2021年10月15日
子育て
現役保育士で1歳6ヶ月の娘を育てていらっしゃるキクチさんのお話です。
自分の子どもの成長は気になるもの。
特におすわり、ハイハイ、一人歩きなど目に見える運動面の成長を見られると、親も嬉しいですよね。
しかし目に見えて分かる分、嫌でも他の子と比べて心配してしまいます。『比べる必要はない、自分の子どものペースを見守って』とよく育児書やコラムで見ますが、親であれば心配するのは当然です。
何故なら自分の子がいつ歩けるようになるのか、いつ喋り始めるのか、その『いつ』が明確に分からないからです。
その『いつ』がを待つのが育児の楽しさでもあり、遅ければ不安・心配な要素に変わってしまいます。
タイトルにある通り、私の娘は1人立っち出来たのは1歳3ヶ月で、その後も中々歩かずつい最近ようやく一人で歩き始めました。
娘が一人歩きするまで心配でもんもんとし、検索魔になったり、娘は何も悪くないのになんで歩かないの、と思ってしまうこともありました。
保育士として様々な子どもと関わる日々と、中々歩かない娘に感じていた気持ちを記します。
私は保育園で0歳児クラスを担当していて、そのクラスの子たちは月齢が高く4・5月生まれの子が多いです。私の娘は3月生まれの1歳児クラスなので、月齢も発達も近い子たちを、仕事しながら見ることができました。
その頃娘は11ヶ月でつかまり立ち、同時に伝い歩きも始めていたので、1歳1・2ヶ月くらいで歩き出すのかな、となんとなく考えていました。
クラスの子たちは1歳になる頃には自分から立って歩き始める子も多く、遅くても1歳2ヶ月頃には一人で立ち数歩出る子たちばかりでした。
しかし娘の場合は、一人で立つことより、1歳1ヶ月で膝歩きで移動することを覚え、そこから伝い歩きよりも膝歩きが楽しくなり一人で立つ気配はありませんでした。
最終的に1歳5ヶ月まで膝歩き、今も膝歩き+一人歩きの半々です(笑)
加えて娘は、しゃがむ、という屈伸運動も一向にしませんでした。
クラスで見る子たちはみんなしゃがむ→立つの屈伸運動を自然と覚え、そこから一人歩きに移行していました。
娘は1歳3ヶ月、4ヶ月になっても膝歩きばかりで1人でしゃがんで立つこともしない…。大丈夫なんだろうか?と次第に焦りが出てきてしまいました。
しゃがむ姿勢を一緒に手を持って練習しようとしてものけぞって嫌がり、私もなんで?とマイナスの感情が募る時期でした。
一回心配になり負のスパイラルに入ると、沼にハマったようで育児が楽しくなくなってしまうこともありました。
でもそんな時、クラスの子どもたちのことを思い出し冷静に考えると、娘は同じくらいの月齢の子よりも言葉(単語)は出ていて、1歳4ヶ月で20以上の単語は喋っていました。
クラスの子どもたちのことも思い返すと、体を動かすのが好きな子、1歳になりたてなのにお喋りが上手な子、手先が器用な子と本当に様々で、でもその中で誰が優れているなどと優劣をつけてみることはもちろんありません。みんなそれぞれの個性が1歳から既にあり、自分が興味があることや楽しいと思うことに対して発達が進みやすいということにハッとしました。
私の娘は慎重派で人見知りもあり、新しい環境に対しては慣れるのに時間がかかるタイプですが、理解力や知恵はついていました。なので歩くのが楽しい、歩きたい!と娘が感じるまで待とう。娘の気持ちを置いて親が勝手に焦っても仕方ないと割り切ることにしました。
実際そうしたことで、逆に毎日歩行以外で娘ができるようになることに目を向けられることも増え、私も気楽に笑顔で接することが出来るようになりました。
ただ心配もなくなったわけではなかったので、毎日娘の足の裏を触ったり、一緒に立って足の裏が地面にさわる感触に慣れるように促すことだけは続けていました。
そしていつの間にか1歳5ヶ月の終わりには歩き出しました。歩くのが楽しい、と思えるまでに娘は時間がかかるタイプだったようです。
何か発達の遅れや心配ごとが出てきた時は、他の子と比べちゃダメだ、と思うより、我が子が今何に興味があり、どんな個性や性格を持っているのか冷静に分析してみましょう。
育児書に書いてある通りに進まなくて当たり前です。何故ならみんな性格の違う1人の人間です。マニュアル通りになんていきません。
私は保育士ですが、クラスの子に通用するやり方が娘には通用しないなんてしょっちゅうです(笑)
一人で歩くまでには時間をかけた娘ですが、そのことが私に、子どもの発達やペースは本当にそれぞれなんだ、焦る必要はないと気付かせてくれました。
今まだ我が子が歩かない、心配だという方に言います。大丈夫、いつかは絶対歩きます。
保育園でも大きくなって歩いてない子はいません、大丈夫です。
育児を楽しめるかどうかは、親の考え方一つで変わります。子どもから逆に学んだり気付かせてもらいながら、親も親として成長していくのかもしれませんね。
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0歳は発達が目覚ましく、色々なことが出来るようになりますよね。同時に、親であれば成長スピードや発達に遅れがないか気になるもの。
よく聞くのが男の子だから活発で歩き始める早い、女の子だから早く単語を話し始める、女の子の方が育てやすい、などです。
逆にその特徴が我が子に当てはまらないと「うちは男の子なのにまだ歩かない」「娘はまだ単語が一つもでないけど大丈夫…?」と心配になってしまうこともあると思います。
そこで、本当に男女で発達の違いがあるのか、私が保育の中で見てきた子どもたちの姿を踏まえて、書いていきたいと思います。
①【発達は男女差より個人差!】
先に結論から言いますが、男の子女の子関係なく、発達は本当に子ども一人一人によって違います。女の子でも1歳になる前から歩き始める子もいますし、男の子でもクラスの女の子より単語早く話し始める、なんてざらにあります。例えば保育の中で見てきた0歳の子どもたちの特徴をあげると、
・手先が器用な子
・動くのが好きで活発な子
・絵本に集中できる子
・1人遊びが上手でおもちゃに夢中になれる子
・1歳過ぎでも単語を沢山話す子
など本当に様々です。そして、発達が早いから、遅れているからといって優劣は絶対につきません。その子自身のペースで確実に成長します。特に0歳の時は本当に発達の個人差が大きい時期です。ちなみに私の娘は1歳半でようやく歩き始めました(笑)
男の子だから、女の子だから、と過敏に心配する必要はありません。逆に心配しすぎるとそれが子どもに伝わり、プレッシャーやストレスを与えてしまいます。
お母さんお父さんも、周りと比較して疲れるよりも、純粋にかわいいかわいい我が子が、昨日よりもできるようになったことを見つけてあげてください。
②女の子は話し始めるのが早い?
これは確かに、男の子より女の子の方が単語が出だすのが早い子は多い気がします。加えて、女の子の方が保育士の話や様子もよく見ていて、こっちが言ったことを理解し始めるのも早いかな、というのは経験から感じています。
しかし言葉の発達で言うと、男女差よりも、第一子か兄弟がいるのか、という点でもかなり差があります。
やはり兄弟がいる子の方が、日常で会話に触れる機会が圧倒的に多いので、そういう子は単語を早く話し始めたり、また言ったことを理解する力も早く発達している傾向があります。
③女の子は育てやすい?
これは、はっきり言って全くあてになりません(笑)
まず第一に、育てやすい育てにくいということは、実親だから言えることであって他人が言うことではありません。男女で育てやすさに差があるなら、女の子の親は誰も苦労していませんよね。しかし現実はそんなわけありません。
おそらく、女の子は大人が言うことの理解が比較的早いので、聞き分けが良いと思われているのかもしれませんが、全く違います。
私も1歳半の娘を育てていて、よく喋る方ではありますが、自己主張は激しくイヤイヤも言葉で言ってくるし、食事も好き嫌いがあるので食べさせるのに一苦労です。
③じゃあ男の子はどうなの?
と、思われる方もいるかもしれませんが、さっきも言ったとおり育てやすさは男女で決まるものではありません。
男の子は女の子よりも本能的で、自分の興味に素直な傾向はあります。ですので気になる所へ動き回り活発な子が多く力も強いので、親は全然言うことを聞いてくれない、自由すぎて困る、という方もいます。
しかし男の子は母性本能をくすぐられますし、女の子は小さい頃からおませな面がでてきたりと、かわいい面も数え切れないほどありますよね。
大変さとかわいさのバランスを、親が自分の中でなんとか保って日々子育てに奮闘していると思います。
女の子だからこう、男の子だからこう【あってほしい】という理想を無意識に高く持ちすぎると、かわいい目の前の我が子のことが見えなくなってしまいます。
自分だって、周りからこうしなさい、あなたはこういう性格なんだから、と決めつけられたらとても窮屈で嫌な思いをしますよね。
自分の子どもですが、それ以上に一つの人格を持った人間です。親の性格と全く違うこともあります。性別や先入観に当てはめるよりも、どんな性格でどんなことに興味があるのかよく観察してあげてください。それにより、何で今イヤイヤしているのか等子どもの気持ちも徐々に分かってきて、が親も余裕を持って子どもに向き合える時間が増えたらなと思います。
【男女差よりも個人差、一人一人の性格は違う】
これを頭の片隅に置いてください。
子ども自身のペースを優しく見守り、子どもが少しずつ成長する姿を存分に楽しんでください。
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我が子の発達で気にする項目の1つが「言葉」ですよね。いつ喋り出すのか、周りの子はもう単語を話し始めているのにうちの子はまだ…、など気になることは多いと思います。
最近よく見るのが、ママ同士のSNSコミュニティで、「娘が1歳になるのにまだ単語がでません…」「我が子は1歳3ヶ月で10単語くらい話します」など、1歳くらいから話し始めるのが普通のように書かれていたり、それが当たり前と考えている親御さんが多いです。
しかし断言します。
【1歳すぐで喋り出す子は少数派です!】
保育園でも見てきた子たちの中で、そんなに早く話し始める子はほぼいません。
2歳になって初めて単語を話し出す子もいます。
1歳になったのに全然喋る気配がない…、なんて全く心配することありません。
ご参考までに、保育園で見てきた1〜2歳頃の子どもたちの言葉の発達の様子を書いていきます。
なお言葉の発達には、その子だけの問題ではなく周りの環境からも大きな影響を受ける、ということも踏まえて見てくださればと思います。
まず先ほども書きましたが、1歳になってすぐ言葉が出る子はほぼいません。
だいたい1歳3ヶ月〜4ヶ月頃から少しずつ言葉が出始める子が多い印象です。
男女で言うと、女の子の方が少し言葉が出るのは早い子が多いですが、男女よりも兄弟の有無によっても言葉の発達に大な差があります。兄弟がいる子は男の子でも1歳1ヶ月くらいでわんわん、はっぱ、など簡単な言葉を話す子もいます。
一方で、1歳半くらいになっても全然喋らない子もいますが、指差しや身振りで要求や思いを伝えてくれるのも、とってもかわいいものです。
このくらいの月齢になって言葉が出てこないと、「うちの子大丈夫なんでしょうか」と相談をしてくださる親御さんもいますが、大丈夫です。
私が見ていたクラスでは、2歳過ぎまで何も話さない男の子も女の子もいましたが、ある日急にお喋りし出して私たちもびっくり、なんてことはよくあります。
2歳まで本当に全く話さない男の子がいましたが、2歳の誕生日を迎えると同時にいくつも単語を喋り出し、2語文になるのも早かったです。
言葉のインプットの期間の長さも本当に子どもによって違うんだなぁと、私も保育をしていて気付かされました。
私たちが気にするのは、言葉が出ているかよりも、こちらが言ったことを理解しているか、自分の欲求を身振りや行動で伝えられるか、という点です。そこが出来ていれば、今はまだ言葉よりも行動で自分の思いを表現している段階なので、それが頭の中で言葉に結びつけば自然とお話をはじめます。
一人一人、家庭や遊び、住んでいる場所など子どもを取り巻く環境は全く違います。ですので発達にもそれぞれのペースがあって当たり前、むしろそれが普通なのです。
ですので心配しすぎず、優しい気持ちで見守ってあげてくださいね。
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初めての子育てにはワクワクと同時に不安がつきまとうもの。
ミルクは足りているのか、離乳食の作り方、発達のスピード…。
正解がない分気になり出したら止まらなくなり、心配になって検索魔になったりしますよね。
保育士さんだから子育ても慣れたものでしょ、とよく言われます。
でも安心してください。保育士で保育のプロだから、毎日子どもを楽しく飽きさせず、ストレスなく育てているかと言われたら全くちがいます。そんなの無理です(笑)
仕事で1対複数の子どもを保育するのとは違い、娘に対しては朝から晩までのお世話になります。1から10まで娘のことを気にしながらする子育ては、仕事とはまた違った責任がのしかかります。
初めての自分の子ども。真面目な性格もあり最初は育児が楽しいよりも不安や責任感が大きく、思っていた子育てライフとはかけ離れたものでした。
コロナ禍で同年代のママさんや赤ちゃんと触れ合う機会も少なく、特に娘の発達については必要以上に心配してしまい精神的に疲れてしまう時期もありました。しかし、娘が産まれてから1年半が経ち、心配していたのは一時期のことで、過ぎてしまえばなんてことなかったと今は思います。
今同じように子育てに奮闘している方々の心に少しでも寄り添えたらと思います。
ずりばい、お座りまでは順調に成長していた娘。しかし生後10ヶ月以降、下記の3つが気になり出しました。
①ハイハイしない
② 立って歩かずに膝歩きばかり(歩き出したのは1歳5ヶ月すぎ)
③指差ししない
この3つは常に悩みのタネでした。これらの項目で同じように悩んでいる親御さんもいると思うので、娘の発達の経過を書きたいと思います。
①ハイハイしない
娘の場合は10ヶ月でつかまり立ちと伝い歩きが始まり、ハイハイはまだでした。ハイハイ→つかまり立ち→歩行が普通だと思っていたので、最初はあれ?と思いました。結局ハイハイは11ヶ月からしだし、同じ月齢の子は歩き出している子も多い中、娘はまだまだ身体の使い方もぎこちなく、歩く気配がなく心配が増えていきました。
そして②へ続きます。
②立って歩かずに膝歩きばかり
早く歩かないかなぁともんもんしていた1歳1ヶ月から、急に膝歩きをはじめました。膝歩きをする子は周りにいなかったので、びっくりしたのを覚えています。それからは膝歩きを完全にマスターし、歩くくらいのスピードでひたすら膝歩きで移動していました(笑)
それが1歳5ヶ月まで続き、保育園のクラスで歩いてないのも娘だけ。最初は本当に歩くんだろうか…と不安と心配で負のループに入っていましたが、1歳半までに歩けば心配ないと言われ、娘は慎重派で自信がついたらいつか歩き出すんだろう、と周りとは比べず気長に待つことにしました。
そうすると気も楽になり、逆に毎日かわいい娘とすごすのも楽しくなりました。そうしてるうちに、1歳5ヶ月半ばでスッと立ち、1人で2.3歩歩き出してからは1週間程で沢山歩くようになりました。
娘の場合膝歩きの期間が長かったので体幹ができているようで、全然転びません。歩き出しは遅かったですが、娘が歩きたいと思うタイミングが他の子より遅かっただけなんだな、と今は思います。現在も特に身体に問題もなく歩くことを楽しんでいます。
③指差ししない
これで悩む方も多いと思います。娘が指差ししだしたのは1歳1ヶ月過ぎでした。
育児書にも1歳では指差しすると書いてある物がほとんど。私は保育士なのもあり、クラスでまだ1歳になっていない子がたくさん指差ししていて、「あ!」と言っているのを見て正直複雑な気持ちでした。
指差しは言葉の獲得にも通じている為、言葉も中々でないんじゃないか、内心大丈夫なのかと心配ばかりしていました。
でも娘の場合、指差ししだすのは遅かったですが、言葉は1歳2ヶ月ごろから出始め、1歳半では40語以上単語を喋るようになり、今は一日中常に私に話しかけてきます(笑)
育児書などに書いていることは目安で、発達のスピードには本当に個人差があるんだなと身をもって感じました。
娘を観察していると、性格は慎重派ですが周りをよく見ていて、吸収するのは早いなと思います。なので運動面に関してはマイペースで、言葉に関しては関心が高くよく喋るタイプだったようです。周りと比較して心配するよりも、かわいい我が子のことをよく見てあげて、昨日よりも今日できるようになったことを見つけてあげることで、親自身も育児を楽しめるのかなと最近考えられるようになりました。
子どもが小さいうちは心配事もありますが、同時にとってもかわいい時期で、その時期はすぐに過ぎてしまいます。
少し力を抜いて、愛しい我が子の<いま>に目を向けてあげるようにしましょう。
子供の発育は個人差があり、十人十色です。ハニークローバーのベビーシッターはお子様お一人お一人に合わせた保育をさせていただきます。シッター派遣の詳しい料金はこちらでご確認いただけます。
みなさん非認知能力という言葉を聞いたことがありますか?非認知能力とは「学力テストなどでは数値化されない、子どもの将来や人生を豊かにする力」のことです。
近年注目されていて、非認知能力を伸ばすための育児に関する本も沢山出版されています。
その中の一つ、「見通す力」は0歳児から身に付けられます。
「見通す力」があれば、時間を逆算して自分で毎日のスケジュールやすべき事を管理できたり、将来自分で目標をたてて、それを達成する為に何をすればいいのか段階を経て考えられるようになります。
逆に、この力がなければ日々の生活や人生が行き当たりばったりになり、生きる意欲や人生の豊かさが失われてしまいます。
「見通す力」の有無は、子どもの人生に大きく影響します。
小さいうちはどうしても、子どもは親の言う通り動いてはくれません。「次はこれでしょ!」「あれをしない!」と指示をするのは簡単ですが、これでは子どももどんどん指示待ち人間になりますし、子どもが次やることが分かって行動しなければ、結局また親が指示を出す…という悪循環になってしまいます。
これでは親も疲れてしまいますし、結果的に子どもの為にはなりません。
「見通す力」を付けるには、0歳という乳児期から親が意識的に関わることが大切です。
では0歳から「見通す力」をつける為には何をすれば良いのか?
それはただ一つ、【ルーティーン】を作ることです。ここでは、私が勤める保育園や、娘の育児の中で実際に行っているルーティーンを紹介します。
☆ルーティーンを作ると何が良いのか
ルーティーンとは、【毎日同じことを同じ順序で繰り返すこと】です。同じことを同じ順序で毎日繰り返すことで、子どもも自然と次にやることが分かるようになっていきます。
0.1歳はその子の人格の土台をつくる時期です。
0.1歳で見通す力の基礎が身についた子は、2.3歳と年齢が上がった時に、次にすべきことを大人の話を聞いたり、自分で考えてすぐに動けるようになります。
☆保育園で実際に行っているルーティーン
例
①散歩後の身支度
お壁ぺったんで座る→帽子・靴下・上着を脱ぐ→おむつ替えをする
②ごはんの身支度
自分のイスに座る→おしぼりで手を拭く→手を合わせて挨拶をする
③午睡
着替え→子どもにおやすみ〜と声をかける→自分の布団を探して自分で横になる
え、これだけ?と思われる方もいるかもしれませんが、これを保育者はなるだけ手出しせず適度な声がけのみで行います。
もちろん初めからは完璧にできませんが、たとえば①の散歩後の身支度は、初めは帽子や靴下も脱げなかった子も、初めは一緒に行い脱ぐコツが分かれば、2ヶ月後には自分で何も言わなくても脱いでくれるようになりました。
もちろん月齢によっても差がありますが、自然とお壁ぺったんで座ってくれたり、私のクラスで1歳3ヶ月〜1歳半くらいの子は自分で帽子、靴下も脱いで上着も脱げる子もいます。
お布団も自分のものがちゃんと分かっていて、おやすみ〜、と声をかけると自分の布団へ行きごろんと横になってくれるようになりました。
また、私も1歳半の娘がいるのですが寝る前に行っているルーティーンを紹介します。
お風呂→洋服を着る→髪を乾かす→ドライヤーとくしを一緒に片付ける→絵本を読む→電気を消す(自分で)→水を飲む→就寝
この流れをずっと続けているうちに、今は次にやることを先回りでやってくれますし、絵本も自分で選んだり「でんき!」と言って自分で消して、一緒に横になれば15分以内には寝てくれるようになりました。おかげで毎日19:30〜19:40の間には寝てくれます。
娘もルーティーンを行えば満足して寝てくれますし、自然とこれをしたらお布団に行く、という流れが分かっているようです。
それに、なんといってもルーティーンが身についたおかげで、私が何か言う必要もなくすぐ寝てくれるので、精神的にもとても楽です(笑)
ルーティーンは1日2日で身につくものではありません。親が意識的に同じことを同じ順序で毎日繰り返してあげてください。
難しいことはしなくて良いです。簡単な生活習慣をルーティーン化して、子どもの【見通す力】を少しずつ伸ばしていってあげてください。