピアノ教室が併設されているので、そこにお願いして通うことにしました。他に探してもよかったのですが、兄妹が同じところに通うと、スケジュールの調整や、習い事の行事への参加等々の都合がつきやすく、とても通いやすく長年続けることができています。

※最後に
英会話とピアノ、どちらがよかったかはわかりませんが、子供が楽しくすごせていたらいいのかなと思います。
子供の意見としは、
☆英会話を続けている長男は、ピアノがやりたかったと今になって言っています。楽器ができる子がかっこよく見えるらしいです。
☆少し不器用な長女はダンスがやってみたい。けど今やっていることはやめたくない。と日々悩んでいます。

みんな子供ながらに思いがあるようです。
小さい頃は何もかも初めてで、教室にいくことすら不安で、泣いたり怒ったり。でも新しいことに挑戦する時に目をキラキラ輝かせて、今日こんなことしたんだよ!試験に合格した!など、嬉しそうに話す姿は本当に誇らしくて、うらやましなと思うことがたくさんあります。
習い事ってとても素敵だなって思います。

第二章 習い事のメリットと子供に求めること

私には4人の子供がいて、それぞれに2~3個くらいの習い事をさせています。子供の人数が多い分、やはりそれなりにかかる費用も相当なのですが・・。でも、することに対してのたくさんのメリットがあると思い、我が家では教育関係にお金を使うことを方針にしています。もちろん、習い事をされていないお友達もいらっしゃるし、一つのことを濃く長くされているお子様もおられて、それぞれの家庭の方針・考え方があり、あくまでうちの方針なのですが。

※習い事のメリット

☆勉強は一生ついてまわるから
特に小さなお子様は、これから保育園や幼稚園・小学校・中学校と進まれます。幼稚園・保育園では簡単な集団行動を身につけたり、生活する上で必要な、自分のことは自分でやる!ということを、優しく教えてもらいます。多少のトラブルを乗り越える先には、小学校があります。するとそこで、突然、授業が始まります、そして宿題がでます、それを自分でやらなければなりません。先生の話を聞いてノートをとって、宿題をしてテストがある。私自身、勉強が苦手で宿題が苦痛だった経験から、子供たちには幼いうちから勉強する環境をできるだけ自然に身につけおいてもらおうと考えました。なので、まずは長男次男が英会話、長女次女がピアノをすることを選択したのも、毎日のコツコツと積み重ねの努力が必要なものだからです。

☆家や学校では学べないこと
習い事の多くは、家庭や学校で学ぶことができないことがほとんどです。親が得意とする分野で教えることができればいいのですが、あいにく私は何も持ち合わせていません。そのうち娘と一緒に料理をすることが楽しみなくらいで、今は何も教えてあげることができないので、お月謝を払って学ぶことにしています。また知育教室や塾なども、学校と違い自分にあったペースで勉強を進めていけるので、無理なく勉強に対する不安を取り除けると思います。

☆お友達関係
やはり、お月謝を払ってまで習いにいっているので、一緒に同じ環境で同じ方向を向いて頑張っている子たちとはすぐに仲良くなれるようで、少し学校でいやなことがあっても、教室にいけば笑顔になってもどってくることもあります。そして、本当にその時にやっている習い事が楽しければ、そこに友達がいなくてもニコニコ笑顔で通うことができています。そして、私自身もたくさんのお母さま方に出会いたくさんの情報交換(井戸端会議)をすることができました。

※親が子に求めること
☆なぜ頑張るのかきちんと説明します
幼い間は習い事は親が決めて、「一緒にお勉強しようか。」と声をかけながら、自分が優しい褒め育てママになったつもりでできるだけ毎日、短時間でいいので「お勉強」の時間を作っていました。そこで、毎日お勉強しているんだ、という自覚があればいいな、とはじめはその程度です。年齢があがるにつれて、少しずつ習い事を続ける為の「責任」があることを教えていきました。その過程でお月謝を払ってくれたり、送迎をしたりしてもらうことに対して「ありがとう」の気持ちを持とうね、教えてくれる先生にも「ありがとう」を伝えようね。その上で、この習い事が好きで、楽しいなら続ける為の「努力」をすることがあなたにとっての「責任」なんだよ。長男・次男はサッカーを習っていたのですが、じゃあ、毎日ボールに触れてサッカーをする努力をすること、長女・次女はテニスをしているので、簡単な練習を毎日5分でいいからしようね。と1つのことに対して一生懸命努力すること教えています。

☆その時子供は・・
上記で書いた、親がもとめること。通じている気がしません!
私「今日まだピアノもテニスもしてないよね?」
子「えー。」
私「いつするの?」
子「おやつ食べて、テレビ終わったら。」
いやいや、絶対する気ないでしょ!っていう毎日を繰り返しています。子供の性格にもよるのですが、「はーい。」と動く子と、いつまでたってもおやつを食べている子とか、溜息ばかりの毎日です(笑)。小学校低学年の間は、何かするにしても例えばピアノの練習でも、“ママと一緒”でないと動きません。ひどい時は、学校の宿題さえも“ママと一緒”でないとやりません。でも子供は親が近くにいてくれたら頑張るよと、合図を送ってくれているのだと前向きにとらえて可能な限り一緒にするようにしています。

※習い事に行きたくない!
☆子供が泣き叫びました
2歳半から英会話教室に通い始めた長男。普段はわりとのんびりしていて、あまり感情を出さずに常に面白いことがないかと、笑うことばかり考えているような子で、泣くことがすごく少なかったのですが、次男にかかりきりになっていた時期があり、姑に送迎をお願いした時に、「いやだー!英語いかない!ばーちゃん嫌い!!」と泣き叫び、姑まで泣いてしまいそれでも責任感からか、送り届けてはもらったのですが、お迎えには行けないと姑から泣きながら連絡がきたことがありました。当時まだ3歳くらいだった長男、姑の対応が大人気ないのか、初孫に嫌いと言われたショックが大きかったのか・・・、姑に平謝りでフォローをしつつ息子になんで行きたくなかったの?と聞いても「さあ?」「わかんない」ばかりを繰り返し、話になりませんでした。次の週からは普通に通っていたので、赤ちゃん返りだったのかもしれませんが、姑問題が絡んだので、本当に血の気が引く思いでした。

☆ママも一緒に・・
長女と次女、特に長女は初めての場所や初めての人がとても苦手です。小学校ですら、入学してから数か月間、教室の前まで手をつないで連れていき、私にしがみついて泣く長女を担任の先生がくるまでじっと待つというルーティーンがありました。ピアノ教室でも、「ママと一緒じゃなきゃやだー!」と泣き叫び、毎回入口から先生にかかえられて連れていかれていました。ピアノの先生は幼児教育も資格をもっていらっしゃるので、「大丈夫ですよ。ピアノの前に座ったらしっかり頑張っていますよ。」といつも言っていただていたので、安心して預けていました。行きは号泣、帰りは満面の笑みで「楽しかった!今日は鉄琴もさせてくれた、今度はトライアングルするの!」とニコニコ。子供って、親が思うより強いなーと思いました。
今では、「いってきまーす!」って自分から走って教室に入っています。

☆なぜ行きたくないのかわかりません・・
習い事も学校も行きたくない問題が発生した時は、子供に決めさせることにしました。習い事でも学校でも、「行きたくない」がでた場合、「じゃあママ一緒についていってあげるから、お教室にいって、先生に休みますって言ってきて。」と言うようにしました。本当に学校までついていったこともありますが、そこまでいくとちゃんと授業を受けていました。それでもダメな時は、何で行きたくないのかを私が納得するまで説明を求めたりしました、そして淡々と行くことのメリット(行くことを過剰にほめる)と、休むことのデメリットを話し(デメリット誇張)、本人に決めされました。ただ、子供って本当に体調が悪かったりするのでその辺の見極めにいつも悩みます。
本当に一番困るのが何を聞いても、「いやだ」の一点張りのとき、そんな時はお休みしていました。

※余談ですが・・・
お友達の中に親子で本気でサッカー選手を目指している子がいます。この子は一つのことを濃く長く続けているタイプで、お母さんがたくさんの情報を集めて、サッカースクールの他にドリブル教室に通ったり、サッカーに関わるあらゆることを本当に幼いうちから取り組んでおられました。小さい頃はお父さんが毎朝出勤前に公園に連れて行って、ボール蹴りをして遊んであげていたそうです。その子は小学1年生の時にすでに小学3、4年の子のチームに入りプレーしていたそうです。運動ができる子って才能だと思ってうらやましかったのですが、その子の話を聞いた時に、親子で相当な努力をされてきたのだと思ったことが印象的でした。この子の場合は「好き」と「努力」と「才能」が一致したのですね。

第三章 親の気持ち・子供の気持ち

ここでは、私の4人いる子供のうち二番目の次男の話を中心にさせていただきます。次男は産まれたころから甘えた泣き虫怖がりで、周りの子たちや兄妹たちと比べてもゆっくりゆっくり成長してきたように思います。

※何もできない子でした

☆よく寝る子でした
2歳になってすぐに始めた英語でしたが、数年たって小学生になってもABCソングさえ歌えず、あげく授業中に寝てしまうので英語はやめました。家庭で買った知育のドリルでも、10分と持たずに寝ていました。小学校入学までに、自分の名前の読み書きはできるようにならないといけなかったのですが、年長もあとわずかの1月頃にやっと、自分の名前が読めるようになっただけでした。
スタートで出遅れているわが子、当然小学校の勉強も1年生からついていけるわけもなく、特に算数ができなかったので、そろばん教室の体験に行きました。1年生はまだ知育から始めます、といって参加させていただきましたが、案の定寝てしまい平謝りで帰宅した覚えがあります。次は2年生になった時に近所の学校の授業のフォローアップをしてくれる学習塾に通い始めました。1年間は頑張って通わせたのですが、先生から「夜中までゲームとかされていませんか?」うたた寝することが多いです。と、いえいえ、早い時は夜の8時に寝てますよ。この時に、とりあえずいったん勉強はあきらめました。

☆運動もそんなに・・
勉強ができなかったら運動くらいは、と思ってはいたのですが普通でした。むしろ幼稚園の頃に体操教室に2年間通っていたわりに、逆上がりすらできず、年長の頃から始めたサッカーも、そんなに上手ではありませんでした。

☆とっても真面目な子なんです
小学校にあがると本当にこれは1年生の子につける成績かなと思うくらい悪い成績でした。ただどの学年のどんな先生でも、「とてもまじめな子」という評価でした。一生懸命話を聞いてくれる。周りをみて喧嘩がおこっても、怒ってる子の話を聞いてあげて、怒らせてしまった子の話も聞いて、上手に場をまとめてくれる優しい子。といったような成績以外の性格だけはほめてもらっていました。

※親の不安

☆習い事をやめる勇気
2歳から習ってきた英語をやめる時に、本当にいいのかな?とすごく悩みました。今やめて英語が嫌いになったら将来どうしようか、長男は英語を続けていて、お友達もつづけていて自分だけやめてショックをうけないだろうか、もっと勉強が嫌いになるかな。などなど悩みだしたらきりがありませんでした。そんな時に英会話教室の先生にすべてぶっちゃけて相談しました。今思うと、やめる相談を先生にするって失礼ですよね。でも、先生からは

「やめても大丈夫ですよ。小さい頃の経験は挫折にはつながりません、むしろ今まで何年間もお勉強をしてきて、積み重ねたものは記憶にはきちんと残っています。今後学校で英語の授業が始まった時に、ほんのわずかでも、わかる!という気持ちがあれば嬉しくなると思いますよ。英語の勉強は本人が必要であると感じた時に再開すればいいんじゃないですか。まだ小さいからいろんなことを経験させてあげてください。」

というようなことをたくさんお話してくださいました。先生は本人がいつ戻ってきてもいいように休学扱いにしてくださいました。一人で悩んでいたらきっと今でも、あの時にやめ
てよかったのか思っていたかもしれません、先生に感謝です。

☆ついていけない不安
次男のことはずっと不安に思っていました。勉強はできない、幼稚園の時は毎朝門の前で泣く、小学校も行きたくないときはずっと「頭が痛い」「おなかが痛い」の繰り返しで、何度も教室まで付き添いました。勉強もできない、運動もいまいちで、この子には何があるのだろうとずっと不安でした。ただ2番目特有の要領のよさと、すごく背が小さいこと。常に背の順では1番前にいて、甘えたな性格でおっとりしているのでわりと小動物扱いなのか、皆に可愛がってもらえていたのがすくいでしたが、それだけでは生きていけないよねと夫婦で何度も溜息まじりに話していました。

※転機がきました

☆次男、ピアノに出会う
小学3年生のGW明けくらいに突然、「ピアノ習いたい」と言い出しました。多分、妹たちの影響だと思います。でも過去の経験から習い事を増やすこともやめることも、私自身に負担がかかることから「わかった、メリーさんの羊ひけたらいいよ。」といって、当時妹たちが弾いていた“メリーさんの羊”の楽譜を手渡しました。そこから習わせたくない母と、習いたい次男の攻防が始まりました。指の形がおかしい・姿勢が悪い・また同じところ間違えた等々、超スパルタ指導をしました。次男は私のスパルタに屈することなく1か月かけて“メリーさんの羊を”弾きあげてしまいました。約束だからとピアノ教室に通わすことになったのが8月のことでした。

☆のめりこみました。
そこからの次男の急成長には本当に驚きました。始めの間はピアノが楽しくて楽しくて仕方がないようで、学校が休みの日には3~4時間ピアノを弾いていたように思います。先生が驚くほどのスピードですすんでいて、宿題にもだされていないのに次の曲、次の曲とどんどん勝手にテキストをこなすようになりました。現在はのめりこむまではいかないのですが、毎朝学校へ行く前に必ずピアノを弾いてから学校へいきます。(電子ピアノなので朝練ができます。)

☆他のことに変化が・・
まず、気が付いたのはサッカーです。急にうまくなった気がしました。すごく上手になったわけではなくて、コーチの指示が理解できるようになり、そこに元々の真面目さが加わると、誰よりも忠実にコーチの指示通りの練習ができるようになったため、褒められることも増えたのです。おそらくピアノで培った集中力と脳にいい刺激があったのかな、と考えています。
そして、学校に行きたくないと言わなくなりました。朝起きてきて「おなか痛い。」からの「ちょっとピアノ弾いてくる」で、ピアノを弾き終わると学校に行く用意をして学校にいくようになりました。成績も、よくなったとは言えないですが、授業についていけるようになりました。

※子供の不安

☆教室に入れなかった理由
次男になぜ幼稚園の時に泣いて教室に入れなかったのか聞いたことがあります。次男の答えは「教室の入口に見えないけど、線がひいてあってその線を超えることがとても怖かった。教室の中に入ってしまえば大丈夫とわかっていても、その線を1人で超えることができなかった。」と、きっと親と離れて自立していくことをどこか感じ取って不安に思ってしまうのかもしれませんね。そんな答えを聞くと、ついつい抱きしめてしまいました、私も子離れできていないので・・。

☆勉強しています
いま、次男は個別指導の進学塾に通っています。英会話教室をやめ、学習塾をやめ、その次に通信教育もしてみたのですがすぐにやめて、今年の春に個別指導にいきあたりました。ピアノを始めてからの成長は本当に驚くほどで、学校の宿題も塾の宿題もきちんとこなしています。今の次男の不安は成績を上げることと、苦手な勉強に向き合うことです。進学塾を選んだのは次男の方から中学受験がしたいと申し出があったからです。勉強は嫌いだけれど行きたい学校があるそうなのですが、なぜか泣きながら宿題をしていることが多いです。「どうしたん?」って聞いたら「この問題、わからへん。」としくしく泣いています。初めて嫌いなことに真剣に向き合って涙がとまらないようですが、子供の不安は子供にしかわからないことで、これも成長!と思ってそっとしています

※私の三カ条
子供の気持ちは子供の気持ちと割り切るようにして、習い事を続けるにあたり私のできることを考えてみました。
“子供を急がせない”
“子供を放っておかない”
“自分も無理をしない”
私はこの3つを気を付けています。特に私の性格上、子供を急かしてしまいます。いい例が長男で、英語を続けているのだから英検をとるのがよし!と思ってしまい、小学生の間に5級から順番に受験させていたのですが、次々と合格していたのはその場限りの表面上の知識だけでした。中学生になり英語の成績が驚くほど悪く、今現在、基礎学習の意味で4級から受けなおしています、長男は「前よりも英語の意味がわかる。」と言いました。私があせりすぎたばっかりに、意味もわからずテクニックだけで受けていたようです(笑)
次男の教訓から、したいことは自分で見つけてくるようなので、妹たちも本当にやりたいことが見つかるまでは色々なことを経験させてあげたいです。

最終章 やってよかった習い事・やっておけばよかった習い事

私の四人の子供たちにさせた・体験させた習い事を覚えている限り合わせてご紹介します。私が行ったところのお月謝も大体の金額になりますが、参考程度にのせておきます。

英会話(幼児期6000/月 中学生9000/月)
ピアノ(初心者6000/月 現在7300/月)
テニス(7000/月)
サッカー(5500/月)
通信教育(5000/月)
塾(集団)(4年生4科40000/月・5年生60000/月・6年生80000/月)
塾(個別)(週3・月12コマ 48000円)
水泳(6500/月)
体操教室(5000/月)

少林寺
空手
野球(地元のクラブチーム)
サッカー(地元のクラブチーム)
そろばん
ドラム
ギター
パソコン

ざっとこんなかんじです。わりとメジャーな習い事ばかりです。この他にも習い事によりますが、入会金・年会費がかかることがほとんどです。団体競技はユニフォームも必要だったりします。
もちろん全部をつづけているわけではなく、やめたり始めたりです。

※させたかったけれど断念した習い事

☆ドラム
おもしろそうだなと思い、なにげなく申込んで、ドラム教室の体験に行きました。小学生数名に対して先生が1人のクラスでした。わが子も初めてのドラムなのに生き生きと、楽しそうにドラムを叩いていました。相当楽しかったらしく、通いたいと言い出したのですが。ただ、その先生が大好きになったみたいで、曜日が日曜日の真昼間しかないうえに、車で30分の距離。4人子供がいて1人の子の為に日曜日が半日つぶれてしまうことに断念。家の近所のドラム教室(おじちゃん先生とマンツーマン)は、緊張してしまうからと妥協ラインが見いだせずあきらめました。
でも、他の人があまりしていない習い事をさせてあげたかったです。特技になってたらなーと、少し後悔です。

☆かるた
百人一首の競技かるたです。長男が中学受験生の時に興味をもったのですが、塾代にお金がかかりすぎていたので断念しました。かるた同好会のある中学校はレベルが高すぎて受験することすら論外でした、中学校に入学後自分で習いにいけるところを探していたみたいですが、部活との両立ができずに完全に断念しています。
でも興味を持つことは大事なので、勉強にもなるし好きでいてほしいです。

☆習字
これは、私の意見です。うちの子たちは4人とも字が汚い!低学年の短期間だけでもさせておけばよかったと後悔しています。男の子はこんなものかなと、思っていたのですが、字がきれいな子のノートは本当にきれいです。習字に行ってなくもきれいな子はいるのですが、うちの子は無理でした。

☆ダンス
ダンスとかチアリーディングを習ってる子ってハキハキして見えるんです。挨拶もちゃんとしてくれるし、運動会の時も見本として前にでてダンスしている姿はとっても可愛いです。長女、次女は大きくなったらダンスをすると言っています。今ではないらしいです(笑)

※習い事をさせてよかったこと

☆今まで書いてきた通り、家や学校では経験できないたくさんのことを経験できています。日々の習慣もですが、習い事によっては夏のキャンプなどもあります。一番早かったのが、次男が年長の時にサッカー教室で1泊だけキャンプがありました。寂しかったのか、布団をめくってコーチに「一緒に寝よ」と誘っていたらしいです(笑)親の知らないところできっと嬉しいこと楽しいこと、嫌なこともたくさんの経験をしたのだと思います。日々の経験で本当に成長しているなと感じます。

※習い事をさせて困ったこと

☆親はフル稼働です。
特にフルタイムで働いているお母さん方は、習い事の日は自転車をとばして帰ってきています。私は専業主婦なので、仕事が長引いて間に合わないお友達を一緒に送迎したりしていました。今は毎日のように誰かしら予定があるので送迎の合間で夕飯を作ったり、夕方からは毎日分刻みのスケジュールで動いています。特にイレギュラーがおこると本当に予定の管理が大変で、私は習い事の休みの日を間違えたり、見学会を行くのを忘れたり、色々とやらかしていますが、その都度先生方に助けていただいいます。

☆なかなか主婦のやることは多くて、働いている方はもっとだと思うのですが。
習い事ってちょっと宿題があったり、スポーツ系でも家でもこんな練習できるよ!とコーチが言って下さるのですが、子供は放っておくと何もしません。それを声掛けしてモチベーションをあげさせていかに効率よく一日の時間を使うか考えなければなりません。自分自身の忙しい時期が続いて、そういえば子供のこと最近ちゃんとみれてなかった!と思いあわててカバンをチェックすると白紙の宿題プリントが2~3週間分たまっていたり。母として失敗と後悔の連続です。

☆今の悩み事です
習い事をしていると、何かと検定試験を受けることがあります。英語なら英検、のようにわりと公の、後々に経歴にかけるような検定試験もあったりします。長男の英語と、次男のピアノは受けていたのですが、楽しんでやっていることに合否が加わると合格した時はいいのですが、落ちた時のことを考えてしまいます。ただ、頑張っていることの目標としていろいろなことに挑戦してみてもいいのかなと思い、次は長女と次女のピアノの検定を受けてみようかなと考えています。

※やって良かった習い事、私的ベスト3

☆3位通信教育
これは、長女次女が小学校に入学する4月から始めました。通信教育のメリットは、学校のペースと合わせて内容が進んでいくことと、家庭で勉強をする習慣が身につくことです。始めの間は、やろうねと一緒にやっていたのですが、始めて1年をすぎたあたりから朝起きて学校前に自分たちでドリルを4ページ(国語2枚、算数2枚)してから朝ご飯を食べる、という習慣が身に付きました。お手頃な金額で小さい年齢からできるものもあるみたいなので、本当にお勧めです!逆にデメリットは、母親の負担が大きいです。月ごとに届くので月末までにやらないと、と迫りくる期限におびえながら始めの間はすごしていました。半月でも遅れると取り戻すのがなかなか大変で習慣づくまではかなり大変でした。

☆2位英会話
次男でだいぶ苦戦して挫折気味の私ですが、英語教育は私たちの世代よりも相当進み方が早いです。語学は一度苦手意識がついてしまうとなかなか覚えるのが大変になります、どんな形でも英語にふれる機会があれば、英語教育が始まった時に「知ってる」と思えるはずです。“わかる”から“好き”へ、そして“得意”へと変わっていくと思います。楽しい気持ちで勉強したいですよね。

☆1位ピアノ
やはり集中力がつきます。勉強もスポーツもリズム感だと言われたことがあります、勉強だけでなく多方面にいい影響があると思います。そして少し弾けるようになると、本人も嬉しいみたいです。

※たくさんの習い事があって何をしようか、何をしてほしいか、子供にあっているか、あっていないのか、いろいろ悩むことばかりで困りますよね。色々な経験をすることが大事だと思っているので、何をするかはあまり重要ではないのかもしれません。何か新しいことをはじめてそこで色々な経験をして成長していくことが大事なのだと思います。例えば何かのスポーツに打ち込むと決めているのであれば、それこそプロの選手になってほしい、などの思いがあればできるだけ早いうちに下調べは必要かもしれなし、早いうちに1つのことに打ち込む必要があるのかもしないし、本当に人それぞれなのだと思います。
お子様と一緒に出来る素敵な習い事と出会えればいいですね。

前の記事へ

『子育てで疲れた時に参考になる回復法』

次の記事へ

「低体重出生児、ママはマニュアルが欲しかった」

関連記事

詳しく見る