2021年12月2日
幼稚園・保育園
保育サービスは、保育園だけではないことを知っている人は多くいます。
しかし、保育サービスが実は10種類以上もあることや、どのようなサービスでどのような人が利用できるのかを知っている人は多くはありません。
今回は保育園から一時保育、ベビーシッター、病児保育などいろいろあることは知っていてもその内容は詳しくわからないという人のためにわかりやすく解説していきます。
これから保育サービスを活用していきたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
平日の昼間に子供を預けて働きに出たい、という人も多くいます。そんな人のために、毎日のように預けることができる保育サービスがあります。
日常的に利用できる保育サービスは以下の4種類があり、それぞれに特徴があるためまずはどういったサービスを提供しているのかを詳しくみていきましょう。
保育園は、両親が共働きで日中に子供の面倒を見ることができない家庭が預けることができる施設であり、管轄は厚生労働省になります。
入園条件は保護者の事情によって保育に欠ける子供であり、0歳から預けることができるのが大きな特徴です。
ただし、母親が家にいる状態では受け入れてもらえないことが多く、例えば2人目を妊娠している状態では、上の子どもを預かってもらえないこともあります。
時間は朝の7時から18時まで受け入れているところが多いですが、費用は両親の収入によって違いがあります。
認定こども園は、両親が働いていてもいなくても利用できるのが特徴です。
保育園と幼稚園のいいところを併せ持った新しい保育サービスといえます。
認定こども園にはいくつかのタイプがあり、長時間預けられるうえにしっかり教育を施してくれる「幼保連携型」が、いいとこどりしたタイプです。
そのほか、幼稚園での教育が終わった後にも続けて保育してくれる「幼稚園型」、本来保育園では受け入れられない子供も預かることができ、幼稚園のように教育もしてもらえる「保育所型」もあります。
もうひとつ、都道府県の認定を受けることで保育や教育ができるようにした「地方裁量型」をあわせた4つがあります。
小規模保育園とは、0歳から2歳までのいわゆる未満児と呼ばれる年齢層の子どもを預かってくれる保育サービスです。
預かる人数も6人から19人となっていて、ゆとりある保育が期待できます。職員が多く配置されているのも特徴であり、小さい子供を預けるのも安心です。
費用は保育園と同じで、両親の収入によって違いがあります。
幼稚園は、9時から14時までのところがほとんどであり、夏休みや冬休みがあります。
幼稚園に入る目的は、小学校に入学する前にある程度教育をしてほしいというものであり、入園前に面接などもあります。
また、教育が目的であるため入園できる年齢も3歳からです。
費用は公立か私立かによっても違ってきますが公立の場合は月々10,000円から入れるところがあり、私立であれば25,000円以上かかるところがほとんどです。
保育サービスは、何も日常的に利用できるものばかりとは限りません。
例えば明日は1日用事があるからちょっと預かってほしい、などというときに利用できるサービスもあります。
ここでは、一時的に利用できるサービスを詳しく解説していきます。
ベビーシッターは、家を留守にするときや用事があって子供を見ることができないときに利用できるサービスです。
保育園や幼稚園のように預けるわけはなく、家に来て保育をしてくれます。
1時間から時間単位で預けることができ、民間の企業がベビーシッターの派遣をしているために、会員になる必要がある場合もあります。
とはいえ働いていなくてはならないなどの制限はなく、利用する理由も気分転換が必要だからなどでも問題はありません。好きな時に自由に利用できるのが、大きな特徴といえます。
一時保育とは、冠婚葬祭や病気、学校の幼児などで保護者が子供の保育をすることができないときに保育園で数時間から1日預かってくれる保育サービスです。
ただし、事前登録が必要で、利用に関しても事前の予約が必要です。当日いきなり預ける、ということはできません。
また、利用できる回数が保育園によって決まっているので注意が必要です。
病児保育は、病気の子どもを預かってくれる保育サービスです。
例えばインフルエンザやおたふくかぜなど、普段は保育園に通っているけど病気になって保育園で受け入れてもらえない、でも仕事は何日も休めないという人が利用することが多いです。
保育士だけでなく、医師や看護師、栄養士などもいるために、病気の子どもでも安心して預けることができます。
基本的には医師が1日の過ごし方を指示し、感染症などの場合は入室の制限もあります。
ファミリー・サポートは、子育てを支援するためのサービスですが、民間で運営されるベビーシッターとは違って自治体が主体となっているサービスです。
地域の子育て支援をしたいという主婦や子育て経験のある人が、子供の預かりや送迎などをしてくれます。
利用料金は地域によって違いますが、ベビーシッターよりは安く利用できるところがほとんどです。
ただし、利用するためにはその地域に住んでいる必要があることが多く、会員登録をする必要があります。
保育サービスには、それぞれ特徴があります。
利用できる条件や目的なども違うため、どのような理由で保育サービスを利用したいのかを利用前に考える必要があります。
保育サービスは一つしか利用できない、というものではないため上手に使い分ける方法を知っておきましょう。
まずは、サービスの内容を把握しておくことが重要です。
例えば夕方まで預かってもらう必要があるのに、幼稚園に入園してしまうと意味がありません。
どの程度の時間を預かってもらえるのか、給食は出るのか、延長保育はしてもらえるのか、費用はいくらくらい必要かなど事前に調べて把握しておく必要があります。
もし一時保育や病児保育を利用したいと思っても、事前に登録していなければ利用できないということもあります。
緊急時に利用するためには、事前にしておくことはないのかを調べておきましょう。もちろん、利用できる保育サービスを調べておくことも重要です。
どうしても保育施設に入れない、というときにはベビーシッターを利用することもおすすめです。
ベビーシッターは短時間の預かりではないのか、と思うかもしれませんがそのようなことはありません。
日常的に利用することができるベビーシッターも多いため、困ったときにはぜひ活用してみてください。
時間やサービスなど企業によっても違ってくるため、預かり時間や利用できるサービスをよく確認してから利用するようにしましょう。
安心して利用できる保育サービスを探しているなら、地域の支援センターや育児の先輩であるママ友などから詳しく話を聞きましょう。
また、民間企業を利用したいのであれば、口コミサイトなども活用してみてください。
とくにベビーシッターは評判のいい企業、サービスが充実している企業を選ぶのがおすすめです。
保育サービスと一口に言っても、さまざまなサービスがあります。
どうしても保育園でなくてはならないというわけではなく、保育園以外でも安心して預けられるサービスが多数存在していることを知っておきましょう。
目的に合った保育サービスを利用することで、安心して子育てをすることができます。
とくにベビーシッターはさまざまな活用方法があるため、緊急時や日常の保育に困ったときにはぜひ活用してみてください。